2019年7月
20(土)
昼の部
「午後のまどろみとチェコアニメvol.8」~ヤン・シュヴァンクマイエル引退記念イベント~
OPEN 12:00 / START 13:00
前売¥2,000 / 当日¥2,500(共に飲食代別)※要1オーダー500円以上
前売券はイープラス、ロフトプラスワンウエストweb&店頭&電話予約にて4/6(土)発売開始!
イープラス:https://eplus.jp/sf/detail/2914170001-P0030001
※ご入場はイープラス→Web→店頭電話予約→当日の順となります。
電話→ 06-6211-5592(16時~23時)
このイベントの予約は締めきりました。
1年8カ月ぶりに
大阪のロフトプラスワンウエストに
「午後のまどろみとチェコアニメ」が
戻ってまいりました!
久々の
「午後のまどろみとチェコアニメ」は
もちろん
昨年、8月に引退と表明した
ヤン・シュヴァンクマイエル監督特集です!
シュヴァンクマイエル監督の短編アニメの上映と
裏話トークを交えながら
シュヴァンクマイエル監督の引退の真相を
深堀していきます。
裏話トークをするのは
“チェコアニメに命を捧げた男”
アットアームズの眞部(まなべ)です。
シュヴァンクマイエルと10年以上の付き合いで
シュヴァンクマイエルの引退を直接確認した男です。
眞部だけが知る
作品以上に強烈なシュヴァンクマイエルの
日常も時間の許す限りお話させていただきます!
共産時代、国営事業だった
”チェコアニメ”は
作家たちにとっては
経済的な心配をすることなく、
ひたすら創作活動に没頭できる
最高の環境でした。
しかし、シュヴァンクマイエルだけは
”異質な作風“ゆえ国から監視され
1970年代は長い間、映像づくりを禁じられていました。
しかし、シュヴァンクマイエルは
国の方針に迎合することなく、
作風や自身の創作への
姿勢を一切変えることはありませんでした。
シュヴァンクマイエルは
ひたすら時代が変わるのを待ちました。
そして
1980年代に入り、
海外で作品が評価されてから、
シュヴァンクマイエル個人の活動量は
国営のスタジオの活動量を超えたのです。
そうすると国は態度を変え
シュヴァンクマイエルを
”巨匠“と称えるようになったのです。
シュヴァンクマイエルは
自身の活動だけで
“時代”を変えたのです。
しかし、1989年、
共産政権が崩壊し
アニメ制作が国営でなくなり、
金策に困窮した作家たちは
教職に就いたり、
ポスターなどの受注仕事を
引き受けるようになりました。
でも、シュヴァンクマイエルだけは
そういった仕事は
一切、断りました。
自身の創作活動だけ邁進したのです。
「不本意だけど、食べるためにはね…」
そんな言葉はシュヴァンクマイエルにはありませんでした。
妥協なき
シュルレアリスト
ヤン・シュヴァンクマイエル…
世の中がどうであれ
あがくことなく、
自身のアイデンティティーにしたがって
追求するのみ…
こんなシュヴァンクマイエルが
昨年8月に引退を表明しました。
それから1年、
シュヴァンクマイエルは今…。
今回の上映作品ですが、
シュヴァンクマイエルにとって
人生のターニングポイントになった
作品ばかりセレクトしました。
作品の裏話とともにご鑑賞いただくと
楽しみが数倍になります!
≪上映作品≫
1. シュヴァルツェヴァルト氏とエドガル氏の最後のトリック(1964年/11分)
シュヴァンクマイエルが30歳のときのデビュー作。
当時、チェコは
夢の楽しさにあふれたもぐらのクルテクや、
トルンカやポヤルの詩とファンタジーの芸術作品ともいえるようなアニメが
国に推奨されていました。
そんな中、シュヴァンクマイエル・デビュー…。
見栄と虚栄心と嫉妬心が暴力を誘発したこの作品が
当時のチェコに受け入れられたのでしょうか?
…いいえ、そんなはずはありません。
とんでもない”茨の道“がシュヴァンクマイエルを待つことになります…。
2. 庭園(1968年/16分)
人々がある屋敷を”人垣“となって
囲う姿は奇怪…。
「人が国に奉仕するのは当然…」と共産政権を
揶揄するような光景…。
政情が不安定だった当時のチェコスロヴァキア…。
1968年発表のこの作品。
この年、歴史に残る大事件“プラハの春”が起こりました。
そんなシュヴァンクマイエルは
政府を逆なでするようなこの作品を発表…。
だんだん国の取り締まりが強くなってきます…。
3. オトラントの城(1973~79年/17分)
この作品の制作途中に、
シュヴァンクマイエルは
国から一切の映像制作を禁じられました。
その“制作姿勢”に国はストップをかけた、というのが
通説ですが、しかし、シュヴァンクマイエルに聞いてみると
意外な事実が…。
4. アッシャー家の崩壊(1980年/15分)
1979年に映像制作の再開を許可された
シュヴァンクマイエル…。
再開の条件として“古典”を題材にするように
指示されました。
シュヴァンクマイエルのオリジナルは
国としてもまだ怖かったのでしょう。
そこでシュヴァンクマイエルが選んだのは
エドガー・アラン・ポーの「アッシャー家の崩壊」…。
素直に国の指示に従ったみたいですが、
この作品の裏側にはとんでもない真実が…。
5. 陥し穴と振り子(1983年/14分)
シュヴァンクマイエルが
「アッシャー家の崩壊」の次に取り掛かったのが
この作品。これもエドガー・アラン・ポーの小説を
モチーフに作った作品。
しかし、この作品の裏には
ものすごいシュヴァンクマイエルの感情が
隠されていたのです…。
【チェコアニメに命を捧げる男“眞部学”とは?】
365日24時間、常にチェコのアニメや絵本のビジネスに奔走する男、
アットアームズの眞部学(まなべがく)。
チェコアニメの配給や大人気キャラクター森の妖精アマールカを日本に持ってきた上、
数々の問題をクリアしチェコ人気No.1のモグラのクルテクの日本での商品化に成功した人物。チェコのアニメと絵本のビジネスだけをしている世界唯一の人物!彼の熱っぽい言葉と愉快な人柄に触れてください!あっという間にチェコアニメの虜です!
配給:アットアームズ
Ⓒ Krátký Film Praha, a.s.
Ⓒ Athanor