彼らと話していると、年が近いせいかクラスメイトと喋っているような感覚になる。しかも不思議なもので、彼らと喋る空気感が居心地よいのか、男とか女とか関係なしに、一人の人間としてぶつかることができる。どうしてなんだろう…? でも、私はその疑問は永遠に判らなくってもよいな。だって、これからも一緒に夢や現実をぶつけていける仲間でありたいから…。そして、彼らの未知なる引き出しからどんな魔法が出るのか…今後も本当に楽しみで仕方がない。 (interview:hiroko higuchi*)

 『サーチライト』発表後の反応や如何に?
──先月号に引き続き、今回はカラーページでのインタビュー第2弾ということで、まずは近況から教えて下さい。
タケシタ「最近は取材やら何やらでバタバタとしています。あと、新曲を詰めたりとか…」
──先月、無事ミニ・アルバム『サーチライト』が発売されましたが、お店が大変なことになっていますね…(笑)。どこのお店へ行っても大きく展開されていましたね。
タケシタ「旗の台のTSUTAYAで視聴機に入っていましたね(笑)」
──(笑)それはある意味大事件ですよ!! だって、あそこはGLAYとかミスチル等の大きいアーティストが誇らし気に飾ってあるお店ですからね。
全員「(笑)」
──今日(5/19)、用事で某外資系レコード・ショップへ行ったら、『サーチライト』の中から〈夕凪〉がストア・プレイされていましたからね…。これは思わず仕込んでいるんじゃないのか?って思ってしまったくらい(笑)。凄く注目されていますね!
全員「嬉しいです!!」
──しかも、レコード・ショップのチャートを見ていたら、かなり上位のほうに『サーチライト』がありましたね。
クボ「いいものは売れるんですよ(笑)」
──最近はキャンペーンであちらこちらお邪魔しているみたいですが…。
クボ「明日(5/20)行ってきます」
──どこへ行くのですか?
タケシタ「大阪です。来週も行ってくるんですよ」
クボ「行きますか? 飯喰いに?(笑)」
──行きたいですね〜。甲賀流のたこ焼きを食べに…(笑)。
ヤマザキ「朝の11時30分に大阪集合なんですよ」
──これまた早いですね。
タケシタ「しかも初! 新幹線ですよ」
──えっ? 本当に? いやぁ〜出世したね…(笑)
クボ「でも、俺らライヴで新幹線はまだ使ったことないですよ〜」
──なんだかバンドとして調子良さそうだね。
クボ「僕らはヤル気満々ですよ〜」
──そして、大阪FM802で〈夕凪〉が5月のヘヴィ・ローテーションを取れたみたいで。凄い快挙だよね。
クボ「ありがとうございます」 ツヨシ「凄い嬉しかったです」
──みんなで長距離運転しながら頑張った涙ぐましい努力が…。
全員「そうですね」
──リスナーの皆様もきっと楽しみにしてくれているんだろうな。
タケシタ「僕らも明日、自分らの曲が流れているのを聴くのが楽しみです」
──今回のFM802のパワープレイが決まったことも、個人的にレーベルの仕事をする上でとても自信に繋がりました。やっぱり“曲”なのかなぁって(笑)。
クボ「家でも聴ける作品を作ってゆきたいですね」 
──そして、もうすでに新曲を詰めているそうですが、忙しそうだけど、なんだかみんなとても楽しそうですね!
クボ「今、めっちゃ詰めていますよ。今回、〈夕凪〉を出すことによって自分らは変化することができたから、今はさらに〈夕凪〉に続くストーリーを考えている感じですね。音楽的にも歌詞的にも。もうちょっと世界を広げられたらなぁと」
ヤマザキ「もうちょっとスパイスを入れようかなぁと。どんどん進化していきたい」

尊敬してやまないアーティストとの共演
──そんな新作は夏頃には私達に聴かせてもらえる感じですかね?
クボ「今、まさにそれを練っているところですね」
──すでにすっごく新作が楽しみです…。あれだけのものを世の中に出すと、次の作品へのプレッシャーみたいなものを感じたりはしませんか?
クボ「そうですね…。はい」
ヤマザキ「僕は皆無ですよ」
──あの…同じバンド・メンバーなのに言っていることが全く逆なんですけど(笑)。
ヤマザキ「俺とクボ君はね、結構正反対で、丁度ツヨシがまん中でバランス取れている感じなんだよね」
──ではツヨシくんは帳尻を合わせているんだ(笑)。
タケシタ「帳尻合わせているとか言わないで下さいよ〜!!(笑)」
クボ「例えば、僕が正義で山ちゃんが悪で、ツヨシが普通 の人みたいな(笑)」
──あの…メンバーから“悪”って言われているヤマザキさん、それで良いのですか?(笑)
ヤマザキ「うん。自分でもそう思う(笑)」
──『サーチライト』をリリースしてから、お客さんの反応はどんな感じ?
クボ「リリースしてから、まだライヴをしていないじゃないですか? 今の段階ではやっぱり不安もありつつ…。でも、ホームページのBBSなどの身近な場所では盛り上がっているみたいで良かったです」
──先日、メレンゲのBBSを覗いてみたら、男の子からの書き込みだと思われるものがあったね。
タケシタ「嬉しいです」
クボ「先日、メンバーで下北沢ハイラインレコーズへ行ったんですよ。そうしたら、偶然男の子が僕らのCDを購入してくれていて…」
タケシタ「その男の子もバンドをやっているみたいで。メレンゲの曲をコピーしてくれているみたいなんですよ」
──なんか良い話だね。段々そうやって人に影響を与えていくようになるんだね。そんなメレンゲですが、今月もまた新宿ロフトに出演してくれますね。今回は非常に尊敬してやまない方との共演を果 たすということで…。その辺りの心境をお聞かせ下さい。
クボ「勝ちに行きますよ。打たせて取ります」
──偉いね! 誰と共演しようとライヴをする時はそれくらいの意気込みは必要ですね!
ヤマザキ「俺、一塁」
タケシタ「キャッチャーで……(笑)」
──高野 寛さん、浅田信一さんですものね、今回の共演者は。
クボ「高野 寛さんに関しては、中学生の時にお兄ちゃんと一緒にコンサートを観に行ったんですよ。その時、高野さんが真っ赤なスーツを着ていたんです。当時それが恰好良かったんですよね」
──思えば、当時自分がお金を出してまで観に行ったアーティストと同じステージに立てるわけですから、ミュージャシャン冥利につきるというか…感慨深いものがありますよね。
クボ「そうですね」
──これをきっかけに、今後もいろんな方と共演できると良いですね。
クボ「いろいろと試せる環境にいれて、本当感謝しています」
──6月のロフト公演に関しては、個人的にもしてやったなという感があって。最近は近しいジャンル同志、コンパクトにまとめているイヴェントやブッキングが多かったりするじゃないですか? でも今回はバンド自身が新たな空間でチャレンジできるのではないのかなぁと思っていて。
クボ「音楽が好きだったら、ジャンルなんて関係ないと思うし、そういったところで一緒に楽しい空間を作れたらなぁと」
──では最後に、今後の野望や目標を聞かせて下さい。
クボ「とにかく音楽で人の為に何かやりたいなぁと」
ヤマザキ「僕個人としては、世界征服かなぁと(笑)」
タケシタ「幸せになりたいなぁと(笑)」
──改めて思うんだけど、メレンゲは各人のキャラクターのバランスが良く取れたバンドだなぁと。優等生だらけの集まりじゃなくて良かったね!
ヤマザキ「そうですね(笑)」


★Release info.

サーチライト

WARNER MUSIC JAPAN/ORGANON
WPCL-10091
1,575yen (tax in)
IN STORES NOW

★Live info.
<LOFT presents SATURDAY NIGHT R&R SHOW 2004 Vol.3 supported by Weeklyぴあ>
2004年6月12日(土)新宿LOFT
w) 高野 寛 / 浅田信一
OPEN 18:00 / START 19:00
PRICE: advance-3,150yen / door-3,500yen(共にDRINK代別)
【info.】shinjuku LOFT:03-5272-0382

『サーチライト』発売記念ライヴ・ツアー決定!!
6月16日(水)名古屋ell.FITS ALL
6月18日(金)大阪十三ファンダンゴ

メレンゲ OFFICIAL WEB SITE http://www.e-merengue.com/
ワーナーミュージック WEB SITE http://wmg.jp/merengue/

メレンゲさんから素敵なプレゼントがあります!