2017年2月

25(土)

昼の部

「午後のまどろみとチェコアニメvol.6」~シュヴァンクマエイル短編アンソロジー発売記念イベント~

「シュヴァンクマイエルの超ディープな世界 ~本当の大人の世界を共有しましょう~」


OPEN 12:00 / START 13:00

前売¥2,000 / 当日¥2,500(共に飲食代別)※要1オーダー500円以上
前売券一般発売はイープラス、ロフトプラスワンウエストweb&店頭&電話予約にて12/3(土)発売開始!
イープラス:http://sort.eplus.jp/sys/T1U14P0010843P006001P002209279P0030001
※ご入場は11/3会場先行予約→イープラス→店頭電話予約の順となります。
電話→ 06-6211-5592(16時~24時)

このイベントの予約は締めきりました。

しばらく絶版となっていました
世界のシュルレアリスト、ヤン・シュヴァンクマエイルの
短編作品のDVDを久しぶりに再販することになりました!
その記念イベントとしまして
シュヴァンクマイエルの厳選した短編作品の上映とトークイベントを
行います!

国営だった共産時代のチェコのアニメは、
国から大きな資金援助を受け、
チェコのアニメ作家にとっては“黄金時代”と呼ばれて
創作に没頭できる環境でした。
しかし、シュヴァンクマイエルだけは
その作品の異端性を指摘され、
たびたび厳しい検閲を受け、
長い年月、映像制作を禁じられていました。
しかし、彼は何度検閲を受けようと
その作風を変えることなく、
創作を続けました。
信じられるのは自らの信念のみという中、
やがて彼の作品は海外で高い評価をされるようになり、
国内の風向きも変わり、ついには、
シュヴァンクマイエルの個人の活動が国営のスタジオの活動量を
超えたのです。
自らの創作が世の中をひっくり返したのです。
デビューした1964年から1989年までに作られた
彼の短編作品には、シュヴァンクマイエルのマグマのような
エネルギーが詰まっています。
決して世の中に流されない断固たるアイデンティティーが
伝わります。
その中から、厳選した7作品を上映いたします。
“これぞシュヴァンクマイエル”というべき作品ばかりセレクトしました。
ディープで尖がったマイノリティーの世界に是非浸ってください!

そして、上映とトークを交互に進めさせていただきます。
トークは
シュヴァンクマイエルと10年以上の付き合いを持つ
“チェコアニメに命を捧げる男”アットアームズの眞部学(まなべがく)が
シュヴァンクマイエルの常識を超えた規格外のエピソードを語ります。
眞部がシュヴァンクマイエルを語るとき、必ず劇場が大きく揺れます!
眞部が語るシュヴァンクマイエルの姿に
大きな真実がございます!
お願いがございます。
ここで聞いたことは他言することなく、
心の中に秘めておいてください。
そして、お子様はお連れしないようお願いいたします。

上映とトークを交えたイベントです。
15:30ぐらいに終了の予定です。
劇場では新発売のシュヴァンクマエイル短編集のDVD
「シュヴァンクマエイル短編アンソロジー」を劇場で
お得な特別価格で販売させていただきます!

ディープでホットなこのイベントを終えて
春に突入しましょう。

≪上映作品≫
1.シュヴァルツェヴァルト氏とエドガル氏の最後のトリック(1964年/11分)

チェコの国民的アニメ番組「ヴェチェルニーチェク(おやすみアニメ)」
がスタートする前年、シュヴァンクマイエルはこの作品でデビューしました。
虚栄心と嫉妬心で破壊行為に発展するこの作品は明らかに世の中と逆行していました。
しかし、この作品の本質は誰もが共感できるものではないでしょうか?
シュヴァンクマイエル30歳の時の作品。

2.庭園(1968年/16分)

あらゆるオブジェを動かした作品が多い中、
この作品は実写オンリーです。
しかし、奇妙な風景が現れます。
家の周りを手をつないで囲う人々。まさに“人垣”。
“国家に従うのが国民のあり方”という当時の風潮の
アンチテーゼなのでしょうか?
“プラハの春”の年に、この作品が発表されました。

3.部屋(1968年/13分)

食事や椅子に座ることなど、ごく当たり前にできることが
この”部屋“では、”目に見えない力“に邪魔をされ
何もできません。その窮屈な現象はやがて大きなストレスになり、
得体の知れない不安の増幅します。
やはり“プラハの春”に発表されたこの作品、
シュヴァンクマイエルの見つめたものは…。

4.対話の可能性(1982年/11分)

どんなオブジェにも類まれな生命力を
与えるシュヴァンクマイエル作品の中でも
この作品は断トツの表現です。
粘土や食物、鉱物が動き、どんどん変化していく映像が
触覚を刺激します。
ベルリン国際映画祭金熊賞を始め、多くの国際映画祭を受賞した
この作品で世界はシュヴァンクマイエルに
大きな注目をし始めました。

5.男のゲーム(1988年/14分)

サッカーの試合が舞台のこの作品。
しかし、サッカーに関することは全く描かれていません。
反則と退場が繰り返される映像。
シュヴァンクマイエルが見た“サッカー”なのでしょうか?
正直、この作品に関してはシュヴァンクマイエルが
何をしたいのか、全くわかりません(苦笑)
でも、この作品の中に、シュヴァンクマイエルの
魅力がすべて詰まっている気もします。

6.闇・光・闇(1989年/7分)

“強烈な力強さを持つ粘土”が小さな生命を帯び、
徐々に人類に近づいていきます。
多くのシュヴァンクマイエル作品の中でも
最も熱烈に支持されている作品の一つです。
人間の創造が新たな観点で
斬新にコミカルにグロテスクに描かれています。
新しい映像の表現が続々登場します。
この作品でシュヴァンクマイエルは
“世界のシュヴァンクマイエル”になりました。

7.セルフポートレート(1988年/2分)

シュヴァンクマイエルとイジー・バルタ、
パヴェル・コウツキーのチェコの3鬼才の共同作品。
それぞれ自身の肖像画を個性たっぷりに描いています。

【チェコアニメに命を捧げる男とは?】
365日24時間、常にチェコのアニメや絵本のビジネスに奔走する男、
アットアームズの眞部学(まなべがく)。
チェコアニメの配給や大人気キャラクター森の妖精アマールカを日本に持ってきた上、
数々の問題をクリアしチェコ人気No.1のモグラのクルテクの日本での商品化に成功した人物。チェコのアニメと絵本のビジネスだけをしている世界唯一の人物!彼の熱っぽい言葉と愉快な人柄に触れてください!あっという間にチェコアニメの虜です!

配給:アットアームズ
Ⓒ Krátký Film Praha, a.s.