2012年8月25日(土曜日)の深夜スケジュール

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「友松組Vシネマ・オーディオコメンタリー上映イベント〜アリスセイラー ミニライブ&テイストオブハニー ダンスショー〜」

【トークゲスト】(順不同)
友松直之(監督)
アリスセイラー(歌手)
工藤千枝(ダンサー)
若林美保(女優)
倖田李梨(女優)
上加あむ(女優)
宮村 恋(女優)
文月(女優)
松井理子(女優)
小林さや(女優)
田代尚也(監督)


★上映作品
「君はゾンビに恋してる」

(予告編)
http://www.youtube.com/watch?v=CrckaFkrAuY&feature=context-gfa

(予告ダンス編)
http://www.youtube.com/watch?v=7Qnz3jT9axk&feature=g-all-u

「禁じられた旋律〜処女にナニが起こったか(海外版)」

(予告編)
http://www.youtube.com/watch?v=hdI3nyu9ByI&feature=context-gfa

★同時上映
「血まみれ風呂屋」(田代尚也監督作品)


 さて、そんなわけで恒例の友松組上映イベントである。今回は、すでに昨年レンタルのみリリースされていて、この度セルでの発売となった俺組ゾンビ映画「君はゾンビに恋してる」である。「STACY」「ゾンビ自衛隊」「レイプゾンビ」に続くゾンビもの四度めの挑戦となるが、まあ製作的には「レイプゾンビ」と同時並行であり、現場はこっちが先だったから、三度めとも言えるのだが細かいことはどうでもよい。そんなことを言い出せば高校時代に撮った「地球SOS」や、特技監督で参加した自主映画「屍の街」だってゾンビ映画だぞということになり、要するに馬鹿のひとつ覚えみたいにコレばかりやっていると理解していただければよろしかろう。それにしてもいい時代になったものである。レンタルビデオを借りて自宅鑑賞といったひと昔前の娯楽形態は若い世代には受け継がれず、TSUTAYAもGEOも百円レンタルをはじめてしまった。ええと、レンタル料金が三分の一ということは、算数が苦手な俺にはよくわからないのだが、単純に考えるとメーカー収益が三分の一になるということではないのか。メーカー様各位におかれましては、社員の給料減額だのフロア縮小など大変なことと推察する。かつまた、水が高いところから低いところに流れるように、しわ寄せは最終的に一蓮托生たる我らが現場に来ることが予想されるわけだが、現場費が三分の一ともなれば、制作会社の請負利益はもちろん、撮影日数とともに我々のギャラも目に見えて減額だ。日数が減ってもそこは徹夜で補うわけだから労力は逆に増す。さらにシナリオやら編集作業にかかる手間も変わらない。無情にもギャラだけが減るという楽しい現象が起こるわけだ。実際今年の年収は百万円を切る勢いだったりする。笑ってしまう。いや笑っている場合ではないが。もともと映画監督など食える商売ではないのだが、かくなる上はアルバイトを増やして食いつなぐしかあるまい。あと息子(童貞)にもっと稼がせてタカるとかだな。さて、予算が下がったぶん企画が通りやすくなったかというとちっともそんなことはなく、メーカー各位、制作会社各位におかれましては俺企画を次々とボツにして必死に新企画を考えていらっしゃる。邦画界全体を見渡しても十本、二十本やって一本当たればいいほうだとも聞くし、比較的回収ハードルの低いVシネマでさえ非常な苦戦を強いられているらしい。笑ってしまう。いや繰り返すが笑っている場合ではない。どうせ苦戦ならいっそ俺の撮りたいものを好き放題撮らせてくれればよさそうなものだが、残念ながら俺様の嗜好は世間様市場様とは徹底的に乖離しているらしく、我が企画はボツになり続ける。誰も俺と心中しようという奇特なプロデューサー様はいらっしゃらない。まあこれは当たり前だ。誰も伊達や酔狂で仕事しているわけではない。もちろんどのようなジャンルであれ仕事でやってできなくはないし、やればやったで面白いので目の前に仕事がある限り文句はない。何でもやる。「ミナミの帝王」などというまったく趣味に合わない仕事で十年以上食いつながせてもらった俺なのだ。諸君、よろしいか。それが経済社会だ。と思いきや、そのような業界不況の中で冗談としか思えないような素敵な企画を受注したりもするので笑ってしまう。うん、ここは笑っても大丈夫。大いに笑おう。素晴らしい。まさにその一本がこのクロックワークス×レオーネ「君はゾンビに恋してる」であり、同時に書いた「ゾンビピアノレッスン」はさすがにゾンビばかりじゃマズかろうと無理やりヴァンパイアにして「禁じられた旋律」のタイトルで製作された。ともかく先行して準備を進めていたアルバトロス ×ラフターの「レイプゾンビ」を含め、俺組ゾンビもの三本連続製作という、これまた大いに笑える、どころか笑いの止まらない状況になったわけだ。おお我が世の春。いい時代になったものだと言わなければ罰が当たります。製作費は「STACY」の十分の一以下とかそんな感じの素敵な超低予算だが、基本金勘定なんてものは作品力の妨げにはならない。この命、掛けさせていただく。かつてかの塚本晋也監督は一億かけて映画を作るなら一千万で十本作らせろ、と言っておられた。天才のお言葉を猿真似するのも気が引けるが、俺はこう言おう。一千万でVシネマを作るなら百万で俺に十本作らせろ。市場の冷え込みがメーカーをいじめ、メーカーが弱者である制作会社をいじめ、制作会社がさらに弱者である監督をいじめるように、俺としてはまたさらに弱者である現場スタッフキャストをいじめ倒せばいいわけだ。おお、素晴らしき運命共同体。逆食物連鎖。本作でも三十人に及ぶエキストラはすべてノーギャラ、挿入歌には「レイプゾンビ」用にアリスセイラーに依頼していた「愛は血と内臓の果てに」を使いまわすつもりで歌詞変えバージョンをあらかじめ録音してもらっておいた。制作会社社長K氏にカワノゴウシ監督の「ショー子のエロいい話」を見習って少しは友松もハジケてみせろと挑発されてミュージカル場面もちゃんと作った。俺だって発注リクエストにはしっかり応えてみせるのさ。これでもプロの端くれ。いや、全然食えていない俺ごときがプロを名乗る資格があるかどうかははなはだ疑問でもあるが。職業を問われたら無職と答える俺ですが。それはさておき。この場面についてはブログ上でナンパした、富田克也監督作「サウダーヂ」でキーパーソンを演じた女優&ダンサーの工藤千枝さんとテイストオブハニーの皆さんに全面ご協力いただいた。あなた「サウダーヂ」ですよ。ナント三大陸映画祭のグランプリ金の気球賞ですよ。その演者たる工藤さんなど本来なら畏れ多くて声も掛けられやしません。ブログすげえ。ネットすげえ。とは言えボランティア協力者を集めるために俺がブログ上で公開したプロットのネタバレがレンタル回転数に関わるという視点も存在し、それが問題になったりもする。いやこの手の作品にネタバレも何もあるものか。女子高生がゾンビに惚れる話じゃがな。それ以上何もないわい。シナリオを書いた俺本人が言うのだから間違いない。パッケージ写真にホッケーマスクの学生服が写っているがコイツはジェイソン山田というハーフの転校生で当然三角関係になってラストはゾンビとショボバトル、というビジュアルを見れば誰しも一瞬で想像のつく展開だ。期待に応えて予想を裏切る、というのが娯楽作の基本と聞くが、予想通りで期待を裏切るのが俺作品のいいところ。などと言っては問題があるので言わない。もう書いたが。また、さらなるボランティア参加者の協力継続を促すためにも必要と企画した今回の上映イベントについても制作会社様は否定的であるようだ。「友松の自己満足のためだけのイベントで売上にはまったく影響なし」との判断で、できたらやめさせたいくらいのものらしい。というか、そんなことをやっているヒマがあったら次なる企画に邁進すべしというのが基本方針であるようだ。立ち位置が違えば見える景色は違うものだ。いやまあそりゃそうか。ビジネスとしてはまっとう至極。もちろんイベント会場で売れるDVDの枚数などたかが知れている。せいぜい十枚とか、二十枚売れるか? ってな感じだ。売り上げと労力のバランスは全然合っていない。うむ。無駄イベント。確かに。しかしである。例えばイベントを告知するチラシやネット上での草の根宣伝を目にした人が、イベントには来ないまでも、ふと気まぐれにレンタルすることだってあるのではないか。いざ観れば面白がってくれる人が大勢いるのに、そもそも情報が届いていないもどかしさが、Vシネマには宿命的にあるじゃないか。レンタル店に客が来ないなら余計そこに力を入れようじゃないか。というのはやはり俺の素人考えなのだろうか。まあそうなんだろうな。でもいいのだ。やるったらやる。どうせ大局に影響なしの草の根運動だ。「やるならやれば」と言ってくださるメーカー様ならびに制作会社様のご好意と温情に甘えて好き勝手にやる。ぬけぬけとやる。やらせていただく。自己満足万歳だ。同時上映は前述の「禁じられた旋律」しかも海外バージョン。ああ、これも解説が必要か。ええとですねえ。スプラッター嫌いのファミリー向けレンタル店やCS局への売り上げを確保するための方便として、本作の国内リリース版はスプラッター場面が削除されておるのですよ。ほんの数カット数十秒程度の削除ではあるのだが、これはもう断腸の思いで泣く泣く切った数カットであることがわかっていただけるだろうか。現場予算で足りない特殊造型費を自分のギャラから身銭を切って捻出し、現場で数時間を費やして撮影した数十秒なのだ。まさに血のにじむような、血の噴き出す数十秒なのである。俺のような血みどろ大好き人間から見ればセールスポイントを削ってセールス、という噴飯ものの事態でもある。しかしそれが市場の要求なら仕方がない。ああ、世間様市場様と我が嗜好の乖離よ。いや、嘆いてばかりいても仕方がない。ポジティブに行こう。今回のイベントではこのノーカット海外版をかける。さあ、イベント当日には、またしてもアリスセイラーに京都から(自腹で)お越しいただき「君はゾンビに恋してる」挿入歌を含むミニライブを演っていただく。さらに工藤千枝さんのテイストオブハニーの面々も駆けつけてセクシーダンスステージを演っていただけることになっている。さらに、せっかくのロフトAでただ普通に上映してもつまらんので映画本編はトークしながら上映する。オーディオコメンタリー上映というわけだ。登壇ゲストはアリスセイラー、工藤千枝さんに加えて、俺組常連女優の若林美保、倖田李梨、上加あむの他、宮村恋、松井理子、文月、小林さやが遊びに来てくれることになっている。この顔ぶれは撮影を控える「レイプゾンビ2」出演女優たちでもあるわけで、昨年三部作の打ち上げであると同時に、2クランクインの打ち入りも兼ねている。電話一本の口約束だからドタキャン欠席の人もいるかもしれないが、その代わり飛び入りゲストもアリだろう。あと、せっかく倖田が来るならばと彼女の主演短編「血まみれ風呂屋」なんかもいきなり上映する。田代尚也監督も挨拶に来てくれるとのことだ。まあな、同じ匂いのする若手には俺のほうからすり寄っておいて、将来ビッグになったときにそのおこぼれに預かろうという魂胆だ。あるいは俺の仕事場を荒らさないよう今のうちに若い才能の芽を摘んでおくというのもよかろう。けけけ。当日の物販はこの度セル解禁になった「君はゾンビに恋してる」「禁じられた旋律」のDVD。ともに3990円の定価販売。あるいは「レイプゾンビ」とか田代監督の「女子高生のはらわた」も売るかもしれない。アリスセイラーのCDもある。また、こばさやあたりが何か持ち込んでくるような気もする。もちろんお買い上げいただいた方にゲスト女優たちのサインがもれなくついてくることは言うまでもない。出演しているとかいないとか、そんな些細なことはどうでもいいじゃないか。会場は毎度お馴染み阿佐ヶ谷ロフトA。日時は8月25日(土曜)深夜0時30分から翌早朝4時までとなる。入場料は2000円(飲食別)でどうだ。赤字は俺がかぶるのだから高いなどと言ってくれるな。四の五の言わずに出していただこう。過ぎ行く夏を惜しみながら、血飛沫とおっぱいに耽溺しようではないか。


OPEN24:00/START24:30
前売/当日¥2,000(共に飲食代別)
前売りはローソンチケット【Lコード:36780】にて絶賛発売中!!!

※都の条例により18歳未満の方の御入場は一切出来ません。当日、御入場の際に身分証(免許証、学生証、パスポート、taspo、住民基本台帳カードなど公共機関が発行する証明書)の提示が必要となります。