天ノ川 / Eins〈アインス〉
commacd-17 2,520yen (tax in) / 8.21 IN STORES

 夜空ニアソブ ターンテーブリスト“L?K?O”、マニピュレーター“ Ulu”とドイツの鉄人ドラマー“Mani Neumeier”が結成したニュー・バンド「天ノ川」のライヴ・アルバム。
 あらゆる状況で瞬時にリズムを構成する圧倒的ドラミングに、凄まじいスピードでスクラッチが切り込み、エレクトロニクスが照明効果のように色彩を変化させていく。奇跡的な連鎖反応を繰り返しながら、喜びに溢れた演奏に完結したリアルなドキュメント。時代を超えた音楽フリークに贈る逸品です。本作は今年の春、マニ・ノイマイヤー来日時に行われた2回のライヴ録音から制作されてます。新宿LOFTでのライヴの音源も使われています。10月には、再度マニ氏が来日してライヴをする予定!(新宿LOFT店長:東田慎二)
the ARROWS / 昨日 今日 トゥモロー
LACD-0078 2,300yen (tax in) / 8.03 IN STORES
 様々なミュージシャン(GOING UNDER GROUND、メレンゲ等)からの支持を受け、すで過去に数枚の作品を世に発表している彼ら。また自身でも企画を立て実施しているイヴェントは、地元・名古屋で人気のロック・パーティーとして変化を遂げた(某バンドの皆様と参加し、楽しすぎて酔っぱらった思い出あり)。また、最近ではクラウドベリー・ジャムのオープニグ・アクトを務めたり、活動の幅は広いし実力は折り紙付き。のっけから愉快なリズム&グルーヴ。そんなリズム&グルーヴに乗ってヴォーカル坂井の声と言葉の数々が胸に伝う。気持ち良くて、まるで夢心地。ありとあらゆるジャンルの音楽を飲み込み、the ARROWS流に消化した1枚である。the ARROWSの次なるステージを表す渾身的作品を味わってみるのはいかがでしょうか?(SONG-CRUX&PINK MOON:樋口寛子)
YES / YES
WPCR-11442 1,890yen (tax in) / IN STORES NOW
 この前the band apartが出演したライヴの打ち上げ時、ベース原氏が「ニッシーは絶対YES好きだから聴いたほうがいいよ。今度俺セレクト焼いてくるよ」と言う話があった。そうか、俺はYESが好きそうですか。プログレはそんな突っ込んで聴いてなかったんですよ。でもなんか幾日もそのことばかりが気になって自分で買いました(原君、ファーストは外してセレクトして下さいな)。やっぱりどんなバンドも基本はファーストだろうと思っているので、丁度安く売っていた中古盤(not 紙ジャケ)ゲット。あ、うん確かにロックしてるわ。原君ありがとう。これでプログレ地獄一直線かも。変拍子は大好きだけど、ドローンとしているイメージがプログレにはあって、それが解消されましたわ。この前出演した“FRESH!”というバンドもかなりプログレってた。メンバー若いのにねぇ…。(下北沢SHELTER店長:西村 等)
イノトモ / 風の庭
CRCP-20250 2,800yen (tax in) / IN STORES NOW
 最高名盤です!!! 捨て曲なし!! 一生聴けること間違いなしです!  曽我部さん(ex.サニーデイサービス)がコーラス&ギターで参加している「星と花」から、某地方のテレビ局のテーマ曲になっているという「タンポポ」、イノトモさんの真髄でもある宅録で作られた「風が吹いていた」、このアルバムの代表曲! と俺が勝手に思っている「坂道」、そして「むかえにゆくよ」で感動のエンディング…泣きそうです……。
 とまぁ、俺の意見はどうでもいいとして、どこをとってもイノトモ・ワールド! 6月25日に吉祥寺スターパインズカフェのライヴで「星と花」を1曲目にやられた時はションベンちびりそうになりました。(下北沢SHELTER:高森ゆうき)
wash? / パズル
EFCN-92004 1,000yen (tax in) / 9.14 IN STORES
 先月リリースされたファースト・シングル「ナナイロ」から間髪入れずにリリースされるwash?のセカンド・シングル「パズル」は、ちょうど去年の今頃に新宿ロフトで行われた『BEATSONIGHT!』で初めて聴いた。聴き終えた時、その余りに鬼気迫る凄味に微動だにできなかった。そしてwash?の音楽が自分にとってどうしても切実なものであると確信したのを昨日のことのように思い出す。その時彼らに突き刺さられた闇雲に太く鋭利な棘は今も心の奥底にある。こうして晴れて音源となった「パズル」を聴くと、この棘が疼き傷跡が沁みて仕方ない。しかも10分近い大作にも関わらず異常なまでに高い常習性があるので何度も何度も繰り返し聴いてしまい、傷口は拡がる一方だ。
 間奏らしい間奏もまるでなく、終始ただ淡々と奥村 大がギターを掻き鳴らし喉を振り絞って唄い続けるこのナンバー。奥村の歌を支え引き立たせる南波政人のギター、岡 啓樹のベース、ウチヤマユウキのドラムはいずれも必要最小限の装飾しか施さず、グッと抑制が効いている。それでもしっかり届く。届きすぎるくらい届く。静寂が静かに燃えているのが判る。2人で一緒に合わせたパズルのその美しい絵はもう二度と見ることができない、再現することができないという喪失感を愚直なまでに切々と唄う奥村の圧倒的な歌声は特筆に値する。エンジニア・井上うにの精妙なミックスも足るを知るとは何たるかを心得ており、見事と言うほかない。曲の主人公と彼女のパズルは終ぞバラバラになってしまったが、wash?が構築せんとするパズルのピースは今着々と埋まりつつある。凄まじい熱量が放出される彼らのライヴを体感することで、あなたにも是非その升目を埋めてほしいと思うのだ。(Rooftop:椎名宗之)
エビタイガー / 日々
BN-172 500yen (tax in) / 8.10 IN STORES
 エビタイガー…このバンド名を初めて聞いた時、「エビタイガーって!!」と思わずコントのようなツッコミを入れたくなりました。だって何度も言うようですが「エビタイガー」って…!! 一度聞いたら忘れられないぐらいしつこさが残るバンド名(失礼)。
 で、曲はどうなんだろって思いますよね? …そしたら想☆像☆外。どんなものを想像してたかは言いませんが、ノリの良いメロディ、パンク・ロック的なサウンドに乗せて、全身で歌ってます! と主張するかのような全力の歌声は今年の夏以上に暑苦しく(また失礼)、でもその歌声はどこか素朴さも残しつつ、焦燥感漂う歌詞が胸を熱くさせます。いろいろな感覚を持ち合わせてるといった感じ。エビタイガーというバンド名だけで先入観を持ってはいけません。パンク・日本語ロック好きなら一度は聴くべし! と自信を持ってオススメする1枚です。(Rooftop:やまだともこ)
Cursive / The Difference Between Houses and Homes (Lost Songs and Loose Ends 1995-2001)
VSO-0021 1,659yen (tax in) / 8.05 IN STORES
 通算3枚目のオリジナル・アルバム『domestica』のリイシューと同時発売となる、貴重な音源を12曲収録した7インチ・コレクション。M-8「Nostalgia」(2001年、Small Brown Bikeとの7インチ・スプリット収録)のみが現メンバーのラインナップで制作された唯一の曲で、他の楽曲は1998年に一度解散するまでのオリジナル・メンバーによるものという、今やオマハのインディーロック・シーンの重鎮となったCursiveの“青の時代”を知る上で欠かすことのできない音のドキュメントである(未発表音源の2曲「Dispenser」「I Thought There'd Be More Than This」の音姿は恐ろしいほど真っ“青”!)。また、現在のオマハ・シーンの隆盛の原点を知る上でも間違いなく貴重な編集盤と言えると思う。ちなみに、先行発売される日本盤にはさらにシークレット・トラックが2曲もある上に輸入盤並みのこの価格。良質な音源を低価格でリスナーに提供したいというレーベルの熱意と高い志を感じますな。
 なお、本作にはティム・ケイシャーが新たに書き下ろした短い物語と、切り絵アーティストの吉野有里子によるイラストをフィーチャーした24ページのブックレットが付く豪華仕様。いつまでも手許に置いておきたくなるそのパッケージングも含め、一家に一枚はマストなアイテムである。待望の来日公演は11月11日の名古屋ハックフィン、12日の十三ファンダンゴ、そして13日の下北沢シェルターの3公演が決定。無論本誌はこのジャパン・ツアーに向けてティムの独占インタビューを奪取するつもりでおりますのでどうぞお楽しみに。(Rooftop:椎名宗之)
KENZI&THE TRIPS / LOVE ALL
HARDNAPOP CD-11 3,000yen (tax in) / 8.25 IN STORES
 ベスト・アルバムや復刻盤、カヴァー・アルバム、セルフカヴァー・アルバムなど、何かとリリースは続いていたものの、オリジナル・アルバムとしては実に3年振りとなるKENZI&THE TRIPS、まさに待望のニュー・アルバム『LOVE ALL』が完成した。昨年発売のKENZI名義でのセルフカヴァー・アルバム『スマ・ロ子BABY』に引き続き、ギターにSAのNAOKIと、ラフィンノーズのKASUGA、ベースにVIDEO DROME、そして初期ケントリのメンバーでもあるJUN GRAYが参加という豪華なメンバーを迎えての一作。当然、期待通りのポップでキャッチーでビートなパンク・ロックが全編に渡って繰り広げられていますが、やはり聴き所は日本を代表するパンク・ロック歌手の一人であるKENZIのヴォーカル。いつだったか「年とって昔より声が出るようになった」と言っていたけど、ホントこの人は見た目もそうだけど、声も全く衰え知らず。キャリア20年を越えて、依然こんだけ全開の歌を聴かせてくれるパワーは信じられません。ホント、一生青春の青春BABYですよ。ちょっと前に青春パンクとか言ってワーワー騒がれていながら、ブームの終わった今となっちゃ青春のセの字も口に出さないようなバンド諸君も見習ってもらいたいモンです。パンク・ロックを初めて聴いた、そんな初期衝動を蘇らせてくれるような名盤登場!(青春ノイローザー:北村ヂン)
THE COLLECTORS / THE GREATEST TRACKS
COCP-50865 2,500yen (tax in) / 8.24 IN STORES

 ベスト盤がこんなにもたくさん出ているバンドを私は他に知らない。実に8枚目である。それもそのはず、コレクターズは20年も走り続けている。
 私がコレクターズと(勝手に)出会ったのがちょうど現メンバーになった'91年頃の『世界を止めて』辺りで高校1年生だったから…今私は…(汗)。しかしその時点でとっくにトップラインにおり、未だその位置を不動のものとしている。凄すぎる。  比べるつもりではないが、過去の出品ベスト盤よりもなお深く20年を“ぎゅっ”と詰め込んで新たな“ザ・ベスト盤”を私達にプレゼントしてくれた。
 この文章を書く前、初めに、わざと曲順を見ずにプレイヤーで流してみる。“おおー、1曲目からこう来たか、次はなに聴かせてくれるんだろ”といったライヴ感覚にひとり浸る。デビュー当時はさすがに加藤ひさし氏の声が若々しい気がするが、'90年代以降のチューンはどれを聴いても一向に声質が変わらない。それもまた聴き所?? 聴いてるとなんとも言えない気持ち。甘酸っぱい初恋にも似たような感覚。でも全然恥ずかしくなんかない。ずーっとローテーションで聴いていたい。
 てゆうか、やっぱライヴが観たい。踊りたい衝動に駆られる。既に6月からは、もはや恒例になったクアトロ・マンスリーライヴの真っ最中。新宿っ娘にとってはクアトロってところがまたニクいがきっと行ってしまうだろう。新宿から渋谷へ。  今月号の裏表紙を飾っているザ・コレクターズ。やはり私達はこれからも目が離せないのか? 皆、気合いを入れよ。でもポップな気持ちで。(新宿LOFT:よだちさこ)

サヨコオトナラ / ワと鳴り
RTP-008 2,940yen (tax in) / IN STORES NOW

  2003年に結成され、昨年あたりからグングンと活動の輪を広げてきたサヨコオトナラの待望の1st アルバムがPleasure-CRUXから発売された。ロフトのレーベルからということで提灯記事と思う方がいるかもしれないが、純粋にいち音楽ファンとしてこのCDを強く薦めたい。僕は、かつてZELDA、JAGATARAのファンだった者として、サヨコオトナラの音楽はごく自然に好きになった。歌+アコギ+ジャンベという編成は、ZELDAの4ピース、JAGATARAの大編成の形態とはかなり異なるが、その根底に脈打つアースビート、生命や大地を震わせるバイブレイションは、以前と同質のものだ。特にここ10年程の間に盛り上がった祭りカルチャーの影響や、サヨコさん自身の世界音楽の旅の経験が、サヨコオトナラの音楽を比類無きほどにスピリッチュアルな次元に高めている。一度聴けば「今まで歌ってた中で今が一番楽しい」というサヨコさんの言葉も充分頷けると思う。とにかく気持ちのいい音楽が好きって人には是非聴いて欲しいアルバムです。(LOFT/PLUS ONE:加藤梅造)

spam_life / 線香花火
HISC-30302 1,500yen (tax in) / IN STORES NOW
 ex.OZWORLDのギタリスト/コンポーザ−であった日暮和広のソロ・プロジェクト、spam_lifeが4枚目になる音源完成! HYPER POPなニュー・マキシ『線香花火』、タワーレコード限定発売中! POPでエレクトロ、そして曲に勢いも有り、つい口ずさんでしまうメロディ・ラインにシンセサイザーの音がいい感じに乗って気持ち良いです。
 OZWORLD時代から異才を放っていた日暮の作曲能力が更に進化し、ヴォーカリストとしても磨きがかかったクオリティの高い作品です。今まで出した4枚のシングルは全て統一性のあるシンプルなデザインで見た目もいいので、4枚とも買って並べてみましょう。もちろん中身も良いです! spam_lifeは8月14日に仙台、8月22日に大阪、8月23日に名古屋、そして8月26日に新宿LOFTでイヴェント“UNDER THE INFLUENCE”に出演します! 是非チェックして下さい! いいバンドです!(新宿LOFT店長:東田慎二)
曽我部恵一 / ラブレター
ROSE-0024 2,000yen (tax in) / IN STORES NOW
 2004年に発売された超傑作アルバム『STRAWBERRY』から早9ヶ月。待望のニュー・アルバム『ラブレター』が届けられました。とは言っても6月に『sketch of shimokitazawa』というレペゼン下北沢な曽我部さんによる下北沢でしか買えない小粋で素敵なアルバムを発表したばかりですけど。『sketch of shimokitazawa』が曽我部さんのメロウで儚く美しいアコースティックな一面を体現している作品であったのに対し、『ラブレター』はバンド仕様のロックンロールな曽我部さん全開です。
“12人の主人公たちによる12の物語”というコンセプトで作られたこのアルバムには突き抜けるほどの青春と甘酸っぱい夢と溢れるほどのやさしい愛が詰まっています。恋風が吹くような夏の夜に聴きたくなる1枚です。(LOFT/PLUS ONE:白井絢介)
DAMNDOG / A THORN IN MY TONGUE
EFCN-91004 2,500yen (tax in) / IN STORES NOW
 BOφWY、De+LAX、GEENA、THE DRUMMERS、BLUE CADILLAC ORCHESTRA…と常に音楽シーンの最前線に身を置き、現役最高峰のドラマーとして君臨し続けている“Mr. EIGHT BEAT”高橋まこと。そんな彼が現在最も力を注ぎ、51歳になった今もなおエモーショナルなビートを刻む鉄壁の3ピース、DAMNDOGが遂に初のフル・アルバムをリリースした。昨年末発表のミニ・アルバム『NO WONDER!』で3ピースという最小限の形態で最大限のロックを打ち鳴らすことを極めた彼らは、このアルバムで更なる進化を遂げている。MAYUMI(vo, b)の発案でPOTSHOTのCHUCKYとMITCHYによるホーン・セクションを取り入れた意欲作「EPOCH」「HEIKI」、初の日本語詞を導入したLEE(g, vo)の「NOTICE」「ROOT OUT」など、楽曲の多彩さにかけては随一。MAYUMIの歌声はより表情が豊かになり説得力が増し、曲ごとにギターを替えるLEEの奏でる音色も抑揚が効いて情緒に富み、これまで以上にフロントの2人が前面に出てバンドをグイグイと引っ張ることで高橋まことのアトミック・ドラム(まさに至芸!)もよりアグレッシヴに太く重く響く。とにかく今のDAMNDOGはたとえ持ち時間30分のオムニバス・ライヴでも絶対に観たほうがいい。ロックンロールの醍醐味や凄味を存分に味わいたければ、まずはこのアルバムを聴いてエナジーが迸る彼らのライヴを全身で受け止めることだ。(Rooftop:椎名宗之)
日本脳炎 / 香港CAFE
TNF-1 (DDCB-3006) 1,575yen (tax in) / IN STORES NOW
 ロック史上に生まれた独特のネーミングは数あれど「めんたいロック」という言葉ほどふざけた名前もないだろう。80年代初頭に台頭した九州出身のロック・バンド──シーナ&ザ・ロケッツ、ルースターズ、ARB、ロッカーズ等を総称する言葉として生まれたこの言葉、おそらく当の本人達も「何それ?」って感じだったと思うが、めんたいロックはあっという間に全国的に有名になっていった。それはネーミングの語呂のよさだけでなく、そう呼ばれたバンド達が当時のパンク/NW勃興期の中でもとりわけ斬新で力強い音楽性を有していたからだ。そして時は流れて21世紀。ルースターズ等の影響を受けるバンドが後を絶たないのは、たとえプロモーション的な造語だったとはいえ、めんたいロックがいかに優れたムーヴメントだったかを歴史が証明したと言える。この若きバンド・日本脳炎もめんたいロックの影響を色濃く受けたバンドだ。とりわけ初期ルースターズの影響が強いが、彼らなりのハードコア的な色つけも相まって一級品のガレージ・バンドに成長している。よく聴くと日本語詞のR&Rへの乗せ方などはキャロルを思わせる部分もあり、日本語R&Rバンドが好きな人も是非一度聴いてみるといいだろう。(LOFT/PLUS ONE:加藤梅造)
NEWS / TEPPEN
JECN-0072 1,200yen (tax in) / IN STORES NOW
 NEWSのNEWシングル『TEPPEN』。このシングル、オリコンで1位取りました。メジャーデビュー・シングル『希望〜Yell〜』から4作連続1位(NEWSってがんばれソング多いですね)。すごいですねー。9人でも1位、8人でも1位。ちょっとYAWARAちゃん的な言い方をしてみました。現在Kinki Kidsも21作連続1位らしいじゃないですか。追いつけ追い越せというところでしょうか。私は前作『チェリッシュ』が大好きで、その辺りからNEWSの曲っていいなぁと思っていたんですが、今作も期待を裏切らないです。『TEPPEN』ってローマ字表記、これはかっこいいのか? っていうかすかな疑問はありますが、曲はいいですよ。アイドル的キラキラ感、若さ漲るメロディに歌い方、元気もらえます。落ち込んでる時に「TEPPENめざせ!」ってNEWSが言ってくれたらたぶんがんばれます。いや、がんばります。がんばらせていただきます!!! このジャケは初回盤ですが、通常盤もいいジャケしてますよ。私は初回盤ジャケの山下君がかわいくてこちらを買いました。とにかく聴いてみなさいってば! 気付いたらサビのところ鼻歌で歌ってるから!(NEWSがんばれ!子)
NONA REEVES / 透明ガール
MECR-1051 1,200yen (tax in) / IN STORES NOW
 2005年の夏を駆け抜けるに相応しいサマー・クラシック・アンセムが誕生してしまった!! それがノーナ・リ−ヴス渾身のニュー・シングル『透明ガール』である。
 まず参加メンバーがヤバくて、作詞がいしわたり淳治さん(ex. SUPERCAR)、プロデュース及びアレンジが矢野博康さん(ex. Cymbals)、コーラスに土岐麻子さん(ex. Cymbals)、アコースティック・ギターに深沼元昭さん(mellowhead)、ベースに高桑 圭さん(GREAT 3)と書いているだけで興奮してしまう鉄壁の布陣であります。作曲はもちろんヴォーカルの郷太さんで、ノーナ必殺のメロディをギター兼キーボードの奥田さん(みうらじゅんバンドでも活躍中)とドラムの小松さん(堂島孝平さんやキリンジのライヴでおなじみ)による強力なビート・アンサンブルで眩しすぎるほどの純真キラメキ・ポップ・チューンに仕上がっております。  カップリングには2004年渋谷クラブクワトロでのライヴ音源が収録されています。(LOFT/PLUS ONE:白井絢介)
P2H / pedal
IWGP-006 1,500yen (tax in) / 8.24 IN STORES
 バンド名の表記をPICK2HANDからP2Hとし、新たな一歩を踏み出した彼らのニュー・シングル『pedal』、遂にリリース!! 表題曲ともなっている「pedal」。自分の力で道を切り開いていき、前へ進もうとしているところは、まさに今のP2Hとも言うべき、一生懸命進もうとしている姿が思い浮かびます。M-3の「クラップダンス」では、今までのP2Hにはない感じがしたのと同時に、80年代風のサウンドが懐かしさを感じさせる1曲。今回の作品は「pedal」で始まり4曲目の「Thanx」で終わるという、4曲で1曲となっていると言っていたヴォーカル児嶋氏。確かに1枚が起承転結しているといった感じです。一歩を歩み出した彼らにふさわしい楽曲です。
 P2Hのインタビューが本誌P.16に掲載されているので、気になるという方は『pedal』を聴きながら是非読んで下さい。(Rooftop:やまだともこ)
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FUGAZI / 8-7-93 WASHINGTON, DC WASHINGTON MONUMENT
2-14-93 FT. LAUDERDALE, FL / THE EDGE
www.fugaziliveseries.com にて通販のみ販売
 キマシター! このシリーズでは87年以降、アルバムも数枚出してからのバリバリ時のフガジ@ワシントンDC! フガジはある時期からホームであるDCでのライヴはベネフィット(チャリティとほぼ同意味。フガジの場合、公共の建物、場所などで小屋代を浮かせてチャージも安くしてチケット売り上げをDCのホームレスへ寄付するなどDC内での政治的援助を受けられない人をバックアップしていた、らしい)しかやっていなかったそうで、もしかしたらもうその時期だったのかも。あやふやで申し訳ないが詳しい情報はまた今度。とりあえず13曲目「PUBLIC WITNESS PROGRAM」が完璧最高言うことなし。アンコールの「WAITING ROOM」のGUYのフリーキーっぷりがイカス。(下北沢SHELTER店長:西村 等)
BONERAMA / LIVE FROM NEW YORK
MTP-1050 2,510yen (tax in) / IN STORES NOW
 2003年にNYANTORA(ex supercar中村弘二氏のソロ・ユニット)のリリースで知られるNOON RECORDSより1stアルバム『happiness』でデビューしたmiaouの2ndアルバム『make these things alright』がリリースされます。浮遊感が漂う不思議な空間へと誘導するmiaouの楽曲は、極上のエレクトロニック・サイケデリア・バンドサウンド。真っ直ぐに奏でられる旋律は今までに感じていたそよ風のような心地よさとはまた違った、時空を越えて異次元へたどり着いてしまったかのような感覚に陥ります。このアルバム・リリース後、カナダのBelow the seaとのカップリング・ツアー/スプリットepのリリースも予定されているとのこと。今後の活躍にも要注目です。(Rooftop:やまだともこ)
MAKE BELIEVE / Shock Of Being
NPSQ-0001 2,100yen (tax in) / IN STORES NOW
 先日来日していたOWENのお兄さん、TIM KINSELLA率いるJOAN OF ARCの2003年のツアーでのメンバーを母体としたニュー・バンド。  JOAN OF ARCの初期のほうとGHOSTS&VODKAでギターを弾いていたSAM ZURICKもいるので、ピロペロ〜とトリッキーながらも涼し気で爽やかな、不思議な感じのギターと、お馴染みTIM KINSELLAのヘナヘナと繊細な歌声、時に絶叫、という感じで…と書くと初期のJOAN OF ARCやOWLSの延長という感じですが、Steve Albiniのプロデュースだからか、若干ザクザクとした感じと言うか、硬い感触と変則的なリズムが有り、一筋縄では行かない感触も。  ともあれ、JOAN OF ARC、GHOSTS&VODCA、OWLSのメンバーというCAP'N JAZZから続く系譜の現在というのにプラス、プロデューサーがSteve Albiniというので、もうかなり期待が膨らんでしまう人は膨らみますね。そして、それにちゃんと応えてくれますよ。そして、来年1月、来日予定だそうです。(LOFT RECORDS / TIGER HOLE:オオサワシンタロウ)
メトロノーム / 朧/空
APCRD-0501 800yen (tax in) / 8.03 IN STORES
 待ってましたぁ! やっと出ました! メトロノームの新曲、その名も『朧/空』でございます! 昨年11月以来の久々のご登場です。しかし、この『朧/空』というタイトル名ですが…“朧”? 皆さん読めます? “おぼろ”と読むんですよ。いやぁ…私、いい勉強になりました。
 さてさて、そんなおバカな疑問はさておき、肝心の曲はと言いますと…今まで以上に私の大好きな無機質でポップなメトロノームの世界が満載でございます! 『朧』は昭和歌謡のようなちょいと懐かしさ溢れるメロディの中に、『北斗の拳』を彷彿とさせる音が紛れ込んでいたりと、遊び心満載のメトロノーム的GSと言えましょう。 対して『空』ですが、ラウドで尖った感じがライヴにはもってこいです。個人的には『空』が好きですね。空虚感が漂う、冷めた視点が広がる世界には胸キュンです。
 8月から全国9ヶ所を廻るツアーが始まる中、来たる8月10日! シャラクバースデーライヴがロフトで開催です! 新曲をしっかり聴いてみんなこぞって出陣しましょうぞ! わぁー! 楽しい夏になりそうだなぁ。(新宿LOFT:サトウ ミカ)
メレンゲ / アオバ/July
WPCL-10218 1,000yen (tax in) / 8.24 IN STORES
 先日、全曲作曲&作詞を担当しているクボ氏と長いこと話す機会があった。そんな時期と同時期に私の手元に『アオバ/July』が届きました。今や今後に関して色々と考えていたことが判った。その時にやっぱりこの人は「ただものじゃない! くせものだ!」(笑)と改めて実感。
 今年に入ってからコンスタントに良質な楽曲を聴かせてくれるメレンゲ。コンスタントにリリースしても楽曲が全然安っぽくない。1曲が1つのストーリーとして瑞々しく生きている。1曲目に収録されている『アオバ』は、テレビ朝日系ドラマ『はるか17』(週刊モーニング連載)の主題歌に採用されている。遂にTVのブラウン管から流れてくるようになったかぁ…と思うと感慨深い。『アオバ』はミドルテンポの優しくもあり温かい楽曲。勢いまかせの楽曲ではないだけに、シンプル且つ聴き手の胸にしっとりと伝う存在感がこの曲にはある。
 カップリング『July』は初夏〜夏に向けての季節にぴったりなアップテンポな楽曲。ギターの音数が減った代わりにスペーシーなシンセサイザーの音、クボ氏の言葉遊びの数々が印象的。いつ聴いても聴き手を飽きさせないその感性がたまらなく好きです。こうしてバンドは進化していくのでしょうね。(SONG-CRUX&PINK MOON:樋口寛子)
ライムライト / limelight e.p.
JYR-001 1,050yen (tax in) / IN STORES NOW
 3MC&1DJ&1トラックメイカーの大阪発、次世代ハイパーポップチューングループ、ライムライトの1st mini album『limelight e.p.』。
 夏っぽいっす!! 頭の中にこんがり小麦色に日焼けしたビキニのギャルとか、ヤシの木とかオープンカーとか、イケイケ(死語)のメンズとかビーチボールとか、このCDを聴くとイイ感じにサマーバケーションを楽しんでる様がグルグルと浮かんできます。ちょっと私には経験のない夏の過ごし方ですけどね…。でも夏大好きだし、海大好きだし、こういう曲大好き! ポップでキャッチーなサウンドに、HIP HOP、R&Bの要素も取り入れ、まさに今(NOW)な感じ? あ、、、ちょっと言葉使いに無理があるけど、1曲目から完全にもってかれました。メロディ・ラインもリリックもいいし、ちょい切な系もあったりして、CDもいいけど今度はライヴも観てみたい! って本当に思ってます。関西方面だけじゃなくて東京でもライヴやって下さい(切実)。この夏必聴の1枚です。(Rooftop:やまだともこ)
V.A. / U.F.O. CLUB TOKYO JAPAN Vol.3
CTCD-522 UFO-003 2,100yen (tax in) / IN STORES NOW
 あのムッシュかまやつさんが「ボクのお気に入りの音楽空間にワープさせていただけたことにお礼申し上げます」とおっしゃっている、U.F.O. CLUBのオムニバス第3弾が登場。パッケージのトータル・デザインは今までと一緒、ゆらゆら帝国の坂本さん!
 今作も前作、前々作に負けず劣らず充実の内容。プレイヤーにかけたとたん、ムッシュさんが言うとおり、アッと言う間にどこか異時代の異世界へと連れてってくるCDとなっております。たっぷり15アーティスト、15曲ぶんも!
 箱の雰囲気がこんなにも伝わってくれるCDのレコ発イヴェントはもちろん、東高円寺U.F.O. CLUBにて、8月5・6・7日の3日間開催!(LOFT CINEMA:ミヤギツヨシ)