浅井健一 / 危険すぎる
BVCR-19074 1,260yen(tax in) / 7.12 IN STORES

 2000年のブランキー・ジェット・シティ解散後も、SHERBETS、JUDEという2つのリーダーバンドで異なる世界を同時進行させているベンジーこと浅井健一。枯れない源泉のように次々と新しい音楽作品を提示してくれるベンジーの才能にはいつも驚かされるが、今年はさらにソロプロジェクトをスタートさせるという。その第1弾シングルがこの「危険すぎる」だ。タイトル曲は、照井利幸(bass)、茂木欣一(Dr)、椎名林檎(Chorus)というスペシャルなメンバーによる演奏で、それが触媒効果 となってか、非常にハイテンションな楽曲に仕上がっている。歌詞の面 でも、安モーテル、スケッチブック、集団墓地といったワードがモノクロ写 真のように印象に残り、まるでフィルム・ノワールのような世界観に誘われる。そしてSHERBETSの演奏によるカップリング曲も強力で、ボーダフォンのCM曲として話題になった「REBEL REBEL」(原曲はデヴィッド・ボウイ)、静謐な旋律が美しいインスト曲「STAR」と、3曲それぞれが浅井健一の表現力を鮮やかに印象付けてくれる。今後のソロプロジェクトの展開が楽しみになる第1弾だ。(加藤梅造)
アンダーグラフ / 素晴らしき日常
初回限定盤 FLCF-4144 3,200yen(tax in)・通常盤 FLCF-4145 3,000yen(tax in) / 7.19 IN STORES
 約1年ぶりとなるアンダーグラフのニューアルバム『素晴らしき日常』がリリースされます。5月末に行われた九段会館のワンマンで、まだどこにも発表していない曲と紹介された『バースデーシグナル』。すんなり染み込んでくるメロディーと歌い出しの温かい詞に自然と涙がこぼれてました。あの曲をもう一度聞きたいと思ってライブ会場を後にしたので、アルバムを受け取り『バースデーシグナル』が挿入されていると知ったとき、真っ先に聞いた記憶があります。
 1曲目の『五色の虹』から12曲目の『恋奏花』まで一言一言を噛み締めながら聞くと、新しく明るい道に導いてもらえるような気がしてきます。『五色の虹』で言うところのあとの不足している二色分を補ってもらえてるような…。また、1枚を通 してサウンドと歌声に身を任せていると何時間も過ぎてしまっています。
 アンダーグラフの曲は私の心を幸せな気持ちにさせてくれると共に、もう少し頑張ってみたらまた何か変わるかもしれないって自信を持たせてくれました。私の日常から離せない1枚です。(Rooftop:やまだともこ)
e-sound speaker / OTOTOIRO
XQAS-1001 2,300yen(tax in) / 7.05 IN STORES
 専門学校で出会った3人が新宿、渋谷、下北沢を中心に丁寧なライブ活動、そして名盤『シロセカイ』、『ノオト』、『群青スケッチ』をリリースさせ、その後約1年半後に1st album『OTOTOIRO』をリリースさせる。彼等の大切な1枚、1枚を私は何度も何度も聴いている。伸びやかな大迫氏のボーカル、そして雄大な風景描写 が思わず浮かばずにいられない歌詞やメロディに私はとても惚れている。以前レーベル“SONG-CRUX”からリリースしたV.Aの参加にしてもらってから早3年。あの頃に強く感じた、“このバンド化ける!”って思った根拠のない自信は『OTOTOIRO』でしっかりと証明してくれる。そして、あの頃に思った「コンピに参加してくれたバンドさんが大きくなってくれたらいいな」という願いが届けばいいな。また、ライブハウス下北沢CLUB 251にて「OTOTOIRO」レコ発ワンマンライブを7/21に開催。これは是非見に行きたい! とにかく、このバンドは間違いないからっ! (SONG-CRUX:樋口寛子)
宇多田ヒカル / ULTRA BLUE
TOCT-26067 3,059yen(tax in)/IN STORES
 私はモノがたくさん出回って時間が経つと、そのものに垢のようなものがつくのではないかと思ってる。目垢や聞き垢と言っていいのか。でも何故この人はつかないのだろう? いつまでもその透明感を失わない。大久保のドンキホーテで流れていても、そこだけ雰囲気が違って思える。
 ドンキホーテ以外にも、色々な場所で聞く(あたり前だ!)。「This Is Love」はカップヌードルFREEDOMのCM、「誰かの願いが叶うころ」は映画『CASSHERN』、「COLORS」はTOYOTAのCM、「Be My Last」は映画『春の雪』、PassionはニンテンドーDSのCM、曲のキャンペーンの他に映画やCMによっても曲を聞く機会は多かった曲なのに、シングル発売毎に何万回も聞いていた曲なのに、瑞々しさを失わない(挙げたシングルカットの曲以外ももちろん収録されているが、これも珠玉 )。その曲の力にほとほと驚く。これが4年ぶりの、まだ4枚目のアルバムというのも驚いてしまう。いったいどんな存在感なんだ。これが「ULTRA BLUE」か。(LOFT/PLUS ONE:斉藤友里子)
植村花菜 / やさしさに包まれたなら
KICM-1162 1,050yen (tax in) / IN STORES NOW
 19歳でギターを始め、地元の兵庫県川西市で路上ライヴを行うようになった植村花菜は、ミュージカル映画の最高峰『サウンド・オブ・ミュージック』を8歳の時に観てその世界観と音楽に心を奪われた。歌手になることを決意したのは、主演である家庭教師マリア役のジュリー・アンドリュースに魅了されたからだ。修道院を追い出される程のマリアのお転婆さ、天真爛漫さは乏しいかもしれないが、生ギターを抱えて艶っぽく伸びやかな美声を披露する彼女の出で立ちは、壮大な青い山脈を背にしてトラップ大佐の子供たちに歌う喜びを説くマリアの姿と重なる。また、井川遙を彷彿とさせる清楚な癒し系ルックスも相俟って、匂い立つ色香と共に強い母性を彼女は内包している。それは最新シングルであるユーミン初期の名曲「やさしさに包まれたなら」のカヴァーにも顕著だ。オリジナルのテンポをややスローにしたアンプラグド仕様のサウンドは、たゆやかに流れるザルツブルク(『サウンド〜』の舞台)の青雲を想起させ、やんちゃな子供たちを大きな心で包み込むマリアに似た慈愛の響きに満ちている。それでいて時折モデルを務める見目麗しさ、御年23歳という若さまで兼ね備えているのだ。母性と小悪魔的色気の理想的な同居。まさに無敵ではないか。(Rooftop:椎名宗之)
音速ライン / 100景
UPCH-5404 2,625yen(tax in) / 7.26 IN STORES
 数々の名曲達をハイペースに世に送り出す音速ライン。そんな彼等が今夏2ndアルバム『100景』を世に送り出す。既に私の中の2006年度の名盤に決定! 音速ラインの全ての楽曲を手掛ける藤井さんのソングライティングセンス、藤井さんの書く楽曲に絶対的に必要不可欠な剛君のBASS。album『100景』では、ミュージシャンとして増々冴えまくり。そして私にとっての“あの頃”を思い出す凄く大切な1枚、インディーズ盤『青い世界』から『ここにいる』がアレンジされ、エモーショナルなロックバージョンとして見事に変貌を成し遂げた『夕凪の橋』が収録されている事が何よりもサプライズに感じまし た。インディーズの頃から好きな人もこの1枚をきっかけに好きなった人も楽しめる1枚。そういった気使いがバッチリされています。最近引っ越しをした私は友達を呼んではこの1枚を強制的に聴かせてしまっている位 、一足先に聞き込んでいる始末。これから遊びに来るお友達の皆様! 覚悟しておいてくださいね (笑)。(SONG-CRUX:樋口寛子)
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Gaijin / いぬe.p.
SRR015 300yen(tax out) / demo tape
 もう、100回聴いた。
なぜなら、隣の席の、TEENLINEの知る人ぞ知るギタリストとして活躍中のURANOK39先輩が毎日リピートでかけ続けているからです。とりあえずヤバイ、このCDは中毒性高いです。最初の出会いは、これも知る人ぞ知る、シェルターの日曜の昼の部でたまに開催される企画、“ハロー!スパゲッティ戦争”でたまたま観たのが最初だと思います。オボコーい感じの女の子3人から繰り出される、ローファイというか童謡というか、しかし、しっかり耳に残る曲が印象的でした。そして決定打となったのが前号でURANOK39先輩がこのページで書いていた、K.O.G.A.レーベルのオムニバス“GOOD GIRLS DON'T! XXXTRA”。そこで数ある女子Voのバンドの中で、ひときわ異彩 、イヤ光を放つ、このデモCDRでも1曲目の“BOWLING”これが超キラーでした。酔えば口づさみ、仕事中に口づさみ、もうあいさつ代わりに歌ってましたから。そんなある日、そのオムニバスのレコ発イベントに行ってきた39先輩が、このCD-Rを手に入れて来ました。そこからは物凄い回数聴いています。タイトル、ジャケからしてスキがないです。全曲、血が騒ぐとか、暴れるとかのアッパーな感情と無縁の平和〜な世界観。そしてやはりメロディの中毒性はヤバイ。頭に残って離れなくなり、気が付いたら歌ってます。ヤバイのはこのバンドなのか?毎回職場でリピートで聴いては、ほっこりしている。30前後の男達なのか?(LOFT RECORDS/TIGER HOLE:オオサワシンタロウ)
KT Tunstall / EYE TO THE TELESCOPE
TOCP-66562 1,980yen (tax in) / IN STORES NOW
 この時期、音楽好きなら誰しも気になるのが夏フェスのラインナップ。これを書いてる自分も各フェスのHPを毎日チェックしている一人である。日本の夏フェスの筆頭と言えばフジロックということになるのだろうか? そのフジロックのメインステージとなるGREEN STAGEで聞き慣れぬ名前を見つけた。KT Tunstall。大物が並ぶこのステージにラインナップされるのだからよっぽどの大御所なのかと思ったらアー写 をみる限り、かなり若い、しかもべっぴんさんだ。まぁ失礼ながら実力よりルックス先行か? なんて思いながらこのデビュー・アルバムを入手し聴いてみる。いやいやかなりの実力派だ。聴き手の心を捉えて離さない刺激的な歌詞と彩 り豊かなメロディは、すでにシンガーソングライターの大御所的な風格を漂わせている。そして驚くべきはそのパフォーマンス。PVでしか見ていないが、ループペダルを利用し、ギターを叩く音や自分の歌声や手拍子を瞬時にループさせ、一人で瞬時多重演奏をしているのだ。いや、参った。これをフジロックのステージでやられたら大観衆拍手喝采も間違いないだろう。今から楽しみである。(Naked Loft:植村孝幸)
GOMA / Soul of Rite
JMCD-005 2,625yen(tax in) / IN STORES NOW

 日本を代表するディジュリドゥー奏者“GOMA”、2年振り待望の7th ニューアルバム「Soul of Rite」が発売されました。第一子誕生前から誕生後にまたがり製作されたというアルバムは、誕生前の祈りの世界と誕生後の希望に満ち溢れた世界が入り混じるミクスチャ−な内容となっている。今作は初めて日本で作り込んだ作品ということで、今までの海外録音作品とは一味違うスパイスが効いた内容となっている。子から親へと一つの儀礼(Rite)を通 過したGOMAの音世界を是非お聴きください。また今作ではGOMAの構築するトライバルな世界に花を添える豪華ミュージシャン陣(ビル・ラズウェル/ラス・タカシ/モリ・マサキ/ウチダ・ナオユキ/他)の挑戦も聴き所です。10/27(金)には、GOMA主催“JUNGLE FESTIVAL”を新宿LOFTにて2年振りに開催決定致しました!(新宿LOFT:東田慎二)

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Shaolong To The Sky / 月の影から
STTS05001 2,100yen(tax in) / IN STORES NOW
 VO.トウヤマ“魂”タカフミ率いる沖縄の3ピースロックBAND「Shaolong To The Sky」去年からソロでライブは何回か観ていたのですが、最近東京で観たBANDのライブでの彼等の熱さにはやられました。一曲目の『待ち人』はアップテンポの曲に寂しいときの男心の分かる歌詞で「がじゅまるの木の下であなたを待とう」という言葉が魂さんのやさしさが曲に出ています。4曲目の『tomorrow』は自分がこのアルバムで一番好きなバラードで始まりからサビに行く流れがとても良くついこの曲の世界に入り込んでいきます。  ライブで一番、印象に残るBAND名にもなっている9曲目の『Shaolong To The Sky』はこのBANDのお互いが通じ合う演奏力のパワーを感じます。説明するよりもライブを観てもらえたらと思います。沖縄で今、勢いのある3ピースロックバンド、CDはもちろんライブもチェックしたほうがいいですよ。(Naked Loft:上江洲修)
SANTANA / CARAVANSERAI
MHCP2028 1,785yen(tax in) / IN STORES NOW
 サンタナは3枚目まで。なーんて言う人もいますが、大成功したラテンロックの枠を飛び出し自分が追求する新しい音楽に挑戦した’72年(まだカルロス25歳)の傑作。前作までの野性的な作品もカッコイイですが、一人のギタリストとして強力なリズムセクションと向き合った今作の攻撃力もハンパないです。虫の鳴き声とかすれたサックスから始まり最後は音の洪水にもっていかれるアルバム通 してのトリップ感はサンタナ作品随一だと思います。  若きニール・ショーン(後にジャーニー)の透明感溢れるギターも聞き所です。バンド崩壊状態のなかで制作されたこのアルバムですが、時代を超える名盤に仕上がっていますのでまだ聞いてない方はぜひ! (下北沢SHELTER:みね)
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高梨暢夫 / RN’R xeternal
1st demo single CD-R 500yen(tax in) / IN STORES NOW(ライブ会場限定販売)
 VICKERSのフロントマン、高梨暢夫がソロとなって初のデモ音源。今年中にはまたバンドとしての活動を画策中だとか。アメリカのカントリーなロックを思わせる楽曲を鋲ジャン着て暴れてた人が歌ってるのがまた不思議な感覚なのです。これまで4回Nakedでやってもらってた高梨さん企画のSWEETEN BLACKHOLEは一足早い冬眠に入り、また来年暖かくなったころに復活するでしょう。(Naked Loft:荒木卓)
tuff session / full of roots
WPCL-10317 2,500yen(tax in) / IN STORES NOW
 2001年年末ロフトにて初ライブをしたTUFF SESSION。とても初ライブとは思えない、各人の人柄が表れる好きな人、好きな物、仲間達との愛情を感じる、生々しいレゲエミュージックでした。
 そこから5年経ち、とうとう待望の初、FULL ALBUMが完成した。そこには様々キラキラとした音の結晶が詰まっていて、溢れんばかりの愛情が心に耳に響きます。その中でも特筆すべきは、7曲目『ROOTSでね』。渋谷区宮益坂付近にあるTUFF SESSIONのメンバーが結成された場所であり、メンバー内田コーヘイが店長の店DJ BAR ROOTSを舞台にした曲で、作詞内田コーヘイのROOTSを愛す日常の風景が、ドラマチックに描かれている。そんな彼らの生き様に僕は惹かれています。(新宿LOFT:大塚智昭)
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デジマンズ / 無進笑
DEGIMA-001 1,000yen(tax in)
http://www.wing-gr.com/store/(今秋開始予定)
 2006年4月23日に渋谷屋根裏で行われたワンマンライブ『抜キ差シナラヌ夜〜感謝とはにかみを〜』をもって9年間のバンド活動に終止符を打ったデジマンズ。奇跡的に個性派ばかりが揃った3ピースバンド。ラストワンマンは、最後にこの3人でできるステージを最大限に楽しむ彼等の姿が印象的で、お客さんがいっぱいの会場に惜しまれつつの解散となった。そのワンマンの日に販売されたミニアルバム。リリースされていな新曲だったり、6曲目の『女言葉』は再録だそう。ライブで何と言ってるのか気になっていた歌詞をようやく知ることもでき、詞の奥深さにいつもとは違う表情を覗かせている。この作品でもヴォーカルは感情と本能を歌にぶつけまくり、クールなベースはバンドの音をガッチリ支え、非常にキャラの立ったドラムさんが力強く刻むサウンド。今後ライブで聞くことはないんだと寂しく思う。特にライブで聞いてすごく好きだった『心臓』(M-1)は名曲。
 しかし、ボーナストラックで入ってるあの曲は…。ウォークマンで聞きながら「私、何聞いてるんだろう」という気にさせられた。恐るべしデジマンズ。やはりただ者じゃなかった…。でもまたいつか3人でステージやってください。(Rooftop:やまだともこ)
でぶコーネリアス / TEEN TEEN
CENT-004 1,680yen (tax in) / IN STORES NOW
 いやはや最近の所謂PUNKシーンは何処もかしこも似たようなBANDばかりでなんだかマンネリ化。これは! と思うのはやっぱりベテランBANDになっちゃうよね〜。。。なんていうか攻めてないというか。妙にさらっとしてるっていうか。。。一言で言うとつまんないな〜と。そんな中、名前のインパクトが大のBANDを見つけました。フムフム。むむむ。何っ!? 高校生だって!? しかもBOSTON/HCスタイル? しかも4人中2人童貞だって??? インパクトだけじゃないの? と音聴いてあれっ!? かっこよくね!? 歌詞も「汚れたこの手ですべてを汚してみたいんだ子宮(地球)の奥からシロップ漬けのオレンジあの娘とセックスしたいキレイな唇ドロドロになるまで」「V・A・G・I・N・A ヴァギナ!」「生まれ変わったらビデになりたい」とか童貞オーラ全開かと思いきや、「嫌々生きてるだけなんだ」と現代若者の影の部分も見え隠れするような。。。東京でしっかり根を張ろうとしている若者って非常にいいじゃないですか。(mxyxbxaxsxa)
HUSKER DU / ZEN ARCADE
SST -027 / IN STORES NOW
 ハスカードゥーは「早いうるさい短い」の三拍子でハードコア界に新風を巻き起こした最高のアーティストであると思っている。うるさいだけなら誰でもできる。このバンドはなんたって曲がいい。ショートショートでありながらハードコアパンクのエッセンスが濃縮されている+実験的なアプローチもあるが、ソニックユースなどインテリ感が全く無いのがまたいい。やっぱり男好きは違うな。このアルバムのギターの歪み感はなにかたまらないものがあるので、当時の機材はどんなもの?(ちなみに1984年)と考えるだけでも3杯位 は飯が食えるってもんですよ。解散後、ボーカルBOB MOULDの新しいバンド「SUGAR」のメロディーラインもかなりのものですが(最近は一人ギターもってツアー三昧という噂もあり)やはりSST初期、色々なバンドが個性を強調して削りあっていた当時のシーンは今後も語っていくべきだと勝手に思っている今日この頃。(下北沢SHELTER店長:西村等)
Amazonで購入
FUGAZI / 5-7-99 KILKENNY,IRELAND FRIARY HALL
COCP-50919 2,625yen(tax in)/IN STORES NOW

www.fugaziliveseries.com にて通販のみ販売
 祝20枚目。とりあえずFUGAZI LIVE SERIES20枚セットはこれにて終了。場所はアイルランドです。今回は(から?)パーカッションでJERRY BUSHER(ALL-SCARSドラマー。iIan MackayがレッチリのJohn Frusianteと一緒にやったAtaxiaでも叩いてます)参加。後期は(終わったとは思ってませんが)パーカッションというかツインドラムな感じで活動していたらしいので、その雰囲気を垣間見ることができます。ライブはなんとなくゆったりというか穏やかさが前面 に出ている(曲数22曲)ライブでした。
 で、重大ニュースですが「フガジ来るの?」とか「イアンから連絡でもきた?」などさまざまな深読みをしている方もいましたが、ぜんぜん違います。なんと、ライブシリーズ続きの10枚セット発売! でしたー。btb吉村さんナイスタレコミ。しかもなぜかサイトが休止中でして、いつになったら買えるのでしょうか?? サイトは見れますのでチェックしましょう(FUGAZI現在ラストライブのロンドン公演も入ってました)。(下北沢SHELTER店長:西村等)

フラワーカンパニーズ / 脳内百景
TXCA-17 3,000yen(tax in)/ 7.05 IN STORES
 今の日本のロックシーンにおいて必聴に値する今作品。BassグレートマエカワとDrumミスター小西によって産み出されるグルーブ、Guitar竹安堅一の日本で最高峰に位 置するギター、Vocal鈴木圭介のわかり易くストレートで、言葉遊びも含まれた詩。まだフラカンのことを知らない人達に是非聴いて頂きたい。洋楽やパンク・メロコア、そしてメタルなど違う畑が好きな人達が聴いても、その良さに引き込まれること間違いナシ!
 圭介さんの詩は本当にわかり易い言葉で表現されているが、そこには量 り知れないほどの深い意味とパワーを感じる。長い年月を掛けて培ってきた年輪がそこにはうかがえる。生きていく上で経験する様々な事柄に逃げずに真正面 から向き合った結果だろう。
 「脳内百景」を聴いて、あなたの頭の中にあなたなりの情景を思い浮かべ、楽しんで頂きたい。(新宿LOFT:中村眞一郎)
Prince / 3121
UICU-1110 2,500yen(tax in) / IN STORES NOW
 ミネアポリスファンクの総括的サウンドで、プリンスの変態性も随所に散りばめられた痛快作。なんせ鳴っている音自体がアップデイトでいい。ロフトプラスワンで開催した誕生日&リリースパーティー(6/10)で爆音で聴いた新曲には開放感が満ち溢れていた。殿下48歳。小室哲哉と同じ。48歳であれほどエロエロファンキーだとはあと20年は軽そう。帝王ジェームス・ブラウンの70歳で来日記録を抜いて欲しい。祈願! 来日! そんな気持ちで、7/9(ワールドカップ決勝戦)にネイキッドロフトでトークイベントを開催。ゲストに吉岡正晴氏(音楽評論家)と熱狂的殿下信者でソラミミストの安斎肇氏を迎えます。プリンスのソラミミコーナーあるかも!(テリー植田)
Marty Friedman / LOUDSPEAKER
AVCD-17958 2,500yen(tax in) / IN STORES NOW
 元MEGADEATHのギタリスト、マーティー・フリードマンの最新ソロアルバム!深夜テレビをつけてると出てくる、日本語が無茶苦茶上手で、ギターをもう半端じゃないハイパワーなバカテクでかき鳴らしている外人をみたことありますか? それが、マーティー・フリードマンです。  で、この最新作。HR/HMのみならず、演歌やJ-POPフリークとしてのポップな側面 ものぞかせるとても充実した内容。ジョン・ペトルーシ、スティーブ・ヴァイ、ビリー・シーン、ミック・カーンといった超豪華ゲストが参加してるといいましても、その中で展開されているのは、まごうことなきマーティー・ワールド。ああ、この人、本当にエレクトリック・ギターを弾くのが楽しくって大好きなんだな、と、聴いてるこちらも楽しくなってきます。
 演歌やJ-POPだけでなくビジュアル系バンドも聴いていて、新宿ロフトにも出てるメリーが好きだって言ってたマーティーさん。元ピエロのキリトをフィーチャーしたトラックが入ってますが、これは初回盤のみなので、購入はおはやめに!。(LOFT CINEMA:宮城剛)
middle 9 / Swing and Circle on the Fluyt
DDCT-3008 CATUNE-21 1,575yen(tax in) / IN STORES NOW
 とある昼下がり、1人でぼぉ〜とカフェでコーヒーを飲んでいた。心休まる時間。そんな時に流れて来た音楽がコレ。なんだか暖かく親しみやすいメロディ、且つ繊細な音の数々。何となく気になりお店のスタッフに聞く。middle9。ノーチェックだ。早速帰りにCDショップへ走る。買う。聴く。間違いない。どうやらミドルキューと読むらしい。格闘技の階級みたい。ビブラフォン、ピアノ、ギター、ベース、ドラムが絡み混ざり合う音はまさに格闘技。結成は'99年、意外と古い。でも初の全国流通 音源。大阪のバンドらしい。ライヴが見たくなった。スケジュールを調べる。ムムム、先月頭に2度も東京でライヴしている! 見逃した。くぅ〜、後悔。今、僕はすでに大阪行きの切符を予約している。皆さんはどうします? まずはCD聴いてみます?(Naked Loft:植村孝幸)
RAM RIDER / 旅へでよう/ANY COLORS
RZCD-45386 1,050yen(tax in) / 7.05 IN STORES
 ヘッドフォンを通して普通の音量で聞いても楽しめる、聞く場所を選ばない、持ち運びできる“ポータブル・ディスコ”をコンセプトにサウンドを作り上げていくRAM RIDER。  今回の「旅へでよう」も浮遊感と爽快感のあるビート、シンプルなフレーズのリフレインでキャッチーなダンスチューンとなっている。2曲目の「ANY COLORS」は1曲目とうって変わってストリングスが絡み、哀愁と爽やかが同居するダンスチューン。今作もパーティ派からインドア派までの注目をひくのではないだろうか。
 またRAM RIDERは、DJとしてROCK IN JAPAN FES.2005、SUMMERSONIC 2005、COUNTDOWN JAPAN 等、数々のフェスティバルにも出演。ダンスミュージック・フリークのみならず、ロック・フリークにも支持を受け、来月8/5に行われるROCK IN JAPAN FESTIVALではLIVE出演する。
 ダンス・ロック・ポップスを三位一体させるRAM RIDERの展開はこれからも広がっていくだろう。(LOFT/PLUS ONE:斉藤友里子)
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V.A(SCHOOL YOUTH/PUBRICK/SEVENTEEN AGAiN/PASTAFASTA) / V.A initial impulse
THC-001 735yen(tax in) / IN STORES NOW
 「最初にして最後の最高傑作かもしれない」そう語る製作者の言葉とは裏腹に、内容は最悪である。バンドごとに音のレベルは違うし、明らかに一発録りと思われるバンドはいるし、曲名が書かれた裏ジャケ以外の情報は全くない。未だかつてこんな駄 作があったであろうか? しかし、いやそんな作品だからこそその裏に見え隠れするモノは計り知れない! ショートチューンバンドだけを集めて作られた今回のV.Aはなんと30曲も収録されているのにもかかわらず合計収録時間32分と言う驚異的な仕上がりになっている。今僕ら一般 大衆が聞いている音楽は大抵1曲3分〜5分くらいはあるが、このV.Aのほとんどの曲が1曲1分前後になっている。その1分と言う短い時間の中でどれだけの事が表現出来るか? そう考えるとかなり至難の技なのかもしれない。しかも4バンドが4バンドとも違った個性を持っておりハードコア/ファストコア/メタリック/パンクス/ポップス/西荻テイストなどなど様々な要素が織り込まれており退屈させない1枚になっている。このV.Aに参加している4バンドはみな20歳前後の若手バンドばかりだがハッキリ言って恐れるべき存在である。今は亡き西荻wattsの血をひいたバンドばかりで彼らの『シーン』がいつ訪れてもおかしくはない! そんなPASTFASTAとSCHOOL YOUTHが出演する無料イベントが今年の8月3日に代々木公園野外ステージにて開催される。是非みなさん足を運んで自分の目で確認していただきたい。(新宿LOFT:HxGxK)
V.A. / ONE BIG FAMILY 2
OBFR-001 2,310yen(tax in) / 7.12 IN STORES
 ナントこの「ONE BIG FAMILY 2」にはlong beach dub allstarsの2001年ジャパンツアーでの未発表ライブ音源が収録されている。日本で、しかもインディーズでこんなことができるのはONE BIG FAMILY RECORDSしかない。SKUNK RECORDS直系である。今回のアルバムは両レーベルの共同プロデュース。SUBLIME直撃の私にとっては、夢のような話である。これを実現した3.6milkのSATOSHIに大きな拍手を贈りたい。ここに収録されているlong beach dub allstars,slightly stoopid,authority zero,jack maness(dub cat,ex-l.b.d.a),pepper,chapter 11,too rudeなどの音もそうだが、ONE BIG FAMILYのこのバイタリティー溢れる活動に注目してもらいたい。そんな活動を応援する為にロフトでは、バーカウンターにてこのCDを販売します! しかも特典としてステッカー付き!  全国のSUBLIMEフリークの皆さん、「ONE BIG FAMILY 2」はマストですよー。(新宿LOFT:中村眞一郎)