第一部(14:00~16:00)
「人文知のユーザー:いつ/どこで人文知は求められるのか? 知が『使われる』瞬間を探る」
登壇者:工藤郁子、中路隼輔、三宅香帆、山本ぽてと、朱喜哲(モデレーター)
概要:人文知を「受け取り、使いこなす側」(ユーザー)の視点に徹底的に焦点を当てます。文筆家、研究者、企業人など多様な登壇者が、日常生活や仕事、趣味の中で、いつ、どのように人文知(哲学、歴史、文学など)に触れ、それを自己の思考や行動に活かしているのかを具体的な事例とともに探ります。人文知に対するユーザーの「熱量」をそれぞれの視点から可視化するとともに、アカデミアの知が、私たちの「家庭」や「職場」という現場でどう機能しているかを明らかにします。
第二部(16:30~18:30)
「人文知の流通とメディア:大学の知を家庭へ、職場へ。知の伝達経路を考える」
登壇者:川口あい、水野太貴、渡辺祐真、谷川嘉浩(モデレーター)
概要:第一部で明らかになった「ユーザーの熱」を起点に、人文知が「アカデミア」の箱を飛び出し、「職場」や「社会」に広がるための具体的な流通経路とメディア戦略がテーマ。書籍、Webメディア、SNS、YouTubeなど、多様なプラットフォームにおける知の「編集」「翻訳」「伝達」の課題と可能性を検討します。研究成果を「鈍重な教養」ではなく、「愉しい知識」として流通させるためのノウハウ、スタンス、考え方について議論していきます。
第三部(19:00~21:00)
「令和人文主義とは何か? 人文知を再起動するためにできること」
登壇者:三宅香帆、渡辺祐真、朱喜哲、谷川嘉浩 and more
概要:本イベントの締めくくりとして、第一部・第二部の主要な登壇者が再登場し、全体で議論します。テーマは「令和人文主義とは何か」。アカデミアの枠から出た人文知は、大学(アカデミア)や社会とどのような関係を結ぶのでしょうか。令和人文主義の担い手の語り方、特性や限界、可能性について考えることで、情報が氾濫し、(今の形での)大学の存立が危ぶまれる時代の人文知について考えていきたいと思います。
工藤郁子(くどう・ふみこ)
大阪大学 特任准教授。世界経済フォーラムなどを経て現職。データやAIのガバナンスに関する研究活動を行い、国際会合の開催によりルール形成にも貢献してきた。2023年にG7公式官民イベント「DXサミット」を企画運営し、G7デジタル・技術大臣会合閣僚宣言で参照された。2024年に内閣府「AI制度研究会」構成員を務めて日本のAI法制定に寄与した。共著に『AIと憲法』『在野研究ビギナーズ』『ELSI入門』など。ポッドキャスト好きが高じて、山本ぽてとさんと「働き者ラジオ」を配信。

中路隼輔(なかじ・しゅんすけ)
1991年、香川県生まれ。ANRIシニアプリンシパル、『FASTFORWARD』編集長、ANRI人文奨学金担当。早稲田大学在学時からスタートアップに関わり、新卒でGoogle Japanに入社。その後、LUXA、DCM venturesを経て、2018年からANRIに参画。シードラウンド中心に投資業務に携わる。不確実性が一番高いラウンドで、大きな変化をもたらせる企業への投資を挑戦中。

三宅香帆(みやけ・かほ)
文芸評論家。京都市立芸術大学非常勤講師。1994年高知県生まれ。京都大学人間・環境学研究科博士後期課程中退。リクルート社を経て独立。主に文芸評論、社会批評などの分野で幅広く活動。著書『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』『「好き」を言語化する技術』等多数。

山本ぽてと(やまもと・ぽてと)
ライター、編集者。1991年、沖縄県名護市生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、株式会社シノドスに入社。退社後、文社会学分野を中心に、インタビューや対談の構成をしている。企画構成に飯田泰之『経済学講義』、構成に岸政彦『調査する人生』など多数。B面の岩波新書で「在野に学問あり」を連載中。現在、書籍『(仮)スポーツぎらい』を執筆中。

朱喜哲(ちゅ・ひちょる)
哲学者。1985年大阪生まれ。大阪大学社会技術共創研究センター招へい准教授ほか。大阪大学大学院文学研究科博士課程修了。博士(文学)。専門はプラグマティズム言語哲学とその思想史。また行動データビジネスのELSIの研究と社会実装に取り組む。著書に『〈公正〉を乗りこなす』『人類の会話のための哲学』(よはく舎)、『NHK100分de名著 ローティ「偶然性・アイロニー・連帯」』(NHK出版)など。

川口あい(かわぐち・あい)
昭和女子大学大学院文学研究科修士課程修了。小学館クリエイティブ、ハフポスト日本版等を経て現在はNewsPicks Studiosにてスクール事業や新規ビジネス開発などを統括。企画、ディレクションからファシリテーターまで一気通貫で担う。DE&I領域にて働く女性を支援するNewsPicks for WE編集長を兼任。映画・海外ドラマや英米文学に関するコラム等を新聞、雑誌、Web等で執筆。Forbes Japan オフィシャルコラムニスト。TBSラジオ放送番組審議会委員。

水野太貴(みずの・だいき)
1995年生まれ。愛知県出身。名古屋大学文学部卒。専攻は言語学。出版社で編集者として勤務するかたわら、YouTube、Podcastチャンネル「ゆる言語学ラジオ」で話し手を務める。著書に『会話の0.2秒を言語学する』(新潮社)、『言語オタクが友だちに700日間語り続けて引きずり込んだ言語沼』(バリューブックス・パブリッシング)、『きょう、ゴリラをうえたよ 愉快で深いこどものいいまちがい集』(KADOKAWA)がある。

渡辺祐真(わたなべ・すけざね)
1992年生まれ。東京都出身。作家、批評家、書評家、書評系YouTuber、ゲームクリエイター。情報経営イノベーション専門職大学非常勤講師(日本文化)。毎日新聞「文芸時評」、共同通信社「見聞録」担当。NHKラジオ「スケザネの古典は笑って読め!」、TBSラジオ「こねくと」、「文化系トークラジオLife」。著書に『物語のカギ』、編著に『みんなで読む源氏物語』、『あとがきはまだ 俵万智選歌集』。共著に『吉田健一に就て』、『左川ちか モダニズム詩の明星』など。

谷川嘉浩(たにがわ・よしひろ)
1990年生まれ。大阪経済法科大学非常勤講師,本学非常勤講師,日本学術振興会特別研究員(DC2)、本学特任講師を経て,2023年から本学専任講師。『スマホ時代の哲学』『信仰と想像力の哲学』『専門分野の越え方』など著書多数。講演やワークショップもしばしば行う。日本哲学会,応用哲学会,日本社会学理論学会などに所属。

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