メレンゲ 眩しく瑞々しい新曲『君に春を思う』、 そして初の新宿ロフト・ワンマン決行!  前作『初恋サンセット』より待ちに待った待望のシングル・リリース。その間、日本全国へライヴ・ツアーを実施したり、初の渋谷CLUB QUATTROワンマンを実施したり、様々な人と接することによって、新曲『君に春を思う』に辿りついた彼ら。日常のささいな出来事、誰にでも感じることをメレンゲ節が強力に色づけます。またもやドラマチックな楽曲の誕生です。今年も更に素敵な楽曲を届けたい気持ちで一杯の彼らにインタビューを敢行!!(interview:Hiroko Higuchi*)

今までと違うことを書きたいという意識が強かった(クボ)
──『Rooftop』に登場するのは久しぶりですね。今回は、来月に控えている新宿ロフトにて実施するワンマン・ライヴと出来たばかりの新曲についてお話を聞くことが出来たらと思います。まずは、みなさんの最近の近況をお聞かせ下さい。
クボケンジ(vo, g):曲作っていますね。常に曲作りモードですね。
──2人は?
タケシタツヨシ(b):リハしたり、リハしたり(笑)。
ヤマザキタケシ(ds):毎日リハしています。
タケシタ:クボ君が書く新曲を待っています(笑)。
──出来たばかりの新曲『君に春を思う』を聴かせてもらったんですけど、キラキラした作品だなぁ〜という印象を受けました(笑)。
クボ:キラキラしてみました(笑)。
──この曲はいつ頃出来たの?
クボ:今年の1月ぐらいには。でも、結構最近の作品なんですよ。今年に入って「さぁ! 新曲を作るぞ!」ってなって。
──前々から思っていたのだけど、クボ君はいったいどんな時に歌詞を書いているの? 人柄を知っているだけにとても気になるんだよね(笑)。今回の歌詞もキラキラしているし。
クボ:一緒にいるとそんなことないもんね(笑)。歌ではそういったことを歌っていたいというのはあるかなぁ。言葉に出来ないことかもしれないけど、みんな持っているものだと思う。俺達は言葉に出来るよっていうだけで。
──新曲『君に春を思う』はあっさりと出来ましたか?
クボ:キーワードが生まれるまでにえらい時間がかかってしまった。今回は前向きなものにしたいなぁというのがありました。今まで前向きな曲ってそんなに書けてなかったので、今回は、中でも一番前向きな曲だなぁと思います。今までと違うことを書きたいという意識が強かったです。
──新曲『君に春を思う』って、春をイメージしながら書いたの?
クボ:春が来たから聴きたい曲を作るつもりはなかったですよ。1年中を通 して、気持ちが春でありたいという感じを出したくて。春に聴くだけの曲にはなっていないと思う。
──瑞々しい感じがしてね。私にはとても眩しい(笑)。何度も言うようですが、こういった曲を書けるクボ君が不思議です。2面 性があるよね?
クボ:何かね、音楽をする時はそうなるんですよね。普段まで少年っぽくなれないというか、歌は歌でありたいというか。日常は日常としてあって。
──今回の新曲にはプロデューサーは立てたんですか?
クボ:立ててないですね。
──自分達でやってみようと…。
クボ:そうですね。自分が思っていることをそのまま1回やってみようと…。この1年はそういったことでやってみたいなぁと。まぁ、変わるかもしれないんですけど。
──そして、カップリングとして起用された楽曲は、以前発表した「ムカデノエキ」ですね。何でこの曲を起用したの?
クボ:「ムカデノエキ」は流通を広げて出したことがない曲なんですよ。
──レコーディングし直したんですよね?
クボ:はい。以前参加した『midnight charm』のテープに参加した曲ですよ。いつか出したいなぁと思っていた曲で。なかなかタイミングがなくってね。カップリングだったら、1曲目と差別 化出来るかなぁって。
──今回はこの2曲入りとしてリリースされるんですね。「ムカデノエキ」は随分と前の曲だよね。
クボ:むちゃくちゃ前ですね。3年ぐらい前かな。
──今回この2曲をレコーディングした上で気を使ったことは?
クボ:ミックスですかね。キラキラさせるということにこだわってみたりしました。
──個人的には今までで一番キラキラ度が強く感じたよ。
クボ:それはコンセプトとしてあったかな。
──2人はどうですか?
ヤマザキ:今回はあまりひねったりすることなく、何も考えずにやったという感じかなぁ。第一インスピレーションを大事にしたいというか。昨年はレコーディングのスタイルもいろいろと経験したので、今回そういったことも良いのかなぁと。 タケシタ:今まででこういったノリのベースを僕はやったことがなかったので、やり慣れてない部分があったんですけど。それをどのようにノリを出すかを大切にしながらフレーズを作りました。
──これから、ジャケットやらPVやらが順々にあがってくるかと思うんですけど、イメージはありますか?
クボ:ジャケはね、デザイナーさんとイメージを話し合って。PVはまだかなぁ。まだイメージがなくって。逆に周りの人からイメージが欲しいぐらいなんだよね。
──このジャケを見たら“メレンゲだよね!”って判るような感じ?
クボ:それはあるかもね。
──今回も前回同様、Central67さんに担当してもらうんですか?
クボ:そうですね。前のジャケもそうだったんですけどね。出来る限り、お願いしたいデザイナーさんです。
──前回『初恋サンセット』もとても素敵なジャケットでした。女の子をモチーフにしたジャケットやPVがとても印象に残っています。
クボ:今回はさすがに女の子ネタも尽きたので(笑)、そろそろ違うものを出したいなぁと。
──僕らはそろそろ違う切り口をしようかなぁと。
全員:そう!
──新曲を聴く限りだと、そういったアプローチは感じたよ。
クボ:“CDでいかに聴かせるか?”を考えて作ったところはありますね。

ロフトは僕らにとってのホームで、ワンマンをやるというそれだけで特別 なものになると思う(ヤマザキ)
──CDはCDの良さ、ライヴはライヴの良さで違うと思うんだけど、その辺りはどうなんですか?
クボ:それは去年学んだな。去年の上半期までとかはそれでもロック・バンドでありたいというか。でも、どっちかと言えばCDを聴かせるのが音楽という意識が大きかったから。ライヴが上手くあるように育ってないし。CDで凄く良いものを作りたいなぁという意識は、今年になって更に強くなったかなぁ。
──去年、日本全国を廻ったことが大きかったかもね。
クボ:ライヴはライヴでちゃんとしていくけどね。
──ライヴが良くても、結局パッケージとしての作品が最終的に問われると思うんですよね。
クボ:「実はあのバンド、ライヴが良いんだよ」って言われるよりかは、CDが良くって、でも「ライヴダメなんだよね」って言われるほうがまだマシかも(笑)。でも、ライヴももちろん頑張りますけど。
──あとね、今回新曲を聴いて思ったのは、今のメレンゲを鳴らすには鍵盤の役目も大きいなというのも感じました。
クボ:ポップス自体に興味を持っているから。ギターだけずっと聴いてるのもしんどいかなぁって(笑)。
──年をとったということもあるんでしょうね(笑)。
クボ:(笑)元々歌謡曲も好きだし。ストリングスもそうだし、鍵盤もそうだし。
──今までの過程があってこその、考えなんだろうけど。例えばインディーズの頃に出していた『カッシ−ニ/初恋のオマケ』や『少女プラシーボ』を出していた頃のメレンゲに、今の考えを聞かせてあげたいです(笑)。
クボ:そう思えば進化しているんですね(笑)。『カッシーニ』の頃が、メレンゲ自体がライヴ・バンドに憧れていたんですね。これからライヴハウスで勝ち残っていかなきゃなぁとか。『ギンガ』の頃はシンセの音が一番多かったし、ライヴをやってもあんまり評判が良くなくって(笑)。とりあえず、ライヴハウスの中で目立たなきゃなぁという気持ちでやるようになった。そして今回、また気持ちが元に戻ってきたりして。
──例えば、新曲『君に春を思う』で初めてメレンゲを知った人が、過去の作品に溯って聴いたのが『ギンガ』であったり、『少女プラシーボ』だったら、その変化っぷりにびっくりしちゃうかもね。
クボ:タイトルも、今までだったら自分節で行くところだったけど。それを取っぱらったら、今のタイトルになった。
──あと、ライヴは“歌を聴きに来る”というお客さんが圧倒的に多いよね。
クボ:それはね、先日北海道でライヴをやっていて思った。CDで聴いているのと同じ感覚をもっと味わせてあげたいです。
──曲を作る時に、自分が家で聴けるものを作りたいというのはあるよね。
クボ:それはもちろんあるし。今回は、俺だけが聴きたいものじゃなくて、みんなが聴きたいものを考えて作った。
──でも、今までもそういう意識で作っていたんでしょ?
クボ:今までは俺が聴きたいものというところで作っていたこともあったけど。でも、今回は“親が聴いたらどう思うんだろう?”とか、“兄貴が聴いてどう思うだろう?”と思いながら作った。
──今回の新曲は5月のワンマン・ライヴで聴かせてもらえそうですか?
クボ:ワンマンではやろうと思っていますよ。
──期待しています。さて、5月に実施するワンマン・ライヴについてお聞きしたいのですが、新宿ロフトの出演頻度が高いだけに、初ワンマンとは意外な感じがしましたが…。
クボ:まさにこれから考えます。ただ、単にライヴをこなすのは嫌なので。何か面 白いことしたいですね。
──個人的には、ハコの特性を生かした使い方をしてもらえたら嬉しいです。
クボ:ロフトということもあって、伝説のライヴにしたいです。
──今までのワンマン・ライヴを思えば、いろんなドラマがあったよね。
クボ:泣きあり、笑いあり…(笑)。
──QUEのワンマン・ライヴでは、お手製のバンド・フラッグがあったような…。
タケシタ:後々見たら字がしょぼかったりして(笑)。
クボ:ペンキで書いて(笑)。
──クアトロではステージ上からお客さんの写真を撮ったりして。
タケシタ:撮りましたね(笑)。みんな僕らだけを観に来てくれているからね。そういった喜びは大きいよね。それで全国を廻れるようにはなりたいです。
──お客さんは、CDのままを求めているのか、ライヴならではのアレンジを求めているのか…どっちなのかね?
タケシタ:人によりけりなのかね?
クボ:あそこのフレーズはこうしたんだ…程度が良いのかなぁ?
タケシタ:生ならではの感動を伝えることが出来たらなと思います。
──今回のワンマンでは、プラス・アルファに期待しています(笑)。
クボ:何かアイディアをください(笑)。
──ロフトのワンマンはやっぱり緊張しますか?
クボ:ロフトでのライヴ成功率は打率が低いので(笑)、まだまだ緊張しますよ。
タケシタ:ステージから見ると人が凄く多く見える。
ヤマザキ:感慨深いですよね。一番最初の駆け出しの頃は、ロフトのサブ・ステージに出演しこともありましたし。お客さんも友達2〜3人とかもあったし。
──5月のワンマン・ライヴまで時間もあるようで、あっという間に来るんだろうね。
タケシタ:しっかり下準備をして。
ヤマザキ:特別なものになると思うんですよね。例えば、巨人が東京ドームで試合したりとか、西武が西武球場で試合をするようなものじゃないですか? 僕らにとってのホームで、ワンマンをやるということはそれだけで特別なものになると思う。
──では最後に、今後のメレンゲが目指すことは何ですか?
クボ:より音楽で人を動かしたいです。その人の考え方にまで直接触れられるものだと思うので、より研ぎ澄ましていきたいなぁと思います。
タケシタ:ライヴももっともっと自分達ありきのライヴが出来るように頑張りたいです。
ヤマザキ:とにかく楽しく音楽をやりたいです。これからいろいろとあると思うんですけど、プレッシャーとか含めて楽しみたいです。音楽を始めたのは自分達だし。そういったことも含めて楽しみです。

■Release info.


君に春を思う/ムカデノエキ

WARNER MUSIC JAPAN
WPCL-10174
1,000yen (tax in)

5.25 IN STORES

Live info.

5月1日(日)東京:新宿LOFT(ワンマン)
OPEN 18:00 / START 18:30
【info.】DISK GARAGE:03-5436-9600

5月7日(土)大阪:大阪城音楽堂
FM802 & SPACE SHOWER TV present SWEET LOVE SHOWER 2005 SPRING EXTRA-FREE
OPEN 13:00 / START 14:00
w/ サスケ / スカポンタス / sports / 東京エスムジカ / dorlis / Fumas / フジファブリック
【info.】FM802リスナーセンター:06-6354-8020(受付時間:月〜金 10:00〜18:00)
5月11日(水)愛知:名古屋アポロシアター
w/ ザ・カスタネッツ
OPEN 19:00 / START 19:30
【info.】ジェイルハウス:052-936-6041
5月13日(金)大阪:十三ファンダンゴ(ワンマン)
OPEN 18:30 / START 19:00
【info.】十三ファンダンゴ:06-6308-1621

メレンゲ OFFICIAL WEB SITE http://www.e-merengue.com