2023年3月

22(水)

アート・ジャーナリズムの夜

美大生と語る、美術のいま 2


OPEN 19:00 / START 19:30

《配信チケット》
¥1,000
▶︎購入はこちらから
※アーカイブは4/5(水) 22:00まで購入可
4/5(水)23:59まで視聴可能!!


《会場チケット》
前売チケット¥1,500 / 当日チケット¥2,000
※共に飲食代別/要1オーダー¥500以上
※ご来場の方には無料で配信が観れるチケットもお渡し致します。
予約はこちらから

このイベントの予約は締めきりました。

【出演】
家入嘉寿馬
小野まりえ
武本瑠香
長澤太一
水野幸司
南島興

あの大好評だったトークイベント「美大生と語る、美術のいま」が帰ってきました。新しい登壇者も迎えて、今年も美大生から見たアートのいまについて議論します。昨年と同じく事前打ち合わせなしの生配信です。ぜひ会場、オンラインにてご参加ください(2週間アーカイブ視聴も可)。

*以下、主宰者コメントです。

いま言葉は正しさで測られすぎている。だから、言葉を発することに対しては過剰に慎重になってしまう。すると、語らない方が得であると考えるようになるのが自然である。それは最悪の事態である。言葉はそもそも百発百中じゃなくてもいい。百発のうち一発だけでも、誰かに届いて、その言葉の意味について考えてくれたらいい。語ることはそのぐらいの余裕をもたないと始められないと思う。ぼくがコロナ禍からはじめた「アート・ジャーナリズムの夜」はそうした美術をめぐる語りをやわらかに広げようとする取り組みであった。「ジャーナリズム」、その言葉には正しさを測ろうとする匂いを感じるかもしれない。でも、ぼくがしたいのは、それではない。正しさを問う前に考えることがあることを伝えたい。そして、それが楽しいことも伝えたい。ただそれだけだ。もっと言えば、考えることは正しさとは関係がない。考えることは正しさから自由になるための行為だといってもいい。いま言葉が窮屈になっているとすれば、それは正しくあることと考えることを切り分けて想像することが難しいからだと思う。考えることは正しさの基礎になるかもしれないし、悪の論理になり変わるかもしれない。そういう宙づりにされた状況でしか、考えることができないものがある。だから、アート・ジャーナリズムは正しさを探求する活動ではない。そうではなくて、だれかとともにものを考えるための場所と時間を作り出すための活動である。今回は全国の美大生有志5人に集まってもらった。彼らと一緒にものを考えてみたい。

《出演者プロフィール》

・ゲスト

家入嘉寿馬(いえいりかずま)
多摩美術大学美術学部絵画学科日本画専攻3年。1998年生まれ。非存在の存在である幽霊という比喩を軸に、自分や他者の存在、偶然や可能性などについて関心があります。現在は主に絵画作品の制作を通して考えていますが、最近は他の表現方法や、展示を作ること自体なども通じて考えることにも興味があります。

小野まりえ(おのまりえ)
福岡出身。多摩美術大学絵画学科油画専攻1年生。絵画を中心に映像、インスタレーション等を制作。自身の体験から同性愛、親子関係、過去と現在を取り巻く社会問題や民族について模索しながら制作している。学生の傍ら展示設営、映像撮影協力やイラスト作成などに携わっている。グループ展示  2022『みて、へんぐボthがいるよ』『みんなだいすき。』『このフィクションですら現実の延長線でしかない』。

武本瑠香(たけもとるか)
京都市立芸術大学大学院油画専攻修了。1998年生まれ。よろしくお願いします。

長澤太一(ながさわたいち)
2002年北海道生まれ。東京都江東区出身。都立総合芸術高校美術科油画専攻卒業。2022年よりウィーン美術アカデミー美術学部抽象絵画科在籍。東京とウィーンを拠点に活動。絵画を中心に、現象としての美術が発生する「前」や「中」に着眼した企画を、自らの絵画作品の制作を通じて模索している。

水野幸司(みずのこうじ)
東京藝術大学 美術学部 先端芸術表現科3年在籍。2000年生まれ。ドローイング作品の制作を軸に人間のかくことと読むこと、そこから展開される世界のあり方に関心を持ち活動をしている

 ・主宰者

南島興(みなみしまこう)
横浜美術館学芸員。1994年生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科修士課程修了(西洋美術史)。全国の常設展・コレクション展をレビューするプロジェクト「これぽーと」主宰。旅行誌を擬態する批評誌「LOCUST」編集部。文春オンライン、美術手帖、『アートコレクターズ』ほかに寄稿。