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apnea / DIVER'S HIGH
品番なし 525yen (tax in) / IN STORES NOW
 apneaとはダイビングの世界で深海へ体一つで潜っていくフリースタイルのフリーダイバーのことを意味するらしいが、呼吸停止という意味もある。そんな冠を持つ彼らの記念すべき自主制作盤『DIVER'S HIGH』。窒素酔いってなんだろう? でも聴いたら判る。多幸感に満ちた常習性がある1枚なのだから。繊細とも言えるメロディに轟音ギター・ロック。確信犯的なヴォーカルに、思いもよらずapneaのPOPとも轟音ともとれる二面 性の音世界に引き込まれて、ふらふらと酔ってしまう。apneaなめたら痛い目に遭うよ。(PLEASURE-CRUX:荒木智絵)
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In the Soup / Je t'aime
SOUP-1006 2,000yen (tax in) / IN STORES NOW
 真っ白な息がまるで煙草の煙のようにほわんと広がる寒空の下で、コンビニで買ったいわゆるカップヌードルのしょうゆ味を口にした時、どんな高価なビフテキや、おフランス料理もかなわぬ 至福の時が得られるのです。そう、とても暖かで、必ずそこにいてくれる。財布の中に漱石さんさえ見当たらなくても、必ず僕を満たしてくれるのです。
 そんな、インザスープの真冬の一枚。良くできました。二重丸です。花丸じゃないのかって? だってライヴ・アルバムですもの。ライヴは生で聴かなくちゃ。でも、もう終わってしまったものなので、瞬間冷却チルドパック並の鮮度で閉じ込めたこのアルバムで堪能して下さい。
 アルバム未収録曲や新曲、そしてお客さんと共に作った「フライ・ハイ」も収録。全10曲¥2,000はお値打ち!
 渋谷タワーレコード、ライヴ会場、インターネット通販限定発売。いいライヴ・アルバムです。(インザスープ:吉田慎一郎)
キウイロール / 4count
ink-06 2,000yen (tax in) / IN STORES NOW
 これは過去の記録である。
 望まなくてもその日はやって来て、キウイロールは解散した。もう二度とステージの上の彼らを見ることはない。あの言葉を、あの熱を、体感することはもうできないのだ。
 しかし不思議な感覚が残った。私の中に、キウイロールはまだある。消えてしまったはずのキウイロールは、確固たる存在感を保ちながら、私の中に在り続ける。
 過去も現在も内包し未来をも示唆して、キウイロールは在り続ける。これは、その、証である。
 決して平坦ではなかったであろう彼らの道を思う。決して容易ではなかったであろう彼らの決断を思う。そしてカウントと共に、私もまた歩き出す決意をする。
 1・2・3・4………………!(野口千春)
キセル/ 君と旅/ペラコの唄
VICL-35746 1,150yen (tax in) / IN STORES NOW 
 まだかまだかと待っていた新作である2曲入りのシングル(ちなみに初回限定CD-EXTRA仕様で昨年実施された九段会館でのライヴ映像入りなのです)。相変わらずスローライフな2人組キセル。でも、今ふと思ったのですが、周りが走り続けているだけで、別 に彼らのペースはスローではないのかも知れない。軸となるキセル節は、相変わらず完全唯一無二の世界を繰り広げている。そして、彼らの楽曲はあっと言う間に聴き手を異次元空間へと導き出すような不思議な魅力がある。そして、懐かしいような、新しいような一言では言えない感覚。毎日色んな音楽を聴いているけど、こういった感覚はまさにキセルでしか味わうことが出来ない。「君と旅」ではストリングスが入ることにより更にスケール感が増し、ポップス度が増したような気がした。「ペラコの唄」では、サビでもあるペ〜ラペラペラペ〜を一聴したら、なかなか頭から離れない。今回も異彩 を放ち続ける作品であることは間違いありません。(SONG-CRUX:樋口寛子)
KOOLOGI / 爆音の宝石
KLG-001SP 1,890yen (tax in) / 1.19 IN STORES
 SNAIL RAMPを惜しまれながらも脱退したギタリストAKIOのソロ・プロジェクト第1弾は新年を華々しく飾るべくお目見え!
   彼の持ち味だった勢いと疾走感のある楽曲に、これまた彼の原点とも言えるサイコビリーのスピリットを下地に和モノ&和メロを彼の音楽的才能+音楽的欲求をこれでもか! とふんだんに盛り込んだ、珠玉の1枚。スネイル・ファンならずとも、枠を取っ払った全ての音楽ファンに聴いて欲しい!
 ちなみに、本作はインディー限定Tシャツ付き太っ腹盤であり、メジャー盤となるフル・テンションのアルバム『篝火 -マティダブルース-』も同時発売!(PLEASURE-CRUX:荒木智絵)
GOTH-TRAD / The Inverted Perspective
ewbe-0013 2,300yen (tax in) / 1.21 IN STORES
 自作楽器とサンプラーを駆使し、TECHNO、HIP HOP、DUB等を吸収した強烈なノイズとビートを発信する唯一無二のアーティスト。その〈怒り〉としか表現しようがないサウンドはex.DRY&HEAVYの秋本武士をして「DUBを初めて聴いた時の初期衝動を思い出した」と言わしめ、GOTH-TRADとのユニット“REBEL FAMILIA”結成を決意させた。
 昨年4月に初のソロ・アルバムをリリースした後も精力的な活動を続け、2004年5月には単独でのヨーロッパ・ツアーを敢行、そのノイズに更に磨きをかけたGOTH-TRADが放つ、待望の2ndアルバム! 不穏な空気の漂う21世紀東京に轟く痛烈なレベル・ミュージック!(新宿LOFT店長:東田慎二)
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ザ・サイクロンズ レッツゴー!/ サイクロンズ
BQGS-1 1,890yen (tax in) / IN STORES NOW
 ディープ・カルチャー・ゾーン京都が生んだ究極のGS/ガレージ・バンド、ザ・サイクロンズ待望の1stアルバムが登場。ビリビリと歪んだファズ・ギターと乾いたタイコの連打で始まる1曲目からブッとんだ60'sサウンドが疾走する全7曲22分。楽曲はもちろん歌詞からファッション、ジャケットに至るまで徹底的に60's サイケに拘っているが、メンバーはもちろん全員70年代生まれ。よって、GSをリバイバルというよりは、完全に現在のポップでクールな方法論として消化しているのは80年代のネオGS以上だ。プロデューサーのサミー前田氏がサイクロンズの音楽を「郷愁でもパロディでもない21世紀型GS」と評しているのも充分頷ける。GS、ネオGSファンはもちろん、初期ストーンズやスモール・フェイセスなどのスウィンギング・ロンドン好きをも納得させる小粋なアルバムだ。(LOFT/PLUS ONE:加藤梅造)
真空メロウ / SEA UNDERSTAND
NGS-002 1,575yen (tax in) / 1.19 IN STORES
 “ナゴムレコード”と“TiNSTAR RECORDS”の合同新レーベル“ナゴムスタア”第1弾。そして真空メロウ2005年1発目のリリースはミニ・アルバム『SEA UNDERSTAND』。
 M-1「addict」ではポワッポワッというリズムに乗せ最初は軽めのテンポで聴かせつつ、サビの部分では大地が広がるような美しいメロディを奏でる。この展開は予想できなかった。彼ららしい雰囲気で多少ひねくれた楽曲もありつつ、次の曲はどんな曲だろう? と1曲聴き終わるたびにワクワクとした気持ちにさせてくれる。
 今回は今までの3ピース・バンド・サウンドに加え、オルガンやシンセサイザーの音も加わり、よりダイナミックになった楽曲の数々。ギター・ロックの新しいカタチを提唱するに相応しい作品に仕上がった。(Rooftop / LOFT WEB班:やまだともこ)
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STUDIO44 / パラレルワールド
POCE-2510 1,890yen (tax in) / 2.16 IN STORES
 おかげ様で昨年も色んな音楽との出会いがありました。その中でも私も5本の指に入るくらい衝撃を受けた音楽“STUDIO44”。思い返せば、全ては前作『となりで太陽』をきっかけに虜になりました。全作同様、この『パラレルワールド』は、中心人物兼マルチ・プレイヤー萩原岩利の卓越されたメロディ・センスは相変わらず群を抜いています。いわゆるポップスというジャンルだけに当てはめて聴くのがもったいないくらいクオリティが高い作品なのです。同じレーベル制作をしている視点で言わせてもらうと、こんな素敵な作品を世に出すことが出来て凄く羨ましい反面 悔しくもなり、また同時に素敵な音楽に出会えちゃったなぁと嬉しくもなりました。ちょっと複雑な気分(笑)。
 それこそ今は、限られた人にしか聴かれてないのかもしれないけど、近い将来多くの人が彼のセンスに気づく日が近いことでしょう。SONG-CRUX推奨作品です(笑)。(SONG-CRUX:樋口寛子)
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sparksparks / きっと間に合うぜ!
品番なし *現在配布終了
 sparksparks、このBANDの音楽を聴いた時「うわっ、カッコイイ!!」と思った。
 もちろん曲調もカッコイイし、Vo.の椿さんが奏でる声は、私が今まで聴いてきた音楽ではあまり馴染みのなかった声だったが、特徴的でカッコヨク、またそれが印象的だった。「新譜が出たら是非REVIEWを書かせて下さい」って、オファーしてたくらいだ。しかもMEMBERさんの年齢を知った時は、実際の年齢より見た目が全然若くてビックリした!(スゴク歳をとってる訳ではないですよ) でも、またそこにも格好良さを感じた。BAND名はカナリ前から知ってはいたが、音楽をちゃんと聴いたことがなかった(初告白!! スミマセン…)。そして、2005年1月14日に「解散」が決まったとの連絡を頂き、今回のREVIEWを書くことを決意しました。解散してしまう前に少しでも多くの人に聴いてもらいたい! と思ったのです。 『きっと間に合うぜ!』、この曲に私は結構パワーをもらってきました。私は結構ネガティブ派思考なんですが、この曲はポジティブなパワーで私の背中を押してくれた。「そんなに深く考えるなよっ。まだ間に合うぜ!」っていう感じで。落ちてた気分も上げてもらってきた。皆さんもきっとそう感じてくれると思います。
 このREVIEWを読んでsparksparksの音楽に興味を持ってくれた方は、このCDは手に入りませんが、ALBUMも2枚発売されてるし、LAST LIVEの1月14日の大塚RED ZONEでも堪能出来ると思うので、是非足を運んでみて下さい! 「解散」は実に残念でございますが、今後の皆様に期待してますね。(新宿LOFT:キラ☆)
SPARTA LOCALS / FLY
UPCH-5288 1,050yen (tax in) / 2.02 IN STORES
 始めに申しますと、私はSPARTA LOCALSのVo.の安部コウセイ氏がむちゃくちゃ好きです。
 好きすぎて、コウセイさんとお話しする時は未だに緊張と興奮で、汗と脂が吹き出てしまいます。  そんなスパルタのマネージャー(女)にいつも「コウセイさん元気ですか? いや〜ほんとにかっこいいわ〜好きだわ〜」って言い過ぎて「目黒、頭おかしい」って言われますが、完全ドMな私はそんな言葉も褒め言葉にしか聞こえない(笑)。そんなマネージャーが、私がSHELTER不在だった時、店長に伝言と共に2月2日発売になるという音源を預けてくれました。
 その伝言とは…「今回はバラードだけど、目黒の為に作ったわけではない」
 おいおい(笑)。その晩、SHELTERでさっそく興奮混じりで聴きましたが、あれあれ〜? 私へのラブ・ソングにしか聴こえな〜い!(妄想) コウセイさんの伸びるような歌声。これはまさにちょっと早いサンタさんのお届けものぉ!? そして、偶然にも昨日、コウセイさんがSHELTERにやって来て「新しいの聴いた? ど〜やった? 恋人が欲しくなる感じやろ?」と言いました。きゃ〜! 憎いねぇ! 私に恋人を作る気持ちにさせちゃって! 私が恋人つくるなんて無理無理(笑)。だって、この歌聴いたら私の脳みそがスパルタ一色になっちゃう! 耳もとで甘い甘い囁きを聴いてるような歌なんですもの。それだけで満足! 今年もひたすら、私の妄想の中にある「安部コウセイ王子」を追い続けていきます。でも要するに、私はSPARTA LOCALSの大ファンな訳です。(下北沢SHELTER:目黒彩海)
高田みち子 / Night buzz
SICP-10012 2,940yen (tax in) / IN STORES NOW
 ロフトプラスワンでもお馴染み、黒沢健一さんと萩原健太さんによるアコースティック・カヴァー・ユニット“健'z ”に曾我泰久さんと“健'z with FRIENDS”として参加しているシンガー・ソングライターの高田みち子さんの名門ジャズ・レーベル“ソニージャズ”からの単独メジャー・デビュー・アルバムとなるのがこの『Night buzz』。自分が普段やかましい音楽ばかり聴いてるので、はて、そんなジャズ系の音楽なんかが判るだろうか? と不安半分で聴いてみたのだが、全然聴きやすく、とてもキュートで素敵なアルバムだった。でもそんな誰もが親しみを持って聴けるようなアルバムでありながらも、ジャズでもポップスでもない楽曲群、そして時に心に突き刺ささってくる詞と誰にも似てない素晴らしい歌声で高田さんにしか作れないオンリーワンな世界が見事に形成されていて、そこが高田さんがよく“孤独の天才”と言われるとこなんだろうと思った。個人的に最後の「僕らの樹」という名曲の“ずっと ずっと生きる僕らを”というフレーズはなんだかホントに胸に響いた。今、自宅でも時間があるとこのアルバムばっか聴いてる。(LOFT/PLUS ONE:シンスケ横山)
BALZAC / D.A.R.K
PX-124 1,890yen (tax in) / 1.21 IN STORES
 昨年5月、約7週間に亘るヨーロッパ・ツアーを敢行し、現地のファンから熱烈な歓迎を受けたBALZAC(レポートは本誌昨年9月号を参照)。そのツアー時の実りある成果 が限定先行シングルとして形になった。獰猛なデジタル・バースト・ナンバー「D.A.R.K」を含む新曲2曲と名曲「HORRORWOOD」の新録サントラ・ヴァージョンの計3曲が収められたシングルCDに加え、BALZAC初のショート・ホラー・ムービー“TALE from HORRORWOOD”を収録したDVDまで付いた2枚組特殊ケース仕様という大盤振る舞いさが、娯楽性をどこまでも追究する彼ら(と理解ある優秀なスタッフ)らしい。限定付属のこのDVD、ヨーロッパ・ツアーの3日前にドイツへ前乗りし、バーグファルケンシュタイン城という本物の古城とそれを囲む黒い森を舞台に撮影された。BALZACのシンボル的キャラクター“紙袋男”が不条理な殺人鬼を演じ、全編不可解で狂暴なノイズが流れる前衛的かつ詩的なホラー映画となっており、短編作ながらかなり見応えがある。“紙袋男”と言えば、メンバーは勿論、観客もカメラマンもPAエンジニアも店長の西村までもが“紙袋男”に扮してSHELTERで撮影が行われた「D.A.R.K」のPVもかなりどうかしていて最高。2月25日発売のミニ・アルバム『DARK-ISM』の出来も期待して良さそうだ。(Rooftop:椎名宗之)
The Fuzz Picks / NEO ROMANTIC
BPCA-1027 2,000yen (tax in) / 2.16 IN STORES
 北九州在住の女性ヴォーカル・バンド、The Fuzz Picks の2ndアルバム。
 NUMBER GIRL、MO'SOME TONEBENDER等の福岡アングラ変拍子系バンドを目の当たりにして過ごし、90'sグランジ、オルタナ・シーンとJ-POP/ROCKシーンを同じ目線で捉え聴いてきたという彼らのサウンドはポップ感と疾走感とヒネクレ感を合わせ持ち、耳に残る印象的なギター・リフとチダトモコのヴォーカルが素晴らしいです。福岡の和製洋楽・男女混声ギター・バンド、フィールドの林田氏が楽曲提供していて、その曲にロレッタセコハンの豊嶋氏がゲスト・ヴォーカルで参加しています。1stアルバムも良かったのですが、今回の2ndアルバムは曲の幅も拡がり、更にカッコ良くなっています! 今年注目のバンドです!(新宿LOFT店長:東田慎二)
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BUGY CRAXONE / thank you, I will scream here
ZRR-4 [DVD] 2,800yen (tax in) / IN STORES NOW
 アルバム『sorry, I will scream here』を引っ提げての全国ツアー最終日、8月28日下北沢SHELTERでのライヴを余すところなく収めたDVD。メンバー・チェンジを経て今の4人がこのツアーを通 してBUGY CRAXONEというひとつの塊になったことがよく判る1枚。背伸びすることなく、今の自分達がやりたいこと、やれることをただただ素直に思いっ切りぶつけている。アルバム『sorry,〜』の収録曲を中心に(全曲!!)、初期の名曲「枯れた花」、ライヴではお馴染みの「New sunrise」などワンマンならではの内容。個人的には「Big mouth」「I scream」などに見られるトビっぷりにブージーの新たな光を見る。
 このワンマンから3ヵ月弱、12月8日に行われた自主企画“COUNTER BLOW”にてVo.鈴木いわく「今、頭のこの辺(軽く左上)にあるワクワクした気持ちが形になったらアルバム出します」という訳で、12月のツアーも終わり新年は一気に制作体制。1月はライヴがないのでこのDVDは必見だ。  コレ、爆音で発火しますよ。(長尾真樹)
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FUGAZI / SEPTEMBER 3, 1987
www.fugaziliveseries.com にて通販のみ販売 
 みんな大好きFUGAZIはただいま活動停止中(無期限停止らしいですが…)で、出ましたFUGAZI ライヴ・シリーズ!! しかもCD-Rです。JOE(BASS)はチコチコ作ってるんでしょうか…なんでこれから20回(20枚コンプリートで買いました)FUGAZIのCDレビューです。今年で終わらないっすね(笑)。
 まず1枚目。FUGAZI FIRST LIVE!! CDのスタート・ボタン押す時になんか緊張して死ぬ かと思いましたホントに。「MERCHANDISE」「WAITING ROOM」など初期の名曲はもう出来上がってたみたいです。FUGAZI好きなら知ってると思いますが、このライヴはメンバー3人(GUY抜き)なんで「WAITING ROOM」のあの掛け声(コーラス?)がなかったりしてます。ただ、3人でもかなりゴツイ! すでにバンドは完成していたと思われます。それでも納得いかなくて4人になったんでしょうかねぇ…。
 お願い! ライヴ再開して!!(下北沢SHELTER店長:西村仁志)
Bright Eyes / I'm Wide Awake, It's Morning
VSO-0013 2,079yen (tax in) / 1.19 IN STORES
 前作がインディー・リリースながら全米で20万枚に迫るセールスを記録、“Vote For Change Tour”ではブルース・スプリングスティーンやREMと共演、2枚の先行シングルがビルボード・チャートを賑わすなど、今やアメリカで最も注目を集める存在となり、誰にも真似できない素晴らしい“声”を持つコナー・オバースト率いるBright Eyesの3年振りの新作が完成した。しかも2タイトル同時日本先行発売である。11月12日付ビルボード誌HOT100 SINGLES SALESの1位を獲得した先行シングル「Lua」を含む本作は、米メディアから“新しいボブ・ディラン”と称された彼の資質を見事に表現した珠玉 のアコースティック・アルバム。同時発売となる『Digital Ash in a Digital Urn』はデジタルなバンド・サウンドを導入し、両作品が対になることでBright Eyesの奥深さがよく判る。3月の来日公演が今から楽しみ。(LOFT RECORDS/TIGER HOLE:大澤慎太郎)
マボロシ / ワルダクミ
KSCL-757 3,059yen (tax in) / IN STORES NOW
 新宿歌舞伎町を歩いたら間違いなく職質されるであろうこのジャケットの2人、ライムスターのマミーD&スーパーバタードッグのGtタケウチ。ジャズにファンクにソウル、果 てはボサからブルースまで、時にはマジに、時にはフザけて…多分7:3くらいでフザケているようにも思えるが、とにかく音楽的引き出しを全開にしてイカしたライムとR&Rギターで料理したヤミ鍋のようなアルバム。おっと…こんな書き方をするとそこらへんのヘタれミクスチャー・バンド(←個人的にはもう死語)なんかと一緒にされそうなので言っておく。もう次元が違います。まぁミックスと言うよりは一曲一曲が全部切り離してる感じ、この曲はロック、この曲はブルース、でこっちは80年代ディスコ風ってな具合に。全15曲分のジャンルが詰まってる、まぁ中にはチョット被ってるのもあるけどね。
 ゲスト陣も豪華、クレバ、MURO、DABO、Full of Harmonyなど、中でもD&MURO&DABOのマシンガン・ライムの応酬はスゴイの一言に尽きる。このアルバムがHIP HOPかR&Rか? うーん…R&Rでしょう! 曲の中でも言っている、「SAY R&R」と。これが日本のロックの流れを変えてしまうと本気で思ってます。(新宿LOFT:水野ハルオ)
モーニング娘。 / 愛の第6感
EPCE-5341 3,059yen (tax in) / IN STORES NOW
 いよいよ最後のオリジナル・メンバーとなった飯田の卒業を間近に控えたモーニング娘。 6thアルバムとなる今作はいろいろな意味で今後の娘。を予測する作品であるのは間違いない。巨大なフェイクファーのハートが象徴的なジャケットはかつてない程乙女チックだが、1曲目も当然ながら乙女路線を打ち出した(娘。史上最大の問題作!?)「涙が止まらない放課後」がきている。もし1曲目が「浪漫〜My Dear Boy〜」だったらもっと違った印象になっただろうが、この乙女路線がどうなっていくのかは2005年の一つの焦点として見守っていきたい。アルバム全体としては、琉球あり、80's POPSあり、HIP HOPありとバラエティに飛んでいてそれぞれ出来もいい。しっとりと聴かせる「声」などは万人に届く名曲だ。全盛期のレベルを求めなければ、非常によくできたアルバムとしてじっくり楽しめるだろう。(LOFTアイドル研究会:加藤梅造)
REDЯUM / 審美眼とパラドックス
IFRD-0032 3,000yen (tax in) / IN STORES NOW
 前作『ANSWER SONGS』からわずか3ヶ月、いよいよフル・アルバム『審美眼とパラドックス』をリリースしたREDЯUM。8年間の集大成とも言える今回のアルバムでは、記念すべきREDЯUM結成第1作目の作品「魂の花」が挿入されていて、従来のトリップ・ポップ色が垣間見ることができる。また、初の試みとして「ユメノユメ」では、ダブの趣向も取り入れるなど更なる進化を遂げている。ただ、YUMIさんの妖艶であり、存在感がありながらもどこか闇を感じさせるような怪しさのある歌声は変わらず、サウンドと見事な程に溶け込んでいて不思議な世界へと導いていく。
 しかし、残念なことに12月16日下北沢251で行われた『審美眼とパラドックス』の記念ワンマンと同時に、ベースの外 浩司さんが脱退してしまった。これから新たな一歩を踏み出す彼らを楽しみにしています。(Rooftop / LOFT WEB班:やまだともこ)
REBECCA / The Best of Dreams
CSCL-1473 2,854yen (tax in) / IN STORES NOW
 フとした時に聴きたくなる昔の名曲ってあると思う。解散してしまって何かのきっかけに思い出すアーティスト。時が経ってちょっとは自分も歳をくってから聴くと新たな発見は多い。「WEARHAM BOAT CLUB」「FRIENDS」「MOON」など名曲が多いレベッカは今聴くと本当に凄かった。当時はノッコの圧倒的なヴォーカル・スタイルに興奮していたが、今聴いて色んなことで感動した。若干ひねくれたリズム隊にあのセンスが溢れるキーボード。土橋さんはラインが本当にヤバイ。明らかにJ-POPの域を超えるバックのプレイに最高のメロディ・ライン。昔は「BOTTOM LINE」あたりが好きだったが、今は「PRIVATE HEROINE」がツボだった。(下北沢SHELTER店長:西村仁志)
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V.A. / JAPANESE STEREOTYPE 〜HOW ABOUT YOU?〜 13 Bands Live DVD
KOCDVD-002 [DVD] 2,940yen (tax in) / IN STORES NOW
 URBAN TERRORが主宰するレーベル“K.O.C planning”からリリースされたオムニバス・ライヴDVD。現在の日本のハードコア/パンクを語る上で絶対に欠かすことのできない俊英バンド13組の貴重なライヴ映像が60分超、全28曲収録されている。収録バンドはECHO、FUCK YOU HEROES、HUMPTY DUMPTY、HUSKING BEE、Idol Punch、RAZORS EDGE、RISE AND FALL、SAIGAN TERROR、SMASH YOUR FACE、the futures、TROPICAL GORILLA、U・G MAN、そしてURBAN TERROR。シーンの最前線で縦横無尽に活躍するこの特濃メンツが大挙結集できたのは、やはりURBAN TERRORという大きな精神的支柱があればこそだろう。その注目のURBAN TERRORは「LIGHT A CANDLE」('04年2月21日、新宿D.O.M)と「CHOICE」('04年5月9日、CLUB CITTA' 川崎)の2曲を収録。2曲ともこの作品独自のヴァージョンで、既発の2曲とはアレンジが異なるので要チェックだ。なお、K.O.C shopでの通販特典としてTOKKYデザインのポスターと初回特典ステッカーが付くそうなのでお早めにどうぞ。(Rooftop:椎名宗之)
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V.A. / 私たちの音楽 vol.1
ROSE-0015 2,100yen (tax in) / IN STORES NOW
 2004年鉄板の傑作アルバム『STRAWBERRY』をリリースし、映画『青い車』のサントラ(←これまた奇跡の名盤確定。めっさ凄いので是非聴いて欲しい!!)も発表し、ダブルオー・テレサを携えて怒濤の全国ツアー真っ最中の曽我部恵一さんのレーベル“ローズレコーズ”から届いたとても素敵なチャリティ・コンピレーション・アルバムがこの『私たちの音楽 vol.1』だ。
 我らが曽我部さんの曲は3曲収録されていて、まずは「愛のゆくえ 第二幕」。ソロ1st『曽我部恵一』に収録されている「愛のゆくえ」が軽快なビートに乗って帰ってきました。「今日の印象」はラジオ出演した時の音源で、ウクレレの軽やかな音色とともに雨の風景を描き出します。そしてツアー初日の新潟の滞在しているホテルでレコーディングされた「十二月」。ダブルオー・テレサはムーンライダーズの超名曲「髭と口紅とバルコニー」をカヴァーしちゃってます。  他には映画『青い車』にも出演し、実はロフトプラスワンでライヴをしてもらったこともある上間常弘くんやエレキコミック、“レコード番長”こと須永辰緒さんによるREMIXシングルでデビュー予定のホテルニュートーキョーなどまだまだ他にも個性際立つニューカマーがぎっしり詰まった全21曲。ジャケットはサニーデイ・サービスの数々のジャケやくるりの『ワンダーフォーゲル』のジャケなどでおなじみの小田島 等さんです。(LOFT/PLUS ONE:白井絢介)
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V.A. / Together and Forever 〜漣 健児トリビュート〜
MTCH-1118 3,000yen (tax in) / IN STORES NOW
 漣 健児〈さざなみ・けんじ〉とは何者か? 「ルイジアナ・ママ」「ヴァケーション」「ステキなタイミング」「悲しき街角」等々、60年代洋楽ポップスの訳詞を約400曲手掛け、“日本語のポップス”として洋楽を日本に広めた訳詞家であり、また音楽誌『ミュージック・ライフ』の創刊編集長でもあり、そしてチューリップや甲斐バンド、レベッカ、プリンセス・プリンセス等数多くのアーティストを自ら経営する音楽出版社/プロダクションから輩出した人物でもある。
 財津和夫、姫野達也、甲斐よしひろ、岸谷 香、中山加奈子、長谷川きよし、あべ静江、さとう宗幸、種ともこ、斉藤和義……かつて漣 健児の会社に所属していたアーティスト達が感謝の気持ちを込めて彼の訳詞した歌々をカヴァーした、本来の意味での“トリビュート・アルバム”が本作だ。実力派の参加者達によるいぶし銀の歌声と演奏だけでも充分聴き応えがあるし、その原曲はいずれも今や日本語ポップスのスタンダードと言える作品ばかりなので理屈抜きに楽しめる。なかでも岸谷 香 with 財津和夫の「砂に消えた涙」は特に絶品で、参加者が総出演したメドレーは圧巻。
 発売日をわざわざ12月8日というジョン・レノンの命日に設定したのも、漣 健児の会社がかつてビートルズの極東版権を所有していたことに起因するのだろう。余談になるが、60年代にビートルズの極東出張所と自他共に認めていた同社に憧れて僕は入社した。クレジットを見たら僕が社会人になって初めての直属の上長の名前が仕掛人としてあり、非常に懐かしく思った。そんな個人的な感傷はともかく、良質なカヴァー・アルバムとしてとても心地好く聴ける1枚。(Rooftop:椎名宗之)