2019年3月

04(月)

昼の部

CINEMA9「インディーズ・シアター“ワンコイン”」

『ちかくてとおい』(53分/2015)


【上映日程】3/4(月)~3/8(金)まで。
*いずれも14:00上映開始予定(13:50受付開始)
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震災後に生まれ、大人になる君へ伝えたいこと 津波で大きな被害を受けた岩手県大槌町。かつて町があった場所はかさ上げ工事のために土に埋もれようとしている。 この町で生まれ育った映画作家は、震災後に生まれた姪に向けて、彼女が大人になる頃には見れなくなる風景について映画で伝えようとする。風景の記録映像で構成された53分の町の記憶 監督は2011年に『槌音』を発表した大久保愉伊。彼が生まれ育った大槌町の風景と記憶を、未来の姪に向けて作ったビデオレーターのようなドキュメンタリーが本作『ちかくてとおい』である。本作の主役となるのは様々な時期の大槌の風景。震災前の町並、震災直後の変わり果てた町の光景、草花が住宅の基礎を覆う夏の景色、町の跡を練り歩く祭り。現れては消えていった風景の映像に、震災後に生まれ、大人になる姪に向け、町の記憶やメッセージが監督自身の声で語られる。「2041年あなたの目の前には、どのような町並みが広がっているのだろう? そこではどんな景色が見え、どのような音が聞こえるのだろう?」インタビューもなければ、登場人物もいない。ある日突然消えていった風景から、これから生まれる風景を想像させる映像詩。

【スタッフ】監督・撮影・編集・ナレーション:大久保愉伊 構成:高橋知由 音楽:大久保正人 撮影補:西川尚志、高橋知由、小森はるか MA・音楽収録:吉田俊光 製作・宣伝・配給;Revolving-Lantern


監督・撮影・編集・ナレーション 大久保愉伊
岩手県大槌町出身。 映像作家。成城大学芸術学科に入学後、 映画研究部に所属し映画を作り始める。東日本大震災の被災地である故郷を記録した『槌音』(11)は、山形国際ドキュメンタリー映画祭2011やキューバ新人監督映画祭などで上映され、 日本映画復興会議奨励賞を受賞。同じく故郷を記録した『ちかくてとおい』(15) は山形国際ドキュメンタリー映画祭2015、 ニッポンコネクション2016(ドイツ・フランクフルト)で上映された。

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