URCHIN FARM / RainbowL+1
EFCN-91002 2,000yen (tax in) / IN STORES NOW
 '99年、大学のサークルを通じて結成されたURCHIN FARMの1stミニ・アルバムは、自らをしてBEST盤! と言わしめ、それも過言でないほど彼らの「音」を知るにはちょうどいい1枚だと思う。どんな音かと言われたら言葉に窮してしまうくらいに、60年代〜80年代〜90年代、そして2000年代の洋邦問わずの、時代時代のPOPな音が途切れることなくキラキラと散りばめられていて、キューンとするほど懐かしくもあり、その実全く新鮮&未体験、そう現在進行形な生きてるサウンド。彼らの虹色メロディに耳を傾けてみたら、音楽なんて至極普遍的なものであって、ジャンルとかの枠なんて関係ない、いい音楽はいい! っていろんな人に吹いて回りたくなってしまう。久しぶりにそんな素直な気分になった。(PLEASURE-CRUX:荒木智絵)
ASIAN KUNG-FU GENERATION / ソルファ
KSCL-737 (CD)・KSJL-6111 (VINYL) 3,059yen (tax in) / IN STORES NOW
 11月から『Tour 酔杯 (SUI CUP) 2004 〜NO! Member, November〜』ツアーを下北沢シェルターよりスタートさせるASIAN KUNG-FU GENERATION。このツアー、なんとファイナルは7月にイヴェント“NANO-MUGEN FES.”を行った日本武道館であり、今度はワンマンとしてステージに立つ。しかも今回のツアーのチケットは全てソールドアウト! 『崩壊アンプリファー』をリイシュー盤でリリースした1年前には、誰がこんなにも速いペースで武道館を達成するという今の状況を予想していただろう。
 今回リリースされた待望のニュー・アルバム『ソルファ』。シングル「リライト」「君の街まで」「サイレン」「ループ&ループ」の4曲を含む全12曲。体の奥底から溢れ出るエネルギーをそのまま放出したような、アジカンらしい骨太で勢いのある楽曲が揃っている。またM-10「真夜中と真昼の夢」では今までにはなかった新しい一面 も見れたような気がする。  しかし、どうしてこんなにもアジカンの楽曲にのめり込むのかと毎度のことながら思う。「ループ&ループ」に至っては今年5月にリリースされて以来毎日のように聴いている。これほどまでにハマったバンドってあんまりいないかも…なんて書くといろいろ波紋を呼びそうですが、ホントに好きなバンドであり、素敵な楽曲がギュッと詰め込まれた1枚であります。もうリリースされているので、今すぐCD屋さんに行って下さい。そして聴いてみて下さい。ちなみに今回のCDはCCCDではありません。(Rooftop/LOFT WEB班:やまだともこ)
UN / KNEW BUT DID NOT KNOW
COCP-50815 3,150yen (tax in) / IN STORES NOW
 今年を振り返るのはまだ早いが、まさか2004年が大江慎也の年になるとは思いもしなかった。昨年から徐々に復活の兆しを見せていた大江だったが、新バンドUNを結成していよいよ本格的にライヴ活動を開始、しかもそのメンバーが鶴川仁美(ザ・ロッカーズ)、坂田紳一(サンハウス)、小串謙一という“めんたい”揃いときたら、これは期待せざるを得ない。そして、フジロックでのオリジナルROOSTERSラストライヴという、これまた信じられないビッグ・イヴェントで話題をかっさらった後に届けられたのが、この待望の<UN>ファースト・アルバムだ。結論から言うと傑作! かつて大江のソロ時代の作品で今ひとつ釈然としない思い(決して悪くはないけど、これって大江のやりたいことなの? 等)をしてきたオールド・ファンにとっては「これを待ってたんだ!」と叫びたくなるような最新型ロック・アルバムなのだ。ROOSTERSがただの80'sパンク・バンドで終わらなかった秘密がこのUNのアルバムの中にあると思う。確かな希望を感じる1枚だ。(LOFT内ROOSTERSファンクラブ:加藤梅造)
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GAS BURNER / GAS BURNER
RSR-001 2,100yen (tax in) / IN STORES NOW 
 GAS BURNERとは、東京を拠点に活動する宮古島出身のミクスチャー・パンク・バンドであります。そのGAS BURNERの1stフル・アルバム『GAS BURNER』が自主レーベルRED SKY RECORDSよりリリースされました。M-1「GAS BURNER登場」ではゴリゴリとした極太の音を響かせ、男気溢れる感じ。でも、それだけでなくポップでノリの良い曲もあり、最後の「GAS BURNER退場」までフルに楽しめる全10曲。私は特にM-5「アロハビーチ」がすごく好きです。また、ジャケはおしゃれにリバーシブルとなっているのでいろんな角度から楽しむことができます。購入は都内ではディスクユニオンと高円寺BASEで。沖縄本島ではGET HAPPYのみで販売。近所で買えない! という方はオフィシャル・サイト <http://www15.ocn.ne.jp/~gasburne/> で通販も行っているのでこちらでどうぞ。また、ライヴを観たいという方に朗報! 11月15日(月)に新宿ロフトで行われる“男魂 vol.5”にGAS BURNERが出演します! 彼らのヴァラエティ溢れるライヴを体感しに来て下さい。(Rooftop/LOFT WEB班:やまだともこ)
関ジャニ∞(エイト) / 浪花ひろは節
TECH-8・TEJ-1 (関西限定盤) 1,000yen (tax in) / IN STORES NOW
 関ジャニ∞(エイト)とは、関西Jr.として活躍していたメンバーの内の8人で結成されたジャニーズのユニットなのであります。そして今回リリースされた『浪花いろは節』は、もともと関西地区限定で販売されていたものだったんですが、大ブレイクしファンの要望に応えて全国発売に至ったという。まぁ、ジャニーズ・グループのCDを地区限定で出すっていうのはかなり勇気がいることではあると思うんだけど…。だって、ジャニーズのファンって全国津々浦々でしょ。それを関西地区限定なんていっても買いたい人いっぱいいるんじゃない? そんなこんなで9月に全国発売して以来、あれよあれよという間にオリコンでは1位 を獲得し、一気に全国に名を広めた関ジャニ∞。
 日本古来のいろはのラップ歌詞に、一度聴いたら忘れられないフレーズ“エンヤコラセノ ドッコイセ”という河内音頭の節を取り入れた斬新な楽曲。今までにはなかった新感覚の演歌を聴くことができます。演歌だから…って思わずに聴いてみたらきっと面 白いと思いますよ。ただ、関西と全国発売ヴァージョンではCDのジャケが違うらしくて、両方買いたくなっちゃいそう。うまいなぁ、ホントに。  でも、なぜジャニーズは今、演歌を取り入れようと思ったんだろう。(Rooftop/LOFT WEB班:やまだともこ)
CAKE / PRESSURE CHIEF
SICP-635 2,520yen (tax in) / IN STORES NOW
 SHELTER界隈ではちょっとした有名人である今井朋美(33歳)はeastern youth、bloodthirsty butchersなど爆音で有名なバンドを多数抱えているPAだ。爆音番長で親しまれるその正体は、肉とパグとCAKEが大好きなちょっと煮物が得意な家庭的な女性である。最近家のトレーニング・マシーン(全身運動)は使ってないらしい。お腹の調子はすこぶる悪く、卵も消化できないらしい。ほんと大丈夫っすか?? CAKEの新作はいろんな意味でアゲアゲでしたが昔のほうが好きっすね。なんで来日しないんかな??(下北沢SHELTER店長:西村仁志)
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ザ・ジェッジジョンソン / デプス・オブ・レイヤーズ[ダウナー]
UKDZ-0038 2,415yen (tax in) / 12.10 IN STORES
 ポップでダークでエレクトロ! 前作『デプス・オブ・レイヤーズ・アッパー』の世界観が進化していく『デプス・オブ・レイヤーズ・ダウナー』登場。静かにクールにダンサブル。前作と歌詞・楽曲の殆どが「対」となるように制作された「緻密」な構成で、時には重く、時には暖かみの有るアレンジで構成されています。 前作『アッパー』において繰り広げられた高水準のメロディ・センスはそのままに、本作『ダウナー』はアレンジを更に深く掘り下げた、非常に緻密かつ職人的音楽が盛り込まれています。  ヴォーカル藤戸が放つメロディは一層深みを増しつつも、「前衛」と「ポピュラー」の境界線ギリギリのラインを絶妙のバランス感覚で保ちつつ、「次世代のポップ・ミュージック」を聴かせています。1曲だけ除いてすべて英詞で歌われ、曲と曲の間にアンビエントなインストゥルメントが収録され、アルバムのコンセプトを際立たせています。前作を聴いてない方は、合わせて購入することをお薦めします。(新宿LOFT店長:東田慎二)
JOHN FRUSCIANTE / DC EP
WPCR-11909 1,680yen (tax in) / IN STORES NOW

 イアン・マッケイ(FUGAZI)がプロデュース、インナーイヤーでレコーディング、タイトルが『DC EP』。で、ジョン・フルシャンテ。スゴいっすよなんか、イアンとジョンが一緒にインナーイヤーにいるところを考えるだけで燃えますね。数年前までは仲が良さそうには思えなかったこの奇妙なタッグ。確かに昔は対極の場所にいたように思えます。簡単に言えばマジメと不マジメ。そんな若い頃を過ごした2人がイイ感じにおっさんになってちこちこと作り上げた(推測)このCD。(下北沢SHELTER店長:西村仁志)

W / Wの映像の世界 Vol.1
EPBE-5146 (DVD) 3,150yen (tax in) / IN STORES NOW
 辻&加護による最強デュオ・W(ダブルユー)のビデオクリップ集が早くも登場した。これほど早く映像集をリリースするのは、やはりこのユニットの持つヴィジュアル力を重視しているからだろう。特に顔が似ているわけではない(ちなみに性格も違う)辻・加護だが、2人が並んだ時のシンメトリーといったら、本当の双子デュオ、ザ・ピーナッツを彷彿とさせる程だ。それぞれのキャラが十分立っているにも関わらず、モーニングやミニモニの時から何かとセットにされることの多かった辻・加護。しかし、今あらためてユニットWとして見た時、この2人が合わさった時に発する何か超絶的ともいえる美しさを感じざるを得ない。それは歌に関してもそうで、デュオとして重要なハーモニーでも非常に相性がいいのだ。それはここにも収録されているあみんの「待つわ」、ベッツィ&クリスの「白い色は恋人の色」の両カヴァー曲を聴けばよく判るだろう。とにかくWのカワイさ炸裂のDVDなんで、ささくれだった現代人には特にオススメしたい! もしもこんな双子の妹がいたら僕は他に何もいりません。(LOFTアイドル研究会:加藤梅造)
怒髪天 / 握拳と寒椿
TECI-1078 2,000yen (tax in) / 11.24 IN STORES
 結成から20年、今のメンバーになって16年、クラウンから出たメジャー・アルバムから13年、活動再開から5年を経て遂に発表となる怒髪天のメジャー復帰作。本作の担当ディレクターであるテイチク/インペリアルのT氏は、クラウンのメジャー盤を当時担当した御仁であり、いわばバンドとスタッフが一丸となって果 たす13年越しのリヴェンジである。本作の背後にあるそんなドラマ人間模様は抜きにしても、このメジャー返り咲きに懸けるメンバーの気迫は充分すぎる故、この6曲入りミニ・アルバムの出来が勿論悪かろう筈もない。誰しもが共感する普遍的な歌詞&つい鼻歌で唄いたくなるメロディという公約数的かつ深みのある怒髪天節は1曲目の「男ノ華」から全開。今やスタンダードと呼んで差し支えない「愛の嵐」の再録(その名も“風速2004メートル”ヴァージョン)、映画『トラック野郎』シリーズの主題歌「一番星ブルース」のカヴァー(オリジナルは言わずと知れた文太&キンキン)など、聴き所は実に多い。なかでも辛酸を嘗め続ける日々の生活を赤裸々に綴った「実録!コントライフ」は白眉。今春急逝したいかりや長介氏に捧げた愛情溢れる鎮魂歌であり、新たな代表曲となり得る傑作だと思う。前作『リズム&ビートニク』から僅か半年、よくこれだけ高水準な楽曲を量 産できるものだとお世辞抜きで感心してしまう。
 ともかく、晴れて機は熟した。“蒼き旅烏”達の行路は未だ前途多難だが、怒髪天と彼らを追い掛ける我々ファンの想いはただひとつ、「俺達の旅はまだ終わらねェ!」のである。(Rooftop:椎名宗之)
TOM WAITS / REAL GONE
EICP-422 2,520yen (tax in) / IN STORES NOW
 トム・ウェイツは不思議な人だ。彼の音楽は、やさぐれた裏通 りの匂いがぷんぷんするのに、聴く者を満ち足りた気分にさせてくれるものがある。寂しさのみではない、もっと濃厚で複雑な感じ。まだしゃがれ声が目立たなかった1st『CLOSING TIME』でも、大傑作『RAIN DOGS』でもそうだった。それは多分、哀感から歓喜まであらゆる感情が渾然一体と充満した酒場の匂いに似ている。2年振りの新作には、彼のトレードマークといっても良いピアノが登場しない。冒頭からヒップホップ調。声をパーカッションのように用いた曲も、つぶやくように詩を詠み上げる曲もある。しかし、アルバムを貫くのは相変わらず、地の底から這い出したようなアーシーで重厚なグルーヴだ。トムの歌は、腹にずしんとくる。このヴァイブレーションを、生で感じるとどうなんだろうと考えるとゾクゾクしてくる。祈来日(20年以上も来日していないなんて!)。(今田 壮)
NONA REEVES / THE SPHYNX
MECR-2013 2,600yen (tax in) / IN STORES NOW
 恋人と朝を迎えて白んできた秋空から差す太陽の日差しが眩しくて、なんかやり残した夏が終わっちゃうのが寂しかったあの頃を思い出す「愛の太陽」(←SUPERCARのいしわたり淳治さんが作詞)から始まるノーナ・リーヴスのニュー・アルバム『THE SPHYNX』は、都会的でクールでありながらも圧倒的にポップで爽快な感じに仕上がっていて、ノーナ渾身のマスターピースと言っても過言ではないでしょう。
 ラーメンズ小林賢太郎プロデュース公演『PAPER RUNNER』のテーマ曲であった「NEW SOUL」(←ラーメンズ片桐 仁さんがコーラスで参加)とスピードワゴンに楽曲提供した曲の元ネタである「RHYTHM NIGHT」の二枚看板がやはり素晴らしすぎます。そしてノーナ必殺のラヴァーズ・ソウル「重ねた唇」やグルーヴィーなリズムとギターのリフが気持ち良くて自然と体が動き出す「I WANT U BACK」、ボサノヴァの心地よい空気がたまらない「ポケットサンバ」など、キラキラと輝くノーナにしか体現し得ない無敵の10曲が凝縮されております。
 ジャケットはラーメンズ、おぎやはぎ、バナナマンなどの美術担当でお馴染みのニイルセンさん。ん〜、天才。(LOFT/PLUS ONE:白井絢介)
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BITE THE LUNG / ケイク/ノミの心臓
TNS-3001 500yen (tax in) / IN STORES NOW
 私は、打ち上げで飲んだりすることがあまりない(何故かというと…??!)。“BITE THE LUNG”は、数少ない私の打ち上げ参加BANDのうちの1つである。
 彼らとは、去年の2月にLOFTで行われた『CAMP!』のイヴェントへの出演がキッカケで交流が始まっていった。今では、今年の5月26日にSHELTERでツアー・ファイナル・ワンマンを行なった際、物販のお手伝いをする程の仲良しこよしだ!?
 彼らの音楽には、男の熱いROCKを感じる。スピード感もあり、勢いもあり、バラードも歌いこなす。
 先日、LOFTのSTAFF(男)に「○○さん、BITE THE LUNGのCD貸して下さい。〜♪(鼻歌歌う)が入っているCDが聴きたいです!」と言われ、「おう! いいよ〜」と言って持ってるCDでその曲を探した。「アレッ、ないなぁ〜…」まさしくその曲はこの「ケイク」だった! 何と、私もそのSTAFFも、LIVEで数回しか聴いたことがないのに「ケイク」をバッチリ覚えていたのだ!
 実は、私は何度も曲を聴かないと覚えることが出来ないタイプなのだ。無意識に体に入っていた「ケイク」の存在に自分自身マジで驚いた。
 10月27日にレコ発LIVEをQueでスタートさせ、全国へのツアーへ続いていく彼らをこれからも応援していきたい。
 たまには「ホッ」と一息つきにLOFTへ来てね。(新宿LOFT:キラ☆)
パウンチホイール / リアル
COAR-0033 1,995yen (tax in) / IN STORES NOW
 コアレコード期待の新人、パウンチホイールが遂に満を辞して1stミニ・アルバム『リアル』という名の、ある意味男気ある作品を世の中に発表した。ここ2年程、下北沢、渋谷等のライヴハウスで精力的なライヴ活動を繰り広げ、様々なコンピレーションへの参加等からライヴハウスに足繁く通 う子の間ではまたたく間に話題となった。彼らの人柄の良さ、ライヴではその真っ直ぐな歌がいつでも私の中に突き刺さる。瑞々しい歌がギッシリと詰まったこの『リアル』に触れて欲しい。そんな彼らが11月9日に下北沢シェルターにてレコ発イヴェントを開催します。こちらにも是非足を運んで頂きたい。(SONG-CRUX:樋口寛子)
BUG / IMPOSSIBLE IS NOTHING
DCCA-30 3,000yen (tax in) / 11.06 IN STORES
 今年6月に発売されたミニ・アルバム『BUGNOID』に引き続き、よりHEAVYでLOUDでPOPなニュ−・アルバムが届きました。充実したライヴ展開を経て届いたこのアルバムは、何と言っても、このメンツでしか出せないであろう分厚いサウンドとパワフルさ!! 「カッコイイ!」の一言に尽きます! そして、ここに来てバンドとしての勢いを感じさせる前向きな歌詞は、酸いも甘いも知っている彼らだからこそ成せる技。やっぱり伝わる重みが違います。私はこれを仕事場で聴いていて、思わずライヴへ行きたくなりました。ウズウズしています。そう! そこなんです! 今回のアルバムはただカッコイイだけではなく、ライヴ感たっぷりで“ライヴで聴きたい曲”ばかりなのです! 今のBUGが持つ最大限の魅力が詰め込まれたアルバムだと思います。どうせだったら、このアルバムを聴いてライヴへのワクワク度を高めてから、ライヴへ足を運んでほしいなと思います。これから始まる全国ツア−、そして11月29日の新宿LOFTでのツア−・ファイナル・ライヴ。更なる進化を遂げたBUGに出会えるに違いない。(新宿LOFT:どうきょうみゆき)
ヴィドール / ロマネスクゴシック
UCCD-041 2,625yen (tax in) / IN STORES NOW
 私が“ヴィドール”を知ったのは、彼らが結成されてから約2年後、今年の6月26日からスタートした全国ワンマンTOUR『人形劇』を行なおうとしていた頃だった。去る9月11日には恵比寿のLIQUIDROOMでTOUR FINALワンマンを終えている。LOFTへ出演したことはないが噂で聞いていた為、音は知らないもののとても興味があった。
 このMINI ALBUMで初めて音に触れたが、彼らの音楽はスルリと気持ちよく私の中に入ってきた。とても聴き易いという印象を受けた。
 重厚なサウンドで始まり、甘いジュイの声がメロディを奏でる。
 ヒデとユキネが弾くギターは、「2人のギタリストが必要だ」と思わせるサウンドを響かせる。テロのドラムの音(特にタムの音が好きかな)と、ラメのベースラインが気持ちよく響いてくる。
 曲によっては、デス声調のハードメタルみたいな部分や、ミクスチャーを思わせるサウンドがあったりと、いろいろな顔を見せてくれた。
 11&12月には東名阪ワンマンが決定している“ヴィドール”。是非、LOFTでも彼らのLIVEステージを観てみたい!(新宿LOFT:キラ☆)
フジファブリック / フジファブリック
TOCT-25519 3,059yen (tax in) / 11.10 IN STORES
 ちょっと若いだけで、疾走感あるギターを弾いているだけで、“ギター・ロック”なるジャンル名がここ2年で浮上してきたが、果 たしてこの言葉の意味は何なんでしょうね。意味なんてまるでないのでしょうけど、こういった言葉1つだけでそのバンドのイメージがある程度良くも悪くも肯定されてしまう。ただ、このフジファブリックに関しては余計な造語は一切必要なし。良い歌、グルーヴしている演奏は、ここ最近の若い世代の中では珍しく異端な存在、ジャンルレスな存在でもあるのです。ライヴハウスから、TVのブラウン管の中から、ラジオから、雑誌からフジファブリックから発信している一音、一音を身体と心で感じて頂きたい。早くも1stアルバムでバンド名を掲げた作品を発表した彼ら。次作は一体どんな作品になってしまうのでしょうか? 良い意味で予想を裏切り、期待を裏切らない、誰よりもスリリングな存在“フジファブリック”をここ新宿ロフトでこれからもずっと応援してゆきたい。いつまでも思い出を引きずりたくはないけど、あの手探りでやってきたインディーズ時代の約1年半は私の素敵な思い出として、ずっとずっと光っているから、なおさら応援してゆきたい。(SONG-CRUX:樋口寛子)
フラワーカンパニーズ / 世田谷夜明け前
TXCA-12 3,000yen (tax in) / 11.25 IN STORES
 何時までも何処までも孤独を背に「生きる」ことに闘い続ける、そんなフラカンの今を象徴する新作アルバムを拝聴。
 何度も何度も自問自答を繰り返し、「生きる」ことへの否定と肯定の狭間で揺れ動く漢の哀愁と浪漫とがたっぷり過ぎるくらい詰まっております。
 真に、吐き気がする程ロマンチックな作品。こういうのを名盤っていうんです。(下北沢SHELTER:俵積田 等 <痩和> )
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MURDER STYLE / ROSE
BEAT PHONIC-0002 1,200yen (tax in) / IN STORES NOW
 '92年に京都で結成され、早12年。今やその名は日本に留まらず海外での評価も絶大であるにも関わらず、彼らには少しも驕るところがない。その活動は常にストリートに根差したものであり、プライドを安売りしてトゥー・マッチ・モンキー・ビジネスの表舞台にのし上がろうとする狭量 な輩が多いなか、真のロックンロールを今なお体現し続けている姿勢はまさにワン&オンリーの存在と言える。伝説のブルース・マン、ロバート・ジョンソンは十字路(CROSS ROAD)で悪魔に魂を売り渡し、その引き替えにギターの凄腕を手中に収めたというが、MURDER STYLEも同様にロックを司る悪魔にその全身全霊を捧げたに違いない。そうでなければ、MIIKO(vo)のあの聴き手を惹き付けてやまない魅惑的な歌声(まさにロックとしか言い様がない)、KAZUNARI(g)を主軸とするストレートかつスリリングなアンサンブルの凄まじさの謎が説明つかない。  初のフル・アルバム『ROOT CONNECTION』から1年と7ヵ月を経て発表されたこの3曲入りマキシ・シングルでも、MURDER STYLEのロックンロール・スピリットは不変。元はちみつぱいの和田博巳をプロデューサーに迎え制作された本作、「Tokyo Rose」「現実」という夢と現の狭間で葛藤するハードな2曲に加え、「Be My Baby」(原曲はロネッツ、'63年発表)の忠実なカヴァーまで収録した会心の出来となっている。このシングル発売を記念して、11月7日に新宿ロフトでワンマン・ライヴも行われる。彼らの真髄はやはりライヴにあるので、真のロックに飢えた人は是非足を運んで頂きたい。行けば絶対に判る。我々がロックの桃源郷に求める期待を決して裏切らない何かがきっとそこにはある筈だ。(Rooftop:椎名宗之)
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Makiko / シクラメンの詩
品番なし 600yen (tax in) / LIVE物販で発売中(詳しくはHPにて)
 彼女は“唄”を唄う人だと思う。もちろん詩も曲も自前だけど(ろくに楽器弾けないのに)。やけに明るくて屈託のない娘だと思ってたけど、そんなこと出来たのね、この人…。しかもいざ聴いてみたら暗いし恐いし。でもね、耳触りのいい声で、普段喋っているままのトーンで唄うのですよ。何というか、サスペンス物のエンディングをジブリ・ヴァージョンで聴いているような(←伝わるのか?)。
 今回ここに出した曲達は彼女の“初期モノ”にあたるのだが、本当に宣伝しなければならないのは『“深遠”-シンエン-』という新作で、何でも“角川ホラーブロードバンドシネマ「MAIL」主題歌”(パソコンで見られるらしい)に採用された曲なのだが、あえて以前に出したDEMO CD-Rを紹介してみた。ゴメンネ、だって預かったCDにジャケ付いてなかったんだもん…。
 Makiko HP : www.alrecord.com/makiko/(新宿LOFT:ヨッシー)
RUB-A-DUB MARKET / Computerize it
FLH-24 2,625yen (tax in) / IN STORES NOW
 とうとう日本よりダンスホール・レゲエとルーツ・レゲエの架け橋となるべき、RUB-A-DUB MARKETの1stアルバムが完成した。しかしその内容はダンスホールでもなく、ルーツでもなく、とても良いレゲエ・ミュージックだった。しかも、ラガでダビーで、且つピコピコとした全く新しいニュー・ダンス・レゲエ・ミュージックという新ジャンルを確立するアルバムとなるだろう。今あるレゲエの世界、それは侵しがたい守るべきものや、古き良きものの美学が頑なにあって、それに挑戦できる久々の名盤が上がったのかもしれない。そんな1枚です。
 ちなみに2曲目の「MAN A LEADER」はルースターズ・トリビュート盤に参加している、朝本浩文のミックス曲(「ニュールンベルグでささやいて」)に似ている。いや、それ以上です!(新宿LOFT:大塚智昭)
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WRENCH / TEMPLE OF ROCK
VICL-61499 2,625yen (tax in) / 11.10 IN STORES
 前作より2年、第2期WRENCHの幕開けを飾る記念すべき本作が遂に完成! 以前より試みていた、コンピューターにより刻まれるエレクトロ・ビートと肉体からはじき出されるグルーヴの融合は更に進化し、これまで誰も聴いたことのないような“LOUD DANCE MUSIC”に到達している。誰が弾いているかすぐ判る個性的なプレイを聴かせる坂元のギターとどっしりとした低音を響かせる松田のベース、そして唯一無二の圧倒的な存在感のSHIGEの声! メンバー・チェンジという大きな変化がありながらも、ここにあるのはまさしくWRENCHの音に他ならない! 今回より新規加入したダンス・ミュージックをこよなく敬愛するムロチン(Dr)が更なる音楽的飛躍に貢献している。
 今作のエンジニアは大阪のTAG RAG RECORD代表、前川氏が担当している。これまでRISE FROM THE DEAD、NUKEY PIKES等のハードでヘヴィーな作品を世に出し、一方では、ROVOのライヴ・エンジニアとして世界各地を飛び回っている。今作でも暗黒爆音ミックスからきらびやかなエレクトロ・サウンド、酔いどれDUBまで変幻自在にこなしている。新たな次元を切り開くラウド・ミュージックの金字塔がここに誕生した!(新宿LOFT店長:東田慎二)
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Robin / NEVER MIND
TERNG-60 2,940yen (tax in) / IN STORES NOW
 ボクの地元はすんごい田舎だったので、近所のレコード屋の品揃えは悲しいまでに少なかった。邦楽はまだしも、洋楽に至っては、棚一列分くらいのスペースしかなく、ポール・モーリア、マイケル・ジャクソン、スキャットマン・ジョン辺りの有名どころはともかく、ロック系の品揃えの悪いこと悪いこと…。…ということでSTRAY CATSすら置いていないレコード屋ばっかだったので、長いことウッドベースのいるバンドと縁遠く、ちょっと敬遠気味な生活を送っていた。…でも。最近じゃウッドベース結構好きだもんなぁ、…大人になったもんだ(?)。  さて、先日来日したオランダの大御所サイコビリーバンド・BATMOBILEとの、まさにバットマン&ロビンというキョーレツな2マンを成功させたばかりのRobinがニュー・アルバムを完成させた! 高速で刻みつけられるベッキベキのバッキバキなスラップ・ベースに、ポップ且つ男臭放ちまくりの力強いシンガロングなコーラスが絡んでいく。本来のロックンロールが持つ、楽しさ、激しさ、様式美、疾走感、妖しさ、いかがわしさ…様々な要素を内包しながら、Robin流の独自のロックンロールが全面 的に展開されている1枚。収録されているMisfitsの「American Psycho」のカヴァー曲も、何ともバンド・イメージにピッタリ来てタマラナイ!(LOFT CINEMA:北村ヂン)
V.A. / U.F.O CLUB TOKYO JAPAN vol.2
CTCD-502 1,800yen (tax in) / 11.20 IN STORES
 青梅街道と環状七号線が交差するそのすぐ脇、ファミリーマート下の地下1階にありますU.F.O CLUB。正式名称“Underground Freak Out CLUB”。ゆらゆら帝国の坂本さんが手がけた赤と黒のサイケデリックな内装が物凄く格好良く、さらに、何気なくお手洗いに入ると真っ赤な照明で真っ赤に成っていて、有り得ない感をより膨らませてくれます。赤いステージ・カーテンのオープンと共に演奏が始まると、PAスピーカーから発音されているのはヴォーカルとバスドラのみという、最近ではなかなか有り得ない生音主体のサウンドがこれまた格好良く、そんな中で演奏されるロックが気持ち良くって気持ち良くってたまらなくって学生の頃はよく行ってました。今でもたまに行ってます。
 そんなUnderground Freak Outって名前そのまんまのU.F.O CLUBのオムニバス第2弾が出来ました。内容はUnderground Freak Outって感じです。モンドリアン、スランキーサイド、にせんねんもんだい、オシリペンペンズ、バックドロップス、おとぎ話、ボスチーズ、ドン・パブロ、割礼、マーブルシープ、ヤングブギーズって並びはどうでしょう? これが物凄くUnderground Freak Outって感じです。名前に偽りなし。素晴らしい。レコ発ライヴは12月18日、19日の2days! 場所は当然U.F.O CLUBで開催!(LOFT CINEMA:ミヤギツヨシ)