2023年3月

05(日)

自由を奪われるひとびと 〜 収容する社会を考える 〜(東京会場)


OPEN 18:00 / START 18:30

会場:東京会場:LOFT9 Shibuya /大阪会場:Loft PlusOne West
(2会場をつないでの同時開催とし、各会場への入場とLIVE配信視聴でご参加いただけます)

<入場料>⇒予約受付中【東京会場
一般:チケット予約1500円/当日1800円 ※当日券あり
学生・障害者:予約/当日1000円(介助者 無料)
※別途1ドリンク代が必要です
(大阪会場の予約はこちら

<配信視聴>⇒ツイキャスプレミア配信
料金1000円(応援チケットもあり)アーカイブ視聴期限: 2023年3月19日(日) 23:59 まで

※東京会場、大阪会場ともにトイレはユニバーサルトイレをご利用いただけます。
※ご希望の方には、後日、トーク内容の文字起こしを会場参加者、オンライン視聴者ともにお送り致します。

このイベントの予約は締めきりました。

この社会には、人の自由を奪い管理する施設がたくさんあります。もしも自分や家族、友人、知人が、何かをきっかけに自由を奪われたとしたら?ほとんどの施設は閉ざされているため、その中で起きていることを知る機会はあまりありません。

入管収容施設、刑務所、精神科病棟、障害者施設、高齢者介護施設など多くの施設では、虐待などの酷い人権侵害が起きています。人の自由を奪う拘禁や身体拘束の現状と歴史、問題点や課題を学び、すべての人が生まれながらにして持つ権利「自由」について、ともに考えるイベントを企画しました。

登壇者:
石地かおる(自立生活センターリングリング)
尾辻かな子(前衆議院議員)
海渡雄一(弁護士)
児玉晃一(弁護士)
たにぐちまゆ(大阪精神障害者連絡会事務局長)
みわちゃん(入管収容経験のある日本在住のトランス女性)
吉田明彦(精神医療サバイバーズフロント関西)

主催:#FREEUSHIKU Save Immigrants Osaka
ビジュアルデザイン:雪花
(Twitter @seolhwa9902

2021年3月6日、名古屋出入国在留管理局の収容施設でウィシュマ・サンダマリさんが、自身の体調不良を訴え続けていたにもかかわらず治療が施されないまま33歳の若さで亡くなりました。その後、紛争等の事情で日本に留まることを望む外国人が強制送還を拒んだ場合に刑事罰を科し、難民申請者を強制送還してしまう例外規定が設けられるなど、問題だらけの入管法「改悪」案が廃案となりました。これは、メディアや世論の注目、市民社会による批判の賜物です。

しかし、ウィシュマさんを死に追いやった入管制度は変わらぬままです。彼女の死は決して偶然のものとは言えません。入管の収容施設に関しては、彼女が亡くなるまでの15年間で16名もの死亡が報告されています。ウィシュマさんが亡くなった問題が世間に注目された後でさえ、東京の入管収容施設に収容中のイタリア人男性が自死する事件も起きてしまいました。その他にも自殺未遂や職員による暴行事件なども発生しています。無期限、長期で人の自由を奪い、医療も精神的ケアもまともに受けさせず、指示に従わない被収容者には懲罰的に身体拘束を行う。こんなことが許されたままで良いのでしょうか。

入管収容施設に限らず、拘置所・刑務所、精神科病棟、障害者施設、高齢者施設など、私たちの暮らす社会にある閉ざされた施設で虐待などの悲惨な事件が起こっています。2020年3月には神戸の精神科病院・神出病院で虐待が発覚しました。私たちが今回のイベントを企画している最中である2022年12月には名古屋刑務所で虐待事件が、新潟の刑務所で自殺による死亡事件が、北海道の高齢者施設・障害者支援施設で虐待が明らかになりました。

今回、東京で入管問題に取り組む#FREEUSHIKUと、大阪で活動しているSave Immigrants Osakaで、日本で行われている拘禁や身体拘束をテーマにトークイベントを企画しました。私たちが目指すことは、死亡事件だけではなく、全ての人権侵害を無くすことです。そのためには、事件が続く原因と構造をしっかりと見つめ、理解し、人権とは何なのかを知る必要があると思います。

入管収容施設、拘置所・刑務所、精神病棟、障害者施設、老人介護施設といった各施設に関する専門家や当事者からお話を伺い、それぞれの施設における拘禁や身体拘束の歴史と現状、そして問題点と課題を学びたいと思います。同時に、国際基準に照らし合わせることで、収容施設や介護施設等の在り方、そして、すべての人が生まれながらにして持つ権利である「自由」について、あらためて考えたいと思います。

あらゆる問題解決において、人と人とが出会い、繋がることは、とても大切なことです。それにもかかわらず、出会うことや繋がること自体が制限されている人たちがいます。このイベントをきっかけに、彼ら・彼女らと、それぞれのテーマに関心をもつ人たちとが出会い、繋がり、そして私たちが直面している問題の解決に一歩でも近づくことができれば幸いです。

<登壇者プロフィール>

石地かおる
一歳半で、脊髄性進行性筋萎縮症と診断される。24時間介助が必要な重度障害者。1986年、姫路市立書写養護学校高等部卒業。卒業後、10年余りの在宅(親元)生活を余儀なくされる。1998年、神戸市で他人介助を入れて自立生活をスタート。現在、自立生活センターリングリング障害者スタッフ。リメンバー 7.26 神戸アクション呼び掛け人。

尾辻かな子
前衆議院議員(立憲民主党)。前大阪府会議員、前参議院議員。神戸市の神出病院で起こった虐待事件や、精神保健医療福祉の実態を把握するための調査「630調査」について国会で取り上げる。一般社団法人LGBT政策情報センター代表理事。社会福祉士・介護福祉士。

海渡雄一
1981年から弁護士。原子力訴訟と監獄人権問題が得意分野。2010-2012年日弁連事務総長をつとめる。現在、脱原発弁護団全国連絡会共同代表、NPO法人監獄人権センター代表 児玉晃一1994年〜弁護士。1995年ころから入管収容問題に取り組む(詳細は佐々涼子「ボーダー 移民と難民」集英社インターナショナル 2022年 参照)。2012年、2014年に英国の収容施設等を視察して衝撃を受け、2014年11月に「全件収容主義と闘う弁護士の会 ハマースミスの誓い」を結成(詳細は安田浩一・安田菜津紀「外国人差別の現場」朝日新書 2022年 参照)。2017年〜再起動した入管問題調査会代表。2か月に1回のペースで入管問題の勉強会+交流会を開催中(https://note.com/irtf/)。2021年4月、入管法改定案に反対の立場で衆議院法務委員会にて参考人として意見陳述をした。

児玉晃一
1994年~弁護士。1995年ころから入管収容問題に取り組む(詳細は佐々涼子「ボーダー 移民と難民」集英社インターナショナル 2022年 参照)。2012年、2014年に英国の収容施設等を視察して衝撃を受け、2014年11月に「全件収容主義と闘う弁護士の会 ハマースミスの誓い」を結成(詳細は安田浩一・安田菜津紀「外国人差別の現場」朝日新書 2022年 参照)。
2017年~再起動した入管問題調査会代表。2か月に1回のペースで入管問題の勉強会+交流会を開催中(https://note.com/irtf/)。2021年4月、入管法改定案に反対の立場で衆議院法務委員会にて参考人として意見陳述をした。

たにぐちまゆ
11歳のときに摂食障害、15歳のときに統合失調症を発病し、現在に至るまでに12回の入院と、治療施設への入所1回の経験を持つ。現在、大阪精神障害者連絡会事務局長、大阪精神医療人権センター理事をつとめ、身体・知的・精神…とあらゆる種別の障害者が集う団体、DPI日本会議でも常任委員(理事)をつとめている。活動としては、上記団体での活動が主だが、個人としての講演活動も行っている。

みわちゃん
日本在住のトランス女性。コロナ禍での仮放免という厳しい生活を、仲間や協力者とともにサバイバルしている。入管収容施設で経験した、1年3ヶ月毎日22時間のトランスフォビアな隔離収容というトラウマに今も苦しんでいる。

吉田明彦
国際協力NGO・国内NPO職員を歴任。1998 年、双極性障害発症。自立生活センターのピアカウンセリングを経て障害当事者として活動開始。2022年2月まで兵庫県精神医療人権センター共同代表代行。現在、精神医療サバイバーズフロント関西主宰。リメンバー 7.26 神戸アクション呼びかけ人。

 

<注意事項>
ご参加いただく際には、以下の注意事項をご確認の上、ご協力をお願いいたします。

■新型コロナウイルス感染予防の観点から以下に当てはまる方は参加をお控えください。
・平熱よりも明らかに高い発熱がある方(平熱より1度以上、もしくは37.5度以上の発熱のある方)
・咳、発熱、息苦しさ、その他胃腸の症状等がある方
・過去2週間以内に新型コロナウイルス感染症陽性とされた方との濃厚接触がある方
・上記に限らず、体調の優れない方

■会場参加の際には、マスクの着用、咳エチケットの励行、こまめな手指の洗浄・消毒の徹底と、飲食時の黙食へのご協力をお願いします。

■東京会場では、【ステージ上】に撮影禁止エリアを設けております。当日もアナウンスいたしますので、撮影禁止エリアの写真/動画の撮影はご遠慮ください。

■差別団体・差別主義団体関係者の方のイベントへの参加をお断りします。
また、セクハラや暴言などの行為については厳しく対処いたします。
イベントの主旨にそぐわない方の参加が確認された場合、退出をお願いする場合があります。