2018年2月

23(金)

映画『息衝く』前夜祭イベント

“正しさ”とは何か―息衝くわたしたちの運動


OPEN 18:30 / START 19:00

前売¥1,500 / 当日¥2,000円(税込・要1オーダー500円以上)
当日券あり! 開場後、店頭にて販売いたします!

【出演】
鈴木邦男(政治活動家)
宮台真司(社会学者)
杉田俊介(批評家・『息衝く』脚本)
木村文洋(『息衝く』監督)
【ライブ】
北村早樹子(ミュージシャン、『息衝く』音楽)

3.11以後の現代社会を舞台に、宗教団体で育った青年たちの群像を描いた木村文洋監督最新作『息衝く』がいよいよ2月24日(土)よりポレポレ東中野にて公開となります。その公開前日、23日(金)に本作の前夜祭イベントを行います。

登壇ゲストは、宗教団体「生長の家」での青年時代と集団生活、その思想を三島由紀夫没後「一水会」へ結集させ、今なお、政治活動家として発言を続けている鈴木邦男氏。戦後の日本の宗教団体とその思想、そして鈴木氏自身が、何を内なる動機として活動を続けてきたのか。加えて本作の宗教団体と登場人物たちを鈴木氏がどう見たのかを伺います。

加えて、90年代、オウム真理教事件より社会学者のキャリアをスタートさせ、政治、社会、性愛に至るまで広く現代日本を射程に捉えている宮台真司氏さんも登壇。宮台氏がこの現代社会で必要な“正しさ”をどう考えるのか。また3.11以後のこの社会の姿を、本作を軸として語って頂きます。

映画側からは、98年、京都大学在学中に創価学会に一年所属し、その後自主映画製作を開始した木村文洋監督。長編デビュー作で核燃料再処理工場がある六ケ所村を舞台とした『へばの』('08)、オウム真理教の逃亡犯とその恋人を描いた『愛のゆくえ(仮)』('12)、そして今回公開となる最新作『息衝く』と、常に現代社会に生きる“個”のあり様を映画に映しとってきた。

そして本作の脚本にも関わり、ゼロ年代より派遣労働やフリーター問題に密接にコミットし、『フリーターにとって「自由」とは何か』などの著作もある批評家の杉田俊介さんに登壇頂きます。

トーク後には、本作の音楽を務めたミュージシャンの北村早樹子さんによるミニライブを行います。本作公開の直前に開催される“息衝く”わたしたちの運動に是非ご参加下さい。

【『息衝く』映画情報】
ある政権与党の政治団体でもあり、大新興宗教団体でもある「種子の会」。この映画は、そこで育った二人の男と一人の女を巡る、3.11以後のこの国の物語である。宗教の掲げる理想、原発の再稼働に目を瞑る政党。理想と現実の間に揺れ、自らの信念を問い続けながらも団体の中で生きる二人の男、則夫と大和。一方、「種子の会」を離れ、母親となり、独りで子を育てる一人の女、慈。彼らには幼少期より絶対的に信頼を寄せる父親的存在がいた。「ひとは独りで生きていける程は強くない。世界ぜんたいの幸福を願うときこそ、個であれ―」そう言ったかつての「種子の会」のカリスマは、日本という国を捨てて失踪した。
彼が思い描いた未来は果たしてどこにあったのか―。
理想なき社会。そこで各個人がいかに希望をもち、生き続けていくのか。この映画を観る者は、ある特殊な生育環境で育った三人の、それでも誰しもが求める生の実感を追い求める旅を通して、この国の抱える根本的な問題を知ることになるだろう。

監督:木村文洋/脚本・プロデューサー:桑原広考 中植きさら 木村文洋/脚本:杉田俊介 兼沢晋/撮影:高橋和博/撮影・照明:俵謙太/俗音:近藤崇生/助監督:遠藤晶/編集:上田茂/音楽:北村早樹子/録音・ミックス:葛西敏彦/宣伝美術:大橋祐介/宣伝・配給協力:岩井秀世/製作・配給:team JUDAS 2017/2017年/DCP/16:9/130分 ©teamJUDAS2017

2018年2月24日(土) ポレポレ東中野ほか全国順次公開!
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