2017年8月

20(日)

あなんじゅぱす幻灯演奏会『夜の江の電』


OPEN 18:00 / START 19:00

前売・予約¥2000 / 当日¥2200(共に飲食別・1オーダー¥500以上必要となります)
※前売券は7/8(土)12時〜イープラスで発売
あなんじゅぱす幻灯演奏会『夜の江の電』
※WEB&電話予約も7/8より可。入場順は、前売→予約→当日となります。
【電話】03-3205-1556 (16:30〜24:00) ネイキッドロフト

このイベントの予約は締めきりました。

【出演】ひらたよーこ(歌、キーボード)、大光ワタル(ドラム、トラック)、田中流(写真)

【トークゲスト】後藤雅洋(ジャズ喫茶「いーぐる」店主・ジャズ評論家)、村井康司(音楽評論家)

正岡子規の短歌から谷川俊太郎の現代詩まで100年の「ことばをうたう」バンド・あなんじゅぱすが、ネイキッドロフトに初登場です。あなんじゅぱすの名作・幻灯演奏会「夜の江の電」の待望の再演となります。A.ランボー、萩原朔太郎、寺山修司、田村隆一、入沢康夫、そして谷川俊太郎の詩がポップな歌になりました。写真家・田中流の200枚以上の幻灯写真とともに演奏されます。演出家・前田司郎が構成演出し、2002年の初演で好評を博したこの作品は、東京、横浜、さいたま、福岡の劇場や、室蘭のホスピス、富良野で知的障害のある子どもたち向けのコンサートなど、様々の場所で再演を重ね、2004年にイタリア・ローマの劇場でも上演されました。ネイキッドロフトから出発する小さな電車の旅をお楽しみください。皆様のご乗車心よりお待ちしております。

ランボー、朔太郎、そして田村隆一。
稀代のことばの魔術師たちに拮抗する、声の力の素晴らしさ。
ひらたよーこの歌声は、やさしく力強く、しみじみと闊達に、
ぼくらの身体に染み渡り、心ときめかす。

──後藤雅洋(ジャズ喫茶「いーぐる」店主・ジャズ評論家)


PROFILE

あなんじゅぱす http://unangepasse.c.ooco.jp
正岡子規の短歌から谷川俊太郎の現代詩まで100年の「ことばをうたうバンド」。1996年の結成以来「詩と旋律の必然性」を問い続けるあなんじゅぱすの活動は、音楽というジャンルを越え、演劇、短歌、現代詩といった様々の分野で注目を集める。オリジナルレパートリーは150曲以上。正岡子規、萩原朔太郎、西脇順三郎、永瀬清子、寺山修司、田村隆一、谷川俊太郎、入沢康夫、藤井貞和、田中庸介、東直子等の言葉を歌っている。海外では2004年にローマ、2006年から2010年まで5回のパリライブを行う。西脇順三郎没後25周年コンサート(2007年小千谷市総合産業会館サンプラザ)、第18回鱒二忌記念コンサート(2012年ふくやま文学館)など、詩人たちの故郷でも演奏。代表作は、谷川俊太郎の絵本を原作にした山海塾のダンサー・岩下徹とのコラボレート作品『んぐまーま』、正岡子規と夏目漱石の往復書簡を朗読と歌で織りなす音楽劇『夏の夜の音』、写真家・田中流の200枚以上の幻灯写真と歌で綴る『夜の江ノ電』。井伏鱒二の童話をモチーフにしたコンサート『ドリトル先生月から帰る』など。バンド名の由来は、フランソワ・トリュフォー監督の映画「突然炎のごとく」の台詞「天使が通る〜Un ange passe」から。

田中流(写真)
日本写真芸術専門学校卒業  ◆書 籍 『光速ノスタルジア』木村龍作品集 アトリエサード、『Wachtraum(ヴァハトラウム)〜白昼夢』人形:清水真理 アトリエサード、『BAROQUE PEARL〜バロック・パール』安蘭 画集 アトリエサード、『Miracle 〜 奇跡 〜』人形:清水真理 アトリエサード、『Dream Child』人形:林美登利 小説:石神茉莉 アトリエサード、ほか多数 ◆その他 舞台写真・ライブ写真・展覧会・ワークショップ講師など多岐にわたり活動中。◆現在開催中 高畠華宵大正ロマン館(愛媛県東温市)『薔薇が咲いた』展、2017年5月27日(土)〜2017年9月11日(月)、塩崎敬子(画家)・ 清水真理(人形作家)・高畠華宵(画家)・田中流(写真家)・林由紀子(画家)・星川陽二(写真家)・ その他、大正ロマンの画家たち(加藤まさをなど)の作品  Twitter @TanakaNagare

ひらたよーこ(作曲、歌、キーボード)
東京生まれ。鎌倉市七里ケ浜で、父で作曲家の筒井広志のもと作曲に親しんで育つ。1984年、劇団青年団入団。以後こまつ座、SPAC他国内外の舞台に俳優として多数参加。1996年、あなんじゅぱすを主宰。作曲、歌、ピアノを担当。2009年、矢野誠とのデュオユニット「ひらたよーこ+矢野誠」を結成。谷川俊太郎の詩を歌うCD「少年」(2011年)、「クレーの天使」(2014年)をMIDIよりリリース。

大光ワタル(ドラム、トラック)
ヤマハのドラム講師を経て91年「SAKANA」でメジャーデビュー。TMネットワーク木根尚登氏プロデュースアルバムリリース。「SPOOZYS」で全米リリース&ツアー敢行。浅倉大介らと結成した「drei projekt」にリズムトラックメイカーとして参加。現在「about tess」で上海野外フェス等に出演。サポートドラマーとしてaccess、T.M.Revolution、デーモン小暮閣下、矢野誠、等と共演。

前田司郎(構成演出)
作家・劇作家・演出家・映画監督。五反田団主宰。1977年東京生まれ。1997年、劇団「五反田団」を旗揚げ。2004年「家が遠い」で京都芸術センター舞台芸術賞を受賞。2005年「愛でもない青春でもない旅立たない」で小説家デビュー。2007年「グレート生活アドベンチャー」が芥川賞候補となる。2008年「生きてるものはいないのか」で岸田國士戯曲賞受賞。2009年、小説「夏の水の半魚人」が三島由紀夫賞受賞。近年はTV・映画のシナリオや演出も手がけ、2015年、「徒歩7分」が向田邦子賞受賞。「私たちは塩を減らそう」(キノブックス)、「ジ、エキストリーム、スキヤキ」(集英社)、「濡れた太陽」(朝日新聞出版)他、著書多数。

後藤雅洋(トークゲスト)
東京四谷で今年50周年を迎える老舗ジャズ喫茶「いーぐる」を経営する傍ら、ジャズ評論を行う。現在小学館から刊行中のCD付隔週マガジン『ジャズ・ヴォーカル・コレクション』の監修を務める。著書『一生モノのジャズ名盤500』(小学館新書)『厳選500ジャズ喫茶の名盤』(小学館新書)ほか多数。

村井康司(トークゲスト)
音楽評論家。1958年北海道函館市生まれ。上智大学文学部新聞学科卒。高校時代はロックバンドで、大学時代はジャズのビッグバンドでギターを弾く。主にジャズについての文章を書いているが、アメリカン・ロックやシンガー・ソングライター、ブラジル音楽なども大好物。9月に新刊『あなたの聴き方を変えるジャズ史』(シンコー・ミュージック)を刊行予定。