やっとやっと! ようやっと!! 待ちに待ったstep by stepの1st.albumがお目見えするぞ! その期待を裏切らない、ある意味気持ちいい〜くらいにあっさり裏切ってくれちゃったやり過ぎッな全10曲、"BIG SKANK"。覚悟して聴きなさい! そして彼らの中毒になっておしまいッ!! (INTEREVIEW CHIE ARAKI)


●10曲なら10通りのSKAを
----9月19日にstep by step記念すべき1st.アルバムが出ますが。気がつくと、結成から4年去年の今頃に出したマキシのときに、続けてアルバムが出したい! って話していたのを覚えていますが。
KOOSUKE(VO&G) そうね。構想的にはもう少し早い段階でアルバムをリリースしたかったんだけど、曲作りも終わって、段取りも問題なかったんだけど、降りて来ちゃったんですよ。降りてきたメロディーがあって。そこからまた始まってしまった。
----そうか(笑)。曲に関して、以外と決め込んでそれ通りに再現と言うよりは、その場の発想だったりを大事にしているのかな。 KOOSUKE それはもちろん! 作り込むと、ノリが出てこなかったり、降りてきたものが発揮される余地が無くなっちゃうでしょ。
TSUJI(Tb.) だからスタジオまでに作り込んでいくんだけど、その場でもう一度崩してみるとか。
KOOSUKE 今回の10曲、最初は11曲だったんだけど。1曲1曲それぞれが違うSKAを表現したくて。その辺はこだわった所かもしれない。
----違うSKAっていうのは?
TSUJI オーセンティックっぽいものもあれば、NEO SKAっぽいものがあったり、2-TONEっぽいものとか。幅広くやっていきたいんですよ。 KOOSUKE アルバムだったから色々やりたいことが出て来ちゃったね。
----SKAにこだわった理由は?
KOOSUKE それはバンドの一番の部分であるからで、SKAがないとダメ。だから、step by stepにとってはSKAがモチーフの一つという訳じゃないんですよ。
TSUJI 10曲だったら10通りのSKAをやろうとして、アルバムを作ったんだけど、寄せ集め感はないと思うんですよ。うちらなりの解釈が全ての曲には含まれているから。バラエティーにはとんでいるんだけど、的は絞ったつもり。いいものが出来たと思いますよ(ニヤリ)。
----しかもこれほどstep by stepがSKAが好きだったんだなぁって、改めて思ったりもして。
KOOSUKE そういってもらえれば。
YOSHIKI(VO&B) 曲のアイディアにしてもアレンジにしても、とにかくやりたいことが出来たと思うよ。
KOOSUKE なんにしてもそうなんですけど、無理矢理はイヤなんで。これまでの作品もそうだけど、今回はとにかく納得出来たね。
----そうか。とにかくこの作品はstep by stepの間口の広さが遺憾なく発揮されているなぁって思いますよ。これまでは、割とハードな曲だとかテンポチェンジの激しい曲が粒ぞろいに並んでいたように思うんですよ。だけど、TOKYO MONOLITHIC辺りからそれだけじゃないんだなぁっていうのが私の感覚なんですが。
TSUJI うちら的には自然な流れで。
YU(SAX) みんなの目指す所が一緒になってきたかも。気持ちいい瞬間っていうのが一緒になってきたから、いろんな事が出来るようになったし。TOKYO〜の時も思ったんだけど、みんなの気持ちがいい方向に一つになっているんだよね。
----それは、バンドとしてワンステップ前に進んだ感があるの?
YU まぁねぇ、長く一緒にいるからねぇ、、、。
KOOSUKE バンドとしていい感じだから、いいものが出来たね。
----それでは、1曲1曲振り返ってみましょう!

●M-1 OLD SKANKIN
----これは結構昔からやっている曲ですよね。
YU 録りなおしました!
KOOSUKE これはメッセージ性が強い曲で、割とうちらのバンドの姿勢を歌っていて。初めてのアルバムだったから、バンドの方向性を示す曲を入れたかったんですよ。
----だから1曲目だ!
KOOSUKE そうですね。
----ちなみに、そのバンドの信念とは?
KOOSUKE バンドをやっている時に考えていること音楽に対する思い入れとか、SKAに対するリスペクト。
----SKAに対するリスペクト! この曲は割とハードな部分に耳がいきますけど(笑)。
KOOSUKE いやいや、この曲は深いんですよ。MCもジャマイカ人のジェイソンにやってもらったんだけど、MCの内容も歌詞の内容に近づけてもらって。とにかく思い入れがある曲ですね。
YOSHIKI その通り! 最高!
----ちなみに曲順は悩みました?
YU 悩みました!!
YOSHIKI レコーディング前と後で変わったりしたね。
TSUJI 聴いてみての感じがかなり変わったんですよ。だから曲順決めるのも大変だった(笑)。
YU でも、この曲順は俺たちが気持ちいい〜って思った曲順だから、聴いている人が勝手に並び替えてもいいと思うんですよ。それは全然アリ!

●M-2 HOLD ON AND BE STRONG
----イントロが印象的で新しい感じですが。
KOOSUKE これも一応前からある曲でオムニバスにも入っていたんだけど、アレンジを変えて今の感じを出したくて。
YU 相当変わったね。
KOOSUKE そうだね、だから新しいかもしれない。もともとPOPな曲だったんだけど、それをそのままやっちゃっても面 白くないし。
YOSHIKI いい意味での裏切りが出来た。一緒の所が全くない。コードが一緒の所はあるんだけど。
YU ボーンと歌メロで言ったら、全部変わっているよ。
WADA(Dr.) ドラムもほとんど変わってますね。
KOOSUKE 元々の曲も良かったけど、聴いていて気持ちがいいポップさにしたかったんで。もうちょっと大人な感じというか。元々の曲はうちらがやりたいことからは、ちょっと浮いていたんだよね。
----step by stepとしての芯をアレンジし直すことによって通した感じだ。
KOOSUKE 割とクリーントーンをメインにしているんだけど、疾走感はきちんとある感じだね。
TSUJI クリーンでもテンション高く持っていけるかのチャレンジでもあったかな。
----今回のアレンジの方が好きだな。再録の曲って聴き比べると、そのバンドの方向性が如実に現れているよね。
KOOSUKE そうだね。バンドの成長もあると思うし。うちらにしたら割とバンドっぽい音になってきていると思う。

●M-3 PEACE AT ANY PRICE


----みんなで歌ったら気持ちがいいだろうね!
KOOSUKE そう、作り始めたときに、SING ALONGのイメージがあって。そのまんま。ストレートに仕上げたくて、仕上がった! YOSHIKI 過去に出した音源の中でも一番っていうほどストレートだよ。
KOOSUKE 曲の展開にしても、裏切ろうっていう意識じゃなかった。
YU とりあえずこの曲は俺らからマイクを取る勢いで一緒に歌って欲しい!
KOOSUKE だけど歌詞長いからねぇ、覚えられるかなぁ(笑)。
TSUJI イヤ! 覚えろ! 覚えてください、、!
----そうだね。個人的にはこの曲はホーンの絡みが良かった!
YU 最初ギターのリフがあって、そのイメージからすぐ! すぐ降りてきたんだよ。
KOOSUKE 気持ち悪い所だよね! あそこはストレートとはいえ練った部分だね。
YU Tb.とSAXがもう別々にフレーズを考えていて。あえて絡んでみた。
----そうでしょ。ストレートっていってもど真ん中ストレートじゃない気もするんだけどなぁ(笑)。
YU 俺らの中ではストレートだって!
TSUJI とにかくライブの曲だよ。
----そして、初の日本語歌詞?!
KOOSUKE 烏合の衆!(笑)

●M-4 COS THE JOURNY
----シングルカットされた大作だ!
KOOSUKE 勝負曲でございます〜!
YU まさにこれがうちらのオリジナルでございます。
----途中、3分過ぎからミディアムテンポに変わる所、そこがすごく気持ちよかった〜!
KOOSUKE あぁぁ! あそこは降りてきた!(笑)
----えぇぇ?! 一体この作品で何回降りてきているんですかっ!!
KOOSUKE 降りて来ちゃったの! 一回完成したんだけど、メロディーが降りて来ちゃって行き詰まったんだよ。行き詰まったから、ベーシック隊とホーン隊別 々に別れて作って。練っているうちに3拍子が降りて来た!
----3拍子が頭の中で始まると、すっごく気持ちがいいよね。
KOOSUKE そう、それがたまたまこの曲で。これは大変なことになるなぁ、大作になってしまうぞ〜! って。
YU 合流したときには、ホーン隊はホーン隊でBメロが降りてきていて。ものすごいテンションで作り上げちゃった曲なんだよ。
KOOSUKE 降りてきた者同士が曲を作ると早いんだよね〜。
----なんだそりゃぁ(笑)。
KOOSUKE でもね、完成度はすごいよ。
----そうだね。step by stepの全てとは言わないにしても、沢山の要素がこの曲には詰まっているように感じるね。
TSUJI 昔からこういうような曲を漠然とやりたいなと思っていたんだけど。それが徐々に形になってきたからだね。こんな曲が沢山出来るといいと思っているんですよ。
---そうかぁ、作るの大変そうだなぁって客観的に思う(笑)。降りてこないと作れなそうじゃん。
KOOSUKE そう! 降り待ちだから(笑)。常に待っているからさ。

●M-5 BIRDIE
----かわいらしい曲、BIRDIE! 小鳥ちゃん。初のインストナムバー!
KOOSUKE アルバム出すときに入れたいねって元ネタは前からあって。それを形にしてみて。メンバーはかなり気に入ってますよ。
YOSHIKI これは楽しかった。非常に良かった!
KOOSUKE なんだ、歌いらねぇじゃん!って(笑)。
----あ! 私も実は一番好きだったかも(笑)。
KOOSUKE 、、、、、、。この曲はね、パーカッションとかに助けられた曲。 
TSUJI 最初のイメージとは全然違う曲になりました。もっと、サンバっぽい曲のイメージだったんだけど、全員で考えて作ったらこうなった。全員のいい感じが上手く混じり合っているね。
----サンバなのかボッサなのか、それともちがうラテンノリなのか? っていうクエスチョンがあって。あの辺のゆるい海は音から浮かんでくるけど、どうも特定できないなぁ、、って。でも最終的にはそれもstep by step らしくて良かったんだけど。
KOOSUKE これは演奏していてすごく気持ちよい。いい方向に転がったし、最初確かにサンバがやりたかったんだけど、もっとスケールが広がった感じがする。
YOSHIKI まんまをやってもつまらないしね。
----ゆるーーいんだけど、色んな展開がつまっていたりする変態な曲だよね。
KOOSUKE この曲にかぎらないんだけど、細かい部分をちまちまやっているね。聴こえないかもしれないんだけど、じっくり聴いて欲しいな。
----でも、こんな普通に気持ちいい曲をstep by stepでライブでやられたら、ちょっと笑っちゃう(笑)。
KOOSUKE 笑うんかいッ!! でもそれでいいかも。固定概念を裏切ろうとして作った曲だから。なんにしてもそうなんだけど、裏切るにしても裏切らないにしても、とにかく中途半端だけは嫌で。思いっきりやりたいから。
----そっか。それも気持ちいいね。うーん、3曲目の烏合の衆と5曲目の小鳥ちゃん並べてみなさいよ! 笑うしかないじゃない。 KOOSUKE オムニバスか?! って(笑)。オムニバスでもあり得ない振り幅だよね。
YU 俺は結構アリだと思うけど。絶対元々持っていたものだし。全然逸れた感はないよ。
KOOSUKE まぁ、うちの売りでもあるホーンを全面に出してみたかったのもあるし。そういう意味では自然だったかな。
----タイトルが2つの意味を持っているんだよね。
KOOSUKE 小鳥っていう意味もあるんだけど、ゴルフで言うバーディー。一打足りない、ヴォーカルが足りないという意味。
----そっか、深いねぇ。そして、小鳥の鳴き声が随所に(笑)。
KOOSUKE 小鳥役はYU君が。バードコールで。
YOSHIKI 全裸での録音ですよ(笑)。
----はぁ?!
YU 自然に帰るという意味合いも込めて。雰囲気作りですね。
TSUJI 実際、鳥になりきって羽ばたいていたよね(笑)。
KOOSUKE サラウンドでやったので、あちこちに動いている様を表現したんだけど。
YU そう、小鳥は1羽いるから。それを見つけて、捕まえて! BIRDIEは俺だから。
----私のオーディオ環境なのかもしれないけど、今回はホーンの音が結構フューチャーされた音の作りなのかなって思った。この曲で気がついたな。
KOOSUKE トータル的にTDのときにドラムとホーンとヴォーカルは前に出しましたね。
WADA 前作から聴き比べると、ドラムの音は全然違っていますよ。
KOOSUKE 全部の音を綺麗なバランスで聞こえるようにすると、平坦な感じになっちゃうしつまらないでしょ。各セクションのバランスの悪さが逆に良かったりして。抑揚感が大事だったので。

●M-6〜7 INTER LUDE〜TOKYO MONOLITHIC
KOOSUKE このイントロはライブでちょこちょこやっていて、それが発展したね。
WADA TOKYO〜もガッツリ変わったね。
YU イントロはかなり詰め込んで上がるイントロになりました。カッコいい! カッコいい!
KOOSUKE 思った通りに出来たかな。ゆるいイントロが欲しくて。
----その、ゆるいのから重いのへギアチェンジがたまらないよ。
TSUJI それも無理矢理じゃなくて、自然でしょ。
KOOSUKE まぁ、アナログで言ったら、B面の1曲目なんで。
YU そんな感じ。
----そっかそっか、アナログ出したいのね(笑)。以外といろいろ考えている人達なんですね、知らなかったわ。
KOOSUKE 失礼な! ちゃんと考えてますよ!
YU 全部に意味があるからね! そしてこれも再録。
KOOSUKE INTERELUDE終わったときに、TOKYO MONOLITHICは打ち込みでやっちゃおうか! くらいの腹づもりだったんだけど。その意図していることがバンド形態で完成したから、良かったよ。
YU 和田にどうしてもドラムをやらせて下さい! って土下座されたからねぇ(笑)。
----リズムマスターも頑張った曲だということだ!
KOOSUKE TOKYO〜に関してはアレンジも良くなったし、良かった。
----どうして、そうやって同じ曲をアレンジし直そうと思ったりするの? だって、ある曲をアレンジし直すのも、ある意味1曲作るくらい大変でしょ。それだけstep by stepの場合は、その前と後では曲自体が変わっちゃっているじゃない。
YU 全く同じのを収録するのなんて面白くないじゃん。
KOOSUKE うちらは同じ曲をずっとやらない方で。持ち曲でもどんどん変えちゃう。その一面 を垣間見せることで。だから、今後この曲だって変わっていくと思いますよ。
----まぁ、そういったアレンジされた曲を聴き比べて、ここが変わった〜とか気がついて欲しいね。
KOOSUKE 出来ればね。単純にやっていて楽しいよ。色んな可能性があったりして。
TSUJI アレンジするという意味よりは、新しい曲を作るという意識でやる部分が多いかもしれなくて。だから、ここまで変化してしまうんだけど。
WADA 好きな曲だから違う観点からみて、新しいものが作りたくなることもあるかも。だからどっちも好きだしね。
KOOSUKE まぁ、現時点ではこのアレンジが一番気持ちがいいということだ。

●M-8 NAME OF FREEDOM
KOOSUKE カオティックな曲だ。
----かなり気持ち悪い曲。
YOSHIKI 変態だよ。
KOOSUKE これはぶっちゃけると、バンドの自己満足的意味合いが強い曲だから。
YU この曲が一番いい! っていう奴は通だね。
YOSHIKI うちらのことを理解してくれている人だね(笑)。
KOOSUKE 全員のやりたいことを全部詰め込んじゃうと、こうなっちゃう。判っていたんだけど、やっちゃった(笑)。最初から最後まで気持ち悪い! かなり明日の仕事に響くよ〜っていう曲。
----中毒になったら大変だよ〜(笑)。
YOSHIKI 気持ち悪良い! だからね。まぁ、なんにしても仕事中に聴かない方が身のためだな。BGMにはならない!
YU 覚悟して! 覚悟して聴いて! ってね(笑)。何が来る?! ナニガクルンダ? って。
KOOSUKE とりあえずね、やりたいことをやりたいときにやれるだけ! という曲だからさ。
----それは大切だ! うん、いい曲だよ。
KOOSUKE あとフリーダーーム!って叫んでいるのは、こいつだから(笑)。
TSUJI ハイハイ! 僕ですよ〜。全裸で叫びましたよ〜。
YU あの、YOSHIKI VOICEっていう武器がうちにはあったと思うんですよ。それにTSUJI VOICEのハイトーンが加わりましたよ! 最強ですね。

●M-9 PRIVATE SENSATION
KOOSUKE この曲が一番新しいんだよ。
----この曲のイントロのヴォーカルは面白いですね。
KOOSUKE だって降りてきた部分だから!
YU この曲は早い部分が元々あって。で、いろいろイントロを考えていて、ミドルをくっつけたら良かったね。
KOOSUKE ヴォーカルのダブリングをしたりとか。
----ライブではどうするんだろうね?
KOOSUKE そこのところはYOSHIKI VOICEだな。
----この曲は何を歌っているの?
KOOSUKE 感覚を研ぎ澄まそう! ということ。私的感覚だよ。俺の感覚をもっと磨かなきゃッテいう感じなんだけど、ライブで集まってくるお客さんに向けた部分もあって。みんなで感覚を研ぎ澄ましていこうっていうのもある。
YU 途中のバカっぽく、壊れちゃったかなぁっていう気がする所は、うちらの今までには無かった部分で。肩の力を抜いてうまくいったよね。
KOOSUKE とちゅうでずっこける感じが出したくて。
YU トロンボーンのねじを外してみました!

●M-10 DON'T WORRY BE HAPPY
----最後にカバー曲!
KOOSUKE これは心配いらないです! HAPPYだよ。
----ハッピーかつムーディーに締めくくると。
YOSHIKI こういった曲がオリジナルから出てくるまでには、至ってないよね。できたのはカバーだからっていうこともない?!
KOOSUKE これは前からライブではやっていたんだけど、以外としっくりきてて、いれてもいいんじゃないってなって。こんなSKAもあるし、うちらはこんな事ができるよって。原曲はSKAじゃないんだけどさ。
----でもこの曲でこのアルバムがしめくくられていい感じだな。
KOOSUKE 紆余曲折あって、、、気持ち悪い曲を沢山聴かされたあと、最後に到達する桃源郷みたいだと。ホッとするんでしょ?!
----あははは! まぁ、そんな感じね。助かったぁぁぁ!
KOOSUKE DON'T WORRY BE HAPPY END!!! でしょ。そんな感じだよね。

●自分たちに忠実でやりすぎな10曲、step by stepに覚醒
----なんか、step by step今あるものをっぜーーんぶ出し切ったアルバムなんですね。
KOOSUKE これで終わっちゃうっていうわけじゃないけどね。
YU まだまだの曲もあるし、ネタはまだあるしね。1曲1曲に関しての出し尽くした感はあるから、達成感はすごいね。
TSUJI とにかく聴いて欲しいアルバムですね。
----いままでのバンドに対する固定概念がある人に是非聴いて驚いて欲しいなあって思いますが。
KOOSUKE うちら的にはすごく変わってなくて、自然な流れなんだけど。
----いやいや、step by stepが覚醒したぞ!! っていうアルバムだと思うよ。
KOOSUKE バンドの結成当初からのビジョンのひとつが形に出来た感じで。
----そのこだわっているSKAに関してだけど、、、。
KOOSUKE SKAってジャンル自体は、本当は世界的には狭いジャンルだと思うんですよ。音楽を沢山聴いている人じゃないと、SKAがなにかって判らないかもしれなくて。レゲエは判るけど。でも僕らはSKAがすごく好きだから、SKAというジャンルをもっと発展させていきたくて。きっかけは何でも良くて、僕らのようなバンドでもいいんじゃないか、それでSKAを聴く人が増えればさ。 YU だから、SKAを知らない人にも聴いて欲しいね。
KOOSUKE これを聴いて「これがSKAだ!」って思わせるのもどうかと思うけど(笑)。ただSKAジャンルの幅を広げたいんですよ。それには色んなやり方があるんだよね。だから、日本で今、たまたま流行っているからSKAをやっているんじゃなくて、ずっとこだわって行きたいと思っています。
YU その中でオリジナルをやりたいし。
TSUJI 意味はあると思います。
----ものすごく自分たちの気持ちに忠実にわがままに作られた曲だけが入っていて、健全だし気持ちがいいね。
YU だって、自分たちが出す音だから。レコーディングの為の曲とか違うと思うし。
KOOSUKE その辺が中途半端になっちゃったらダメだから。やり過ぎかやらな過ぎか。今回はついついやり過ぎばっかりが並んじゃったけど(笑)。
YU そうだね。またアルバム作りたいよね。楽しかった! 達成感があったから言えるんだと思うけど、次を考えて行きたいですね。
KOOSUKE 常に曲を作っているしね。スケジュール通りに出す! っていうスタンスではないから、いつになるか判らないけど。
----これからリリースツアーだ!
YOSHIKI 今回は結構細かく回るし、とにかくライブに来て欲しいね。初めての土地も沢山あるし。
KOOSUKE 本当に楽しみだよねぇ! とにかくライブを見て、納得してCDを買ってもらってもいいと思う。それくらいのライブをやる自信はあるから! ライブ来てくれれば判るから。
----9/7 SHELTER が楽しみだな、個人的には。
KOOSUKE そうね。昼の部! ONE TRACK MINDの復活で初の昼の部だし。
YOSHIKI 後は、9/21の下北沢屋根裏。ここからうちらが始まったし、仲間内で企画をやるね。
----リリース後の初ライブで、これも楽しみだね。来年、2月のロフトファイナルまで長いけど、、、頑張って頂戴!