2020年2月

02(日)

昼の部

日本・沖縄・台湾を考えるドキュメンタリーシリーズ第二弾『緑の牢獄』キックオフイベント

『海の彼方』上映+新作『緑の牢獄』特別映像お披露目会


OPEN 12:00 / START 13:00

前売:¥1,200 / 当日:¥1,700(税込・飲食代別)

※お一人様、飲食1オーダー¥500以上必須
※全席自由席
※再入場不可

当日券あり!※開場後、受付にて販売いたします。

このイベントの予約は締めきりました。

【出演】

黄インイク(監督/ムーリンプロダクション)※ビデオ通話での出演
中谷駿吾(カメラ/ムーリンプロダクション)※ビデオ通話での出演
菅谷聡(広報/ムーリンプロダクション)

 

 

 

沖縄と台湾で活動する映画製作会社ムーリンプロダクションが満を持しての東京イベント開催!

まず手始めに全国公開もした長編ドキュメンタリー映画『海の彼方』の上映。

上映後には今年公開予定の新作『緑の牢獄』の特別映像も公開。

さらに沖縄からビデオ通話で監督、カメラマンを交えてのトークも!

 

ムーリンプロダクション

 

 

■イベント限定メニュー ※数量限定

台湾のソウルフード「魯肉飯(ルーローハン)」・・・・¥700

沖縄と台湾をイメージしたオリジナルカクテル「みどりのひかり」・・・・¥650

 

 

『海の彼方』(2016)

 

1930年代 石垣島へ渡った台湾移民
台湾人とも日本人とも認められず時代に翻弄された
ある一家の3世代にわたる人生と記憶の軌跡

沖縄石垣島の台湾移民の歴史は、1930年代、日本統治時代の台湾からの農民の集団移民に始まる。その中に、玉木家の人々もいた。
台湾から最も近い「本土」だった八重山諸島(石垣島を含む10の島々)で、88歳になる玉木玉代おばあは、100人を超す大家族に囲まれていた。そして米寿を迎えたおばあは娘や孫たちに連れられて長年の願いだった台湾への里帰りを果たす。しかし、70年の歳月がもたらした時代の変化は予想以上に大きく…。
ある台湾移民一家の3世代にわたる人生に光を当てることで、複雑な経緯を歩んできた東アジアの歴史を越え、記憶の軌跡と共に人生最後の旅を辿る。歴史に翻弄されながらも生き抜いてきた玉木家の「家族愛」にも迫り、観る者に忘れていたものを思い出させてくれる。

『海の彼方』公式サイト:https://uminokanata.com/

 

 

 

『緑の牢獄』(2020)制作中

 

緑のジャングルを搔き分けて進んでいくと、
廃墟となった炭鉱とそこに埋もれた人生の記憶があったーー

沖縄県西表島、⽩浜集落に住む橋間良子さんは西表炭鉱の歴史を語ることができる数少ない人物である。かつての西表炭坑は密林で囲まれ、島から出るためにも海を超えなくてはならなかった。炭鉱は⾃然の牢獄に等しく、いつしか坑夫たちから「緑の牢獄」と呼ばれることとなる。しかし第二次大戦開戦後、坑夫の徴用によって西表炭坑は事実上閉鎖することになる。故郷に帰る者が多数の中、橋間さんは西表島に残る選択をした。彼女はなぜ島に残り続けたのか、戦前戦後そして沖縄本土復帰を通して彼女の身に何が起こったのか長期間に渡るインタビューによって時代に翻弄された一人の人間の選択とその理由、さらに植民地、移民、家族関係など現代的な問題が次々に浮かび上がってくる。

 橋間良子さんを中心としたインタビューに加えて現在の炭鉱やその付近の様子、さらに当時の再現映像も交えながら埋もれた歴史に迫る。

 

 

 

インイク(黄胤毓/Huang Yin-Yu/コウ・インイク)@kouiniku

(監督/プロデューサー/木林映画/ムーリンプロダクション)

台湾・台東市生まれ。那覇市在住。映画製作・配給会社「株式会社ムーリンプロダクション」創設者、「木林電影有限公司」代表。
那覇と台北を拠点に監督・プロデューサーとして国際的なプロジェクトを展開している。
2016年、企画『狂山之海』の第一部『海の彼方』が完成。日本と台湾で劇場公開。台北映画祭や大阪アジアン映画祭、ハワイ国際映画祭などへ選出。西表炭鉱を主題にした『緑の牢獄』(2020年公開)はベルリン国際映画祭主催の若手製作者向けプログラム「ベルリナーレ・タレンツ」のドキュメンタリー企画部門とスイス・ニヨン国際ドキュメンタリー映画祭に選出される。また、2019年にはチェコ・Jihlava国際ドキュメンタリー映画祭「EmergingProducers 2020」に台湾代表として選ばれた。
近年は制作者としてだけでなく、映画を伝える側としても活動を広げており、2020年開催予定の「石垣島ゆがふ国際映画祭」ではプログラムディレクターも務めている。