2023年5月

28(日)

第5回歌舞伎町のフランクフルト学派


OPEN 17:30 / START 18:00



《配信チケット》
¥1,500(税込)



《来場チケット》
¥2,000(要1オーダー)/当日¥2500(要1オーダー)
予約はPeatixにて5/4 22:00より受付開始!

出演
伏見瞬
西村紗知


ゲスト

山本浩貴(いぬのせなか座)

 

 

歌舞伎町のフランクフルト学派が、5月28日(日)にちょうど一周年を迎えます!その当日の夜に、第5回を開催します。

 さて、私たち(西村紗知と伏見瞬)はざっくりいって書き手の愚痴をこぼす会として歌舞伎町のフランクフルト学派をはじめたわけですが、そもそも私たちはなぜ文筆を生業にしているのでしょうか。生業といっても、私たちは企業に雇用されている労働者でもあるわけで、というか収入源としてはそちらがメインなわけで、休日や夜間の貴重な貴重な休息時間に文筆の時間を割いている。やらなくて構わないことをわざわざ苦労を滲ませながらやってるといっていいわけです。一体何故そんなことになってしまったのか!!?

 千葉雅也氏が、少し前にツイッターでこのようなことを書いていました。SNS普及後に批評ワナビーをやるのはおすすめできない。人に見せられる文章力を鍛えるには相応の時間が必要なのに、最初から承認欲求で遊んでいたらグダグダになってしまう。ワナビー遊びをするくらいなら、まずちゃんと稼ぐことが第一。そのために、仲間内での盛り上がりではなく、公的な社会に接続した方がいいと。

 実際に、公的な社会で稼ぎながら批評を書いている身としては、首肯する以外ない話です。しかし、それにしても、人はなぜ批評やそれに類する営為への欲望に身を絡めとられてしまうのでしょう?公的な社会に接続しているなら、それで十分ではないか?マジでわざわざ文筆なんかしなくてよくない?しかし、私たちは結局書き続けているわけです。焦りや迷いや疲れや自己嫌悪に晒されながら。

 書く作業は、読む作業とセットでなんらかの動きを生み出します。ですが、前回の歌舞伎町のフランクフルト学派「かぶ-1グランプリ2022」の中でも語ったように、書くと読むの往復をうまく働いていない現状があります(それもあって、年間の批評文ベストを決めるという催しを僭越ながら開きました)。ほとんど誰もが「書く」ようになった歴史上前代未聞の事態において、「読む」ことの困難さが際立っているのが今の時代です。私たちは、なにより「読む」環境を整えた方がいい。現状の厄介さは、個人が「時間をかける」アプローチのみでは解きほぐせないようにも思えます。まぁ個人それぞれでなんとかすればいいじゃんという気持ちもあるのですが、書き手/読み手の感性を刺激する環境も自分たちで作ったほうがいいよなぁという気分でもあります。

 こうした煮え切らないモヤモヤした感情は、私たち以外にも少なからず共有されているのではないでしょうか。今回は、厄介な靄の正体をどうにかつかむために、二つの企画を設けます。

 

①    「一周年だよ!執筆する(or執筆に興味ある)人のお悩み相談コーナー!」

西村と伏見が、いただいた悩みにこたえていきます!まんまですね!わかりやすい!

「愚痴を言い合う」というのが元の主旨なら、西村・伏見以外の方の愚痴も聞くべきですよね。というわけで、皆様からご相談を募ろうと思います。基本愚痴を聞くというスタンスなので、相談に対する答えは出ないのが前提です!その点あらかじめご了承ください。みなさんの悩みを聞きながら、現状を確かめたいよね、といったフィーリングです。

 

②    「ほんとに一周年だよ!「なんで批評書き始めたんだろう?」年表晒すコーナー!」

書きたいという欲望は、読みたいという欲望とセットです。これまで、西村と伏見がどんなものを読んで(あるいは見て、聴いて)文章を書く欲望を育てていったのかを振り返っていきます。そもそも、人が何を読んで育ってきたのかって面白くないですか?私(伏見)には面白いです。何を読んできたかをみていくことで、今の時空間における「読む」を探っていくという目論見も含んだコーナーです。「読む」と「書く」の欲望をちゃんと見てみよう、というわけです。

 

 以上、二つのコーナーをメインに、てんこ盛りでやっていく予定でいます。あわせて、「かぶ-1グランプリ2022」もやったことだし、今のところよかった文章なども合間で紹介しようと思っています。

 というわけで、二年目の歌舞伎町のフランクフルト学派もぜひよろしくお願いいたします!

 

お悩み相談コーナーの入力フォームはこちらまで→https://docs.google.com/forms/d/16mnPSb6XM49Y7ZEg5NyhX8uExASYe9Q0IF-x9ybCj2U/edit

※状況に応じて出演者の変更、キャンセルになる可能性もございます。ご了承ください。
※基本的にお客様都合によるキャンセルはお断りさせて頂きます。ご自分で譲渡頂くようお願い致します。

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