ロフト出演回数ナンバー1を誇るニューロティカが、今年でなんと結成20周年を迎える! 勢いに乗って超豪華な顔ぶれによるニューロティカ・トリビュートアルバムまで作っちゃいました! …ということで、それを記念して西新宿ロフト時代から親交を重ねてきた大先輩達に集まって頂き、ニューロティカについて語って…というよりは、西新宿ロフトの同窓会みたいになってしまいましたが…!? そしてものすごーく緊張の面 持ちのあっちゃん。どうなる!? イノウエアツシ!(text : 北村ヂン)

──ニューロティカ二十周年と、トリビュート発売ということで集まって頂いたわけですが、まあなんとなくロフト同窓会みたいになってますけど…。ロフトに出入りしだしたのは誰が一番早いんですか?
 (小林)シゲが一番早いんじゃない?
小林 イヤ、茂さんでしょ。
 シゲはいつ頃ロフトに入ったの?
小林 1981年の秋くらいかな。
仲野 じゃあオレだね。だってオレが一番最初にロフトに来たのって東京ロッカーズの頃だもん、もちろん観に来てたんだけど。まだ魚雷があった頃だからね(笑)。PAが潜水艦の上にあって。
 アナーキーがロフトに出始めたのはいつ頃なの?
仲野 1980年。レコードデビューしてからだからね。一番最初にロフトに出た時も一応、東京ロッカーズの企画だったんだけど、もうリザードとかフリクションとかいない末期だったからね。
アツシ その頃はよくロフトとか屋根裏でライブやってましたよね。ボクも観に行ってて、でもアナーキーのライブはとても怖いから後ろの方で構えて観てたら、前の方にいる人たちに「このヤロー! アナーキーのライブ観に来てんだろ! 前に来い!」って言われて…。もう走って行きましたよ(笑) 錠 まだあっちゃんがパーマ頭だった頃だ(笑)
──アツシさんがロフトに最初に観に来たのは誰のライブだったんですか。
アツシ やっぱりARBだね。
 オレは東京出てきて初めてロフトで見たライブっていうのがアナーキーだったんだよね。1981年かな。
仲野 あ、ホント!? あの頃はARBが300人入れてロフトの記録作ったとか言ってた時期だよな。その後アナーキーが抜いたんだけど、でもルースターズに抜かれたんだ(笑)。ARBのライブはたまに観に行ってたけど、ARBの客は姉ちゃんが多いから300人も入ると酸欠でバタバタ倒れてたからね。
──アナーキーの客は強そうですけどね。
仲野 アナーキーの客は倒れてるヤツはいなかったなー。

<ピエロと話すことはねぇ!>
──そんな感じで、最初はやってる側と観る関係だったのが、それぞれバンドを始めて、知り合っていくわけですけども。とはいってもあまり対バンしたりとかはなかったわけですよね。
アツシ 後期にやらせてもらいましたけどね。
──やっぱり打ち上げで培った仲って感じなんですか。
アツシ ボクと錠さんがまず知り合って、それから茂さんを紹介してもらったんですよ。
仲野 あの頃、錠はメチャクチャフットワークよかったもんな。
 最初はシゲがあっちゃんを紹介してくれたんだよね。…覚えてないでしょ。
小林 …覚えてないねー。
 ちょうどオレが前のバンドからG.D.に変わった頃なんだけど、その頃ニューロティカもロフトでよくやるようになってたんだよね。それで、シゲとあっちゃんとジャッキー(ニューロティカ前ギタリスト)が飲んでて、シゲから紹介したいヤツがいるからおいでよって電話がかかってきたんだけど、オレ最初は「別 にいい」って断ったんだよ(笑)。「ピエロと話すことはねぇ!」って思ってたから(笑)
アツシ (笑)
 最初はすごい偏見があったんだ。でも「そう言わずに、会えばわかるから」って、ロティカがイベントで初めて野音に立った時にあっちゃんがステージにキスをしてたのとか、ロフトの床をすごい大事にしているのをシゲが見てたらしいんだけど、それでコイツはちゃんとわかってるヤツなんだって思ったらしいんだ。
仲野 実は掃除してたんじゃないの!?(笑)
アツシ なめられるくらい綺麗にしろって怒られたんで…(笑)
 それで、まあそれなら…ってことで一緒に飲んでみたら面 白かったんだよね。
──音楽のジャンル的にいったら、そんなに交流はなさそうですもんね。ホントにロフトに仲介されてって感じですよね。
 うん、そうじゃなかったらオレは最初あっちゃんの事「ピエロなんか…」みたいな印象があったし、あっちゃんもオレのこと外人だと思ってたからね。
アツシ だって金髪だから(笑)

<夢のロフトデビュー>
──ニューロティカがロフトに初めて出たのはいつ頃なんですか。
小林 一番最初はイベントだったんだよね。
アツシ ウチとPOGOとANTIっていうメンツで。(1985年9月3日)
 オレらは一番最初は日曜の昼のオーディションだったな…落ちたんだけど(笑)
アツシ ウチは最初それにさえ出してもらえなかったですからね。で、85年くらいにそのイベントで出してもらって、その時にここぞとばかりに当時の店長に自分の企画の企画書を持っていったんですよね。それで一回目の自分の企画をやって(1985年12月3日「ネオファミリー大作戦Vol.1」)、お客さんが70人くらい入ったのかな。
──そんな感じでロフトデビューを遂げて、それから一週間やったり十日間やったりと、ロフトの記録をどんどん作っていくわけですが。
 ニューロティカの場合、一週間とか十日とかあったら、ネタを仕込むのが大変だったよね。
アツシ 例の一週間やったヤツの初日に、錠さんがセッションで出てくれたんだけど、その後に七日間もあるから、とりあえず今日は酒飲まないで帰ろうって思ってたのに、錠さんとシゲさんから「そんなのロックじゃない」って言われて(笑)。結局毎日飲んでたんだよ! もう七日目には全然声出なかったですからね(笑)。…シゲさんは二日目には店に来てなかったですけど(笑)結局自分の都合だけなんじゃん!
錠 あん時は毎日打ち上げだったもんね。
──その頃、他のバンドでそんなに連続で何日もやってる人っていたんですか。
小林 ゼルダが先に一週間はやってたんじゃないかな。
アツシ それからニューロティカが一週間やって、さらに十日間やって。
小林 ルースターズも五日間くらいやったんだよね。
アツシ ロフトで一番やって名前を残したかったっていうことだけなんですけどね。
──ロティカってとにかくロフトに対してのこだわりというか、意地みたいなのを常に持ってますよね。
アツシ そうですね、それはもう憧れの場所でしたから。でも今ってそこまでこだわっている人って少ないんじゃないかな?
 今は渋谷でも新宿でも、小屋が増えてるからね。
仲野 バンドブームがあったり、ロフトが移転するとかしないとかやってた頃からそういうヤツが少なくなったような気がするけど。
アツシ だからあんまりボクらの下の世代がいないんですよね。
──いつまで経っても下っ端扱いだと。
 この人(仲野)たちが引退しないからねー(笑)
仲野 (笑)

<誰かがいた>
仲野 でも本当に、昔のロフトは行きゃあ大体誰かいたからね。
小林 あの頃は場所がなかったのかもね。今ほど朝までやってるようなクラブとかもなかったし。
仲野 まず金がなかったんだけどね。あの頃って、そういうムーブメントみたいなものが起こっていたところがロフトぐらいしかなかったんで、ゴールデン街には役者どもが集まってて、ミュージシャンはロフトに集まるみたいな感じはあったよね。ライブハウスの数だってそんなに多くなかったもんな。
アツシ でもロフトに集まってたメンバーってほとんど同じメンバーだったじゃないですか。他のバンド達ってあの頃どこで飲んでたんですかね。
 イヤー、きっと夜中のロフトには怖くて来れなかったんだと思うよ。
仲野 それはキースが常時いたからだよ!「キースってロフトに住んでるんですか?」って聞いてる姉ちゃんとかいたもん。なんかその姉ちゃんが行くと必ずキースがいたらしいんだよね(笑)
アツシ まあボクも、とにかくロフトが好きだったから、わざわざ自転車で行ける範囲で落合に住んでましたからね。
 ああ、そうなんだ。オレはロフトに行きやすいように、ロフトの近所のビデオ屋で働いてた。
──ホントにみんな通ってたんですね。
 何回か本気で泊まったこともあったからね。
小林 みんなよく寝てたもんね。オレなんか一度、早番に遅刻しそうだったんでロフトに電話したら…キースが出たもん(笑)
仲野 やっぱり住んでるんじゃん!(笑)。今は亡き尾崎豊なんかも楽屋で寝てたりしてたもんな。ホント、あの頃のロフトってミュージシャンを引き寄せる何かがあったんだろうな。
──尾崎豊ってロフトに出演はしてないですよね。
小林 出てはいないよね。
アツシ 尾崎にはちょっとジェラシー感じてたんですよ。…だって出てもいないのにプロモーションビデオはロフトだったんですよ! 仲野 尾崎紀世彦じゃないだけ良かったじゃん。
 ロフトはカラオケのバックのわけわからない映像とかでもよく使われてたけどね(笑)
仲野 それを言うなら、アナーキーが初めて出た映画「嗚呼!おんなたち〜猥歌」もロフトだもんな。
小林 「太陽にほえろ」でヤマさんが死んだのもロフトだったんだよね。
 そうそう、そのバックでG.D.のポスターが映ってたんだよ(笑)。「ヤッター、テレビ映ったよ!」って大喜び(笑)。オレらのテレビデビューもロフトだったんだよ、火曜サスペンス劇場で島田陽子の後ろで飲んでる役(笑)
仲野 オレ達のビデオ「旗をかかげろ」なんかもロフトだったな。…そう言えば「ヒストリー・オブ・アナーキー」にはロティカもG.D.も映ってるよな。
 たくさん映ってるよー…警備で(笑)
アツシ あの時はGDとニューロティカで警備やったんですよね。ウチは体格がいいヤツを二人送り込んで、ボクはカウンターの中で観てたんですけど(笑)

<バイオレンス・イン・ロフト>
仲野 やっぱりオレ達だろ、ロフトに一番迷惑かけたのは。
小林 …う〜ん、やっぱそうかな〜(笑)。ケンカもよくしたしねー。錠もよくしたけどね。
仲野 でも一番暴れてたのはキースだよ。
小林 ロティカはそういうことってないよね。
アツシ 朝方、諸先輩方から電話がかかって来て「ごめんあっちゃん。あっちゃんの知り合いぶん殴っちゃった」って(笑)。そういう被害報告はよくありましたけどね。
──ああ、関係者が被害にあっちゃってたんですね。
 シゲも結構ケンカしてたよね。
小林 ケンカなんかしてないよー。
アツシ 「あっちゃんのせいでシゲさんにボコボコにされちゃったよ」っていう苦情もたくさんもらいましたよ。
──なんでアツシさんのせいなんですか?
アツシ 打ち上げで酔っぱらっていい感じになると、「ちょっと演奏させてよー」とか言っちゃうんだけど、PAがいないと出来ないからね。それでシゲさんがPAを電話で呼び出すんだけど…。
小林
 家からね。
アツシ 一回ウチに帰ったのに来るわけないじゃないですか。で、気が付いたらPAの人がボッコボコの顔してオペレーターしてたり(笑)
 シゲはよく店員さんをぶっ飛ばしてたよねー(笑)
小林 そんなことないよ〜。
──しかし、ロティカって武闘派じゃないのに、そんなデンジャラスなロフトの中でよく生き延びられましたね。アツシさんが巻き込まれたとかはないんですか。
アツシ 巻き込まれたことはないですね。ただ、苦情とかは全部ボクに入って来ますけど。
──世渡り上手って感じしますからね。
小林 うまいんだよね。飲んでて「あいつよくねーよな」とか言い出すのは大体あっちゃんだったりするんだけど…。
 シゲには遠回しに「あんなバンドロフトに出しちゃっていいの」って言ったり、オレには「アイツ生意気なんでやっちゃって下さいよ」とか(笑)
アツシ アブネーアブネー!(笑)
──出る杭は怖い先輩達に頼んで打っておくと。

<ロフトの掟>
小林 当時お客さん達に「クラブなんかと違って、ライブハウスって独特のルールがあるよね」ってよく言われたんだけど、確かにロフトってそういう所があって、法律とは違うルールが誰が言うでもなくあったよね。。
アツシ 柴山さんが来るとみんなが博多弁になるとか(笑)
 仲野茂の語りにはちゃんと付き合わなくちゃいけないとか(笑)。85年くらいかな、みんなで楽しく飲んでるの所に茂さんがいきなり来て「日本のロックは…」ってはじまっちゃって…(笑)。始まったのが夜中の三時くらいだったんだけど、帰るに帰れないじゃない、話が終わらないから…。それで延々付き合ってたら朝の10時半くらいまで続いたからねー。つらかったなーあれは(笑)
仲野 飲むとしゃべるんだよなー…。だから、ロフトに「これから行くから!」って電話してから行ったら、扉が閉められてたことがあったよ。耳をあててみたら明らかに中に誰かいる気配はするのに…オレが来るから閉めやがったんだよ!
アツシ そういう話でいうと、ある時シゲさんに夜釣りに行こうって誘われて二人で夜釣りに行ったことがあるんですよ。それで何匹か釣れたんで「じゃあこれ、ロフトで料理しよう」ってことになって。自分で釣ったのをロフトで料理するなんてすごいステキじゃないですか。十二時半かな「じゃあこれから行くから」ってシゲさんがロフトに電話したら、誰も出ないんですよ。シゲさんが釣りに行くってわかってたから店員がもう早めに店閉めてたんですよね(笑)。「なんだよ、誰も出ねーよって」…しょうがないから自分で店を開けて、二人で魚を食べましたねー…。それでも「一応女来るかもしんないから電気つけとこうぜ」って、ネオンだけは点けておいたんだけど(笑)
 ロフトのネオンって不思議だったよね。営業時間中なのに消えてたり、途中から点いたり(笑)
アツシ 誰の都合だっちゅうねん(笑)
 中の女の人数と男の人数が合うと消えてたんだけどね。
アツシ でも、その釣りの時は結局誰も来なかったんですよね。これじゃあロックじゃないと二人でキャバクラ行ったんですよね(笑)
小林 よく覚えてるね〜。

<ニューロティカ・トリビュート>
──ニューロティカ・トリビュートってことなんで、ちょっとはアツシさんの事を褒めていきたいと思うんですけど…。
 そういう事ね(笑)…あっちゃんも20年かぁ〜。
仲野 あっという間って言えばあっという間だよな。でも、みんなタフだよね。残ってるっていうことは。
 ロティカは昔五人組だったんだけど、ロフトで十日間とかやった後に辞めちゃったじゃんか。それであっちゃんとジャッキーだけになっちゃって…。
アツシ メイクも取ってな。
 その時、あっちゃんは結構ションボリしてたわけよ 事務所も倒れちゃって、言い方悪いけど一時期お客さんもガクッと減っちゃって。
アツシ メイク取ってカッコつけたと思ってたんだけど、周りから見たらダサかったんでしょうね。
仲野 色々考え方があるんだろうけど、ロティカってやっぱりKISS的だよね。メイクを取って人気が落ちちゃって、またメイクをして人気がグーンって上がって。そういう事に対して照れててもしょうがないからね。自分達がやってきたことっていうのは、誰が何と言おうと自分達の物だし、リバイバルだなんだって言われても、自分の実績なんだからそれをどう利用しようが勝手だもんな。
 まあ、それからカタルとナボが入って、ジャッキーが辞めて。シズオが入ってもう一回出直しっていう感じになって。でもその頃もまだライブやって満員っていう感じじゃなかったよね。
仲野 シズオは最初の頃は静岡から中央高速で通 ってたんだよな。オレ、サービスエリアで会ったもん。「これからリハなんですよ!」って。スタジオまで中央高速で通 うなよって(笑)
──シズオさんが入ってから何年になりますか。
シズオ 六年目ですね
 六年かー。がんばったよね。それでまたこんなに人気出ちゃってさ、トリビュートだってこんなに豪華メンバーでやって。…アナーキーを復活させるくらいの勢いだからね(笑)。
──アツシさんの周りの巻き込み方の上手さってすごいですよね。
 この笑顔の裏に隠された野心がね(笑) 仲野 意外に物考えてる策略家だからね。一つ考えるたびに毛が一本抜けてるから。 アツシ だからこんなにハゲちゃって(笑)
──普通トリビュートっていうと、後輩とかが参加するもんだと思うんですけど。なんで大先輩を誘ったんですか?
アツシ イヤー、一応ちょっと電話してみたらいいって言うんで(笑)
──今回トリビュートに参加してみてどうでしたか。
仲野 面白かったね、久しぶりにアナーキーで集まってスタジオ入って。
──久しぶりにスタジオ入ってやったのがニューロティカの曲っていう(笑)
仲野 でもアナーキーでやったら、ちゃんとハードコアになったからね。
 (藤沼)伸一さんがまた格好いいギターを弾いてるんですよね。
仲野 曲を選ぶのが大変でさー。ここから選んでくれって曲を送ってきたんだけど、MD三枚で60曲くらい入ってるんだよ(笑)多すぎるっての! 
結局、一番オレたちらしいのを選んだんだけど。
 オレらは「アイキタ」っていう曲をやったんだけど、それ以外に四曲の要素を混ぜて一曲に仕上げたんだよ。
小林 自分の曲がこうやって色んな形になって演奏されてるのを聴くのって嬉しいでしょ。
アツシ 本当に感謝感謝ですよね。もう嬉しいを通り越してますよ。
──普通のトリビュートみたいにファンだったバンドが集まったっていうよりは、ロティカと非常に関係性の高いバンドが集まったっていう感じですよね。
小林 気持ちも入ってるしね。
アツシ 最近色々出ているトリビュートアルバムの中では、群を抜いて本当に素晴らしい世界一の出来だと思いますよ。言葉ではマジ語れません!
小林 ロティカっていうバンドをちゃんと理解している人たちがやっているからこそ、音だったりパフォーマンスだったりにもこだわりを感じるし。
仲野 トリビュートって普通は勝手にやられるもんなのに、自分でメンバー集めて、自分でプロデューサーだもんね。
 普通だったら、これが入ったら売れるんじゃないか、とかこれが入ったら面 白いんじゃないかみたいな感じでレコード会社が選んで作るから、なんでコイツが入ってるんだよ、ホントに知ってんの? みたいなトリビュートが多いからね。
アツシ 今回はレコード会社にお金だけ出してもらって、中身に関しては本当に自由にやらせてもらったんで感謝してますね。
 メンバーも豪華だしね。パフィーの曲なんか、すごくいいんだよ。あの曲を選んでるあたりもいいよね。 アツシ パフィーちゃんの時は、エグゼクティブ・プロデューサーとして、歌入れに立ち会ったんだけど、二人ともピエロのメイクして歌ってくれてたんですよ! ホント嬉しかったですね。参加してくれた他の人たちにもみんなすごく感謝してます! ホントに毎回曲が上がってくるたびにメンバー全員正座して聴きましたからね。

<あっちゃんこそロックだ!>
仲野 ロティカを見てるとさ、面白いよね。アナーキーなんかが典型的なんだけど、バンドがバンドであり続けられる時期ってどうしても短いと思うんだよ。パンクなんか特にそうで、ピストルズがまさにパンクだと思うのはそこなんだけど。クラッシュなんかはパンクとして出てきたけど「サンディニスタ!}の頃にはもうパンクっていうよりは、完全にロックになってるじゃん。そういう意味でアナーキーも、アナーキーとしていい時期だったのは三枚目くらいまでだと思うんだ。それをもう一回やってるロティカってタフだと思うよね。
 あっちゃんの中で20年間やって来て、迷いみたいなものってなかったの? このままでいいのかな、みたいな。
アツシ イヤ、ないですね。
 それはすごいよね。方向性とか音楽性にも迷いはなかった?
アツシ もう常に楽しくてしょうがなかったんで。
 でも、一時期メイクとってたのは何でだったの。
アツシ …やっぱり…石橋陵になりたかったんで(笑)
仲野 陵になりたかったんだ。
 その頃、ブラックジーンズ履いて、革ジャン着たりしてたもんね。ちなみに、オレは最初アナーキーになりたかったんだけど、すぐに「あ、これは違う」って思ったもん。
仲野 (笑)。でも、ARBを目指した結果 こうなったっていうのも凄いよな(笑)。やっぱり、あっちゃんのすごい所って、全然音楽的じゃないところなんだよ。普通 バンドを長く続けてたらどうしても上手くなりたいとか、器用にやりたいとか思っちゃうもんだけど、それがバンドをダメにしてくんだよね。リスナーがバンドに期待することって、変に上手くなる事なんかじゃないからね。バンドの魅力っていうのはそんなの関係ないから。でもやっぱり楽器持ってる人は上手くなりたいんだよな。そういう事がダサイんだよ。日本人って教本とかマニュアルとかがどうしても好きでさ、上手くならなくていいヤツが上手くなってたりとか、本当はそんなこと必要ないじゃない。上手くなり方がちょっと違うんじゃないかなって思うよ。その点あっちゃんは全然変わらないからね。他のメンバーが上手くなって行ってもあっちゃんだけは全く変わってないから。それってすごいよね、本当の意味でのロックだと思うよ。
アツシ イヤー、本当にありがたいお言葉です。今日はありがとうございました!


なんと二枚組!豪華メンバーによる 前代未聞のトリビュートアルバム!
Tribute to NEW ROTE’KA
A.I COMPANY
VICL-61359-60 NOW OUT!
3,300(tax out)

<収録曲/アーティスト>
トラック DISC 1
1. チョイスで会おうぜ / SOUL FLOWER UNION 2. ラッキーライフ / Oi-SKALL MATES 3. 青いお空に〜Why don't you / ロリータ18号 4. DRINKIN' BOYS / ジェット機〜Jetki〜 5. <ア・イ・キ・タ>アンジェリーナ〜ア・イ・キ・タ〜A・T・K・T〜チョイスで会おうぜ / G.D.FLICKERS 6. ロックンロール風俗-番外編-Part1 / 木更津プラスティック少年帯(氣志團) feat.まちゃまちゃ 7. 修豚哀歌2 ( I LOVE YOU なんて言えねぇ ) / 白鳥松竹梅 from 氣志團 8. ロックンロール風俗-番外編-Part2 / 木更津プラスティック少年帯(氣志團) feat.まちゃまちゃ 9. Girl in KAGURAZAKA 神楽坂の女 / 白鳥松竹梅 from 氣志團 10. 夏・NANCY・16才 / POLYSICS 11. ・・・to be HARLEM / JINDOU 12. それぞれのクリスマス / IKUZONE with Techno-x ( Dragon Ash ) 13. L・O・E / GOOFY'S HOLIDAY 14. 太陽族 / 太陽族
トラック DISC 2
1. 絶対絶命のピンチに尻尾を高く上げろ!! / GELUGUGU 2. 旅に出よう / SHIGERU FOREVER ( チバユウスケ ) 3. スイカ of DEATH / ANARCHY 4. A・T・K・T / ANARCHY 5. 気持ちいっぱいビンビンビン!! / 蒼井そら&ロティカアミーゴス 6. 風の中のロックンロール / 大槻ケンヂ 7. 嘘になっちまうぜ / 175R 8. 東京花火 / PUFFY 9. 青春III / POTSHOT featuring YOKO UTSUMI



4月24日(土) at.日比谷野外音楽堂
<JET FES>
OPEN 14:00 / START 15:00
w/ ジェット機 / B-DASH / cune / DOMINO88 / REGULAR STANCE / つばき / 他

MINI ALBUM 88R 発売記念 20th ANNIVERSARY “Days of NEW ROTE’KA”
OPEN18:00 / START 19:00
TICKET Adv.2700 / door 3200

(※入場者全員に「ややうけ時計」プレゼント! )

5月22日(土)名古屋ダイアモンドホール 問)ZOOMenterprise:052-290-0909
5月23日(日)大阪ベイサイドジェニー 問)ベイサイドジェニー:06-6576-5640 担当:山根
5月29日(土)渋谷O-east 問)DISK GARAGE:03-5436-960

新宿ロフト四天王から素敵なプレゼントがあります!