2014年11月

08(土)

旅人の夜 第28夜   鈴木弘美の『弱視で見てきた、世界一周旅行!』

~視覚障害者でも旅できる? 楽しめる?「答えはYES!」って、どんな感じ?~


OPEN 18:30 / START 19:30

予約 ¥1600 / 当日 ¥1900(飲食別)
※予約はネイキッドロフトの店頭電話&ウェブにて
●電話→03-3205-1556(16:30~24:00)
●web→ コチラから
(予約完売の場合、当日券の方は入場できない場合がございます。お早めのご予約をおすすめします。
また、予約後にやむを得ずキャンセルされる場合は、必ずご連絡下さい)
※ご入場順は、ウェブ予約→電話予約→当日券となります。
※ゲスト著作を会場で購入または持参の方は100円引
※民族衣装でご来場の方は100円引

※盲学校教育関係者の方は-¥100、盲学校在学中の学生の方は¥1000(ともに飲食別)

人間がまわりの状況を認識する五感の中で、視覚は情報量の約80%以上を占めるという。

そして多くの場合、人は無意識のうちに「旅=見に行くもの」という表現を使う。

「いつかマチュピチュだけは見に行きたい」

「トルコでカッパドキアを見てきたよ♪」

かの有名なことわざも「ナポリを見てから死ね」だ。

 

では視覚障害のある人にとって、旅とは何なのか?

何を、どう楽しむのか。そもそも慣れない異郷の地をスムーズに進んでなんか行けるのか?

 

現在会社員として働く鈴木弘美さんは、左目0・右目0.07の弱視。障害者手帳3級。

いわゆる視覚のハンデを持ちながらも世界のあっちこっちを飛び回り、大満喫しているというではないか。

すでに世界4大陸を一人で周り、途中800㎞におよぶスペイン巡礼も徒歩で踏破。

各地でボランティア体験や視覚障害者が働く工場見学も経験したそうな。

 

「ツアーは参加を断られることが多いんですよ。だからおのずと個人旅行が多くなる。それでも企業が相手だと色々すったもんだあるんだけど」

「クロアチアが良かったよって弱視の友だちに話したら自分も行きたいって言われたんで、この間一緒に行ってきた。全盲の子と三人で。面白かった」

「iPadの普及は自分にとって大きかった。視覚障害者にとって便利なアプリがいろいろあるし、たとえばこんな風に使うと・・・・」

彼女の話には目からウロコが落ちてばかりで、かつ、とんでもなく愉快なのだった。

自分だけが聞いてるのは勿体ないというわけで、『旅人の夜』への引っぱり出しに成功。

素朴な疑問からツッこんだ話まで、このさいたっぷり聞かせてもらいましょう。

◆ゲスト・鈴木弘美さんのプロフィール
1965年新潟生まれ。先天性白内障で両眼光覚の状態生まれたが手術により回復、現在の視力は左目0・右目0.07。盲学校で学び、専攻科理療卒業。
「文字が大きくて見やすいから」と英語が好きになり、高二で英検二級を取得。ミスタードーナツ(現ダンスキン)の障害者リーダー育成を目的とした派遣研修生に選ばれ、半年間アメリカ留学。その後いくつかの一般企業にて正社員として働くが、ある職場で環境が合わず不眠などの不調が出て抗鬱剤を服用することに。「薬でハイになるより旅行でハイになろう」と退職、2013年に世界一周・約半年間の一人旅へ出発。
現在は再就職、弱視でピアニストの夫と東京在住。ボサノバが好きで、たまにライブで歌を披露。補助具はルーペと単眼鏡、 iPad を使用。白杖は海外旅行の時のみ。

当日はゲストの旅にちなんだ特別メニューも準備しますので、おなかを空かせてどうぞ。

【出演】
鈴木弘美(会社員。視力左0、右0.07。障害者手帳三級)
片岡恭子(エッセイスト/プロバックパッカー/『旅人の夜』主宰者)
http://www.shunjusha.co.jp/detail/isbn/978-4-393-33331-0/
森優子(旅行エッセイスト/イラストレーター)
※只今森優子の公式ウエブサイト『ゆらゆらくらげ倶楽部』が壊れているのでfacebookをご覧下さい。公開してるのでアカウントがなくてもご覧いただけます。https://www.facebook.com/yuko.mori.944