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■■■■■ 「おじさん歌舞伎町においでよ !■■■■■
ー歌舞伎町風俗入門講座ー
最近の「おじさんの眼」は堅い話ばかりで面
白くない。昔のおじさんの「新宿歌舞伎町物語」は念入りに歌舞伎町を取材するおじさんの姿勢がとても気持ちよく、特におじさんの歌舞伎町正統派乞食論と突然姿を消した乞食のおばあさんを捜しあぐね新宿区役所まで乗り込んだおじさんに乾杯しました。新宿区役所厚生課の話では厳冬の新宿では一ヶ月に10人程度の凍死者がホームレスの人を中心に出ていると言われてビックリしました。今回の新宿中央公園での爆破事件でホームレスの人が犠牲になられた訳ですよね。ご回復を願っています。と言ったメール投稿があった。もう2年前にもなるが、サンケイスポーツで「おじさん、歌舞伎町においでよ!」と言うタイトルで囲み記事の連載を持っていた事があって、その時、新宿歌舞伎町の気になる風俗はほとんど取材の名を借りて面
白がって制覇したことがあった。スケベな原稿を書くのは苦手だが取材としては実に面 白かった。
確かに新宿ロフトもプラスワンも世界で一番スリリングな歌舞伎町に移転してもう3年にもなる。そんなわずかな間でも新宿歌舞伎町は日々変化する。青梅街道の終着点が大ガードで終わりそこからは靖国通
りだ。この界隈は何でもそろう。午後3時でシャッターを下ろしてしまうバブリィー銀行が新宿の大通
りから姿を消して歌舞伎町はドンキホーテも進出して以前よりも華やかになった。何度も書くが歌舞伎町とは実に面
白い空間だ。世界広しと言えど、果たしてこんな不思議な空間はあっただろうか? 新宿コマ劇場を中心に半径100メートルの中に何でもそろっているのだ。歌舞伎町エリアから何年も一歩も出ないと言う連中も多い。覗き部屋の隣にマクドナルドがありテレクラがありその隣は豚カツ屋だ。昼から夕方にかけてコマ劇場の歌謡ショーがはねおばさん軍団が歌舞伎町一番街を埋める。その隣で客引きが「旦那いい子いますよ」とすり寄って来る。
さて今回のテーマは「ぼったくりは避けられる!」だ(笑)
歌舞伎町の風俗をいかに安心して、怖いお兄さんが出てくるぼったくりにも会わず楽しむ事が出来るのか? 火事に遭ってしまったら諦めるとして、この記事は特にもうかみさんや子供達から見放されてしまった「痛いおじさん達の為の歌舞伎町風俗実践講座」の開講に挑戦なのだ(笑)
テレビの風俗番組を見たり新年会の帰りにかの有名な歌舞伎町を歩いてまばゆく程のキラキラしたネオン、過激な看板コピーを見たりしてビックリしたり、時にはむらむと好奇心が働くが「どうせぼったくられて泣きを見るに決まっている」(敗北主義)あるいは「客引きの良いことずくめの勧誘は信用できない(これは当たっているが懐疑的過ぎて失格)」という先入観がありもしない「警戒感」ばかりが先に立って「面
白そうだけど、やはり私には行けない! 妻も子供も会社もある(笑)」とばかりにあきらめを余儀なくしている人が何と多いことか? しかし、男の欲望には限りがない。例えば1万円以内で3回抜けるところがあり、極めて安全な所だとしたら、やはりおじさんの心は突き動かされるに違いないと思うのだが?
確かに欲望が渦巻く無国籍のゴッタ煮の街、新宿歌舞伎町を甘く見るとひどいめにあう。何度かぼったくりにもあい、それなりにお利口になった私はたとえほろ酔い加減で町を歩こうとも、どんな客引きの甘い言葉にもどぎつい看板コピーの誘惑にも負けない確固とした信念を持って行動する。昼間と深夜の風俗店は気をつける。特に深夜の風俗はほとんどが不法営業だから、「ぼったくり」の可能性ありと思った方がいい。又絶対「飛び込み」はやらない。もしどうしても気になる店があったら調査を開始する。
まず店の前に行き、入り口付近を探索する。薄汚れた店構えなら要注意だ。はやっていない証拠だ。さらにその店に電話をしてみる。ドスのきかした声や対応が悪い店はなるべく避けるのは当然。出来たらその店から出てくるお客を捕まえて話を聞くのがいい。その店が信用ある風俗情報誌や紹介店などにない所ならば、入店するのは薦められないがそれでもどうしても行って見たいという人は、まず「覚悟」を決める。現金はその店の提示する倍ぐらいを持って、たとえば8千円と書かれているのなら、2万円をポケットに入れ、カード、その他身分を証明する物やカバンをコインロッカーに置いて挑戦する。この挑戦もスリルがあって面
白いが、現金を沢山持っているとついつい気が大きくなって、いわゆる「タケノコはぎ」に引っかかってしまう。このタケノコはぎとは、やれタオル代、延長料金が、おっぱいをさわらせるから、と言う形でドンドン料金が加算されて行く。数々の悲劇はここから始まってしまう。
確かに歌舞伎町(これは歌舞伎町だけの話ではないのだが、、)はまともな「優良店」もあればひどいところもある。「歌舞伎町からぼったくりをなくしたい! 僕も以前やられましたよ!」と言うのは歌舞伎町に「風俗紹介店」を開業したのが「MAN-ZOKU」である。そこで理想?を求めて働くTさんは「昨年は最高130万ぼったくられてしまった奴がいて、、今分割で払っている」という奴もいます。こんな事警察に泣きこんでもほとんど相手にされないという。「だから、私たちは執念に燃えているんですよ!」というTさんの言葉には嘘はないと見た。
歌舞伎町の一番街を入るとたくさんの「風俗紹介店」がある。大きな所は「ナイタイ、ヤンナイ、MAN-ZOKU」という紹介店があって、そこの紹介所(勿論無料)で情報や割引券をゲットすれば、まずはぼったくりに会わずに済むはずだ。
と言うことで歌舞伎町の風俗を探索するのであれば、ちゃんとした情報をそろえてから挑戦するべしと言う事はわかっていただけたと思う。
ルーフトップでこんな事を書くとフェミニストから又文句を言われそうだ。しかし世界に名だたる歌舞伎町の住人になって3年、これ又私たちも風俗に精通
しておかないと、たまに歌舞伎町にやって来る知人の中年どもの「平野さん、安全で楽しい風俗を紹介してよ?」(本当に中年族は必ずそう言ってニコニコして近寄って来るのだ(笑)
と言う期待に応えなくてはまずいのである。不夜城歌舞伎町は今夜も老若男女でにぎわっている。
ロフトプラスワン席亭・平野 悠
●おじさんのBBSは
http://www.loft-prj.co.jp/OJISAN/bbs/bbs.cgi
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