Monthly Free Magazine for Youth Culture
ROOFTOP 2006年2月号
けちゃっぷmania

メタリカmeets乙女心、けちゃっぷmania1st.full albumリリース!

スーパーキュートガールズヴォーカル&メロディック・パンクけちゃっぷmania待望の1st.full album『GREETINGS FROM TOKYO』リリース!ヘヴィーなサウンドにキュートなハイトーンヴォイス、そしてHIROの甘酸っぱい歌詞。4人が持つ個性が巧みに重なりあい、独自のサウンドを元気いっぱいに聞かせてくれます。 今回のインタビューはお正月明けの1月5日。2006年の抱負とともにアルバム制作のお話を伺ってきました。名古屋出身の彼らの軽快なトークに正月ボケもKetch up!(椎名宗之+やまだともこ)

挨拶代わりの1枚

──みなさんは名古屋出身で2005年夏に上京されたんですが、1番変わったことってなんですか?

WANI:部屋が狭くなりました。音楽的なことで言えば、音楽に専念する時間が増えましたね。

HIRO:名古屋の時は働きながらバンド活動をしてたのですが、東京出てきてからバンド活動だけになったのでそれはかなり変わりましたね。

──上京したことによって、音楽に集中する時間が増えたってことですね。今リリースしている3ヶ月連続のアイテムは、東京に出てきてから制作に打ち込んだ作品になるんですか?

DAI:そうですね。昨年の7月にK.O.G.Aからミニアルバム『Love Me Til U Don't』を出して、9月にツアーが終わってから制作したものなのでかなり最近のものです。曲を貯めるという行為をあまりしないんですよ。だいたい先にリリースが決まっていて、作ろうかっていうパターンが多かったので。

──やっぱりメジャーに移ることによって急激な変化ってあるもんなんですか?

DAI:バイトをしなくなったのでそういう面では変わったと思いますけど、曲だったり自分達の姿勢や気持ちは高く持ってますよ。自分達のアティチュードが変わるわけでもないし。

──インディーズの時からの仕切り直しっぽいところはあったんですか?

Yosei:仕切り直しというか、まず僕が加入したというのがバンド内として変わったと思うので自然とそうなったんであって、特にどうだとかそういうのはないですね。

DAI:インディーからメジャーでフィールドが変わるという、ひとつの転機としてK.O.G.Aで得た経験やライブのツアーで得たものの集大成的を、次のステージに向けて凝縮された作品かなっていうのはありましたけど。メジャーになるということは今までよりも注目されると思るので、インディーで出した3枚よりも雰囲気的に高い物を作ろうという意識がありました。

──メジャーになると聴いてくれる人の数も圧倒的に増えるだろうし、名刺代わりの1枚になるだろうし、今のけちゃっぷを凝縮したような一枚になってますね。そこは意識しました?

Yosei:僕は意識しました。ファーストで変なイメージ付いちゃうと2度と相手にしてくれないじゃないですか。だから基本的な僕たちの魅力を詰め込みつつ少し幅を広げるぐらいにして作ろうかなと。

──HIROさんは?

HIRO:歌詞とメロディーに関してなんですけど、メジャーに行くからこうしようとかなくて、割と自然に今まで通り歌詞も書いたしメロディーものせましたよ。

──タイトルの『GREETINGS FROM TOKYO』は、名古屋出身の皆さんだからこそ、あえて“TOKYO”と入れたんですか?

DAI:そうですね。上京して元気にやってるよっていうみたいな挨拶状変わりに届けるのもオモシロイと思ったし、何年かして作品を振り返ったときにこういう状況で作ったんだと思い出せるし、あとは僕が大好きなThe Wildheartsっていうバンドがいて、そのバンドの曲で『Greetings From Shitsville』っていう曲があって、かなりここから影響受けてますね。

──メタリカmeets乙女心の曲ができるのはけちゃっぷmaniaだけですよ(笑)。けちゃっぷmaniaって底抜けに楽しめるパンクバンドというイメージだったんですけど、アルバムの一発目がいきなりメタリカだったら意外な感じでしたよ(笑)。今回のアルバム制作で課題点はありました?

DAI:サウンドに対してはものすごい課題をもってましたよ。K.O.G.Aの時に出した『Love Me Til U Don't』はその前に出した2枚の作品とは別のスタジオで録ったんですけど、最初の2枚に比べると聴き易いんですよね。そういうのが好きな人もいっぱいいると思うんですが、今回のアルバムを作るに当たっては僕たちの持ち味であるめちゃくちゃ歪んでて重くて早くて、というのを一番に出した方がいいかなっていうのがあったので、マスタリングだけは気を付けましたね。

──ボーカル面で気を付けたことは?

HIRO:今まではゴリゴリバキバキなサウンドにポップな感じで歌をのせて、女の子らしいかわいらしさが出ればいいかなと思うんですけど、激しい曲でおっとりかわいく歌ってもダメじゃないですか。かわいいを軸にかっこいい面を出したり、いろいろな感じで歌ってみようと思ったんです。歌詞に関しては、今までは実体験をそのまま書いてたんですけど、映画を見て実体験とリンクさせたり、ちょっと違った感じで歌詞を書いたりしましたね。

──『CREAZY HONEY』(M-11)には細かなストーリーがありますよね。これって実生活に近いんですか?

HIRO:これはネコみたいな女の子をイメージして作ったんです。甘えたい時は甘えるんだけど、自分が満たされるとツーンとしちゃうっていうありがちな日常生活を(笑)`?。

──詞の中にある『彼はタジタジ、彼女はクレイジー』って好きですよ。実際のHIROさんはこのキャラクターに近いんでしょうか?

Yosei:そのまんまだと思う。さっきネコだって言ったんですけど、ネコなんですよ。自分のことわかってるなって(笑)。

──Yoseiさんのナンバーが2曲ありますけど、前のバンドでは作詞作曲されていたんですか?

Yosei:前のバンドではベース&ボーカルで作詞作曲をしていたんですが、詞の面で変わらないですよ。自分が想像しないような詩の世界をもらって、想像ふくらませてメロを作るってかなりおもしろかったですよ。バンドも違うから出てくるアレンジも違うし。

──DAIさんから見て、Yoseiさんの作曲のテイストはバンドにどういう色を与えてくれたと思います?

DAI:どっちかって言うと正統派じゃないですかね。味付けが違うのでアルバムで際立っておもしろいと思ってますよ。


礼儀正しいネコになります

──ズバリ、このアルバムの聴き所ってどんなところですか?

DAI:個人的におもしろいのが、1曲目のメロディーはメタリカに捧げてるのに、歌詞の出だしが「チョコレート…」というのがね(笑)。

HIRO:メロディーを聴いたときに、苛酷な感じがしたんですよ。それで、女の子にとっての苛酷って大好きな人にかわいいって言われたいためにがんばることなんじゃないかなって。そしたらチョコレートになった(笑)。

──メタリカmeetsチョコレート(笑)。一見不器用に直感第一でやってそうだけど、実はすごい考えてるって言うのがよく聴くとわかりますよ。例えば『TODAY ONLY TODAY』(M-4)はメッセージ性が強くて、従来の曲とは違いますね。

Yosei:その曲は他に比べるとかなり長いですしね。

──4分もあると息切れしちゃいますか?

Yosei:弾いてて眠くなります。 全員 (笑)

──大変なことが起こりますね(笑)。でも統一して聴くと挨拶状とか新しいステージに向かう人の背中をぽんと押してくれるような作品になってますね。HIROさんは、DAIさんから上がってきたメロディーのインスピレーションで歌詞を書くんですか?

HIRO:MTRでもらって、そこからメロと歌詞を付けるんですけど。そのパターンが多いですね。

──リズム隊のみなさんはどうですか?

Yosei:オーソドックスな曲の制作のカタチはDAIちゃんからおおまかな構成をもらうんですけど、だいたいのビート感も入ってるから、ちょっと変化させていくって感じですね。

──DAIさんが本来想像してものとは全然違う曲になっちゃったりすることもあるんですよね。

DAI:おもしろくなることはありますよ。チョコレートとか(笑)。

Yosei:そこは“神のみぞ知る”だからな。

──一番難しかった曲ってあります?完成するまでに神経使った曲とか。

WANI:だいたいそうですね。リズムが早いのでかなり大変でした。

Yosei:だいたいつまづくのがコイツ(WANI)なんで…。

──けちゃっぷmaniaは、こういう方向性でやろうというのは結成当初からあったんですか?

DAI:結成当初からとなるとそこまで明確な方向性はなかったんですけど、早くて重くてキャッチーでっていうのが明確に見えてきたのは上京してツアー終わってからなので、かなり最近ですよ。

──これだけ数多く存在するバンドの中でけちゃっぷmaniaらしさっていうのはどう考えてます?

DAI:僕はメタリカとかメガデスとかグリーンデイのボーカルがHIROちゃんだったってところだと思いますよ。かわいくて、サウンドがポップなバンドはいっぱいいるけど、新しいことをやるというかよりハードにやって行きたいですね。

Yosei:一言で言ったら型にはまってないってところですね。何でもありだと思いますもん。キャッチーなところもあるし、それが一番の個性かも。

──なんでもありっていうのは強みですね。懐の深いバンドだというイメージがあります。ライブは盛り上がっているお客さんを想像しやすいし、ライブをやってなんぼという感じがしますからね。リリースしたらツアーもまわられるんですよね。

DAI:主要都市を7・8箇所ですね。

──地元・名古屋にも行かれるんですね。名古屋って突然変異的なバンドが多い印象があるんですが、ご自身ではどう思ってます?

Yosei:どうなんでしょうね。昔からある名古屋根性なのか見栄っ張りなんですかね。だから違うことしてやろうって奴が出てくる。

──みなさん見栄っ張りですか。

DAI:僕は見栄っ張りです。

──HIROさんは?

HIRO:見栄っ張りですかね。名古屋の人は見栄っ張りでケチっていうんですけど、私はケチの自覚はあります(笑)。

──(笑)どんどんイメージが崩れていきます。では、2006年が始まったばかりなので今年の抱負`?を語って下さい。

Yosei:たぶん心に抱いてることは一緒だろうな。表現が微妙に違うだけで(笑)。

──アルバムも出るし、ライブに来て欲しいってところですよね。

Yosei:僕の個人的な密かに思っているのはタバコをやめる。ナゼかというと、この1年すごい大事なので好きなものをやめるぐらいの決意をもってこの1年乗り切るようなカタチで。

HIRO:私は明日じゃなくて、明日からやろうと思うのは今日からやろうと思って怠けずに…。

──そんな優等生的な(笑)。さっきまでのダメっぷりを返上するかのように(笑)。

HIRO:ネコはネコでも礼儀正しいネコになります!!

──うまいなぁ(笑)。計画性のある1年にしたいってことですね。

HIRO:計画的にある程度こなしたほうがね。

DAI:僕はよりGingerに近づくってことですね。彼は自分のことを自分でローカルロックスターって言ってますけど、僕には一番の目標なんで…。スキャンダルにまみれる一年にしたい(笑)。

Yosei:HIROちゃんがんばってスキャンダルやってよ。

HIRO:………方向がおかしくなってるよ!!(笑)

3ヶ月連続リリース!!

GREETINGS FROM TOKYO

GREETINGS FROM TOKYO

UPCI-9009(初回限定盤:CD+DVD) / 2,800yen(tax in)
UPCI-1041(通常版) / 2,300yen(tax in)
2006.02.15 Ketchup-up!!
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涙☆バキュームサウンド

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UPCI-5022 / 840yen(tax in)
2006.01.18 Ketch up!!
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ジングルベリー

ジングルベリー

UPCI-5021 / 840yen(tax in)
2005.12.07 (WED) Ketch up!!
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Live info.

2/11(土) 東京/高田馬場CLUB PHASE
2/25(土) 兵庫/神戸URBAN SQUARE
2/26(日) 愛知/名古屋APOLLO THEATER

『GREETINGS FROM TOKYO』レコ発ツアー
3/17(金) 大阪/大阪BAYSIDE Jenny
3/18(土) 東京/高田馬場CLUB PHASE
3/22(水) 宮城/仙台MACANA
3/24(金) 新潟/新潟JunkBox
4/5(水) 埼玉/熊谷 HEAVEN’S ROCK
4/7(金) 広島/広島ナミキジャンクション
4/8(土) 山口/岩国CLUB SQUAD
4/14(金) 愛知/名古屋APOLLO THEATER
レコ発Tour Final!!
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けちゃっぷmania OFFICIAL WEB SITE
http://ketchup-mania.com

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