2020年1月

09(木)

#FREEUSHIKU 2020年年始特別企画

ここにいるすべてのひと、ここにくるすべてのひと vol.2

在日コリアン女性と語る、収容所のある社会

OPEN 18:30 / START 19:00

入場料:¥1,000+別途DRINKオーダー

登壇ゲスト:

ハン・トンヒョン(日本映画大学准教授)

朴沙羅(神戸大学大学院講師)

DJMC INKADELIX@MCinko

死者を出しながら続く外国人の長期収容問題を少しでも打開したい。その思いは、戦後日本の制度の壁にぶち当たります。いま私たちが悩んでいる日本の収容や難民政策は、旧植民地出身者の排除をとおして成立しました。現在もある大村収容所は、在日コリアンの排除に使われていました。

ハン・トンヒョンさんは、エスニシティや差別問題の研究者です。入管問題と在日への差別について独自の発信をしてこられました。ヘイトスピーチと入管問題、在日コリアンと近年の新たな移民の収容問題は不可分であることを、ハンさんの言葉から学んでいます。

ハン・トンヒョンさん著書:

『チマ・チョゴリ制服の民族誌-その誕生と朝鮮学校の女性たち』

https://www.amazon.co.jp/dp/B00O0U1TTM

『平成史【完全版】』

http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309227665/

#FREEUSHIKU 2020年始特別イベントに登壇してくださるハン・トンヒョンさんの記事。ヘイトスピーチと入管行政の関係を明確に示されています。

悪質な「79日在日強制送還デマ」で、扇動した者たちと扇動された者たち、そして温床となった入管行政(韓東賢) - Y!ニュース https://news.yahoo.co.jp/byline/hantonghyon/20150709-00047393/

朴沙羅さんは、入管制度の歴史社会学的な研究を行いつつ、「私の家族はいつどうやって日本に来たのだろう」「個人の人生をどうやったら歴史に残せるのだろう」という問いを抱えてご家族への聞き取りを行い、『家(チベ)の歴史を語る』を上梓されました。入管と向き合ったマイノリティの驚くべき生活史。

沙羅さん著書:

『外国人をつくりだす: 戦後日本における「密航」と入国管理制度の運用』

http://www.nakanishiya.co.jp/book/b307772.html

『家(チベ)の歴史を書く』

https://www.chikumashobo.co.jp/special/chibenorekishi/

#FREEUSHIKU 2020年始特別イベントに登壇してくださる朴沙羅さんの著書。済州島から来日したご家族の歴史。生活史を語ること、語りを聞くことの難しさを、家族史だからこそのユーモアある文体で読ませてくれます。

https://www.chikumashobo.co.jp/special/chibenorekishi/

朴さんは、ご家族の語りに、女性として経験する一見個人的な苦しみと、歴史社会のなかで民族として経験してきたことの絡み合いを聞き取ります。

ハンさんが著書にまとめた『チマチョゴリの民族誌-その誕生と朝鮮学校の女性たち』も、女性の経験と民族差別の問題の絡み合いを示しています。

「移民社会」は、現在、たしかに新たな段階に入っています。収容の長期化も近年の変化の一つです。

でも、「移民社会」は21世紀に入って始まったわけではありません。戦後民主主義がふくんでいた差別的制度に向き合ってきたマイノリティの人々がいます。

ずっといたし、ともに生きています。

戦後民主主義の時代に在日が、入管の最初のターゲットとされながらどう生きたか、制度の成り立ちとマイノリティの生活史を聞きながら、収容問題と粘り強く向きあい、一歩一歩進んでいく意志と知恵を作っていければと思います。19日、ぜひ来てください!!

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