UNDER THE COUNTER / WORLD AND MARBLES
NMNL-1006 2,200yen (tax in) / 7.13 IN STORES

 UNDER THE COUNTERは去年の年末から下北沢ハイラインレコーズにて限定CD-Rを3ヵ月連続でリリースし、3タイトル共にチャートインさせ、今年1月には正規の音源をリリースしていないのにも関わらず下北沢SHELTERでのワンマン・ライヴを見事SOLD OUTにさせたバンドです。2月9日に1stアルバムを全国リリースしたばかりですが、早くも7月13日に2ndアルバム『WORLD AND MARBLES』をリリースさせます。作詞は全てVo.&Gの関谷さんが担当しているのですが、人が生きていく中で感じる気持ちの浮き沈み、時に感じる空虚感を言葉遊びのような歌詞と、心地の良いメロディで届けてくれています。今作は前作よりもバリエーション豊かになって、聴いているうちに1曲は自分に近いものを感じてしまうはずです。(新宿LOFT:サカイリエ)
大江慎也 / HUMAN BEING
COCP-50858 2,625yen (tax in) / IN STORES NOW
 昨年、新生バンド「UN」で衝撃の復活を果たした大江慎也のソロ・ワークス(1987年〜1990年)が待望の復刻。大江のソロ作品については、大江自身がそれらを否定するかのような発言をしているからか、ROOSTERSのコアなファンですら聴いていない人が結構多い。しかし、大江慎也という希有なアーティストの深度を捉えるならば、これらの作品は絶対に外せないものだ。特に1枚目と2枚目は、1年以上の休業期間を経ているせいか、大江のなによりも音楽をやりたい!という気概が強く感じられる。1stの『ROOKIE TONITE』は大江ファンにとってはマスト・アイテムなのだが、その次には是非この2nd『HUMAN BEING』も聴いて欲しい。ROOSTERS時代の『GOOD DREAMS』の世界観をさらに推し進めたような美しい曲群が印象的だ。「Stand By Me」のカヴァーも切ない。大江慎也の“静”の面が強く表れた作品と言えるだろう。(LOFT/PLUS ONE:加藤梅造)
cursive / domestica
VSO-0021 1,659yen (tax in) / 8.05 IN STORES
 あれ? これって5年前に出た旧譜じゃんと思ったEMO系USインディー好きな貴兄、そうなのです、cursive通 算3枚目のオリジナル・アルバムである本作がこのたび晴れて日本盤としてお目見えすることになったのだ。2000年6月19日に発売された本作の日本盤がなぜ今頃出るのかと言えば…何と! 現在小休止状態にある彼らがこの秋日本でのみツアーを行うことが決定したからである。今日のcursiveに不動の地位 をもたらした紛うことなき大傑作『THE UGLY ORGAN』(2003年3月本国リリース)への重要な布石となったこのアルバム、漆黒の闇の如きヘヴィな重みと哀しいまでに美しく研ぎ澄まされたメロディがブルーにこんがらがっているのが最大の特徴と言える。その背景としては、ティム・ケイシャーの離婚経験が色濃く影を落としている。すべてが事実に基づいたものでないにせよ、ティムが対峙せざるを得なかった男女間の失望、愛と憎しみ、裏切りが歌詞に反映されており、もう救いようもない程に暗い。だが、そこがいい。素晴らしくいい。絶望の淵を覗いた男が赤裸々に吐露した異形のラヴ・ソングの数々は、サウンド面 での進化も相俟って我々の心を激しく揺さぶる。一時の解散状態を経て新生cursiveとしての第1弾アルバムがこれほど強烈にマイナスの磁場を発する内容なのだから、やはりティム・ケイシャーはタダモノではない。
 なお、未発表曲や今は廃盤となって入手困難な7インチ・アナログ、スプリット収録曲をコンパイルした『The Difference Between Houses and Homes (Lost Songs and Loose Ends 1995-2001)』も日本先行で本盤と同時発売されるので、この2枚を聴きながら11月の来日公演を心して待とう。(Rooftop:椎名宗之)
ゲントウキ / 追憶のレイニーデイ
MUCT-5015 1,050yen (tax in) / IN STORES NOW
 梅雨の6月にリリースされたゲントウキのニュー・シングル『追憶のレイニーデイ』。彼らは現在『梅雨前線キャンペーン』と題した梅雨真っ只中の日本列島を縦断するインストア・ライヴ・ツアー敢行中!
 この『追憶のレイニーデイ』、「降り出した雨に思い出が流されてゆくのに」というフレーズが好きです。この気持ち凄い判ります。雨が降るごとに悲しい思い出が流れていけば、もうちょっと楽になるのに…。やっぱり梅雨っていう湿っぽい時期には素敵な思い出はあまりないです。でも、もしかしたら梅雨が来るたびに雨で流して、次のステップに進み出す準備をしているのかもしれないのかなぁ、なんてセンチメンタルな気持ちになってしまいました。スローなテンポで繰り広げられるこの曲は、聴き心地の良いメロディとヴォーカル田中氏のやわらかい歌声が、土に染み込む雨のように私の心を隙間なく浸透してきます。8月には待望の2ndアルバムも発売されるという彼ら。こちらも楽しみでなりません。(Rooftop / LOFT WE部:やまだともこ)
ZAZEN BOYS / HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
MSSI-0002 1,200yen (tax in) / 7.16 IN STORES
 多くのリスナーが待ち望んだ、新生ZAZEN BOYSとして最初の音源がいよいよリリースされる!! ピンク色のアバンギャルドなジャケット。ジャケにメンバーが登場しているのは、恐らく初めてではないだろうか?
 表題曲「HIMITSU GIRL'S TOP SECRET」に感電した。兎に角かっこよすぎる。静かに丁寧に、ブレイク、キメを盛り込みながら心地よいグルーヴで曲が展開されていくのに対し、「誰もしらない 知られちゃいけない 誰にもいえない 知られちゃいけない」と繰り返される歌詞にドキッとした。こういった女子の内情を抉る歌詞を書かれると、どうしても見破られたと勝手にあわててしまう。
 全体を通して、『真夜中の弥次さん喜多さん』のサントラを制作したことにより、幅が広く深くなったように感じる。自らをツェッペリン・ロックグループと称することに納得の1枚。はっきり言って取り憑かれてます!!(web班:アカセユキ)
The Jerry / drain dry
LCH-001 1,800yen (tax in) / 7.06 IN STORES
 GLAY、ジュディマリから、イースタンユース、スパイラルコードまで輩出している偉大な大地、北海道。その中でも有数の工業地帯・室蘭出身の頑強かつ繊細なトリオ、その名もThe Jerry。2作目『drain dry』では、前作から月に何十本ものライヴを繰り広げ、より生々しく心に突き刺さる音を作り上げた。そんな彼ら、音に表れているように一見寡黙だが、ツアー・タイトルや立ち上げたレーベルの名前、アルバム・タイトルから、アルコール関係が相当お好きなようです。各々呑むととても面 白くなります。だからか、深く聴くと音の狭間の浮遊感や、緩急激しい急展開など、さりげなく、そして小気味よく彼らの芯の人間味が感じ取れる1枚です。(新宿LOFT:大塚智昭)
SPARTA LOCALS / DREAMER
UPCH-1417 3,059yen (tax in) / 7.06 IN STORES
  1、2ヵ月前だったか? Vo.コウセイさんとマネージャーがSHELTERに来た時「アルバム出るよ〜」と言った。私は「おっ! 早っ!」と言ったら2人は「みんなそう言うんよね〜1年経ってるのに」と。もう1年も経つのか…私が思うに、そう感じさせてしまうくらいスパルタの音楽は前回までのものが色褪せないで常に頭の中に残るからだと思う。しかし、今回のアルバムは2005年の夏を毎年思い出してしまうようなインパクトを残すアルバムだった。1曲目から低音が効いた力強い響きがあり、それはまるでバッハの「運命」のようだった。
 6月に出たシングル「夢ステーション」を含む全12曲。このアルバムには協奏曲、組曲的な進行を感じる。思わず踊りたくなるような曲、目をつぶって静かに聴き入ってしまうバラード。しかし1枚を通 して組曲的に1つの曲として聞こえるのは、きっとVo.コウセイさんの声にあるのだと思う。あの魅力的な歌声にはメロメロのデレデレになっちゃう私。歌の最後に伸びるあの声が、余韻を残すように次の曲へと繋がれる。そしてそのまま遠くに意識を持っていかれた時、私は夢の中へと吸い込まれる。あぁ、これが私的な「DREAMER」…出来ればこの夢からは覚めたくないなぁ…。(下北沢SHELTER:目黒彩 海)
SLIME BALL / SLIME BALL
PZCA-24 1,575yen (tax in) / 7.20 IN STORES
  みなさんこれがメロコアですよ! メロディック・ハードコアですよ!! いやーほんと生きてて良かった! これまでにちゃんとした音源の発売なし(ライヴ会場限定でCD-Rは売ってました)にも関わらず、毎回会場に来るお客さんをドッカンドッカン言わせちゃってるのは「さすが!!」の一言。それもそのはず、メンバーが素晴らしいのはもちろんのこと(もう説明不要ですよね!?)、純粋に楽曲が素晴らしいです!! ハードなサウンドの中、キラリと光るメロディがもう最高に胸キュンなのです! メロメロですよ!!(涙)
 そんなSLIME BALLから届いた待望の1stミニ・アルバム。このアルバムを聴いた感想を一言で言うと…………。無理だー!! とてもじゃないけどこの気持ちを言葉で言い表すことなんて出来ません! ましてや文字にするなんてもってのほか!! ということでSLIME BALL 1stミニ・アルバム「CDレビューの書けないCD」PIZZA OF DEATH RECORDSより7月20日発売!!(新宿LOFT:阿部よしあき)
つばき / もうすぐ
YRCN-10093 1,050yen (tax in) / 7.13 IN STORES

 先日地方の仕事現場で一緒になる機会があり、久々にライヴを観る機会に恵まれた。誰かが引っ張っぱるとかではなく、バンド・メンバーが同じ音を出し、とてもまとまりのあるライヴでオーディエンスを魅了させていた。ヴォーカル一色氏の緊急入院という突然のアクシデントはなんのその、かなり好調なパフォーマンスだったのです。元気そうな彼を見て安心しました。ライヴで歌われた『もうすぐ』は私の胸にとても伝わった。シンプルな構成であるからこそ、直球な歌が響く「もうすぐ」、「街風」。切なくもあり、サビでグッと聴かせる芯のあるメロディ、新しい世界に一歩踏み出す光を帯びた言葉の数々。常に一歩前を見ている彼らを体感出来る事だろう。3曲目『猫』の弾き語りヴァージョンも別 の魅力を放っています。(SONG-CRUX:樋口寛子)

deadman / 701125+2
dsda-003 2,100yen (tax in) / IN STORES NOW

 『701125+2』というタイトルは何を表しているのか。
 こんなにごくシンプルな音で、こんなにも聴く側を疲れさせる(良い意味で)音楽を作る人たちを、私は片手で数える程しか知らない。
 疲れさせる(良い意味で)とは、気を抜いて聴けない、常に意味を考えさせられる故、徐々に精神的な余裕を奪われていくということ。
 平常と狂気の境を覗いた気分に少しなる。
 そうならない音楽には余り興味を示さない。
 音楽に癒しは求めていない。
 7月12日、『LOFT presents 新宿炎上』に出演して頂きますが、ライヴでしか観られないギリギリ感を存分に味わいたいと思っています。楽しみです。(新宿LOFT:ナカジマアヤ)

TOKYO No.1 SOUL SET / OUTSET
VICL-61640 2,940yen (tax in) / IN STORES NOW
 川辺ヒロシ、BIKKE、渡辺俊美からなるTOKYO No.1 SOUL SETの4枚目のオリジナル・アルバムが遂に発売! 前作から6年の歳月を経てたどり着いた音楽は、OUTSET=はじまりの調べ。決意なのか意思表明なのか、とにかくそのアルバムには“生まれたてのもの”だけが持つ甘えのない無垢な強さと、闘いを知り尽くしてなお未知の勝負に立ち向かう無鉄砲な勢いに溢れている。6年の間、この瞬間をひたすら待ち続けた3人の男たちは、目配せを合図に過去を一斉に脱ぎ捨て、新しい海原へ、新しい大空へと駆け出したのだ。ソウルセットという音楽シーン屈指の奇跡は今、新たな息吹きを宿し、いっそう眩い輝きを放ち始めた。復活でも再始動でもない。それは紛れもなく、OUTSET=はじまりの調べだ。 毎回、どこにも属さない未踏のサウンドを聴かせてくれる彼らだけに、本作も最高の仕上がりとなっています!本作のライヴTOUR最終日、東京公演が7月10日(日)日比谷野外大音楽堂で開催されます!!!!!!!(新宿LOFT店長:東田慎二)
DURGA / 蒼 -AOI- FECD-
0055 2,000yen (tax in) / 7.20 IN STORES
 近い将来、たくさんの人を虜にしてしまっているであろう、罪作りなバンド。それがDURGA〈ドゥルガ〉だ。
 初めて彼らのライヴを観た時は驚いた。何故なら、そこには妖精がいたからだ。緩やかな浮遊感を漂わせた、可憐で美しく透き通 った歌声を持つ妖精が。
 その光り輝く天性の歌声と歌唱力、表現力に唯々感嘆し、壮大で宇宙的かつ幻想的な世界観には眩暈を覚える程に陶酔しきってしまう。……とにかく、観て聴いて体感して、彼らの世界にとことん触れて欲しい。心が震えること必至だ!(TOMO)
特撮 / 綿いっぱいの愛を!
PWCP-1018 3,150yen (tax in) / IN STORES NOW
 大槻ケンヂ率いる特撮の本当に久々となるフル・アルバム『綿いっぱいの愛を!』が完成! あまりにも濃厚なメンバーを集結した特撮らしく、中身はまさにごった煮サウンド。いかにも特撮といった感じのハードなロック・サウンドから、ロシア風楽曲、さらにはボサノバ(?)まで、その辺のロック・バンドの許容量 を遙かに振り切ったジャンルの幅広さを持ちながらも、完成形を聴くと全てが特撮サウンドとして成り立っているアクの強さには度肝を抜かれた。これだけ懐の広いバンド、他にはないでしょ!? さらに今回は、センチメンタルと狂気を同時に表現するピアノの怪人・三柴 理のピアノ・サウンドも全編に渡って繰り広げられ、特撮サウンドを彩 り、ピアノ入りロック・アルバムとしても決定版的な完成度を見せている。
 そして、天才・オーケンの紡ぎ出す詩の世界も新境地を開拓! 目が覚めたら無数の赤ん坊が踊りまくっていた…という、行くところまで行っちゃった感の溢れるアシッドな世界に突入した「ダンシングベイビーズ」、ポリティカル・パンクの決定版!(?)「デス市長伝説」、40路に突入したロック・スターである我が身を振り返りつつ、X-JAPANと郷ひろみリスペクトという訳の判らないテーマを見事に昇華させた「江ノ島オーケン物語」等々、普通 だったらどう考えてもロックの歌詞になりそうもないテーマを歌い上げ、メルヘンと毒と妄想とダメと笑いが混在しまくったオーケン・ワールド全開! …ありがとう、これ1枚でまたしばらくは生きていけます!(出会イスト:北村ヂン)
ニューロティカ / 燃えろ! 88ライダードラゴン!!
GNCL-0009 1,050yen (tax in) / IN STORES NOW
 昨年発売された結成20周年記念アルバム『88ライダー』から1年。なんと、88ライダーの続編がまさかのリリース!? あれから随分88ライダーを押し出して来ましたが、…まだ引っ張りますか、ライダー。メンバーも出演中の音楽情報番組『音神GIG TV!』内でのドラマ『88ライダー』と連動しての今回のシングル。88ライダーはカタル博士の手によって改造され、前作より大幅パワーアップした“88ライダードラゴン”となっての復活! …ってコレ、ホントにロック・バンドのCDレビューなんだろうか…。
 しかし、白塗りピエロの顔に仮面ライダー風(ノリダー風?)のヘルメット、さらにブルース・リー風トラックスーツという、色物感覚溢れまくるビジュアルに惑わされることなかれ! 楽曲的には特撮ヒーロー物主題歌の雰囲気をプンプンに漂わせながらも、ロックバカ魂はバッチリ注入! ポップ&キャッチーなロティカ節全開なのだ。そしてコーラスにはニューロティカを大リスペクトのPUFFYが参加。お約束として(?)オリジナル・カラオケ・バージョンも入っているぞ! よい子のみんなもコレで声高らかに歌いまくれるね。夏頃には待望のニュー・アルバムの発売も控えているとのこと。結成21周年を迎えて、なおも勢いビンビンビンなニューロティカからまたしばらくは目が離せないぞ!(出会イスト:北村ヂン)
BUNGEE JUMP FESTIVAL / ARMED SONGS
DDCA-1136 1,200yen (tax in) / 7.06 IN STORES
 前作のアルバム『クルイシン』で新境地と原点を再確認したBUNGEE JUMP FESTIVALのニュー・ミニ・アルバム『ARMED SONGS』。
 M-1の「ボーントラベラー」は王道のバンジー・ソングと言うべきか、シンバルの音もメロディも今までの彼らの音に近い。しかし一転。M-2「Sensational Radio」は町田君の作るひねくれロックをもうひとひねりしたような、新しいバンジーの姿を見ることができる。そして、M-3「レインマン」。広大な大地でのびのびと歌っている様を想像させるこの曲だが、レインマンと言われて真っ先に思ったのが、「出かけようとするとだいたい雨が降る」としょんぼりげに言っていた町田君(笑)。彼こそまさにレインマン。
 また、ライヴ録音された3曲は、テープでは音源化されたことはあっても、CDとしての作品は出ていない曲も挿入されており、待ちわびていたファンの方も多いことでしょう。ライヴの勢いがそのままパッケージされていて、思わず腕をあげて踊り出してしまいたくなる作品。ライヴでしか聴けないアレンジも必聴。バンジーはCDもいいけど、ライヴも観てもらいたいと思うバンドです。まずはこの作品を聴いて彼らのアツイライヴを想像して下さい。必ずライヴに行きたくなるはずだから。(Rooftop / LOFT WE部:やまだともこ)
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BEAT CRUSADERS / LOVE POTION #9
DFBL-7071 1,260yen (tax in) / IN STORES NOW
 メジャー第1弾アルバム『P.O.A.〜POP ON ARRIVAL〜』が大ヒットし、インディーズ時代のやんちゃぶりが今じゃかわいく思えるくらい、世間をお騒がせしているBEAT CRUSADERS。そのビークルのDVDシングル『LOVEPOTION #9』が届けられた。曲はどれも美しく切ないキラーポップチューン揃いなのに、お面 着用や「おま●コール」などバンド自体はどうにも3枚目なBEAT CRUSADERSらしく、彼らのビデオ作品はどれも一筋縄ではいかないものばかり。ビークルのPVには外せないTROPICAL GORILLAのCIM氏が本作でも好演しており、見た人は誰もがCIMを好きにならずにいられないだろう。M-2の「FEEL」にはグラビアアイドル花井美里(Hカップ)のセクシーショットも満載で、お買い得感も高い。他にライヴ映像も収録。初回盤はP.O.A.ちゃんブロマイド付きなので早めに買おう。(LOFT/PLUS ONE:加藤梅造)
BIG FROG / GROOVERS ON THE MARBLE
LOPR-003 2,500yen (tax in) / IN STORES NOW
 待ってました!! 日本のJAM BANDのオリジネーターBIG FROGの新譜は、初のフル・スタジオ・アルバム! その中味は、自らJAPAN'S NO.1 JAMBANDと言わしめるだけの、さすがなキラキラ遊び心&泣きメロたっぷりな珠玉 の全10曲。M-8の「FIELD OF HEAVEN」の中で歌っている通り、嬉しさ、楽しさ、気持ちよさ、優しさ、悲しさ、辛さ、怖さ、切なさ……この1枚には何でも凝縮されていいて、どこにでも連れて行ってくれるかのような気分にさせてくれる。正に、本当のことを知ることが出来る1枚。M-2の生命のダイナミズムなJAMも必聴です。いやいや、脱帽です。見つけたら即買デスヨ! 皆の衆!!(PLEASURE-CRUX:あらきちえ)
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FUGAZI
2-14-93 FT. LAUDERDALE, FL / THE EDGE
www.fugaziliveseries.com にて通販のみ販売
 FT. LAUDERDALE, FLってどこ??? 国名さえもワカランですが…ってググってみたらどうやらフロリダらしい。なんだヨーロッパの凄く小さな国かと思いましたよ。とりあえずこのシリーズ今回で7作目ですが、このCDが一番まとまってました。音の録り、内容、演奏、ちょっとこじんまり? とも思いますが、一番聴きやすいです。どれか数枚だけ買おうとしている人にはいいかも。ヴォーカル、ドラム・エフェクトなどやりすぎず、やらなさすぎずでイイ感じ(5、6曲目あたり)。「PROMISES」「MARCHANDISE」「EXIT ONLY」「WAITING ROOM」などパンチのある名曲もちりばめられてます。
 btb吉村氏に「コピーしてくれ」「いいっすよ」と簡単に言ったのですが、吉村さんホントに20枚も聴くんですか?(下北沢SHELTER店長:西村 等)
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BONERAMA / LIVE FROM NEW YORK
MTP-1050 2,510yen (tax in) / IN STORES NOW
 トロンボーン4本、スーザホン1本、エレクトリック・ギター1本、ドラム1台という編成のNewOrleans Brass Funk Rock Band、BONERAMAの2ndライヴ・アルバム。 “NewOrleans Brass Funk Rock”って肩書きは伊達じゃない。凄まじく格好良いニューオリンズ・スタイルのセカンドライン・ファンクな曲以外にもロックの名曲を数曲カヴァーしていて、これまた凄まじく格好良い好カヴァー。
 前作ではレッド・ツェッペリン、ミーターズ、エドガー・ウィンターを好カヴァー。そして今作では、ジミ・ヘンドリックス、オールマン・ブラザーズ・バンドにブラック・サバスを好カヴァー。サバスは2曲も。これがまたどれもこれも、とんでもないくらいに素晴らしく格好良い。ブラスでロックの名曲好カヴァーと言えば、フランク・ザッパの『BEST BAND』というライヴ・アルバムに入ってるレッド・ツェッペリン「天国への階段」のギター・ソロ部をそのまんまブラスでやってるってのが有名だが、質は同等かそれ以上、量 で言ったら圧倒。
 数曲で使われているエレクトリック・トロンボーンの音色は正しくロック。トロンボーンの音をそのまま電化してさらに、ワウペダルを踏んでいる。金管楽器に使われるハーマン(ワウワウ)ミュートの効果 をエレクトリック・ギターで再現すべく生まれたというワウペダルを、その元ネタである金管楽器が踏んでしまうっていうこれは、ロックに対するリスペクト以外の何ものでもなく、また、とてつもなくロック。(LOFT CINEMA:ミヤギツヨシ)
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RAMONES / END OF THE CENTURY
KIBF-309 (DVD) 3,990yen (tax in) / IN STORES NOW
 昨年公開され、つい先月まで公開されていた、ロック・ファン必見のドキュメンタリー映画がDVDとなって発売されました。特典映像付きで、マーキー・ラモーンのドラム講座みたいなコーナーや、リッチー・ラモーンよりもっと短い在籍期間のラモーンのことや、まだまだ見どころは沢山あったので、そういうラモーンズの秘密的なモノが好きな人は買って損のない内容です。
 自分も去年、劇場に観に行きました。年末、RAMONESのコピー・バンドをひょんなことからやることになりまして、その練習の前に観に行ったんですけど、やたら気合いたっぷりに観に行ったんですが、ホントにすいません、ここで懺悔させて下さい。
 気づいたら30分ぐらい、観ていない時間がありました。寒い中で、映画館が暖かかったもので…。悔しかったんでその1週間後にまた観に行きましたが…。でもこれで、いつでもまた観られるので安心です。(LOFT RECORDS / TIGER HOLE:オオサワシンタロウ)
LITTLE CREATURES / NIGHT PEOPLE
HRAD-00005 2,940yen (tax in.) / 7.13 IN STORES
 4年待ちました、待たされました。LITTLE CREATURES、4枚目のフル・アルバム『NIGHT PEOPLE』〜♪♪♪
 クリック無しのセッションから生まれたという今作品は、彼らの音楽的ルーツが優しく凝縮されているようで、音楽の核心を丁寧についているというこの感覚は、彼らならではの音楽愛からにじみ出てくるものだと思う。彼らの音楽哲学とか難しいことはよく判らないのだけど(失礼)…一つ言えるのは、ホント待った甲斐があったとはこのこと。極上(至宝)なトリオ・アンサンブル、優しくて甘くて切なくて、美して。恋をしているかのように、涙が出そう。夜型人間&夜型音楽好きで良かった。なんて気持ちのいいことなんだろう。(PLEASURE-CRUX:あらきちえ)
LOST IN TIME / 蛍
UKLB-044 1,050yen (tax in) / 7.06 IN STORES
  たった一言、言葉を発しただけでその人が持つ世界観に引き込んでしまう説得力と存在感を楽曲と声に強く感じて。例えば、ミュージシャン小田和正さんにも同じように感じられて。全くタイプが異なるミュージシャンなのに、私の中では勝手に共通 されています。バンド界の小田和正(笑)彼らの楽曲を聴く度に共鳴し、幾度となく励まされた。今回の楽曲には一歩前進する為の心象風景がある。また大切な思い出がある人こそ、その思い出と重ね合わせて聴くとさらに響く。そう! 彼らの楽曲はいつだって、私達の思い出にそっと隣合わせなんです。素敵な思い出を胸に、未来に向けて一歩前進する。その繰り返しで、私達の日々は成立しているのだなぁ…最近改めて思うこと。昨年リリースした2ndアルバム『きのうのこと』が今もなおロングセラーの中、今年初の作品にあたるシングル。リアルなLOST IN TIMEがギュっと詰まった極玉のナンバーです! そして私は早くも次作が楽しみで仕方ありません。(SONG-CRUX:樋口寛子)
THE WANNADIES / BAGSY ME
CD74321429822 OPEN PRICE / IN STORES NOW
 前回のFUTURHEADSの続き:で、佳織だが前回のを見て「絶交です」とのこと。絶交って言われたの、小学生以来なかったので嬉しいやら楽しいやら悲しいやら…で、買ってあげました『an an』。中吊り広告やらで結構みんな見たがってたみたいで、バンド・メンバーやら来てたお客さんやらかなり見てましたね。でも「こりゃあウソだべや」というネタが多く、「あれ? ちょっと『an an』って年齢層下がったんだね」なんて話も。やっぱり30歳ぐらいになると『コスモポリタン』とかなんですかね。でも高年齢層向けの雑誌だと恋愛ネタがエグくなるイメージが…まぁええわ。頑張れ佳織。いい男捕まえろよ。
 西村個人としては、自分のバンドが行き着くところはこのバンドにオルタナ入ったみたいなことがやりたいと思っているのです…バンドって楽しいけど難しいわぁ。(下北沢SHELTER店長:西村 等)
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V.A. / BIG RUMBLE WRECKIN CREW VOL.5
BRP-011 2,100yen (tax in) / IN STORES NOW
 21世紀のサイコビリー、すなわちネクスト・ジェネレーション!! の叫びが遂にみなさまの脳天に、第六感にお届けすることが出来ました! 東京2バンド、西は福岡、東は秋田、そして静岡から清水、浜松、黄門様もびっくり、茨城は水戸から全7バンド14曲を若気の至りそのままを真空パック!! ヒリヒリする緊張感とみなぎる狂気!! まさに666%マッドネス!!! デート中に、食事中に、絶対聴いちゃいけない作品に仕上がりました。山奥の中、1人フル・ボリュームで聴けば、何かがあなたにも見えるハズ!?(知らんケド!)今年のビッグランブルに出演するので、その前にチェックしてみよう!!(MAR)