2019年11月

11(月)

『ケロッピー前田のクレイジーミュージック探訪 ~ ウィリアム・バロウズ & ブライオン・ガイシン 編』


OPEN 18:30 / START 19:30

前売(Web予約)¥1,500/当日¥2,000(+要1オーダー 500円以上)

このイベントの予約は締めきりました。

【ナビゲーター】ケロッピー前田(カウンターカルチャーを追う男/身体改造ジャーナリスト)
【ゲスト】持田保(”あなたの聴かない世界"主催/インダストリアル音楽ライター)

カウンターカルチャーの最先端・身体改造を日本に紹介してきたケロッピー前田が、『INDUSTRIAL MUSIC FOR INDUSTRIAL PEOPLE!!!』の著者・持田保とともに、数々の音源を振り返りながら、クレイジーミュージックのカリスマたちの文化的な背景やカウンターカルチャーとのかかわりを読み解く!!
今回は、ドラッグ小説『裸のランチ』(1959年刊)で広く知られ、ポストパンク&インダストリアル系ミュージシャンにも多大な影響を及ぼした異能の作家ウィリアム・バロウズに迫る!
バロウズは、1950年代に文芸運動ビートにかかわるが、実弾を用いたウィリアムテルごっこで妻を撃ち殺してしまう。その後、逃亡の地モロッコのタンジールで画家ブライオン・ガイシンと出会い、彼から絵画のコラージュ技法を文芸や音響実験に応用したコラージュ技法「カット・アップ」や「フィールド・イン」を学び、バロウズ自身も小説執筆に応用した他、数々の音源も発表した。バロウズの小説に縛られない多岐に渡る活動は、ジェネシス・P・オリッジ、オーネット・コールマン、ローリー・アンダーソン、ビル・ラズウェルら、新たな創作技法を模索していたミュージシャンたちに支持され、また彼らとバロウズのコラボレーション作品も多く生み出された。バロウズ&ガイシンがカウンターカルチャーに及ぼした影響を数々の貴重音源を聴きながら振り返る!

◎バロウズが生み出したコラージュ技法「カット・アップ」「フィールド・イン」とは何か?
◎ブライオン・ガイシンがタンジールで発見した民族音楽ジャジューカとは?
◎ローリングストーンズの創立者にして、のちに変死を遂げたブライアン・ジョーンズはなぜバロウズやガイシンとかかわったのか?
◎バロウズが80年代以降のカウンターカルチャーのカリスマとなったのはなぜか?
etc.

◆ウィリアム・バロウズ
1914年生まれ、1997年没。アメリカの作家。ハーバード大学卒業後、欧州旅行を経て様々な職に就く。激しい麻薬中毒の時期に発表した『ジャンキー』(53年)で有名になり、錯綜する悪夢的なイメージをコラージュした小説『裸のランチ』(59年)が世界的な反響を呼び、ビートニク文学の代表作となる。ブライオン・ガイシンとの出会いから言葉のコラージュ技法「カット・アップ」「フィールド・イン」を学び、朗読や音響実験に応用し、バロウズ自身も数々の音源を残す。パンク以降の音楽シーンにも大きな影響を及ぼし、カウンターカルチャーのカリスマとなっている。

◆ブライオン・ガイシン
1916年生まれ、1986年没。画家、作家、作詞・作曲家。1950年代、モロッコのタンジールに暮らし、現地の民族音楽ジャジューカを発見し、西洋人来訪者にその生演奏を聴かせるレストランを経営する。その後、事業に失敗すると、バロウズとともにパリに渡り、ビートホテルに住んだ。70年代に癌に冒されるが、バロウズとともに、パンク以降のカウンターカルチャーに大きな足跡を残した。

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