■■■■■■サッチーとサッカーと■■■■■■
日本の行く末を憂うおやじの愚痴

 ちょっと怖いけどだんだん面白くなって来たぞ。いや、サッカーじゃなくって日本の行く末がさ……アルゼンチンの公的債務17兆円(1300億ドル)GDPの50%……で日本の公的債務1000兆円があと数年で突破するという。これはGDPの200%というすごさだよ。わたしゃ経済評論家じゃないけど、「私、国に帰っても仕事ありません。サッカーもまけたし……(笑)」と有名キャスターがバテストータのアルゼンチンを馬鹿にしていたけど、実状は日本の方がやばいと世界の経済通 は見ているのだろう。日本の世界での格付けも開発途上国並だ。まさになんとも情けない限りの「ニッポンチャチャチャ!」なのだ。もしもだ、あれだけの若者がアクティブに動き、危機感を持ってテーマを共有し国会を、官庁を取り囲んで、本気で改革をやろうとする連中にエールを送り、古い権威にしがみつき税金は全て自分たちのお金とばかり私利をむさぼっている奴を攻撃したら日本は変われるかも知れないのだが、そうは絶対ならないところが又いい(苦笑)。
 関西大震災で行動した若者も、タンカー汚染に抗議し自ら海岸の清掃をしたボランティアの無名な人々のあの善意もあの熱い思いを持ってどこかに沈んで行ってしまった。
 やはりサッカーの応援「ニッポンチャチャチャ」と日本を再生させるべき行為は全く違うのだろうか? 今日本人が一人一人しなければならないことは何か? 政治改革も日本再生もサッカーの様にアイデアとブーイングと応援を楽しくやれば出来ると思うのは私一人の幻想なのだろうか?

 一一とおじさんの愚痴は続く(爆藁)その(1)
 でもこの所私の回りに不思議な縁が続いている。巻頭の長渕事件(笑)もそうだし……。
  5月14日フジテレビの古河原警備部長を通じて生活情報局担当役員太田英昭氏と会うことになった。「なんで、電話を……フジにとってはロフトは大迷惑な不良と思っているはずじゃありませんか?」と訝しんで聞く私に「小倉あやまれ友の会のお台場抗議デモ一周年記念じゃないの、飲みましょう(笑)!」と言った。そして「あの事件はフジテレビ側にもとても良い経験になったし、現場も締まった。そういった意味では感謝しているんですよ。まして私は今、とても日本の行く末を憂んでます。平野さんとは多分イデオロギーは違うけど、日本を憂んでいるのは同じなんですよ。だから平野さんと会いたくなった」と言ってくれた。私は「そうですよね。俺達じじいはこのまま無責任に死ぬ 訳にはいかないですよね」と真の底から相槌を打ってしまった。これも実に不思議な縁で、私たち名もなき蟻の軍団が巨像大テレビ局相手に執拗に諦めないで間違い報道に抗議し続けた結果 「奇妙な連帯(?)友情」が生まれたのだと思う。
 そして私たちは今やメル友なのだ(笑)。

 そしてこの「騒動?」の縁(余波)はまだ続く。その(2)
 6月のプラスワンブッキング締め切りの日、かの有名なサッチー(野村沙知代)から電話があった。
 「平野さん、元気、1年ぶりね。私の話聞いてくれる。」
 「えっ、どうしたの? 何かあったの? なんだかんだ色々面白い経験したんでしょ(笑)」
 「なにいってんのよ! 私がさ〜留置所入っているときに、私がいないもんだからみんな、勝手な事言って特に****なんて本当に腹が立つわ。」と言い始めた。
 「そう、本当に許せない奴ばかりだね。その気持ち本当によく解るよ。じゃ〜さ、その思いプラスワンで喋ろうよ。」と挑発する私。  
 「えっ、喋らせてくれるの?」
 「勿論! プラスワンの存在意義、ポリシーはそこにあるんですよ。」と思わず後先考えずに「……よっしゃ、これでワイドショー総なめ(笑)だぜ」と思った。この号が出る頃はそのサッチーイベントが終わっているから書けるんだけど、サッチーは絶対一本筋が通 っていると思うのは私だけか?(笑) マスコミの取材攻勢があまりにも大変なので、我々は対策会議を持った。
 その場で私は「サッチーさぁ〜、ある大手マスコミの人が言っていたんだけど、例の脱税の件、一言マスコミに謝れば、全てOKなのになぜ謝らないのだろうって、そこの所はどうなの?」って聞いてみた。
 「何、言ってんのよ平野さん。謝るのはマスコミじゃないの、ウソばかり書いて、私謝らないわ」ときた。
 このイベントは野村克也元阪神監督、テリー伊藤、せんだみつお、柿沢浩治議員等が出演を約束してくれた。みんなサッチー応援団だ。おいらも入ろうかな〜(笑)

 さて話変わって、これは私の掲示板にも書いたんだけど、6月10日昼下がり、かの有名な新宿百人町(韓国人漂流街?)のど真ん中にあるロフト事務所のスカパーで韓国VSアメリカ戦を見ていたんだ。事務所1階のオープン酒場ではそれはもう大騒ぎ。新宿職安通 りは赤のジャージの韓国サポーターの若者で埋め尽くされている。野暮な警官が規制に入る。すると細い路地一本隔てた同じ3階にあるビルの会社の人が何人も、窓越しに集まって私が見ている会議室のテレビをのぞき込んでいるではないか?
 テレビを彼らが見やすい方向に向けてやった。窓も開けて声が聞こえるようにもしてあげた。後半、韓国が点を入れた。「わ〜い! やったね、おめでとう!」とガッツポーズのエールの交換をビルとビルの間越しにしたんだ。戦い終わってしばらくしたら、その韓国の会社の人が来て韓国茶とコーラの差し入れを受けた。何か涙が出てきた。なぜだろう・・・・。スポーツの素晴らしさなのだろうか?
 「黄色人種であるアジアは助け合うべきだ! アジアに国境はない。アジア連邦の創設を!」なんて思う私はその昔、世界革命浪人・太田龍(ドラゴン)の「アジア社会主義連邦」を夢見て街頭で石を投げていた(笑)。そんで、ゴンが出てきたときもなぜかにわかサッカーファンの私の涙腺がちょちょぎれた。感動と言うよりも「なんで俺はこんな事で泣けるんだろうか?」という戸惑いの方が多かったんだな〜。それで、やっぱ日本人として(笑)この落とし前はつけなければと「感動」しまくった韓国vsイタリア戦の韓国勝利のお祝いにその韓国の会社に日本酒とワインを持って行こうと決めた。センスいいでしょう(笑)。そんな俺ってなぁに〜(笑)。

ロフトプラスワン席亭・平野 悠
●おじさんのBBSは http://www.loft-prj.co.jp/OJISAN/bbs/bbs.cgi

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