藤井の実年齢を聞いて驚いた
──早速対談を始めたいと思います。よろしくお願い致します。藤井さんは、今日は何の交通 手段でライヴに来たの？【註１】
藤井敬之（音速ライン／ヴォーカル＆ギター）「新幹線」
永友聖也（キャプテンストライダム／ヴォーカル＆ギター）「えっ、福島から？ ライヴの度に来ているんですか？」
藤井「そうですよ〜」
永友「そうだったんだぁ〜」
──で、帰りは夜行バス？
藤井「今日は往復新幹線。そのほうが安いのよ〜」
──っていうような会話がいつもライヴの度に私達の間で繰り広げられるのですよ〜（笑）。
永友「（笑）」
──永友さんは、宇都宮から東京に出てきたんですよね！
永友「今年の５月に宇都宮から出てきました」
──他のメンバーもですか？
永友「３人とも同じ日に出てきました」
──共同生活ですか？
永友「それだけは絶対に嫌ですね〜（笑）」
──何か、イメージ的に○○荘みたいな所にみんなで楽しく暮しているイメージがありました（笑）。
永友「僕は個人的に○○荘に住んでいますよ（笑）」
──今年の夏に大阪でキャプテンストライダムと音速ラインが共演をした時の打ち上げはヒドイもんでしたね（笑）。
藤井「すごかったね〜」
永友「その時の打ち上げでの出来事を覚えてますか？」
藤井「最後のほうは覚えてないね〜（笑）」
永友「自転車が倒れたこととか覚えてますか？」
藤井「えー!! 全然」
永友「あの時、音速ラインが通る所、通る所、自転車が倒れまくっていましたよ」
──最悪ですねー!! 最低ですねー!!（笑）
藤井「本当、最悪だね。だって、ホテルに到着した記憶がないもん。朝起きたら寝ていて」
──だって、翌日私を除くみんなは本当ヒドイ顔だった（笑）。
藤井「みんな、すごい二日酔いでね…」
──最初に対バンしたのは、その大阪でのライヴ・イヴェントでしたっけ？
永友「いやぁ…今年に開催された《おとそライヴ》【註２】でした」
藤井「俺らがバーホールでやった時のライヴだった…」
永友「その時は全然お話しする機会がなかったのですけれども」
藤井「メインステージでの全出演者の演奏が終わった後に出演したんだよね（笑）」
──キャプテンストライダムが音速ラインを知ったきっかけって何だったんですか？
永友「僕は《おとそライヴ》で初めてライヴを観たんですが、それ以前にオムニバスで音速ラインの曲を聴いていて、とても気になっていて。“あ〜、これが噂の音速ラインかぁ…”と。最初、高校生くらいかと思っていました（笑）、アー写 を見た感じで。高校生とは言わなくても、20代前半かなぁと」
──あっ！ でも、私も年齢を聞く前までずっと自分より年下だと思っていました。
永友「すごく若いんだろうなぁ…って。実年齢を聞いた時にはとてもびっくりしました」
──写真からだと藤井さんの実年齢は判らないですよね…。
藤井「喜んで良いのか判らないよね（笑）。だって、最近自分より年上のバンドの人に会ったことないものね」
──藤井さんがキャプテンストライダムを知ったきっかけは？
藤井「スカパーで見てた。『マウンテン・ア・ゴーゴー』のビデオクリップで」
──初めてライヴを観た時の印象はどうでしたか？
藤井「“ビビッ”と来ましたよ〜。で、僕らのレコ発ライヴの時にいきなり楽屋に遊びに来てくれたじゃないですか？ “うわぁ！”って。“TVの人だ！”って驚きました（笑）」

４つ打ちという言葉を覚えたばかりの頃に作った「マウンテン・ア・ゴーゴー」
──それから御縁があって合同企画があって、ツアーを一緒に廻ったりしますが。合同企画に関してはどんな夜にしたいとお互い思っていますか？
永友「笑える感じになれば良いなぁって。狙って笑いの要素を入れていく訳ではないんだけど。何か、いい脱力具合で笑える感じのイヴェントになればなぁと」
──昨日観たキャプテンストライダムのライヴでのMCで、10月13日に開催するイヴェントの告知をした時にお客さんがウケてくれていたのが嬉しかったです【註３】。
藤井「それぞれの企画タイトルをそのまま、横につなげたからね〜。足して２で割らないという（笑）」
──キャプテンストライダムのお客さんの反応はすごく素直ですよね〜。
永友「だんだんとそういう雰囲気になってきてますね」
──「マウンテン・ア・ゴーゴー」では、手拍子等も出てかなり盛り上がっていましたしね〜。いつもライヴで聴かせてもらえるのを楽しみにしています。
永友「あの曲は、４つ打ちという言葉を覚えたばかりの頃に作った曲なんですよ」
──へぇ〜。
永友「４つ打ちという言葉を雑誌で見て。“今度の新曲は４つ打ちで作りました”みたいな。“４つ打ちってあれのことか？”とピン！ ときて。で、その日のうちに曲が出来て」
藤井「リズムから作るんですか？」
永友「何となくのメロディの断片とか、コード進行があったのと、あれを４つ打ちにしたらどうだろう？ って思って作ったんですよ。で、練習の時にその曲を持っていって。“今度の曲は４つ打ちなんだけどさっ”って（笑）。覚えたばかりの言葉を言ってね」
藤井「“これ、４つ打ちで叩けよ〜”みたいな（笑）」
藤井＆永友「（笑）」
永友「ハラハラしながら、これ違っていたらどうしよう…みたいな」
藤井「４つ打ちは、やっているほうも聴いているほうも楽しいよね」
──リズムが気持ち良いですよね。
藤井「乗りやすい〜!!」
──とにかくツアーの初日にあたるので、楽しい１日にしたいですね。せっかくなので、お客さんに楽しく背中を押してもらえると良いね。そして、それぞれのワンマン・ライヴで温かく迎えてもらえるという…。
藤井＆永友「はい」
──キャプテンストライダムは、みんなお酒を飲まないのですか？
永友「う〜ん…強いて言えば、梅田（啓介／ベース）くらいですかね〜」
──飲みそうな顔していますよね？（笑）
永友「あれはお酒が好きですね。他の２人はお酒が弱いんですよ」
──音速ラインはお酒のほうはどうですか？
藤井「全員好きだね〜」
──（菅原）健生君（ドラム）も？ 藤井「車の運転があるからあまり飲まないけど、運転がないとひどいよ〜」
永友「梅田が相手をしますので（笑）」
藤井「じゃ〜梅ちゃんに寄って行けば良いのかな？（笑）」
永友「梅田はお酒が強いんですけど、すぐに酔っぱらうんですよ」
藤井「へぇ〜」
永友「で、タチが悪くなる状態がすごく長く続くんですよ。始末に負えない（笑）」

恐怖のおばけ目撃談
──ツアーで楽しみにしていることとかお互いありますか？
藤井「食い物かなぁ…」
永友「十三のねぎやき【註４】って食べますか？」
藤井「毎回、食べている（笑）」
永友「あそこ、旨いですよね〜」
藤井「行く先々、ちゃんとリサーチしていかないと」
──キャプテンストライダムは、御飯のこだわりってありますか？
永友「梅田はうるさいですね〜。くどいですよ〜。いろいろと語ってしまうんですよ。“これはゴマ油で味を付けているなぁ〜”とか（笑）」 藤井「音速ラインは、みんな黙々と食べるね」
──先日一緒だった大阪公演の時はどこに宿泊したんでしたっけ？
永友「ホテル関西ですね」
──では、“出ました”？（笑）【註５】
永友「僕、霊感ないんですよ。あの時、セカイイチのギターの子が遊びに来たんで、朝まで話し込んでいましたね。お化け的な雰囲気はなかったですね。霊感とかありますか？」
藤井「ないっちゃないけど、あるっちゃある。見たことは２回くらいある。ホテ関では、ウチのベースが見たことある。エレベーターが7Fまでしかないのに、8Fまで行けて。8Fからは10Fまで階段があって。で、実際みんなで酔っぱらって行ってきて。その時にベースが“ドラムの後方で見た！”って（笑）。あそこ、なかなか入る人いないよね」
永友「えーっ!! 恐いですね」
──でも、ドラムの菅原さんがお払いできるんで。【註６】
藤井「そう！ お坊さんなんで。“ホテ関って〜!!”ってお払いできるんですよ。今度、ホテ関幽霊探検に案内します、うちのベースが（笑）」
──でも、キャプテンストライダムの自主企画で《おばけナイター》って付けるくらいだから、霊感の強い人がいるのかなって思ったりしました（笑）。
永友「いやいや、誰も強くないですよ〜」
──そもそも、何で自主企画のタイトルは《おばけナイター》なんですか？
永友「あれはね、宇都宮からずっとやっているんですけど。『ゲゲゲの鬼太郎』に“おばけナイター”という話があるんですよ。鬼太郎のバットを勝手に持ち出した少年がいて、そのバットをかけて鬼太郎チームと少年チームで試合をするんですよ。条件が“少年チームが勝ったらバットをあげるけど、鬼太郎チームが勝ったら君たちの命をもらうよ”って殺す気満々で（笑）。で、最終的には、試合が長引いておばけ達が消えたから、バットは鬼太郎が取り返して、命は返すという話。その話がすごく好きで。そこからそのまま持ってきたんですけどね」
──へぇ〜。藤井さんは『ゲゲゲの鬼太郎』は読んでいましたか？
藤井「読んでないけど、TVで見てた（笑）。原作のほうが残酷なの？」
永友「別物ですね」
藤井「ツアーの時、持ってきて下さい（笑）」
永友「そう言えば、昔、梅田が“座敷わらしと遊んだ！”って言っていました」
藤井「座敷わらしが出ると幸運になるっていうよね！ ツイているんじゃない？」
永友「梅田、ツイているのかなぁ…？（笑） 梅田は、当時自分のおやつを座敷わらしに半分分けてあげたみたいですよ〜」

観る側も演る側も楽しめるライヴに
──まぁ大阪に限らず、仙台、福岡、広島、名古屋で伝説作りたいですね〜。
永友「音速ラインは作りそうですね（笑）」
藤井「お酒で??（笑）」
──あんまり飲み過ぎると、お腹が出てきてしまいますよ〜！
藤井「もう出てますから（笑）。でも、そういった意味じゃビールは恐いですよね」
永友「最近、ダイエットに興味があるんですよ。今日もヘルシア緑茶を飲んできました」
藤井「青汁とか飲んだことありますか？」
永友「青汁はないですね」
藤井「最初ね、ファンケルの青汁を飲んでいたんだけど、お金が続かなくって（笑）。で、粉末に変えたのね。毎日飲んでいるよ」
──青汁の効き目はどうですか？
藤井「う〜ん…効いてるような気がする。血圧が下がる。血圧、高かったんですよ」
永友「僕ね、血圧がすごく低いんですよ〜」
藤井「朝、弱いんですか？」
永友「朝、弱いし…。上が80とか…。高い人の下ぐらいになるんですよ。どうすれば上がるんですかね…？」
──ツアーへ行った先々では、遅くまで飲むタイプですか？
永友「早く寝るタイプですね。ツアーへ行くと、早寝早起きを心がけているんですよ！ ７時くらいに起きて、散歩に行くんですよ」
藤井「えっ？」
──藤井さん、少しは見習ったほうが良いですよ。
藤井「全く逆ですよ。７時に寝たりとかありますよ」
永友「結構、散歩したりするのが好きなんですよ〜。ホテルの周りとか。特に下調べとかはしないんですけど。プラッと散歩するんです」
──せっかくだから、みんなで安い民宿とかに宿泊できたら良いですね。安いし、御飯とかついているしね。
藤井＆永友「良いですね〜」
──とにかく楽しいツアーになると良いですね！
永友「ものすごく楽しみにしています。とりあえず、ホテ関のおばけ部屋を覗いてみたいですね」
──では、最後に読者の皆さんに向けてメッセージをお願い致します。
藤井「まっ！ とにかく楽しくね！ ウチらも楽しく、観に来てくれるお客さんも楽しくなるようなライヴにしたい」
永友「修学旅行みたいな感じを、お客さん交えて、あったかい感じにできたら良いなぁと思います」

【註１】彼は福島在住なのです。
【註２】新宿ロフトで2002年、2003年のお正月にやった新年のイヴェント。今までにレミオロメン、フジファブリック、メレンゲ、残像カフェ、キャプテンストライダム等を出演させてきました。
【註３】9月16日に開催したセカイイチのイヴェントでの出来事。
【註４】大阪十三にあるとても有名なねぎやき屋さん。
【註５】おばけのこと。
【註６】実はお坊さんなのです。
＊この対談に掲載されていない内容が、10月13日公演から配付される音速ライン＆キャプテンストライダムのコラボ新聞に掲載されます！ ライヴに遊びに来てくれた人全員に配布しますので是非もらいに来て下さいね！ 両者の面白い対決が繰り広げられています♪♪

音速ライン 青い世界 RTSC-0010 1,890yen (tax in)　 10.20 IN STORES

キャプテンストライダム マウンテン・ア・ゴーゴー・ツー AICL-1592 1,223yen (tax in)　 11.03 IN STORES

■Live info.
＜音速ライン＆キャプテンストライダム合同企画 ☆ビールナイト☆おばけナイター＞
10月13日（金）下北沢CLUB QUE
OPEN 18:30 / START 19:00
PRICE: advance-2,000yen / door-2,500yen（共にDRINK代別）
【info.】shimokitazawa CLUB QUE：03-3412-9979

＜音速ライン＆キャプテンストライダム・ツアー＞
11月11日（木）仙台LIVE HOUSE enn／11月14日（日）大阪・十三ファンタンゴ／11月15日（月）広島ナミキジャンクション／11月17日（水）福岡ビブレホール／11月24日（水）名古屋得三
＜キャプテンストライダム ツアーラスト・ワンマンライブ『サンドバッグな夜』＞
12月4日（土）下北沢CLUB QUE
OPEN 18:30 / START 19:00
PRICE: advance-2,000yen / door-2,500yen（共にDRINK代別）
【info.】VINTAGE ROCK：03-5486-1099
＜音速ライン『青い世界』発売記念ツアーフィナル・ワンマンライブ＞
12月15日（水）下北沢SHELETR
OPEN 19:00 / START 19:30
PRICE: advance-2,500yen / door-3,000yen（共にDRINK代別）
【info.】shimokitazawa SHELTER：03-3466-7430

音速ライン OFFICIAL WEB SITE http://www3.to/onso9line
キャプテンストライダム OFFICIAL WEB SITE http://www2.odn.ne.jp/captain/