安倍麻美 / 4 colors
UMCK-1184 3,059yen (tax in) / 12.01 IN STORES
 “あさみん”こと安倍麻美が1年振りのセカンド・アルバムをドロップ。最近はドラマ等もやっているが、あくまで歌メインな活動ぶりが好感持てる。先行するシングル「情熱セツナ」「Everyday」が良かったのでアルバムも期待していたが、聴いてみると予想以上の出来上がりに少々驚く。シングルのキメ曲をちりばめながら、アップテンポのM-2、ボサノバ調の佳曲M-4など高水準の楽曲を揃え、アルバム1枚が丁寧に構成されている。11曲中、9曲の作詞と2曲の作曲をあさみん自ら手がけていることからも判るように、彼女のアイデアが色濃く反映されているが、それに携わるスタッフ陣もそのコンセプトをきちんと共有しているのだろう。その結果 、“4 colors”のタイトル通り彩りのある表情豊かなアルバムになったという事実は、今後の彼女にとっても非常に意味のあることだろう。ちなみに同名の写 真集もセクシーで「買い」です。(LOFTアイドル研究会:加藤梅造)
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e-sound speaker / 群青スケッチ
BBR-2001 1,890yen (tax in) / 12.15 IN STORES
 彼らの3枚目のミニ・アルバム。1stミニ・アルバム『シロイセカイ』、2ndミニ・アルバム『ノオト』と共に名作と呼び声が高い作品を更に広げたような本作品。このアルバムでは、新たな試みとしてストリングスを導入し、e-sound speakerの世界感がよりスケールのでかいものとなった。柔らかに伸びる、時には優しく包み込むヴォーカルがたまらない。繰り返し、繰り返し何度も聴いてしまう逸品。「静」と「激」の狭間を揺れながら奏でるe-sound speaker流の“ロック”が聴き手の五感を刺激し、想像を膨らませる。そんな彼らにただひたすら感心するばかり。そして、本作品をどのようにライヴで表現してくれるのか…。そちらも気になって仕方ない今日この頃です。(SONG-CRUX:樋口寛子)
大田クルー / 大田区よいとこ一度はおいでチョイナチョイナ
PCCA-70099 1,050yen (tax in) / IN STORES NOW
 HIP HOPと行政。対極にあるはずのこの2つを見事に結び付けた、日出る国の真の変態テイナー、大田クルーのデビューがこの度決まった! 強面のリーダー、サットンが大田区出身。大田区は蒲田で結成されたので“大田クルー”というオシャレで斬新かつ大胆、それでいて虎視眈々なネーミングを掲げ、シーンの端っこで話題をふりまいていた彼らだが、PVにはなんと太田区長出演、23区で一番大きい大田区の完全バックアップを受けた、行政公認HIP HOPグループなのだ。
 とにかくマジやべぇ。ハンパねぇ。何だこのキャッチーさ。以下ラップ調で読んで頂けるとありがたい。  一度聴いただけで暗唱可能! 自然にI KNOW 大田区! パフォーマンスならぬ アホーマンスは必見! 池上線まで飛び出すリリック! 大田区民ならまず買うべき! じゃなくても買え! 太田じゃなくて大田だからな!
 ちなみに大田区の紋章。狙ってるんじゃないの? ってくらいクール!(現LOFT WEB班/元9コメ:ユッキン)
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KYLE HOLLINGSWORTH / never odd or even
YB-402 2,400yen (tax in) / 12.10 IN STORES 
 日本でも絶大な支持を得ているストリング・チーズ・インシデントのピアノ&キーボーディスト、カイル・ホリングスワースのソロ作品が日米同時発売! 数年前から企画を練っていたという本作品は、ゲストにジョシュア・レッドマン(サックス)、ロバート・ランドルフらが参加し、既存のチーズ・ファン以外からも話題を呼びそう。特に、ロバート・ランドルフとのゴスペル・チューン、ジョシュア・レッドマンのバップ感は驚きをもって素晴らしいとしか言いようがない。
 また、チーズのライヴでおなじみ「Don't Say!」「Bam!」などの曲も収録されているので、聴き比べて彼の世界観を再確認&発見するのも楽しみの一つになるだろう。
 カイルの音楽的アプローチと人柄がにじみ出た本作品を、多くの音楽ファンに聴いてほしい。(PLEASURE-CRUX:荒木智絵)
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gentlemen underwear / gentlemen underwear
GMUW-0001 300yen (tax in) / IN STORES NOW
http://members.jcom.home.ne.jp/gentlemenunderwear/
 ぇーぃ面倒臭ぃ!! “変顔管理委員会”でYAHOO! 検索してみよう。降り立つpageはtopじゃないけど確実に彼らの家頁に翔べるから。そして存分に楽しめるはず、何故ならばクダラナイから! 不親切極まりない紳士下着家頁は目的情報までほど遠く、更に多くのクダラナイページを開いてしまうことだろうが笑ってコネタをゲットしよう。
 しかし、音は至って真面目。darkめなrockで硬派。ジャケットがまた素直に内を表す。M-1「パウダーシャボン」、M-2「smileless hometown」、M-3「powder snow」 ぁー何だかナーって朝を不思議とflatにしてくれる3曲。ぁ〜何だかナ〜って感じを表現しているのか? 知らないけど。うごめくベースが心地良いM-2はlowを必要以上にあげて聴きたがる輩に人気が高そう。ぃゃ、知らないけど。ま、とにかくイチオシ♪(経理:中南沙月)
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JUDAS PRIEST / 殺人機械(Killing Machine)
MHCP-291 1,785yen (tax in) / IN STORES NOW
 1曲目の「ユダへの貢物」で勝負は決まったようなもんだ。なんといっても歌詩がヤバイ。「俺たちが来たからにはもうダイナマイトだぜ」 …全くもって意味不明。トム・ヨークの歌詩なんかよりよっぽどイカレてる。K.K.グレンのツイン・ギターも70年代からビンビンだ。狂ってるよ。
 あの伊藤政則大先生はライナーノーツで「自分が死ぬ時はこのアルバムを大音量 でかけてくれ」って書いてた(ヤバイね)。俺は流石にそこまでは思わないが、最高のアルバムだと思う。  でも寝る前には聴きたくねーな。(下北沢SHELTER:ゴミ“来日祈願”ハルフォード)
91点
DAMNDOG / NO WONDER!
EFCN-91003 1,600yen (tax in) / 12.01 IN STORES
 ツーバスに四連ロートタム、さらにエレドラまで装備しているというキョーレツ且つド派手なドラムセット。布袋寅泰の何とも言えない不思議な幾何学模様のギターと共にBOφWYのステージ上でインパクトあり過ぎの存在感を放ちまくっていた高橋まこと。ドラムという楽器自体に疎いこともあって、童貞中学生時代のボクは、かつて見たことない程メカメカしいドラムセットにド肝を抜かれまくっていたのだ(他にあれほど度肝を抜かれたドラムセットといえば、“トゥクトゥ〜ン”という珍妙サウンドを奏でていた、CCBの六角形タムのシモンズくらいのもんか…)。
 そのBOφWYの解散後、De+LAX、THE DRUMMERS、BCO…と数多くのバンドで活躍し、まさに日本を代表するドラマーの一人と言える高橋まこと(MAKOTO)。彼が現在最も力を入れているバンド、DAMNDOGが3ndミニ・アルバムを完成させた。例の強烈ドラムセットからすると、驚くほどのシンプルな音作りでビートに乗った堅実なドラムを聴かせている。もちろんDAMNDOGは高橋まことの個人バンドなどではなく、ギター、ベース、ドラムそれぞれが個性を主張し合い、しかも変に複雑な音楽にならず、ストレートでシンプルな良質のロックンロール・アルバムとして完成している。常に時代の一歩先を行くドラムの世界を切り開いてきた高橋まことの新境地といえるんじゃ〜なかろうか。(LIFE IS ON MY BEAT:北村ヂン)
東京事変 / 教育
TOCT-25452 3,059yen (tax in) / IN STORES NOW
 椎名林檎という名義は辞めます。衝撃の発言から一体何年前だろうか? スポーツ紙が一斉に「椎名林檎改名! 椎名蜜柑か!?」なんて下らない見出しを付けていたことを懐かしく思う。バンド形態と云うその答えは、余りにも簡単すぎて予想外なことであった。こうでなくちゃいけないあーでなくちゃいけないと、色々なしがらみがあったソロの頃と違い、共犯者を得て肩の力が抜けたデビュー・アルバム『教育』の特筆すべき点は悲しく終わらないところであろう。
 わかる。わかる。と思わず頷くこと必須の全12曲。「現実に於て」から「現実を嗤う」の繋ぎ方が物凄く美しいし、子宮は持っているし、あー女に生まれてきてよかった。
 来年1月から全国10箇所14公演を敢行するLive tour“dinamaite”はきっとヤバいことになるだろう。何せ全てが凄いんだから。(LOFT WEB班:アカセユキ)
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CHAP69 / COLORFUL
NHCR-1022 1,800yen (tax in) / 12.18 IN STORES
 アルバムの表題曲『カラフル』から始まる全10曲は1曲1曲をついつい色に例えたくなってしまう。Vo手塚氏の描く歌詞の世界には日常に混在する夢や希望、葛藤が色濃く映し出されている。具体的に表現するのなら、青春真っ只中の“あの頃”。一生懸命に自転車をこいで学校に通 った思い出、好きな子に告白した思い出、廊下でふざけ合って先生にどやされた思い出、全ての淡い思い出の中で賢明に前進しようとするナイーブな少年の気持ちを代弁しているかのようである。が、CHAP69はこれだけでは終わらない。彼らの持ち味はメロディにある。歌詞の世界とメロディが絡み合うことにより、聴き手の心に鋭く突き刺さってくる。だからリアルで痛い。バンド結成から3年。勢力的にライヴを行い確実に実力を兼ね備えている。『COLORFUL』発売に伴うツアーも決定している。心に染み渡るサウンドは生で体感するべし。
 バンド名の由来がなんとも可愛らしい。Vo手塚氏の愛猫“チャップ”から命名。現在も健在だとか。メンバーと同郷でありなんだか親近感が湧いてしまった。(SONG-CRUX:加藤恵美子)
ナイトメア / リヴィド
CRCP-40083 (初回限定盤), CRCP-40084 (通常盤) 3,200yen (tax in) / IN STORES NOW
 2000年1月にVo.YOMI / Gu.柩 / Gu.咲人 / Ba.Ni〜ya を中心に結成し、同年11月にDr.RUKAが加入し現MEMBERとなり、仙台MACANA、JUNK BOX等を中心に活動を始めたナイトメア。  今回の2nd ALBUMは、1st ALBUMからは約11ヵ月振りとなる作品だ。しかも初回盤に限り写真集付きである。  1曲目の「蛹」は1'30ぐらいの短い曲だが、歌詞をおっていくと短さの中に深さを感じた。希望を示すようなその歌詞だが、切なさ、淋しさを感じた。
 最後に収録されている曲「トラヴェル」にも、切なさ、淋しさ、そして希望を感じた。
 1曲目のBANDスタイルなサウンドとは違い、アコースティックなサウンドで切なさを更に感じさせた。
 このALBUMを通して私が感じたのは、切なさ、絶望、そして希望、だ。
 みんなはどう感じるのだろう…。
 SKY PerfecTV! STAR degioでは、毎週火曜日23:30〜24:00にナイトメアがパーソナリティを務める番組も行っている。ラジオもこのALBUMも要CHECK!! ですよ!(新宿LOFT:キラ☆)
Natural Punch Drunker / トラベラー
TECI-75 1,050yen (tax in) / IN STORES NOW
 私の場合、飛行機が大の苦手なので、“旅”と言うと電車での移動がほとんど。もちろん海外なんて行ったことあるわけがない。大嫌いな飛行機に乗って右も左も判らず、言葉も通 じないような土地で途方に暮れるよりは、日本国内を電車でぷらりとのんびりできる“旅”のほうが自分には合っていると思う。“旅”ってとても不思議なもので、どんなに近場でも気分転換になるのはもちろんのこと、たとえば一人でぷらっと行こうものなら大人の階段を一歩昇ったようなそんな気持ちにさえなる。自分の時間を自由気ままに使い、日常を忘れると同時に、行き詰まったり悩んだり落ち込んだりという自分をリセットすることができる。  今回Natural Punch Drunkerから届けられたニュー・シングル『トラベラー』は、本当に旅にでも出かけた時のようなすがすがしさがある。また、ゴージャスなアレンジの施された楽曲にのせられたVo.井村氏の歌声は、相変わらずふんわりとやわらかく、やさしさに満ちあふれていてとても心地よい作品。一瞬でも現実を忘れさせる力を持っている。『涙のカケラ』に続く名曲が誕生した。(Rooftop/LOFT WEB:やまだともこ)
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nemo / nemoの見た4つの悪夢
Ch-86/FICL-1004 1,260yen (tax in) / 12.15 IN STORES
 nemoの1st『RECORDERS』のCDレビューを書いたのは今年の3月。その時は元SHELTER店員、現フーチークーチー(楽器屋)店長M氏のネタを書いて、後から「勝手にネタにするな(怒)」とM氏よりお怒りのメールを頂いた。すいませんでした。そんなM氏ともゆっくり酒を飲む時間も暇もなく今年を終わろうとしている。M、来年の正月は長野へは行けそうもないから再来年ぐらいにHやらI(PA)で行くことにしよう。Hの別 荘はまだ行けるのかな?
 そんなことより中野さんおめでとう!!! 直接おめでとうを言うのはそっちからその話をしてきた時に言います。
 12/12@SHELTERにてnemo / SPIRAL CHORD (殺幌番長×2) / 54-71という最高のライヴがあります。こぞってどうぞ。(下北沢SHELTER店長:西村仁志)
BUNGEE JUMP FESTIVAL / CRUITHNE
DDCZ-1089 2,300yen (tax in) / 12.02 IN STORES
 2年振りともなるBUNGEE JUMP FESTIVALのニュー・アルバム『CRUITHNE』が遂にリリース! 前作『WASTELAND』から比べると綺麗に研ぎ澄まされたという感じではなく、むしろバンジーが昔から持っている勢いとかパワーとか荒々しい感じとか真っ直ぐすぎるほどのメッセージとか野性的なところとか、でもたまに見せるやさしさをそのまま直球で投げてこられたような、彼らの魅力と2年間分の想いが充分に込められた作品。私は初期にリリースされているアルバム『From here, so far...』が大好きで、今回はバンドを始めた当初の純粋なものをギュッと詰め込んだ、それに近い迫力がある作品になっているという印象を受けた。特に9月にシングルとしてリリースされた『再会』や、『サンデーインザレイン』はメロディを含め勢いがあって好きな曲。バンジーの曲は“孤独”を感じさせる楽曲が多いんだけど、そこが“さらけだしてる”っていう感じがして詞が突き刺さるというか胸に痛いぐらいに響いてくる。
 昨年は一時的に活動を休止していたこともあり、お客さんをやきもきさせていたこともあったけど現在は精力的にライヴ活動を再開。12月10日には吉祥寺STAR PINE'S CAFEにて『CRUITHNE』レコ発ワンマンを開催。食べられそうなぐらいに迫力があり、全身で歌う彼らの勇姿を是非観に来てほしい。(Rooftop/LOFT WEB:やまだともこ)
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THE VICKERS / YOU'RE GONNA BE ACTION!!!
PIG-003 2,000yen (tax in) / 12.03 IN STORES
 ミーハーな自分には当然好きなロック・ギタリストも沢山いる。もちろん国内の現役の方で、例えば…鮎川 誠、花田裕之、布袋寅泰、横山 健、オノチン、NAOKI、EDDIE LEGEND…などなどキリが無いし、ましてやその音楽スタイルもプレイも様々。ただ一貫してみんなカッコイイ。そう! ロック・ギタリストはカッコ良くなくてはならない!!
 …数年前ですが、“THE FRISBEE”というパンク・バンドが活動してました。そこでまた一人、カッコ良い“NOBUO”というギタリストに出会いました。とにかく彼のギター・プレイというか攻撃的でパワーに満ちたROCK'n ROLLなステージングが好きでした。
 そんな彼は数年前からこのバンドでVOCALをとっている(ギター担いで)。やはり歌も攻撃的である。もちろんザクザクとしたギターも健在。で、本題、前作『Stab Your Back』から1年半、70's デトロイト・パンク、ハードロック的な音が満載、ハイテンション・ロックンロールチューン炸裂の2nd ALBUM登場!! 冒頭曲から爆発してます。全体的に乾いた音の感じも好きだ。(LOFT RECORDS/TIGER HOLE:-39 RAM-φNE-)
+/−{PLUS/MINUS} / AS SEEN ON TELEVISION
NPPX-65 1,500yen (tax in) / IN STORES NOW
 ワシントン州オリンピアで開催された歴史的イヴェント“ヨーヨー・ア・ゴー・ゴー”でbloodthirsty butchersがVERSUSと共演して10年。VERSUSとしての来日共演は叶わなかったが、先月“official bootleg vol.004”でJames Baluyutが+/−{PLUS/MINUS}としてブッチャーズと共演を果 たせたのは嬉しい出来事だった。
 本作は日本のオーディエンスにもその圧倒的な存在感をしかと見せ付けた+/−の初来日記念日本独自編集盤である。今更説明の必要もないと思うが、+/−はヴェルヴェッツ・チルドレンなUSインディーズ・バンドとして人気を博したVERSUSのJamesが'01年から始めたソロ・プロジェクトで、VERSUSの活動休止に伴い、昨年4月に発表したEP『HOLDING PATTERNS』で本格的にフル・バンド化した。静と動が交錯する多彩 なサウンドと繊細なメロディはやはり唯一無二のものであり、吉村秀樹が「このバンドを聴かざるして今のギターバンドを語るな!」と断言するのも素直に頷ける。
 このEPには彼らの完全未発表音源を始め、これまでスプリットやコンピ盤に収録された現在では入手困難なトラック全8曲(すべてJamesが日本のファンのために選曲)に加え、「She's Got Your Eyes」のPVまで収録したエンハンスト仕様。単なる未発表曲集と違い、+/−としての最初の音源「All I Ever Knew」を筆頭にバンドにとって非常に重要な作品が収められているので、マニアは勿論、これから+/−の世界の深淵に臨もうとするビギナーも充分に満足できる1枚になっている。前述した『HOLDING PATTERNS』、2ndアルバム『YOU ARE HERE』(傑作!)も本盤と同じく日本独自の仕様で& recordsからリリースされているので、合わせて聴くことをお勧めします。(Rooftop:椎名宗之)
VELTPUNCH / question no.13
RUCE-1002 1,680yen (tax in) / 12.15 IN STORES
 1997年結成、都内を中心に活動するVELTPUNCH。
 僕は、ギターの長沼さんとは同じ歳なんですけど、自分が音楽とかを聴き始めた中学生の頃の流行は、バンド・ブーム末期でした。高校に入る頃になるとニルヴァーナやサウンドガーデンとか、グランジ/オルタナ・ムーブメントと言われていました。そして、高校時代中盤から卒業にかけて、NOFXやGREENDAYなどポップ・パンクやメロコア・ブーム。卒業して少し経つとWEEZERやOASISのギター・ポップが流行し、今から少し前はJIMMY EAT WORLDやGET UP KIDSなどが流行して、EMOブームと言われていました(ような気がします)。
 僕やVELTPUNCHのメンバーが上記のようなバンドを聴いていたかと言うと、そうでもないのかも知れないですけど、そういう流行を見て来た、同世代の作る音楽に「ああ〜同じ歳だもんね〜」と何か納得してしまう。そんな感じです。二十代後半戦しゅっぱ〜つ!(LOFT RECORDS/TIGER HOLE:SHINTARO RAM-φNE)
Polaris / Live at 日比谷野外音楽堂
MTBA-5001 (DVD) 4,500yen (tax in) / 12.15 IN STORES
 あの感動の、楽しかった一夜をもう一度。ということで、Polaris初のLive DVDが発売が決定致しました!! このDVDのライヴに幸い私も観に行くことが出来たのですが、今までPolarisのライヴには何度となく足を運んで来たけれど、まるでこの野音でやる為にバンドを組んだかのような至福感。今だかつて観たことがなかったくらいhappyなムードでステージ上は満載だったに違いない。今にも泣き出しそうな空の下だったにも関わらず、Polarisの音楽に身をゆだね、とてもとても気持ちよかったあの夜。
 また、サポート・ゲストにはクラムボンより原田郁子氏、そして、スペシャル・ゲストに東京スカパラダイスオーケストラの茂木欣一氏、ハナレグミの永積タカシ氏が登場するなど、みんなでPolarisの日比谷野外音楽堂ワンマン・ライヴをお祝いしている様子が微笑ましく、時にキュンとしてしまう。出演者もお客さんもみんな笑顔だったこの日。さっきまで泣いていた人も、この作品を観ることによってこの一夜からhappyをお裾分けしてもらえると思います。泣き顔を笑顔に変えてしまうかのような、魔法のDVDなのです。(SONG-CRUX:樋口寛子)
MEGADETH / The System Has Failed
MICP-10475 2,600yen (tax in) / IN STORES NOW
 ★祝!ムステイン先生復帰!
 正直俺はMEGADETHに関しては『COUNTDOWN TO EXINCTION』以降は全く興味がなかった。
 しかしこの最新作は凄い。俺の中で『RUST IN PEACE』に並ぶ傑作だ。ギター・リフ、メロディ・ライン、どれを取ってもムステイン先生の溢れんばかりの才能がギッチリ詰め込まれている。何かギターがクリス・ポートランドだとか色々書きたいことがあったけどめんどくさいからもう書かないが、昔MEGADETHが好きだった人は、とりあえず聴いて欲しいなぁ。残念ながら今回がMEGADETHのラスト・アルバムになるらしいです(今後は先生のソロ名義になるらしい)。最後にもう1回MEGADETHで来日して下さいよ先生。(下北沢SHELTER:ヒデキ・ムステイン)
94点
mock orange / mind is not brain
asg-002 2,100yen (tax in) / 12.22 IN STORES
 asian gothic label第2弾!
 ご存知の方も多いと思いますが、the band apartのメンバーがこよなく愛するUSインディーズ・ロックの最高峰、mock orange。彼らの3rd album(国内盤)がドドーン!とリリースされます。思えば昨年12月に新宿リキッドで行われた“smooth like butter”で初共演を果たし、今回のブッチャーズとの合同ツアー“official bootleg vol.004&smooth like butter tour”では全国を一緒に回ってしまうというバンアパのmock orangeに対する愛情とリスペクトを感じずにはいられません。そんなmock orangeの今作は凄くポップであり、例えるならば...The Flaming Lipsの『The Soft Bulletin』を聴いた時の衝撃に似ている。特に1曲目のイントロで心を鷲掴みにされてグングン引き込まれてしまうあの感じ。全体的にゆったりした曲が多いんですが、プログレッシヴな部分とポップな部分が上手く溶け合い聴けば聴くほど深みが増してきます。そしてちょっと大人の方々にはきっと、J.ロビンズがプロデュースをしていると言ったら聴きたくなることでしょう。Government Issue、JAWBOXと名だたるバンドを経て今年の夏、ニュー・バンドTHE CHANNELS結成で超話題になりました。今やプロデューサーとしてもその手腕を発揮している偉人であります。進化と成長がうかがえた今作、1st&2ndを聴き返したうえでこのアルバムを聴くとより一層の満足感を味わえるはず。国内盤はボーナストラック2曲入り必聴です。(SONG-CRUX:かとえみ)
LAST TARGET / ONE SHOT, ONE KILL
BNTN-064 2,100yen (tax in) / IN STORES NOW
 やった! 元THUG MURDERのRYOKO率いる熱きSTREET PUNKバンドが、メンバー・チェンジや怪我を乗り越え、約1年の沈黙を破ってついに1stアルバムをリリース!
 新メンバーにSHIMOJI(ex.DiSGUSTEENS)、TAKESHI(ex.Fisherman's)、SHINKE(ex.Fisherman's)という強力メンバーを迎え生み出されたパワフル&ハイスピード、そして実にキャッチーなサウンドは、嘘ぶいた世界に中指を立てるRYOKOの胸をアツくする詞が火薬となり、地球の裏側まで届く大砲となって、いよいよブッ放された!! 12/3にはシェルターにてレコ発ファイナル、年明けにはKEMURIのツアー・サポートなど勢いは衰えることはない!
 コブシを突き出すことは、時に生きテク上で余計なことかもしれない。でもそんなファッキングレイトな叫びが大きなうねりになることの予感が今ゾクゾクしております!(Rooftop:ナンヤミヤビ)
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WRECKingCReW / 月明かりの矛盾
品番なし 300yen (tax in) / IN STORES NOW
 レックル、久々のリリース作品は、大塚くんが作詞、作曲を手掛けた1曲が収録された、ライヴ会場と通 販のみの限定発売となっております。この曲を聴かずして、今現在のレックルは到底、語れないと思うほどの素晴らしい出来栄え! 一言で簡単に言ってしまうと、心に深く染み渡る、夢のような楽曲です。簡単に言い過ぎて申し訳ないのですが、聴いた時の衝撃を味わって欲しいので敢えて説明しません。彼らが提供してくれる楽曲に唯々、陶酔しちゃってください。……なんて言いつつ正直な話をすると、余りにも愛おし過ぎて言葉にならなかっただけなんです。すいません(笑)。(TOMO)
LOST IN TIME / あなたは生きている/秘密
UKLB-041 1,050yen (tax in)【初回盤】, UKLB-042 840yen (tax in)【通 常盤】/ IN STORES NOW
 すでに今作を聴いた人は多いだろう。前作となるアルバム『きのうのこと』がロング・セールスの中、11月10日にNEWシングルが発売された。
 今作に収録されているのは『きのうのこと』に収められていた「あなたは生きている」。ピアノ弾き語りという印象的だったこの曲をBANDヴァージョンで新録。
 そして新曲「秘密」。LOST IN TIMEを感じることが出来ると同時に新しい幅を聴かせてくれる作品となっている。
 更に初回盤に限り「あなたは生きている」のPVと沢山の人の記憶に残っているだろう、日本青年館でのLIVEより「北国と太陽」の映像を収録したDVD付。  良い曲、良い歌は聴きましょう、本物は聴いておきましょう!  今年の締めくくりに「あなたは生きている/秘密」をどうぞ!!(新宿LOFT:佐藤はじめ)
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Lotus / Nomad
YB-401 2,400yen (tax in) / IN STORES NOW
 “オーガニック+アンビエント+トランス+ファンク=ロータス”か、なるほど〜と頷いてしまう。Lotus 3枚目のアルバムにして、初となるスタジオ盤!(しかも日本盤! 今後ここのYELLO BUS RECORSは良質なJAM BANDをリリースしていくそうなので、レーベルごと注目!)  さて今作のLotus、ふわふわアンビエント漂うエレクトロニカなアプローチとディープなインプロヴィゼーションに加えて、骨太でグルーヴィーなリズムが前面 に出た意欲作。踊ることが好きな人にとっては、楽しみな1枚だと思う。
 こんなスタジオ盤らしいクリアなスタジオ盤を聴かせられてしまっては、やっぱり望んじゃうのが、来日公演…。次のステップに進んだ彼らのショーをどうしても生で見たい!(PLEASURE-CRUX:荒木智絵)
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V.A. / ゲンドウミサイル トリビュート:ゲンドウ哀歌
GTR-0001 2,100yen (tax in) / IN STORES NOW
 1985年結成のゲンドウミサイル、夜桜極蔵(vo)を中心とした任侠と哀愁を大事にする、いろんな意味で無敵なバンド。その任侠と哀愁に触れた現在のロック、パンク・バンドが集結したトリビュート・アルバムが発売された。
 THE SECT、ソープランド揉美山、QP-CRAZY、ジムノペディア、不埒、四日市ぜんそく etc.…ゲンドウミサイルならではの大物大御所アーティストから期待の若手バンドまで、ゲンドウミサイルをリスペクトするバンドが集結。そしてボーナストラックとしてゲンドウミサイル自身も「ゲンドウ哀歌」で参加。昔の名曲と最新曲を織り交ぜた19年の歴史を感じさせられる名盤と言えるでしょう。ゲンドウを聴いたことのない人も、昔好きだった人も、この1枚を聴いてもらえればゲンドウの何たるか、そして「男とは何ぞや!?」ということが必ず判るはず。(新宿LOFT:大塚智昭)