2015年6月

03(水)

OPEN 18:30 / START 19:30

予約¥1000 / 当日¥1200(税込・要1オーダー500円以上)
※予約はコチラから
※学生は追加1ドリンク無料(帰りの精算時に学生証の提示で)

 新刊『よのなかを変える技術 14歳からのソーシャルデザイン』(河出書房新社)の発売記念トークとして、『いま、幸福について語ろう』(コアマガジン)を発売した社会学者の宮台真司さん、そして東京周辺で活躍するソーシャルデザインの担い手たちとトークライブを開催します。

 2014年末の衆院選も投票率が戦後最低だったが、統一地方選前半戦の10道県知事選と41道府県議選で、平均の投票率がそれぞれ過去最低になった。

「どこの政党や候補者に投票しても、よのなか、変わらないよ」
「政治によって何かを変えてほしいと切実に思う人は、国民の中では少数派」
「みんな中くらい満足してるんだから、『良い国』ってことなんじゃないの?」

 そんな冷めた声がある一方で、深刻な社会的課題に苦しんでる人たちは、この世界にたくさんいる。

 障がいをもっているために、働きたくても、就職ができずに不安ばかりの人々。
 バリバリ働きたいと思っても、小さい子がいるので、預け先に困ってる…。
 地域のゴミが路上にあふれ、危険だし、自然環境さえ壊しかねないのに何もできない。

 他にも、たくさんある。

 貧しい途上国で生まれ育ったために仕事が無く、今日の食事にも困ってしまう。
 保健所での動物殺処分を減らしたいのに、どうすればいいかわからない。
 LGBTなどのマイノリティ属性なので、結婚も不安だし、結婚しても制度上の不安が…。

 人は、それぞれ切実な社会的課題をもっているが、それらは政治的に解決できたろうか?
 「YES」と答えられる人は、ほとんどいないだろう。

 みんな生きずらさを抱えても、なんとか耐え忍んでいる。
 でも、それじゃ、つらいばかりだし、将来に希望を持つことも難しい。

 そこで、世界中に既存の「よのなかの仕組み」を民間から塗り替え、もっと生きやすい社会を作ろうとしている人たちが増えてきた。

 それが、ビジネスによる画期的な解決手法で新しい価値観をよのなかに普及・定着していこうとしている社会起業家であり、彼らの社会設計を「ソーシャルデザイン」と呼ぶ。

 日本でも全国各地にソーシャルデザインの担い手は急増しているが、彼らの多くは残念なことに、「意識高い系」向けのイベントにしか顔を出してこなかった。

 そこで、「トークライブ居酒屋」としてどんな話題もカジュアルに尋ねられる雰囲気をもった新宿ロフトプラスワンに、東京周辺でソーシャルデザインを手がける人たちを集め、観客から率直な質問を受け付け、ソーシャルデザインの面白さに気づいてもらうチャンスを作ろうと思った。

【出演者】
今一生
 ライター、編集者。1997年、Create Media名義で『日本一醜い親への手紙』を編集。
 最近は、虐待や自殺、家出など深刻な社会的課題を解決するソーシャルビジネス/ソーシャルデザインを取材。最新刊は4月22日発表の『よのなかを変える技術 14歳からのソーシャルデザイン入門』(河出書房新社)。 

宮台真司(夜9時頃より出演)
 社会学者。映画批評家。首都大学東京教授。
 権力論、国家論、宗教論、性愛論、犯罪論、教育論、外交論、文化論などの分野で単著・共著を含めると100冊の著書がある。最近の著作に『いま、幸福について語ろう』(コアマガジン)など。
 キーワードは、全体性、ソーシャルデザイン、アーキテクチャ、根源的未規定性など。

日本財団CANPANプロジェクト
 117の国々で社会貢献活動の最前線を走ってきた豊富な経験とネットワークをいかして、あらゆる立場を超え、組織・人材・ノウハウ・資金をつなぎ、社会に「化学変化」をよびおこすハブとして、ソーシャルイノベーションを支援を行っている日本財団によるソーシャルプロジェクト。CANPAN

S.A.L To2Bagプロジェクト
 バングラデシュへ赴き、現地で生産者と日本で使う人をつなげ、どちらも幸せになれるオリジナルのバッグを企画・製造・販売している慶應義塾大学公認学生団体S.A.L.のメンバー。

東京キャットガーディアン
 ここ6年半の活動で4000頭以上の猫を譲渡。独自にコールセンターを開設し、「殺処分の前に民間でできることがある」を旗頭に「猫付きマンション」「猫付きシェアハウス」などの取り組みを通じて、ネコの殺処分を減らしているNPO。

●AsMama(アズママ)
 子育ての仕事の両立ができる一助として、同じ地域内の母親どうしが仲良くなるチャンスを作り、1時間500円程度で子どもを預け合える仕組みを全国に急速に事業展開している。

Letibee(レティビー)
「すべての人に、結婚という選択肢を」を旗頭に、主にLGBTの結婚とそれに伴うさまざまな不安を取り除くカウンセリング事業などを手がけている。  http://apital.asahi.com/article/story/2015040500011.html

 他にも、続々と参加団体が増えています。
 決定次第、情報を追加します。

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