2020年2月

19(水)

OPEN 18:00 / START 19:00

チケット記載開演時間に誤りがありました。
イベント本編は19:30からとなりまして、19:00からは前説トークが開始となります。
ご迷惑をおかけいたしまして申し訳ございません

前売 ¥1,500 / 当日 ¥2,000(要別途飲食オーダー 1D¥500~)
前売はイープラスにて2/3(月)より発売開始
ジャーナリスト神戸金史 《半径1mのドキュメンタリー》

【出演】神戸金史(RKB毎日放送)、松崎まこと(映画活動家・放送作家)

津久井やまゆり園で障害者など45人を殺傷した、植松聖被告の裁判が、今年1月始まった。事件は2016年7月に発生。「障害者には生きている意味がない」と植松被告は主張し、社会に衝撃を与えた。
福岡市にある民放・RKB毎日放送の神戸金史記者は、障害者の父親として植松被告と接見を重ね、ラジオドキュメンタリー『SCRATCH 差別と平成』、テレビドキュメンタリー『イントレンランスの時代』を制作した。
神戸記者がこれまで制作してきたドキュメンタリーは、取材対象が自分の家族であったり、親友であったりと、非常に近しい存在を題材にしたものが多い。
客観性が求められる報道の世界で、取材者が自分の立場を明らかにして一人称で語る物語は少ない。身近な「半径1m」を描いた作品を上映する非営利の勉強会「半径1mのドキュメンタリー 特別上映会」は、2018年12月に開催された。
今回は第2弾として、同じ取材素材を基に制作された、音声だけの番組と、映像のある番組を比較する試み。音声メディアならではの有利性とは何か、映像メディアを制作するならば何を重視すべきかを議論しつつ、現代社会にのぞく不寛容(イントレランス)を考える。

 

RKB毎日放送・TBSラジオ 2019年3月共同制作
ラジオ報道ドキュメンタリー
SCRATCH 差別と平成 <59分>
ディレクター    神戸 金史(RKB)
プロデューサー   鳥山  穣(TBS) 竹島 史浩(RKB)
製作・著作     RKB毎日放送 TBSラジオ

「障害のある子供を、いつまで生かしておくのですか」
やまゆり園事件の犯人は 私に言った――。

放送文化基金賞     最優秀賞
石橋湛山記念 早稲田ジャーナリズム大賞 奨励賞
文化庁芸術祭賞     優秀賞
日本民間放送連盟賞   優秀賞
ギャラクシー賞     奨励賞

RKB毎日放送 2020年2月制作
イントレランスの時代
テレビ報道ドキュメンタリー
ディレクターズカット版 <54分>
ディレクター    神戸 金史
プロデューサー   児玉 克浩
製作・著作     RKB毎日放送
誰もが心の奥底に持っている、「不寛容のナイフ」とは――
現代の差別の姿をあらわに描くテレビドキュメンタリー

 

 

 

 

神戸金史(かんべ・かねぶみ)
RKB毎日放送 報道局次長 兼 東京報道制作部長

1967年、群馬県下仁田町生まれ。高崎高校、早稲田大学第一文学部卒業。91年に毎日新聞に入社。長崎支局への配属直後に雲仙・普賢岳災害に遭遇。翌92年から3年間、島原市の前線本部に住み込んで、被災地取材に当たった。95年に福岡総局に異動。99年から2年間、記者交換制度でRKB毎日放送(本社・福岡市)に出向し、放送記者を体験する。初のドキュメンタリー『攻防 蜂の巣城 巨大公共事業との闘い4660日』(2000年)で、放送文化基金賞 テレビドキュメンタリー番組賞を受賞。
東京社会部在籍中の2004年、自閉症児の父親の立場からコラム「記者の目」を執筆、『うちの子 自閉症とその家族』を連載した。2005年、RKBに転職、福岡に戻る。ドキュメンタリー『うちの子 自閉症という障害を持って』、『シャッター 報道カメラマン 空白の10年』(2013~14年)などを制作。
東京報道部長として単身赴任を始めた4カ月後の2016年7月26日、相模原市で津久井やまゆり園事件が発生した。3日後に障害者の親としてFacebookに個人的に投稿した内容が、爆発的に拡散した。これをベースに2017年12月、ラジオドキュメンタリー『SCRATCH 線を引く人たち』をTBSラジオと共同制作。テレビのニュース企画やラジオでの解説、『うちの子』インターネット公開、YouTube、書籍、雑誌寄稿など、様々な媒体で問題提起を続け、2018年11月に「日本医学ジャーナリスト協会賞」の大賞(メディアミックス部門)を受けた。
植松聖被告との接見を続け、TBSラジオと再度共同制作したラジオの1時間ドキュメンタリー『SCRATCH 差別と平成』(2019年3月)は、「放送文化基金賞」で最優秀賞、「石橋湛山記念 早稲田ジャーナリズム大賞」奨励賞、「文化庁芸術祭賞」優秀賞などを受賞。
また、このラジオ番組の映像化を試み、テレビドキュメンタリー『イントレンランスの時代』を制作。ディレクターズカット版(54分)を今年2月に放送。

 

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