Monthly Free Magazine for Youth Culture
ROOFTOP 2006年1月号
SLOTH LOVE CHUNKS

中尾憲太郎 率いるアグレッシヴかつポップな雑感性22世紀型R'N'Rバンド!
スロースでチャンクな初の単独音源を遂に発表!!

「それぞれが元々やっていたバンドよりも、その人らしさが浮き出るバンドになっている」

──インタビューの中でヴォーカル&ギターの佳世から飛び出した言葉だ。「多分、素直にやったからじゃないかな?」とその後に続けたが、なるほど! と思わず納得した。彼らのバックボーンは相当なものだが(中尾=NUMBER GIRL、佳世=BELTERS★、Kenji=LAUGHIN' NOSE、og=kiwiroll)、過去は過去。そんな4人のこれからのVISIONをゆるやかに語って頂いた。(interview:アカセユキ+椎名宗之)

これからやっていくバンドを本気でやりたいんです

中尾憲太郎

──最初のライヴが確かSHELTERの昼の部で、当初バンド名も今とは違ったと聞きましたが。

中尾憲太郎(Ba&Vo):あの時は“This is Tomorrow”っていう名前で(笑)。バンド名をいろいろと決めてて、佳世ちゃんが3つ4つ持ってきた中から選びまして。まぁ、その前にも別のバンド名があるんですけどね。

──そもそも、どういった経緯で結成されたんですか?

中尾:僕と佳世ちゃんが元々福岡時代からの知り合いで、東京でもちょこちょこと交流はありつつ、「バンドをやりましょう」みたいなお誘いを僕からしました。その時はまだ、お互い違うバンドがあったんですけど。

──憲太郎さんはNUMBER GIRLで、佳世さんはBELTERS★。

佳世(Vo&Gt):そうです。

──福岡時代からいつか一緒にやろうと考えていたんですか?

佳世:全然、全然。仲良しではあったけど、バンドを一緒にやろうっていう考えはなかったですね。

中尾:僕は佳世ちゃんとずっとバンドを組みたくて、最初はどうやら「ブロンディのコピーをやろう」って誘ったらしいんです、余りよく覚えてないんですけど。でも、スタジオに入ったら僕は既にオリジナルをやろうとしていたらしくて。始まりはそんな感じですね。

──Kenjiさんはどのタイミングで加入されたんですか?

中尾:初めに別のドラムとギターがいたんですが、辞めちゃって。で、Kenjiが近くにいたんで。

Kanno Kenji(Dr&Vo):僕は当時、右往左往していました(笑)。

中尾:僕がケツを叩かれないと先に進まない性格なので、まずはライヴを決めようと。SHELTERの店長に相談して、昼の部から厳かに始めようかなと。

──ogさんの加入はいつ頃でしたっけ? 確か最初のギターがRUMTAGの諸富(栄二)さんで、次のギターはVELTPUNCHの長沼(秀典)さんでしたよね?

中尾:1年前? 10月の終わりぐらいだったよね?

Kenji:10月26日!

一同:おー!

Kenji:出てくるよ、俺はそういうの。だってogの初ライヴだったから。

──10月26日のShibuya O-NESTから加入されたと。その後、12月2日にSHELTERでライヴがあって、その翌日にkiwirollが札幌で解散ライヴをやって…という流れがあるのですが、SLOTHへの加入はその話が出る前に?

中尾:解散が先に決まってたんですよ。…あ、僕らのせいじゃないっすよ!

og(Gt&Vo):その年の頭くらいに解散が決まって、誘ってもらって加入しました。

中尾:まぁ、最初のギターが「バンド2つはツラい」って抜けた後に、次のギターにogちんも候補には入っていたんですが、またバンド2個とかになると大変なのかなぁと。

og:実は“This is Tomorrow”のメンバーに最初“og”って書いてあったんですよ。

中尾:あ! そうだったね!(笑) キーボードだ!

og:違うよ、ダンスで(笑)。でも、リハを見て帰っちゃったんですよ。

Kenji:そうそう、本番に来ねぇんだもん。

og:…踊らずに(笑)。

──今さらですけど、SLOTHのリーダーは中尾さん…ですよね?

佳世:リーダーは言い出しっぺじゃん?

中尾:まぁまぁ、僕ですね。

──最初に「こういうバンドにしよう」っていう構想はあったんですか?

中尾:一番最初は、僕がずっと好きだった90年代のアメリカのバンドっぽいのをやろうかなって思ったんです。でも実際スタジオに入って、ガッチリそういう音を再現するよりは、ちょっと意識しとくくらいのほうがいいのかなぁと。

──ogさんはSLOTHに加入して、どういう感じでアプローチしていこうと?

og:最初は、SLOTHの知識がほぼ無い状態で入って、とりあえず曲があって、それを自分なりに早く消化して、俺が入ってバンドができますよっていう安心感をまずメンバーに与えたいと思って、一生懸命曲を覚えましたね。それで、やっぱり自分なりのギターを出したいので、古い曲はそれをうまく合わせていこうかなと。俺が入っちゃった以上、俺のバンドにもなるわけだから、新しい曲には引っ張るところもあり、合わせるところもあり。

──(2004年)12月2日のライヴを観に行った時に、ogさんがSLOTHのTシャツを着ながら楽しそうに演奏していたのが印象的でしたよ。

og:明日辞めるバンドのことを考えるより、これからやっていくバンドのほうを俺は本気でやりたいんです。それはやっぱり出さなきゃ。

中尾:…ね? 男前でしょ?

og:kiwirollの解散ライヴのアンコールでも、SLOTHのTシャツを着て出ましたから。札幌の兄貴達に怒られましたもん(笑)。冗談で「お前よー、“kiwirollは仕事で本当はこっちなんですよ”って顔しやがって」って言われましたから(笑)。


今は単純にバンドを楽しみたい

佳世

──憲太郎さんにとっては、自身で初めてリーダーシップをとるバンドとなったわけですが。

中尾:言い方は軽いですけど、大変なんだなぁって。でもみんなでやってるし、頑張ろうって。…やっぱり、言い方軽いですかね?(笑) けどまぁ、みんな手伝ってくれるんで。

Kenji:わりかし分担もできてますからね。

──そのメンバーの役割分担っていうのは?

Kenji:それは言えないですけども。

──教えて下さいよ(笑)。ogさんはやはりダンス担当ですか?

og:そこだけしっかり押さえてもらえれば。でも、“憲太郎ダンス”もありますよね。ライヴの重要な見せ場として。

中尾:あと、Kenjiのスタジオ予約っていうのもありますよね。

Kenji:電話で「Bスタで」って(笑)。

──佳世さんはムードメーカー的な存在ですか?

og:いや、尻たたき役ですね。

中尾:佳世ちゃんがいなかったら、僕は多分ずっとダラダラダラダラしてるかも。

佳世:イビリ倒してますからね(笑)。

中尾:「どうなってんのよッ!?」って。

佳世:中尾憲太郎は仕切ることが得意じゃない人だけど、長く友達やっていると、「あ、面白い!」って思うわけじゃないですか。「この人、“自分から(バンドを)やろう”って思ったんだ」って。でも、ものッ凄いのんびりしている人だから、いや、ちょっとそれはなーと。私もはっきり言うと、そのペースに合わせてられないと言うか。「さっさとしてよ!」って。

中尾:メールでよく怒られるんですよ(苦笑)。

Kenji:でも、リーダーはちょっと嬉しそうな顔を…。

中尾:(笑)怒られないとちょっと動けないかな?

──SLOTHの曲はどんなふうに出来上がるんですか?

佳世:このバンドは、まず中尾憲太郎が弾きたいベースを弾くためにやっているバンドであって、そこはリーダーの特権だと思うんです。中尾憲太郎が「このベースラインが好き」って思ったら、オケのチームで作って、私はメロと歌詞を乗せるという形で今まではやってますね。納得してないと意味がないもんね。

中尾:うん。納得してやっているからね、弾くベースに対して。嫌々じゃなくて楽しい作業ですね。それで良いものができればと。

──信頼感があると。

中尾:んー、そういうクサい台詞に慣れてないと言うか…苦手なんです。嫌いじゃないんですけど(笑)。

佳世:と言うか、信頼以上に信用してるんだよね。つまりは、中尾憲太郎が満足してるかってことよ。

中尾:満足してるって言うか、とりあえずはやるべきことをやってリリースできることになって、まずは結果がまとまったと。これを出したことによって、今までの擦り合わせ作業が終わったって感じですかね。

──次はどうしようみたいな考えがあったり?

中尾:んー、具体的に言葉に出して考えないですけどね。まぁ、通過点ですよ。時間が経っていってバンドも変わるだろうし、またライヴをやっていいものが出来ればリリースするっていうことになっていくと思うので、完成形を見ながらやってないですよ。今は単純に“バンドを楽しむ”って言うか。

──皆さんそれぞれのバンド経歴を考えると、この4人が集まったらどんなサウンドになるのか、リスナーとしては期待するなと言うほうが酷な話だと思うんですけれども、その辺はどうですか?

中尾:でも、聴いてもらうとそのどれでもないですよね。そんなに延長ってわけでもないので、ある程度聴く人のふるいに掛けられると思うんです。それで、残ってくれた人だけ聴いてもらえれば嬉しいし。


レコーディングはお祭りですね

SLC

──今回のレコーディングはどんな感じで行なわれたんですか? 中尾さんの日記によると、Kenjiさんはかなりのスタジオ芸人っぷりを発揮していたとか…。

Kenji:お祭りですよね、レコーディングは(笑)。一大イベントですから。落ち込んでやっててもしょうがないじゃないですか?

佳世:スタジオに行ったらみんなムチャクチャですよ。遊んでるもんね。遊び過ぎでよく疲れてるし。本当はもの凄くウルサイ。そうだ、Kenji、祖師谷商店街やってよ! もの凄く面白いんですよ。何かいろいろとキャラクターがあるんだよね?

Kenji:その場のノリでやってるから説明できないよ。その時々の題材で思いつきでやってるから(笑)。

──(笑)初の正式音源となるシングル『Loveless ideals』の選曲は、どんな感じで決まったんですか?

中尾:シングルの曲はわりと古い曲と言うか、結構長い時間やり込んでいて。何を入れようって話になった時に、1曲1曲が違う印象なのでこれがいいんじゃないかと。名刺代わりの1枚として。

──デモ(ライヴ限定発売、4曲入り)も、確か3曲目までは今回のシングルと同じ流れですよね?

中尾:そうですね。それはちょっと懸念したところでもあるんですけど、まぁいいかなと。メンバーも違いますし。

Kenji:ogちんも入ったし。

──デモの4曲目にあった「ZIPY」が入っていないのは?

og:それは「シングルは3曲で」って言われたから(笑)。

──なるほど(笑)。「四角いVISION」のギターの初めのリフが今と違いますよね。

og:俺としては長沼のギターの音を忠実に表現したつもりが、俺のは非常にしょぼかったという…。初めに弾いた時は、メンバーも「え?」っていう反応だったのを思い出しました(笑)。

──曲作りは、基本的に憲太郎さんがその原型を持ってくる感じですか?

中尾:古い曲に関してはそうですけど、半分はスタジオでみんなで作る感じですね。

佳世:でも、「BIG MUFF」は栄ちゃんじゃん。

中尾:そうだ! この曲は一番最初にギターを弾いてた、RUMTAGの栄ちゃんが持ってきたんです。

──ああ、初めて聴いた時に“ベースがRUMTAGっぽいなぁ”って思ったんですよ。

中尾:あ、そうですか? そんなこと初めて言われたなぁ。

Kenji:いや…。(中尾の肩を組みながら)あれはこの人ですよ。

中尾:なんだソレ(笑)。

Kenji:あの“グググー”っていう音はこの人です。持ち前の…。

──持ち前のダウンピッキングですか?(笑)

中尾:この曲は速すぎでダウンピッキングじゃないんですけどね(笑)。まぁ、そんなにダウンピッキングにこだわっているわけではないですが。

──どうやって曲が完成していくのか、この顔触れだと何となく想像がつきませんけど。

中尾:スタジオですか? うーん…ダラっとした感じかな。

佳世:こんな感じですよ。

中尾:おもむろに弾き出して、ドラム叩き出して、それぞれのフレーズを「それ、これ、あれ、それ」っていう。「それこっちにくっ付けてみよう」って…。パズルですね。それで曲をガッチリ決めて、最後は「佳世ちゃんお願いします!」と。

Kenji:「先生、味付けを!」と。人形に目を入れてもらう感じですね(笑)。

佳世:オケは、彼らが作ってくるものがいいものだから、そこに私はメロを入れるだけで、ダメとかいいとかじゃなくて、感想は述べるけど、「別にやるんでしょ?」って感じ。

中尾:(笑)歌が入って、またちょっといじって…って感じですかね。

──じゃあ、まずは佳世さん以外の3人で作り込む?

Kenji:そういう部分もある。4人で入る時もあるし。

中尾:絶対その作り方っていうのは全くないですね。

──歌詞に関しては、みなさんで?

中尾:いや、そこは佳世ちゃん。

──ちなみに「四角いVISION」の歌詞の中の“君をつかまえよう→”のあの矢印は?

佳世:伸ばす!(キッパリ) 伸ばす記号ですね。特に意味はないです。癖なんですよ。


中尾憲太郎の人生初ヴォーカル曲

og

──アルバム『四角いVISION』の収録曲も含めて、最初のアイデアからガラッと変わった曲とかありますか?

og:「ソファミレ」とかガラッと変わったね。

中尾:そうだね。ogが入ってからだいぶアレンジが変わった曲もあるし、曲の出来方も変わったもんね。

佳世:ただギターを最初から最後まで埋め尽くすっていうのはなくなりましたね。それは多分ogちんのギターの個性って言うか、もうオケが出来上がってくるから、同じベースの入れ方をしていても、ogちんのギターが入ったら何か違う感じになったり、そっからまた中尾憲太郎が変えたりとか。

中尾:どこか一点を目指して作るよりは、「こっちに行ってみようかなぁ」とか「あっちに行ってみようかなぁ」と。

佳世:本当にコロコロ変わるんですよ! 「せっかく作ってきたのに、また変わるの?」みたいな。「私のこのメロはどうなるのッ!?」って(笑)。

──そこでまた檄が飛ぶわけですね(笑)。

中尾:自分からそういうキャラにしようとしてない?(笑)

佳世:違う違う! 答えてたらそういう答えしか出てこないから。

中尾:…つまり、大変だったわけです。アルバムを作る作業は。

──でも、ogさんがバンドに加入して作業自体はスムーズになったのでは?

中尾:そうですね。そのぶん、いろんな選択肢が増えたと言うか…。

──例えば憲太郎さんが唄う部分とかも?

中尾:そこは佳世ちゃんが作る選択肢ですね。「ここ、君!」って(笑)。

──人生初ヴォーカル録りは如何でした?

中尾:いやそれもまた、歌って大変だなぁ…って。

佳世:初めてだったからね。あんなちゃんとしたスタジオで、録る人が見てる環境の中で一人でマイクに向かうことに慣れてない人だから、その時点で結構緊張してたよね。楽器を弾くことよりも自信があるかって言ったらそうじゃないだろうし。

中尾:最初、目の前にマイクがあることが落ち着かなかったからね。今はだいぶ慣れてきたけど。

佳世:いろんな体勢でやってたよね。座って、しかもコーヒーを持って恰好つけて唄ってみようとか(笑)。いや、普通でいいんだけど…っていう。

中尾:「何か違うなー」って言いながら体勢を変えたりして(笑)。いやぁ、とにかく大変でした。目の前にマイクを置いたこと自体が初めてだったから。

Kenji:今までコーラスは?

中尾:やってない。あー、凄い昔に何かのコピーでやったかもしれないけど。

Kenji:でも、随分と声が出るようになったよねぇ。

中尾:ありがとうございます。頑張ります。凄く良い解釈をすると、細野(晴臣)さん的な……。

佳世:…え!? ビックリしたぁ、今(笑)。でも、私は『四角いVISION』のアルバムの一番最後に中尾憲太郎が唄っているのは、何か“生まれた!”って思ったよ。ダブルで入れた瞬間に、「あ! これちょっと細野晴臣入ってない?」みたいな。自分の中で「中尾憲太郎が唄ってこうなるだろうな」っていう想像よりも「全然いいじゃん! 雰囲気あるじゃん!」って。だって最初に録った時、中尾憲太郎半泣きになってたもんね(笑)。「どうすればいいんだよ!」みたいになってたのに。凄い良かったよね。

中尾:頑張りましたね…。

佳世:うん、あの低音の魅力よ!

中尾:PANIC SMILEの吉田肇さんからは「シド・バレット(ピンク・フロイド 初代リーダー)みたいだ」と大きすぎるお褒めの言葉を頂きました(笑)。

佳世:男の子が無理に高いソプラノを唄うよりも、私は低音でブオーっと唄ってもらったほうが恰好いいと思うんですよ。自分では出せないし、男の子達いるならやってみて! っていう。

──Kenjiさんは、中尾さんのヴォーカルを聴いてどう思いましたか?

Kenji:「やれる子だな!」と。納得の印をドーン! と押したい気分ですね。

佳世:何様のつもりよ(笑)。

中尾:いやぁ、もうタジタジですよ。

佳世:顔、赤くなってるし。

中尾:普段はカラオケにも行かないんですけどねぇ…。


“Loveless”と言いながらも、愛がある

kenji

──今回のシングルとアルバムのジャケットもそうですけど、SLOTHにはアートワークに一貫したこだわりを感じますね。フライヤーとかHPのデザインとか、あれは中尾さんが?

中尾:そうですね。怒られながらやってます。怒り担当は一人なので、その期待に添えるように…。

佳世:何か私、凄くイヤなヤツみたい。私を落とし込めようとしてない? アナタ?

中尾:してない! してない!(笑)

──フライヤーとかの佳世さんのダメ出しポイントは?(笑)

佳世:私が好きか嫌いかってだけで、「私は好きだけどいいんじゃない?」とか、そういう感じ。私はただ自分の好みか好みじゃないかを言うだけで、それを中尾憲太郎は“怒られる”って取るんだよ。

中尾:いや、怒られるって言うか、「ガーーーーン!」となるわけですよ。

佳世:そんなの、みんな同じ好みなわけじゃないじゃん。(ogとKenjiを指して)2人が「いいじゃん」って言えば、それでいいわけでしょ?

Kenji:まぁ、伝えることが伝わればいいかなと…。

──あの…何だか内部分裂が起こってますか?(笑)

佳世:この2人(Kenjiとog)は本当に良い人間だから。

中尾:オーラがこう、呑気じゃないけど…。

Kenji:“ノンキーズ”結成ですね。

佳世:で、この2人(中尾と佳世)が「うわーッ!!」ってやり合ってて、あとの2人が知らんぷりしてるっていう(笑)。

──今回のジャケットも憲太郎さんが手掛けたんですか?

中尾:いや、今度のジャケットは佳世ちゃんの友人のDEVOCHICAっていう洋服を作っている、堀田君っていう人にやってもらいました。シングルとアルバム両方。恰好いいですよ。僕は今回そこまではいいかなと。客観的に人がイメージするのも見たかったし。堀田君に音源を渡して、彼なりのイメージを出してくれたって感じですね。

佳世:音を聴いて、堀田君の頭の中で出てきたSLOTHを形にしてくれたっていう感じ。私達からは、特に「こうしてくれ」ってのは言ってないです。凄いセンスのある人だと思っているので、何でも好きにしてくれっていう。

──雰囲気が凄く合ってますよね。SLOTHはヴィジュアルの細部にまでこだわる感じがいつもしますね。

中尾:普通みんなそうじゃないのかなって思っているので、逆にそれをちゃんとやらない人が不思議ですね。聴いてきた音楽も、みんなイメージを持ってやっていたので。そこは切り離して考える部分じゃないと思います。

──フライヤーも必ず持って帰りたくなりますよね。実際、私も集めてますし。

中尾:でも、SHELTERとかで終演後に床に落ちてると「あぁ…」って悲しくなりますね(笑)。

──それはRooftopも同じですよ(苦笑)。

中尾:知らない人も持って帰ってくれると嬉しいなって思いながらいつも作ってますね。

──そう言えば、今年は憲太郎さんが西村に代わってSHELTERの店長をやるという噂を聞きつけたのですが。

中尾:ええ、何だかそうらしいですね。

佳世:え? そんな暇ないやん、君。

og:西村さんがSLOTHのマネージャーをやるんだって。

中尾:だから俺が代わりに店長になるの。

Kenji:俺に譲ってもらえないかなぁ(笑)。

佳世:私にやらせてくれないかなぁ(笑)。

──じゃあ、いっそ4人日替わりで回してみては?

中尾:意味ねぇつうの(笑)。大変ですよ。

──西村によると、「憲太郎さんの代わりに、たまにベースを弾く」らしいんですけど。

中尾:意味ねぇから!(笑) ヘンな才能を開花させたらイヤだな、ニシが。それはジェラシーを抱くので。ただでさえ似てるって言われるのに…。

──確かに(笑)。それでは最後に、締めの言葉を…。

中尾:最近インタビューを受けて判ったんですけど、Kenjiはオチ担当なんですよ。もの凄く大きくまとめる。大きな愛で包み込むと言うか。

──“LOVE”担当?

佳世:あ、それじゃない? 今決まった(笑)。

──では、“LOVE”担当のKenjiさん、締めの言葉をお願いします。

Kenji:SLOTH LOVE CHUNKS。読んで字の如く。怠け者であるんですけど、普遍的な愛をもったグループっちゅうのが、滲み出ているんではないかなと…。

佳世:…ん? どうしたの? 何が言いたいの?

Kenji:だから、愛があるっていう。…まぁ、ライヴを観に来て下さい。

一同:爆笑

photo by Nozawa

1st single『Loveless ideals』

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Live info.

2006年1月19日(木)新宿MARZ
w/ the chef cooks me / mule (徳島) / and more...
OPEN 18:00 / START 19:00
TICKET: 2,000yen (+drink) / door-2,300yen (+drink)
【info.】MARZ:03-3202-8248


SLOTH LOVE CHUNKS OFFICIAL WEB SITE
http://www.slothlovechunks.com/

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