発売禁止となったアルバム『片思ひ…』
遂に6月30日発売決定!!
 新聞や雑誌でもご存知の通り、オナマシのアルバム3枚同時発売が『片思ひ…』の発売禁止によって実現することができなかった。  そこでオナマシがスタートさせたポコチンフリーダム。どうにかして『片思ひ…』を発売させようという運動である。メールやノートで署名を集め、代々木〜原宿にてフリーライブを行い、そこではCDの無料配布まで行った。
 嫌われれば嫌われるほど元気になるオナマシ。そして、まさかの、奇跡の大逆転劇が……。
text:イノマー(オナニーマシーン)

5月4日 代々木〜渋谷 ポコチンフリーダム フリーGIG写 真館
暴動がはじまる前。ドヨ〜〜〜ンとしているのは朝早いから。この時点で午前10時くらい。そりゃ眠い、っちゅーの。
11時ちょい過ぎ、いよいよライブがスタート。とにかくもうスゲー強風。オイラはぶっちゃけ二日酔い状態。
ギターのオノチンは後で聞いたところ寝ぼけてたらしい。まともなのはタイコのガンガンだけか?
押し寄せる群衆。でも、ホント、朝早くからみんな大したもんだ。テンション高い。オイラには到底ムリだ……。
ここにも意味なくテンション高い男が(笑)。
ファンサービス。
会場をラママに移しての無料GIG。
お客さんもバンドも元気。でも、この時点でまだ昼の1時くらい……。

 ありがたいことに、『片思ひ…』発売禁止への署名が1000通 を超えた。ふふふ。ありがとさ〜〜ん。5月4日に代々木〜渋谷にて行った“ポコチンフリーダム”も無事に終了。そういった状況をもって、レコード会社と、もう何回目になるのかわからない打ち合わせ。みんなの声を書面 で映像で見てもらう。そうして、数日後、オイラの携帯電話が鳴った。「発売しましょう。申し訳なかったです」とのこと。ジ〜〜〜〜ン。嬉しくて、嬉しくて、渋谷のマット性感に行っちゃいました。
 てなわけで、今回はルーフトップの誌面を借りてポコフリの様子(写真)と署名の極々一部を紹介(ツッコミ)したいと思いマンモス。いや、しかし、ありがてーなー。小さな運動で山が動いた。人生ってわからん。こんなもんか? 明日はどっちだ? 明日は、明日は、明日は……こっちだ!!

「人は“自由”を求めてます。しかし自由の意味をよく考えてみなけりゃならんと思うわけです。ボクはオナマシを通 して“自由”に出会えた、“自由”を感じた気になっているんです。心から信じているんです。オナマシに救われたボク。オナマシを聴いて初めて音楽の意味や力を考え、そしてそこにあったかくて優しい“自由”が待ってるんですよ! オナマシとゴイステとハイスタとガガガ、イノマーさんの愛するバンドはどれも優しくて純粋なバンドですね。オナマシが活動を続けることはすんげえ意味あること! 俺保証したいです。させてください。戦いましょう!」<オナマシはピュアな下ネタ〜♪>
──みんな、真剣なんだなあ。そこまで言われると、ちとわりーな。別 に大人がふざけてるだけなのに。でも、あんがとねんまく。

「『片思ひ…』発売してください! 腐ったお偉いさん達のイカレタ脳みそをきれいにしてくれるサイコーの一枚を世の中に送り出さないでどうすんの? オナマシ万歳!」<裸の大将> ──裸の大将かあ……。 「いい加減発売してほしいです。CDを自粛させた大人の人達も昔は子供だったわけで、欲しいおもちゃなんかを親に頼んで買ってもらったり、だだこねて買ってもらったりした思い出があったと思います。ソレと似てると思うんですよ。何かをやろうとすると、ダメって言う人が常にいて、それでもやっぱりやりたいから! 僕らにとっては『片思ひ…』がそのおもちゃと同じなんです。おもちゃだって、使い方を間違えれば死んだりケガしたりするじゃないですか!? あと、今回のCDは三枚のジャケットで一つの絵になるようになってて、『片思ひ…』のジャケットは足の部分になるんです。今、僕らは地に足がついてない状態なんです。どうか僕らをしっかり二本足で地面 を歩けるようにして下さい」<光>
──なんだか上手いこと言うなあ。でも、もっと地に足がついてないのはオイラたちだと思うけどね。40近くにもなってさ。

「オナマシの曲のどこに問題があるんや! 年金払ってない議員のほうが問題あるやろ!!」<仁太>
──すんません、オイラも払ってません……。

「片思ひ発売禁止反対やん!! ポコフリで聞いた“ヤリマン”をちゃんと家でききたいです(>◎<)」<ボス>
──へへへ。「ヤリマン」は個人的にもスゲー好きな曲なんだよね。ホント、聴いてもらいたいなあ。うちには珍しいタイプの曲だし。

「30過ぎてからオナマシを知った俺は、10代、20代の若い子達以上にオナマシが『チンコ、マンコ』と叫ぶ姿を、今にも心が張り裂けそうなくらいの切実な痛みを持った思いで感じてました。イノマーさんはよく“いいオトナがふざけて演ってるバンドだから(笑)”って言うけど、一同世代から見ると俺も真っ直ぐにその道へ転がり落ちて行ってるわけで……。オナマシのあの叫びには、そこにたくさんの涙や悲しみが詰まっていることを、業界の方にも感じとってほしいです」<4℃>
──いやいや、そんな。単純にモテないだけだからさ。涙と悲しみとザーメンの日々。

「昨日、ポコフリに参加してファンを楽しませてくれるバンドとしてオナマシは最高だと改めて思いました。皆さんお疲れ様でした。これで発売につながらなければ、次はアルタ前とかお台場とか出入り禁止のブリッツ前とか、TV局の近くでやっちゃいましょうよ! 目指せ、うたばん! 目指せ、Mステ! いざとなったらCDはイノマーさんと関わりの深いソフトオンデマンドからでも(笑)。人の迷惑になるのは駄 目だと思うけど、音楽より電車や車の方がうるさいし、最近の昼ドラの方がよほど悪影響ですよ。歪んだ自由だらけのこの国にホントの自由を!」<白ザク>
──デマンドから出せたら嬉しいなあ。ポコフリで無料配布したシングル「性者が街にヤッてくる」の歌詞の中にもマジックミラー号って出てくるのに。どうにかならんか……。

「確かに曲名や歌詞に少々難はあるかもしれませんが、決して彼らは犯罪示唆等、社会への混乱を望んでいる訳じゃないし、素直な歌詞を発表したいだけなので発売禁止という決定はやめてほしい」<32歳会社員>
──いいぞ、いいぞ〜〜!! 32才・会社員。でも、オナマシは社会の混乱なんて考えてない、っちゅーの。アハハハ。ノンポリです。

「マジ発売してください!! マジ今日聞いてよかったです!! 特に“女子便”!!!! やばい。イノマーさんがかっこよかったです!!! 普通 にまた聞きたいからお願いします!!! オナマシ全員にサイン&写メしてもらって今日はマジ最高でした!!!!!! ありがとさまでした☆★ また八王子でやってくれたら最高です!」<???>
――はいな〜〜。「女子便」気に入ってくれましたか。ふふふ。ひっどい曲でしょ。『片思ひ…』にバッチリ入ってるんでヨロシクンニ。

「僕は恥ずかしながら童貞です。はっきり言ってモテません。最近の流行りの歌なんて両思いの曲ばかり、はっきり言ってファックです。それに周りのヤツらはどんどん童貞を喪失していきました。誰も童貞の気持ちをわかってくれないと思ってた。だけどオナマシに出会ってから心が少しずつ癒やされていきました。少しガマンしたらすぐに童貞を捨てれるこの時代、そんな時代にオナマシは性の大切さを教えてくれました。ぶっちゃけ言ってしまえば発売中止になってしまえば僕の信じてたモノがなにかに押さえつけられる様な事です。どうか発売させてください」<正樹>
──はい、発売決定です。でも、性の大切さってなんなんだろうね。わからんチンポ。でも、童貞ってセックスをしたから卒業ってわけじゃないからね。「こんなもんじゃねー」って思っているうちはみんな童貞だ。

「日本のアーティストで唯一良いなぁと思ったオナマシのCDが発売中止なんて悲しすぎる!! 神よ!! オナマシに力を与えたまえ!!」<kroeger>
──もっと日本のアーティスト聴いたほうがいいと思います(笑)。アハハ。

「こんにちゎ!! CDだせるように頑張ってくださぃ!! 署名ってこのメルでいいんですかね?? 私はイノマーより峯田君がだいすきなんだけど、でも発売中止は寂しいです↓↓ ライブいきたい!!!」<福島県みき☆>
──嬉しいけどなんかヘコむわさ。

「4月10日のライブ(渋谷ラママ)を見てまじで感動しました。今までオナマシの存在は知っていましたが、どうせただのろくでもないおふざけバンドだろうと思ってました。でもちがいました……もうおれ本当に泣きそうで泣きそうでしょうがなかったです。こんなに切ないバンドがいただろうか、一気にファンになってしまいました。世の中なにもかも法律やらなにやらで支配されてます。まぁそれはみんなが気持よく行きていくためには必要なのだけれども音楽まで規制される必要はないとおもいます。毎日学校のいろんな女の子を想像のなかで犯して、そんで罪悪感いっぱいで、毎日そんなおれの感情を『愛』とか『くちづけ』とかそんなきれいに訂正した言葉じゃなくて『SEX』とか『マンコ』とか『童貞』とかくだらないのだけれども純粋でリアルな言葉で歌を歌っているオナニーマシーンを応援します!! ♂♀」<康平>
──ありがテンキュー。ただのろくでもないおふざけバンドです(笑)。最後の♂♀が気になる。チンポ、マンコ言い続けますんで。

「おそらくイノマーさんよりもてない人生送ってる自分はオナマシに出会って人生観変わりました。世界中から戦争が消えても僕の人生は何も変わらないと思う。ジョン・レノンは偉大だけど、僕にとっては少なくとも僕を救ってくれたオナマシの方が偉大です! 音楽から自由が消えたらこの国から自由が消える気がする……今こそ音楽の持つ力をもう一度見せつけましょう! これからもオナマシを追いかけます、頑張ってください!」<匿名希望>
──はい、頑張りマンコ。でも、そうなんだよね。例えば、『片思ひ…』の中には「オイラがオナニーしているときに」っていう曲があるんだけど、この曲はまさにそういうことを歌いたかったんだよね。オイラがオナニーしているときにセックスしてるヤツ、人殺しをしてるヤツ、テロをたくらんでるヤツ、とにかくいろんな人がいて、いろんなことが起こってる。でも、自分は圧倒的に無力。その絶望感みたいなものを歌った曲なんだ。オイラにとっては大事な曲。でも、その曲が一時は世に出ないということになってた。だけど、みんなの“声”のおかげで、ようやく発売にこぎつけた。ホント嬉しや。みなさまのおかげです。「おかげさまです」って良い言葉だね。あらためて思ったや。外国じゃない言葉かもね。日本だけの言葉。今回、ここで紹介したのは署名のほんの一部だけど、署名してくれた人もそうだし、かかわってくれたスタッフやすべての人にお礼を言います。おかげさまで『片思ひ…』発売になりました。期待を裏切らない内容になってると自慰じゃない自負してます。是非、聴いてくらはいねんまく。


恒例(?)のホモショー。 最後の最後にはラママ出口にてメンバー全員にてお見送り。全員にこの日のためにレコーディングしたシングル「性者が街にヤッてくる」をプレゼントして終了〜〜〜。お客さん、スタッフ、そしてメンバー、お疲れさんでしタマ金。 『性者が街にヤッてくる』
<NOT FOR SALE>
 5月4日、ポコフリに集まった人のみに配られたシングル。オナマシっぽいノリノリの曲はもちろんカバーソングです。

★Release info.

片思ひ…

TIGER HOLE/LOFT RECORDS
THCA-033
2,100円(税込)
6月30日発売

オナニーマシーン 公式サイト http://www.onaniemachine.com/