2018年5月

12(土)

昼の部

「軌道 福知山線脱線事故 JR西日本を変えた闘い」出版記念

JR取材とノンフィクションの現在


OPEN 12:00 / START 13:00

前売り¥1,500 / 当日¥1,800(共に飲食代別)※要1オーダー¥500以上
前売券はイープラス、ロフトプラスワンウエスト店頭&電話予約にて4/10(火)10時〜発売開始!
■購入ページURL(パソコン/スマートフォン/携帯共通)
http://sort.eplus.jp/sys/T1U14P0010843P006001P002257995P0030001
ロフトプラスワンウエスト電話→0662115592(16~24時)
※ご入場はプレイガイド整理番号順→ロフトプラスワンウエスト店頭&電話予約→当日の順 となります。

JR取材とノンフィクションの現在
【出演】
松本創
(ノンフィクションライター、著書「軌道 福知山線脱線事故 JR西日本を変えた闘い」「誰が「橋下徹」をつくったか ―大阪都構想とメディアの迷走」など)
西岡研介
(ノンフィクションライター、著書『マングローブ―テロリストに乗っ取られたJR東日本の真実』『「噂の眞相」トップ屋稼業』『襲撃 中田カウスの1000日戦争』など)以下、写真©️宝島社

乗客と運転士107人が死亡、562人が重軽傷を負った2005年4月25日のJR福知山線脱線事故。
あまりにもショッキングな事故に未だに脳裏から離れない人も多いこの事故の、ある一人の遺族をライターは追った。
今回「軌道 福知山線脱線事故 JR西日本を変えた闘い」出版記念にあたり、著者松本創と、新聞社時代の同僚であり、やはりJRを深く取材してきたノンフィクションライター西岡研介のお二人で本書では書ききれなかった裏話から、現在の日本におけるノンフィクションまでを語って頂くトークイベントを開催します。
ここだけしか聞けない貴重なお話がたくさんありますので、是非ご来場下さい。
当日は出版物の販売も行います。

 

軌道 福知山線脱線事故 JR西日本を変えた闘い
<本書の内容>
乗客と運転士107人が死亡、562人が重軽傷を負った2005年4月25日のJR福知山線脱線事故。
妻と実妹を奪われ、娘が重傷を負わされた都市計画コンサルタントの淺野弥三一は、なぜこんな事故が起き、家族が死ななければならなかったのかを繰り返し問うてきた。
事故調報告が結論付けた「運転士のブレーキ遅れ」「日勤教育」「ATS-Pの未設置」等は事故の原因ではなく、結果だ。
国鉄民営化から18年間の経営手法と、それによって形成された組織の欠陥が招いた必然だった。

「組織事故」を確信した淺野は、JR西日本自身による原因究明と説明、そして、組織と安全体制の変革を求める。
そのために遺族感情も責任追及も封印し、遺族と加害企業による異例の共同検証を持ち掛けた。

淺野の思いに呼応し、組織改革に動いた人物がいた。事故後、子会社から呼び戻され、初の技術屋社長となった山崎正夫。
3年半でトップを退くが、その孤独な闘いは、JR西日本という巨大組織を、長年の宿痾からの脱却へと向かわせた。
それは、「天皇」井手正敬の独裁に依存しきった組織風土、さらには、国鉄改革の成功体験との決別だった。

淺野と山崎。
遺族と加害企業のトップという関係ながら、同世代の技術屋ゆえに通じ合った2人を軸に、
巨大組織を変えた闘い、鉄道の安全を確立する闘いの「軌道」を描く。
そこから見えてきたのは、二つの戦後史の「軌道」だった──。