アンダーグラフ / パラダイム
初回盤:FLCF-4093 1,500yen (tax in) / IN STORES NOW

 アンダーグラフの待望の3rdマキシシングル『パラダイム』リリース!  これまでにシングルとしてリリースされた『ツバサ』や『君の声』とは一転、アップテンポなサウンドを聴かせる『パラダイム』。ライヴで初めて聴いたこの曲は、ノリが良くお客さんそれぞれが好きなように体を揺らし、とても幸せそうに聴いていたのが印象的でした。この詩の中にある「でもね僕らは 実は弱くない」っていうフレーズ。普段誰かと会話してる時「本当はそんなに強くないんだから!」みたいな感じになるんだけど、「実は弱くない」という言葉って余り口に出すってことないから、この詩を読んでハッと気付くところがあったり、共感できるところがあったり、自信を分けてもらったような気がします。やっぱり真戸原さんが書く詩っていいなぁ。また、M-3の『遠き日』は、音楽配信のみでリリースされた楽曲でしたが、今回満を持してこのシングルに挿入されることとなりました。映画『私の頭の中の消しゴム』のイメージソングにもなっているので何度も耳にしたことがあるかと思います。アンダーグラフらしい切なくやさしい楽曲。2005年、彼らに出逢えて本当に良かったと思っています。(Rooftop:やまだともこ)
MSC / 新宿 STREET LIFE
LIBCD-003 3,000yen (tax in) / 1.18 IN STORES
 新宿拡声器集団。新宿を拠点に活動する、MSCがニュー・アルバム『新宿 STREET LIFE』を1月18日にリリースする。アンダーグラウンド・ヒップホップ・シーンに衝撃を与えた前作『Matador』から約3年振りの2ndフル・アルバム。“病む街”東京に放たれる、戦慄の一撃。聴く者をストリートの真実へと導く衝撃の問題作が遂に完成! 新宿という地に根を下ろすヒップホップ・クルー=MSCが描き出すのは、街とそれを見つめる彼らのドキュメントだ。同時に、それは音楽そのものに対して誠実で嘘がない彼らの精神の記録でもある。
 最近、TVやRADIOなどでラップ・ミュージックと称して売り出されている一部のいかがわしいアーティストといかがわしいレコード会社によって制作されている、いわゆるポップ・ミュージックや黒人音楽を模倣した歌謡曲の類ではありません。安易に試聴するとあなたの音楽観や、人生観を大きく変えてしまう恐れがあり、大変危険ですので充分ご注意下さい。プロモ・クリップ、ライヴ映像、オフショットを収録したDVD付き2枚組です。  MSCは、1月25日(水)に54-71、REBEL FAMILIA、KOINUと共に新宿LOFTに出演致します!(新宿LOFT店長:東田慎二)
尾関美穂 / メコンの憂鬱
AVCD-30858 500yen (tax in) / IN STORES NOW
 筒美京平と言えば、僕のような「ザ・ベストテン」世代にとっては、「センチメンタル・ジャーニー」(松本伊代)、「ロマンチックが止まらない」(C-C-B)、「セクシャル・ヴァイオレットNo.1」(桑名正博)など、次々にヒット曲を生み出す作曲家としてお馴染みだが、それがもっと上の世代だと例えば「17才」(南沙織)や「木綿のハンカチーフ」(太田裕美)だろうし、下の世代だと小沢健二とのコラボ「強い気持ち・強い愛」だったりするのだろう。そんな歌謡曲のゴッドとも呼ぶべき筒美京平が今回“平成の歌謡曲”として手掛けたのが、この19才の新人歌手・尾関美穂のデビュー曲「メコンの憂鬱」だ。一聴して誰もがあのジュディ・オングの大ヒット曲「魅せられて」を思い出すようなオリエンタルなメロディは筒美の最も得意とするところだろう。そして尾関の19才とは思えない歌唱力がこの曲を引き立てている。しかも彼女のセカンド・シングル(2月22日発売)は、あの名曲「また逢う日まで」のカヴァーであるってことも、歌謡曲ファンには聴き逃せないところだろう。(LOFT/PLUS ONE:加藤梅造)
ザ・キャプテンズ / 月影ロマンス
TOCT-4922 1,500yen (tax in) / 1.25 IN STORES
 日本のロックンロール、グループサウンズが生まれて40周年の節目であった2005年の夏、彼ら、ザ・キャプテンズは“最後のグループサウンズ”という勲章を胸にメジャー・デビューした。前作『太陽は知っている』に続くシングル・ムービーであり2006年のスタートを飾る本作のタイトルは、その名も『月影ロマンス』。“愛の為に闘う”というテーマはそのままに、今作のムービーではウエスタンのセットの中、メンバーがガン・アクションからダンスまでを披露する。どことなく笑いを誘いながらも、しっかりサウンドで決めてくれるところが彼らの持ち味。そして、もう一つのテーマとして掲げられた“変身”……月の光に背中を押され、確実な一歩を踏み出した彼ら。そんな彼らの歌が、今後また誰かを力づけ、勇気ある方向へと変身させていくのかもしれない。(高橋典子)
(社)落語芸術協会×浅草ジンタ / 芸協音づくし 〜(社)落語芸術協会創立75周年記念
TECH-20092 2,000yen (tax/ in) / IN STORES NOW
 布袋寅泰は今年アーティスト活動25周年、我が新宿LOFTはオープンから30周年、そしてかの社団法人落語芸術協会は昨年目出度く創立75周年を迎えた。落語という日本が世界に誇る古典芸能と寄席文化を支え続けてきた軌跡と輝かしい前途を記念すべく、芸協史上初のロック・バンド客員である浅草ジンタのハードマーチに導かれて発表されたのがこの祝いめでたな“音づくし”アルバムだ。芸協五代目会長の桂歌丸(本名:椎名厳、横浜出身)師匠と副会長の三遊亭小遊三師匠による創立75周年記念対談で幕を開け、協会マスコット“バク助”のテーマソング「明るくいい夢みよう」、歌丸師匠、小遊三師匠、最高顧問である桂米丸師匠の出囃子マーチ、芸協賛歌「親父の小言」など、小気味良い噺と小粋なエジャニカ・サウンドが相俟った楽曲が数多く収録され、聴き所は実に多い。とりわけ小遊三師匠(トランペット)、三遊亭円雀師匠(クラリネット)、春風亭昇太師匠(トロンボーン)ら噺家が参加したビッグバンド“にゅうおいらんず”による「エンコ節」は白眉。ボーナストラックも太っ腹にドーンと7曲収録なんざァ、こいつァ春から縁起がイイや!(Rooftop:椎名宗之)
capsule / Lounge Designers Killer
YCCC-10003 2,100yen (tax in) / IN STORES NOW
 リハ中とかにふらっと下北沢を探索するのですが、やっぱり足はヴィレッジヴァンガードへ向かってしまうことが多いのです。あれだけゴチャゴチャした中で聴こえてきたのがこのCD。「うわぁ〜ツボだな〜絶対バンドじゃないな〜唄っている女の子は前髪ありそうだな〜」と色々なことを連想。その時は買わなかったのですが、やっぱり耳に残っていたので次の日購入。CD帯には「高速キットカット、ボサノヴァ、ジャズ、ロッキンエレクトロディスコハウス」などと書いてありましたが、絶対誰かがどこかでやってそうで俺でも出来そうと思わせるTommy february6とは違うアプローチのPOP MUSIC。ま、出来なんですけど…。ちなみにアー写 はやっぱり前髪ある男女2人組ユニット。(下北沢SHELTER店長:西村 等)
鈴木羊 / 電気羊はロックスターの夢を見るか?
CXCA-1174 2,100yen (tax in) / IN STORES NOW
 いや、よく知ってると思ってた人が意外な一面 を持ってるってことありますよね。
 下北沢の老舗ロック・バーであり、下北酒の旅の終着駅である、トラブルピーチ。そこで働くスーさん、まぁ、ありがちなことにバンドをやっていて、そのバンドもカッコ良くて、ライヴを観た時は、「スゲー! いつもと違う!」って感じだったんですが、今回、ソロでアルバムを出すということで聴かせてもらったら、これがまたスゴく素敵です。  曲の方はBECKやプリンスも彷彿とさせる感じですが、やはり酒の匂いを感じてしまうな。ありとあらゆるロックの流れる店で、酔っ払ってはしゃいだり、奇声を上げたり、歌ったり、女口説いたり、喧嘩したり、眠ったりしてる時のシュールな雰囲気、そんな中から生まれた曲だと思うので、聴いてると何だか酔っ払っているような気分になってくるのです。いや、酒呑まない人も聴けば酔っ払えると思いますよ。(LOFT RECORDS/TIGER HOLE:オオサワシンタロウ)
 
Three Piece Of Communication / Chocolate on the Rock
FLCD-1126 1,800yen (tax in) / 通 販とライヴ会場のみで販売中
 Three Piece Of Communication。Rooftopを隅々まで読んでくれている方ならこのバンド名聞いたことあるかと思います。あったか〜い楽曲と歌声でその場をやさしい空気に変えてしまう男女ユニット。ユニットだけどバンド名はスリーピース。この理由は本人たちに聞いて下さい(笑)。女性ヴォーカルって実は余り聴かないんだけど、Solaさんの歌声は本当に好き。力強くもあり、聴いていてホッとするって感じかな。
 今回リリースされた『Chocolate on the Rock』は彼らのファースト・アルバムとなります。ライヴで聴いて一瞬で気に入った曲「日常」(M-3)。アコースティック・ギターの音とパーカッションが心地よく、幸せな男女の日常を2人の掛け合いで表現するという、これはもう最高の曲です! 「あなたがいるから幸せ」と世のカップルが思う気持ちを代弁してもらっているような、聴いていると本当に幸せな気持ちになって自然と笑顔がこぼれます。また、今この年齢になると懐かしいと思えるピアニカの音が入っている曲もあり、他にもいい曲がいっぱい挿入されてます。たくさんの人にこのアルバムを聴いてもらいたいと強く思います。アルバムは現在ライヴ会場と通 販のみの販売となりますが、詳しくはホームページhttp://www.tpoc.jp/でご確認下さい。(Rooftop:やまだともこ)
SLOTH LOVE CHUNKS / 四角いVISION
NMNL-1009 2,100yen (tax in) / 2.08 IN STORES

 最近バイクに乗れない自分は電車にて通勤しているのですが、その際に必需品となるのがウォークマン、もといi-Pod。世の中便利になっていくわね〜なんて言いながら金色のi-Podでノリノリ@小田急。そんなi-Pod、曲が何回聴かれているかが判るのですが、アルバムで一番聴いているのがtoddleでした。シングル、DEMOで一番聴いているのはSLOTH LOVE CHUNKSでした。ま、toddleは発売日が全然前だったということで、それに追いつけ追い越せでSLOTH LOVE CHUNKSのアルバム『四角いVISION』がきてます。こういう仕事をしていると早く音源を頂けるのが嬉しいですね。アルバムということで俗に言うキラー・チューンはM-2「ヒズミループ」、M-4「There are the Big Tree And a Big Muff Dog」、M-8「Zipy」など。12月7日にSLCがSHELTERに出演した際、「ヤベー! 憲太郎さんヤベー!(褒めてる)」と言っていた店員2人組(玉村+藤沼)が「ベース教えて下さい」と酔っぱらって言ってたのが笑えましたね。(下北沢SHELTER店長:西村 等)

ダブルオー・テレサ / こちらロックンロール天国
LKCR-10042 2,000yen (tax in) / 1.18 IN STORES
 ものすごーく久しぶりに新作『ロックンロール天国』として作品を世に出す彼ら。でも何故か久しぶりに感じない。なんでだろう…? それはきっとライヴ活動を、全国津々浦々廻ってきたり、それぞれ音楽活動を丁寧に重ねてきたからなのだろう。彼らと接していると、こんなにも音楽を愛している集団はいないなぁーっていつも思う。そんな彼らと出会ってから5年以上の月日が経つけど、相変わらず出会った頃のままの若さとテンションで接してくれる。この人達の愛嬌ある歳の重ね方に憧れる。
 パワー溢れるライヴで演奏されたあの曲やらこんな曲やらギッシリ詰まっている本作品。ダブルオーの曲を聴くと、一聴するだけでとにかく元気になれる。それはライヴで聴いてもそうだし、家で聴いても同じ。本当に彼らとその音楽に出会えて良かったな。(SONG-CRUX:樋口寛子)
deadman / in the direction of sunrise and night light
dsda-004 3,465yen (tax in) / IN STORES NOW
 半年振りのdeadmanのNEW音源だ。11曲収録されていて、しかもこのアルバムの7曲目の「follow the night light」のmusic clip DVD付きなので、音だけではなく映像のdeadmanも観ることができて、これまた嬉しい。私は彼らのmusic clipを観るのは、これが初めてだ。正直、目が離せなかった。映像に惹き付けられた。恰好良くもあり、ゾクッとする感覚にも襲われた。音で感じることはもちろんだが、映像もバンドのカラーをとてもよく表現している。ライヴとはまた違う彼らの姿を見た気がする。そしてこの曲中の「解ってくれなくてもかまわない 信じて欲しいなんて思わない」という歌詞にグッと心を惹き付けられた。何て悲しい感情なのだろう。この言葉に、悲しさ、虚しさ、切なさ、孤独さをとても感じた。私もこういう感情を抱いたことがあるが、とても寂しい気持ちになる。でもこの曲から“希望”も感じた。もっともっとdeadmanの世界を味わっていきたい。またLOFTで会える日を楽しみに待ってます。今年も宜しくお願いします。(新宿LOFT:キラ☆)
TOKIO / 明日を目指して!
[初回盤A] UPCH-9216 [初回盤B] UPCH-9217 [初回盤C] UPCH-9218 [通常盤] UPCH-5364 1,100yen (tax in) / IN STORES NOW
 TOKIOのニュー・シングル、ようやくリリースです。以前リリースされたリーダー作詞・作曲の『僕の恋愛事情と台所事情』はDVDシングルなので、実質2005年にリリースされたTOKIOのシングルは今回の『明日を目指して!』のみとなります。久しぶりのシングルはナント! 長瀬くんが作詞・作曲・編曲を担当した『明日を目指して!』。メンバーが作った曲ってアルバムでは何曲も発表されているけど、シングルになるっていうのは初!! それだけにファンとしても期待大です。今までリリースされていたシングルもいい曲がたくさんあったけど、やっぱり本人が書く曲というのは特別 な思いを込めた曲でもあるだろうし、受け取る側としてもより伝わってくるからメンバーによる作詞・作曲というのは嬉しいものです。表題曲ともなる『明日を目指して!』は、PVのイメージそのままで、真っ青な空の下、広大な大地に立った主人公が新たなスタートを切ろうという前向きな歌詞と、ギター・サウンドをフューチャーした作品。何かに向けて頑張ってる人、くじけそうになってる人、いろんな人がいると思いますけど、少しでも励まされたらいいなと思います。そして初回盤Aと通 常盤に挿入されている『Save As...』も名曲です。このリズムが好きです。TOKIOの曲はテレビで聴く以外にC/Wとかも名曲揃いなので、テレビだけで満足せずに、CD買って全曲聴くことをオススメします!
 ところで実はこのシングル、初回盤3種類+通常盤1種類というカタチのリリースになっており、通 常盤を買えば全3曲聴けるんですが、初回盤は1曲か2曲しか聴けないという…。でもそれぞれ特典が違ったりして…。ある程度は買っちゃうのがファン心理ってところですが、全4枚って多すぎますよぉ。(やっぱりTOKIOが一番好き!子)
怒髪天 / 銀牙伝説WEED
TECI-95 1,050yen (tax in) / IN STORES NOW
 ドラマ『アストロ球団』の挿入歌も記憶に新しい怒髪天が、今度はアニメ『銀牙伝説WEED』のオープニング&エンディング・テーマをリリース! 出来合いの曲を使うのが当たり前になりつつある昨今のアニメソング・シーンに真っ向から挑んだ完全書き下ろし! 遂にメンバーがセル画と合体してしまった(笑)どこから突っ込んでいいのか見当もつかないジャケもさることながら、中身も相当な振り切れ具合。オープニング「銀牙伝説WEED」ではイントロからアレンジ、そして歌詞に至るまで、どこを切っても“ザ・アニメソング”な仕上がり。にも関わらず、怒髪天節も健在! 対するエンディング「つきあかり」は、心にグッと沁み込む号泣必至の名曲となっている。どちらも一切の妥協を許さない正真正銘の“アニメソング”にして最強の“リズム&演歌”!! ここまで真剣に、真摯にアニメソングを作れるロック・バンドなんて、世界中で怒髪天だけだと断言できる、渾身の一枚。(LOFT PROJECT:稲垣由香)
豊田道倫 / 豊田道倫 映像集II
HMRD-001 3,000yen (tax in) / IN STORES NOW
 パラダイス・ガラージこと豊田道倫のニュー・アルバム『東京の恋人』と同時に発売されたこのDVD。豊田さんの6年間ものあらゆる場所でのナマ撮りライヴ映像と新作クリップ5作品からなり、監督は豊田さんと以前からコラボを繰り返しているあの天才AV監督カンパニー松尾さんで、当然というかとても素晴らしい作品に仕上がっている。2時間ちょっとある作品だが全編に松尾さんテイストが炸裂していて、一本の優れたドキュメンタリー映画のように一気に堪能しながら観ることができる。途中で松尾さんのこんなテロップが入る。「一般 的に区別されてるAVと音楽だが、僕の中では同列である。日常にあるものとして。だから僕は豊田君をハメ撮りする」。こういう独自な視点の松尾さんだからこそ、この作品は他のあらゆる音楽映像作品と比べ全く異質なワン&オンリーなものに仕上がっているのである。豊田さんも松尾さんもそれぞれの業界でそういう存在であるのと同じように。(LOFT/PLUS ONE:シンスケ横山)
NUMBER GIRL / 珍 NG & RARE TRACKS 〜OMOIDE IN MY HEAD 4
初回盤:TOCT-25876〜7 3,200yen (tax in) / IN STORES NOW
 最高だ! 初々しい感じの向井さんの声といい、初期からカッコいいギター・ソロをかますひさ子さんといい、直線的な中尾さんのベースといい、とん・でる・ドラムのアヒトさんといい、ふざけたジャケットといい(こんな写 真いつ撮ったんですか!)。結成から10年目の2005年。丸1年をかけて進められた(薦められた?)、OMOIDE PROJECTの締めくくりに相応しい音源集に仕上がっている。“初期音源”“未発表音源”“コンピのみに収録された音源”と、ファンならば「マジかよ! これも!?」と思わず感嘆の声を上げてしまうだろう(だってどれもこれもオークションで高値で売られてたもんね)。
 本当に最高だ! 4人の個性がぶつかり合い、唯一無二のサウンドを鳴らし、センチメンタル過剰に攻めてくる。完結してしまった寂しさを抱きながらも、私はこのバンドを一生愛するだろう
 ……で、本当に出し尽くしちゃったんですか?(LOFT PROJECT:アカセユキ)
BACKLASH / SEVEN SOULS
CBCA-1007 1,500yen (tax in) / IN STORES NOW
 前作『Ooooh! Yaa! Fresh!』からのリード・トラック「Palabora」がMTVなどでPUSHされてた冬から早1年。密かに注目している広島出身のイカした彼らが5作目となるミ二・アルバムをリリース! タイトルもそのまま『SEVEN SOULS』。通常のバンド・フォーマット(Vo, Gu, Ba, Dr)に2Tp, Tbという他の追随を許さない独創的な編成でオールジャンル、フリースタイルな活動で邁進中! “Heat up boy”な彼らが“My Style”を貫き“Ride on time”なノリで“Equal”な意識を持って“Mellow”な気分で“Love&Peace”と叫んでる! そんな熱い7つの魂を感じてみないかい?(NAKED LOFT:ウエムラタカユキ)
BEAUTY MANIACS / embrace
SCLB-002 1,260yen (tax in) / 1.18 IN STORES

 ALL I NEED、HUSHを経て、2005年から“BEAUTY MANIACS”でソロ・ワークスを開始した橋都章人の第2弾CD『embrace』。
 1曲目の「ブランコ」を聴いて、子供の頃を思い出した。力一杯ブランコを漕いで空高く浮かび上がった時に見た、眩しい太陽の光と、どこまでも続く青く澄んだ綺麗な空を思い出した。あの頃は、無邪気で真っ直ぐな気持ちで一杯だった。そんな忘れかけそうな感情を思い出させてくれた。Vo.橋都章人の声は、飾らずストレートに心に響き、訴えかけてくる。このCDを聴いて、自分の心にストレートに向き合ってみてもらいたい。
 章人さん、またLOFTでお待ちしてます! 知る人ぞ知るLOFTラーメンは、章人さん特製ヴァージョンで通常のより辛いので、喉に気を付けて下さいネ。今年も宜しくお願いします。(新宿LOFT:キラ☆)

FUGAZI / 10-27-95 SEATTLE, WASHINGTON DV8
www.fugaziliveseries.com にて通販のみ販売
 前回、お客さんの喧嘩で2回演奏がSTOPしてましたが、今回も演奏中断(2曲目「AND THE SAME」の途中)。英語が堪能でない自分が想像するに…
 1. 客がステージに上がってきた為。
 2. 演奏を無断で録音(録画)している人を発見した為。
 のどちらかっぽい。おそらく2.のような気が…というか、1曲目から軽くジャムって「DO YOU LIKE ME」。最高の始まり方。今回しびれポイントはDISC-2の「BED FOR THE SCRAPING」後のMC。曲順リストにも書いてありますが、IANが“WE LOVE YOU ALL”と言ってます。何かこれだけで昇天しましたね…。あと、本編終了後のアンコール待ちが「A QUICK STORY」とリストに書いてあるところとかが何かいいセンスしてるなぁと思ってしまったり。(下北沢SHELTER店長:西村 等)
フレアオッズ / 幻のフレアオッズ
BQGS-8 2,100yen (tax in) / 1.21 IN STORES
 「はっぴいえんどとジャーマン・ロックの融合」というにわかには想像しがたいキャッチコピーがついた、フレアオッズのファースト・アルバム。このフレアオッズとは名古屋を拠点に活動するトリオ・バンドで、ブリティッシュ・ハードロック、サイケデリック、プログレ、ガレージなど広い音楽性を持つ実力派グループ。もっとも、彼らはあまたいる懐古的バンドとは違い、様々な音楽スタイルを高い次元で融合し、さらには、はっぴいえんどを引き合いに出されることでも判るとおり、印象的な日本語歌詞を特徴とする。曲名だけ挙げてみても「Oh!透明人間」「どグルグルまグラグラ」「日本列島沈黙」「新・がらんどう伝説」等々、これだけでいろいろなイメージが広がってくる独特のセンスを有しているのだ。ポストゆらゆら帝国とも言われており、今後の成長が楽しみなバンドだ。ちなみにDMBQの増子真二がゲスト参加しているのも要注目。(LOFT/PLUS ONE:加藤梅造)
布袋寅泰 / ALL TIME SUPER BEST
初回盤:TOCT-25864 4,800yen (tax in) / IN STORES NOW
 布袋寅泰がBOφWYのメンバーとして新宿LOFTのステージに立ってから、今年でアーティスト活動25周年を迎える。これを記念して発表された究極のベスト・アルバムが本作であり、全15曲中、実に8曲が新たにリテイクされた意欲的な作品集でもある。BOφWYの「BAD FEELING」「BEAT SWEET」、COMPLEXの「BE MY BABY」の3曲は25周年・布袋ヴァージョンで新たにレコーディングされ、大ヒット・ナンバー「スリル」「バンビーナ」「POISON」、ファンの間で絶大な支持を誇る「LONELY★WILD」「さらば青春の光」の5曲もニュー・ヴァージョンでリテイクされている(前者はオーケストラ、後者はアンプラグドのアレンジで極めて秀逸)。さらに町田康とのコラボレーションによる新曲「SONG FOR US」も収録されるなど、すべてのファンへ感謝の気持ちを込めて贈られた至れり尽くせりのメモリアル・アルバムと言えるだろう。
 初回限定盤には、昨年3月に行なわれた愛・地球博での日本フィルハーモニー交響楽団との競演、9月に行なわれたさいたまスーパーアリーナでの“MONSTER DRIVE BIG PARTY!!!”のダイジェストDVDが2枚収められている。DVD-2に収録された「BAD FEELING」のギター・クリニック映像では、自らHOTEIサウンドの秘密を徹底解剖。ピート・コーニッシュのギター・システムについて喜々として語る姿に不世出のギタリストの本懐を見た。(Rooftop:椎名宗之)
メレンゲ / すみか
WPCL-10235 1,000yen (tax in) / 1.18 IN STORES
 彼らにとって今年初のシングルにあたる『すみか』。前作『アオバ』はTVドラマのエンディング・テーマに起用、今作は映画『最終兵器彼女』の主題歌として起用される。これで判るように、彼の唄には多くの人を魅了すべき魅力があることは確定済み。元々、今から4年前にヴォーカル&ギターのクボケンジのソロ・ユニットとして始動させたメレンゲ。作品によって様々な変化を成し遂げ、本作では生のストリングスを導入することによって、誰の心にも染み入るメレンゲ流バラードへと変化を成し遂げた。カップリングである「彼女に似合う服」は個人的には一押し楽曲。優しいメロディがふんわりとリスナーを包み込んでくれるかのような雰囲気がたまらない。今のメレンゲのサウンド・アプローチが余すことなく充分されているのに、よりもっと他の楽曲を聴いてみたいという欲求が高まるのは何故だろう? それは冒頭でも少し触れたが彼の楽曲には聴く人をどんどん魅了すべき、メレンゲ流プラシーボがきっと含まれているからだ。聴いたらやみつき。覚悟して聴いて下さいね。(SONG-CRUX:樋口寛子)
EUROPE / OUT OF THIS WORLD
MHCP-434 / IN STORES NOW
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 不定期ながら連載していたこの『ROOFTOP・METAL100選』も今回が最終回になりました。最後に紹介するのはEUROPEの4枚目のアルバム『OUT OF THIS WORLD』です。
 何故今更このアルバムかと言いますと、実はこのアルバム、あの『BURRN!』で史上初「?」という点数を取ったアルバムなんです。理由は「ロックのアルバムではないから」(だったと思う)。今考えれば何だそりゃ? という理由ですが…。しかしこのアルバムは、ジョーイの才能が遺憾なく発揮されたとてもいいアルバムです。「SUPERSTITIOUS」や「MORE THAN MEETS THE EYE」など美メロ満載の曲を始め、ライヴ映えする「READY OR NOT」も入ってるし、2代目ギタリストのキー・マルセロのギターもとても良く、決して「?」で片づけてはいけないアルバムです。だから最後に俺が『BURRN!』に代わって真っ当な点数を付けてやるぜ!(下北沢SHELTER:ゴミ テンペスト)
reach me down / reach me down ep.
IWW-S1 555yen (tax in) / IN STORES NOW
 2003年に結成され、ライヴ活動もとても精力的な3ピース・バンド、reach me downの初のシングルとなるこの作品。聴いた第一印象は非常にメロディがきれいでVo&Bの中澤の声もポップで、下手するとそのままミスチルみたいな路線に一瞬行けちゃいそうな気もするが、その3人の奏でるサウンドは明るい曲展開が一切無くとてもヘヴィで攻撃的で、ロックという音の塊そのものを聴いているオレ達に叩きつけてきてる感じがする。そんなreach me downを一部でエモと呼ぶ人もいるが、このロックに正面衝突で向き合い音を奏でながらメロディがちゃんと生き物として存在してる感じは、個人的にはニルヴァーナやピールアウトなんかに近い…というかその「崖っぷちで音を鳴らす」という精神性に何か共通 したものを感じる。(LOFT/PLUS ONE:シンスケ横山)
lostsge / PLAY WITH ISOLATION
UKQM-002 2,310yen (tax in) / 1.25 IN STORES
 2001年、地元奈良にて五味兄弟を中心に結成された4ピース・ロックバンド。じわりじわりと実力に裏付けられたライヴを繰り返し、音源化が待たれていた彼らのファースト・アルバムが完成した。挨拶代わりの前作、ミニ・アルバムでのとんがったビリビリ感から一転、陰と陽がはっきりするような、○か×か、INSIDE/OUTSIDE等の、間に揺れる心と決断する心を併せ持つ、芯の太い音になった。それでも彼らの持ち味、左右のギターの距離感、ヘッドホンで聴くと判る球体音楽が心地良い。20代前半の激しく揺れ動く深層の気持ちを、等身大に表現しているアルバムだと思う。そして最高に心刺されたのは、最後の曲「街」のフィードバック。WEEZERの“青アルバム”のラスト「Only In Dreams」を超えている。(新宿LOFT:大塚智昭)