2022年8月

26(金)

2022年の「テーマパーク論」

〜「ディズニーランド」から遠く離れて〜

OPEN 18:00 / START 18:30

◎配信チケットについて
《通常配信チケット》¥1,500

※アーカイブについて
配信終了後から2022年9月18日(日) 23:59 まで視聴可能です(その間も配信チケットご購入頂けます)。リアルタイムでのご視聴ができない方は、アーカイブでお楽しみください!
▼配信チケットはキャスマーケットにて発売中!!


◎会場チケットについて
《会場前売チケット》¥1,500
《会場当日チケット》¥2,000

※共に飲食代別/要1オーダー¥500以上
※会場チケットご購入の方は配信アーカイブを無料視聴できます!

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【出演】
中村香住(社会学者)
谷頭和希(ライター)

【ゲスト】
中野キュー(テーマパークラボ代表)

このトークイベントの目的は、「テーマパーク」の意義をあらゆる角度から考え、それを取り巻く社会・文化・都市などと合わせて語ること、つまり「テーマパークから考える」ことです。テーマパークとは「あるテーマをモチーフとして、園内のアトラクションやレストラン、ショップがすべて演出された施設」のことです(もちろん、この定義についてもさまざまな考え方があると思いますが、それもまたイベントの中で話されるでしょう)。そこでは、人々が想像する目に見えない「テーマ」がさまざまな方法で可視化され、目に見える一つの統一的な園内を形作っています。

テーマパークの始まりは、1955年にアメリカのアナハイムに誕生したディズニーランドだといわれています。ディズニーランドを作ったウォルト・ディズニーはそれまでの娯楽施設としてメジャーだった遊園地に変わる施設として、園内全てがディズニーという「テーマ」で徹底的に統一された施設を作ったのです。ディズニーランドは大きな反響を呼び、以来、世界各地にさまざまな「テーマ」を持ったテーマパークが誕生し、人々を楽しませてきました。

やがて、テーマパークを学術的に位置づける言説もあらわれはじめます。もっとも早いものでいえば、能登路雅子『ディズニーランドという聖地』などがあり、特に近年では、速水健朗『都市と消費とディズニーの夢』や東浩紀・大山顕『ショッピングモールから考える』など、都市論・建築論などの分野から、その意義を語る論者も多く現れています。そこでは、我々のトークイベントが目的としている「テーマパークから考える」というスタンスが見られ、大いに学べる研究になっています。

しかし、そこでのテーマパークの語られ方は不十分ではないか、というのが私たちの問題意識です。それはなぜか。そこで語られるテーマパーク観が「ディズニーランド中心史観」ともいえるパースペクティブを持っているように感じられるからです。もちろん、先ほども語ったように、テーマパークを考える上でディズニーランドは外すことのできない存在ですが、現在の世界を見渡せばテーマパークと呼ばれる施設はディズニーランド以外にもたくさん存在します。また、テーマパークの概念を「人々が想像する目に見えない「テーマ」がさまざまな方法で可視化」されたものだと捉え直せば、ディズニーランド以前にもテーマパークと呼べるような施設は存在していたといえるのではないか?逆に、テーマパークとディズニーランドの結びつきを強く語れば語るほど、テーマパークを考えることから見えてくるさまざまな可能性の芽を摘み取ってしまうようにも感じます。

そこで、本イベントではこの「ディズニーランド中心史観」を更新し、新しい「テーマパーク論」を語ることでいったいなにが見えてくるのか、じっくりと語り合いたいと思います。もっとも分かりやすいところでいえば、「ディズニーランド論」の陰に隠れてなかなか話されることの少ない「東京ディズニーシー論」も大きなテーマとなるでしょう。あるいは、「サンリオピューロランド」や、「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」をはじめとしたユニバーサルパークをテーマパークの歴史の中で位置づけ、その意義を考察する試みもなされるかもしれません。加えて、例えば宗教施設なども、ある「テーマ」が具現化された空間だと考えればテーマパークだといえるかもしれず、「テーマパーク論」の範疇として語ることができるかもしれません

いずれにしても、これまでの「テーマパーク論」で語られることのなかったテーマパークの歴史や面白さ、そこから見える社会や文化、都市の姿を徹底的に語りつくしたいと思います。予測不可能なトークライブをどうぞお楽しみください!

【出演者プロフィール】

●中村香住(なかむら・かすみ)
社会学研究者。1991年生まれ。慶應義塾大学文学部・慶應義塾大学大学院社会学研究科 非常勤講師。専門はジェンダー・セクシュアリティの社会学。 現在は第三波フェミニズムの観点からメイドカフェにおける女性の労働経験について研究をおこなうかたわら、レズビアン・クワロマンティック当事者として“恋愛至上主義にノれないセクシュアルマイノリティ”の居場所づくりにも取り組む。共著書に『私たちの「働く姫、 戦う少女」』、『ふれる社会学』、『 「百合映画」完全ガイド』、『ガールズ・メディア・ スタディーズ』。共編著書に『アイドルについて葛藤しながら考えてみた――ジェンダー/パーソナリティ/〈推し〉』。

●谷頭和希(たにがしら・かずき)
ライター。1997年生まれ。早稲田大学文化構想学部卒業後、早稲田大学大学院教育学研究科国語教育専攻に在籍。デイリーポータルZ、オモコロ、サンポーなどのウェブメディアにチェーンストア、テーマパーク、都市についての原稿を執筆。批評観光誌『LOCUST』編集部所属。2017年から2018年に「ゲンロン 佐々木敦批評再生塾 第三期」に参加し宇川直宏賞を受賞。『ドンキにはなぜペンギンがいるのか』が初の著書。

●中野キュー
テーマパークラボ代表。遊園地レポーターよりの遊園地評論家。体験型謎解きアトラクションなどを制作。

<会場へお越しの方へ(必ずお読みください)>
※当日検温を行います。37.5度以上の熱がある方のご入場はできません。また、体調のすぐれない方、5日以内に平熱を超える発熱をされた方、咳・咽頭痛などの症状(軽度なものを含む)がある方、基礎疾患をお持ちの方、過去2週間以内に感染が引き続き拡大している国・地域への訪問歴がある方は来場をお控え下さい。
※ご入場時、ご連絡先をご記入いただく場合がございます。後日ご来場者様の感染が発覚した際のご連絡以外の用途では使用いたしません。ご連絡先は30日間保管後、破棄します。
※飲食時以外はマスクの着用をお願い致します。マスクをお持ちでないお客様に関しましてはご入場をお断りする場合がございます。また、マスクを外した状態での会話はお控えください。
※場内にアルコール消毒液がございます。こまめな手洗いに加え、手指の消毒をお願いいたします。
※会場内で大声を出すことや、来場者同士での接触などの行為は禁止です。
※会場周辺で出演者の入り待ち、出待ち等の行為は禁止です。
※現金でのやり取りを極力減らすため、当日はなるべくキャッシュレス決済をご利用下さい。
※ご来場前に厚労省の「新型コロナウイルス接触確認アプリ(COCOA)」をお持ちのスマートフォンにインストールをするようお願いいたします。
※場内は定期的な清掃・消毒・換気を行います。ご協力ください。

その他、詳しくは「ライブホール・ライブハウスにおける新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン」もご覧ください。

<有料配信での観覧ご希望の方へ>
<注意事項>
■配信画面の録画・撮影・録音は全て禁止いたします。また、動画サイトなどへの無断転載・共有を行った場合、法的責任に問われる場合がございます。
■生配信中、途中から視聴した場合はその時点からのライブ配信となり、巻き戻しての再生はできません。生配信終了後、録画(アーカイブ)視聴可能な場合は巻き戻しての再生ができます。
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■録画(アーカイブ)視聴中のお茶爆は出演者・主催者に還元されません。予めご了承ください。
■生配信中に映像が止まってしまう場合、画質を落とすと改善される可能性がございます。
■チケットご購入後の公演延期・中止以外の理由に伴うキャンセル・変更・払い戻しはできません。
■アーカイブのご購入は公開終了の2時間前までとなります。
■必ずお客様のインターネット環境、視聴環境をご確認のうえご購入ください。
■視聴推奨環境やご不明点などは「ツイキャスヘルプ」をご参照ください。
https://twitcasting.tv/helpcenter.php

 

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