合同レコ発ツアー記念トークバトル!!!!!


PASTIME×bus tribute
PASTIME:鈴木大悟(Vo&G)/藤田剛志(G&Vo)/大澤コースケ(B&Vo)/中島友太(Ds)
bus tribute:松内あきなり(Vo&G)/英 学(B)/成相悠一(Ds)


次世代を担う注目の2バンドが合同レコ発ツアーを決行!

 しとど濡れる叙情的なメロディ、抑え難い激情を叩き付けた猛々しいサウンドを共通 の身上とし、6月19日にデビュー作をそれぞれ同時リリース、それに伴う合同レコ発ツアーを現在絶賛敢行中のPASTIME&bus tribute! 次世代のシーンを担う期待の超新星として注目を集める両者による、互いをしっかりと認め合っているからこその軽口、暴言放言雑言が飛び交う爆笑座談会のゴングが今、高らかに鳴り響く!(interview:椎名宗之)



知り合って“こんな奴らだったのか!”と……
──現在、合同ツアーが各地で繰り広げられてますが、以前から両バンドの交流はあったんですか?


K.O.G.A.が送り込む新たなる刺客、PASTIME。左から中島、大澤、藤田、鈴木。全員が下戸!


成相 お互いに初めて観た時に「イイっすね〜」って仲良くなった感じですね。
松内 対バンで初めて会って、凄い恰好良かったんですよ。でも、いざ仲良くなってみたら実際は“こんな奴らだったのか!”と…(笑)。
──“こんな奴ら”っていうのは?(笑)
松内 まだツアーが続いてますからねぇ……その辺は差し控えたいと思います(笑)。
鈴木 (笑)付き合いが始まったのは1年半くらい前ですね。それ以来、ウチらの企画にも出てもらうようにもなって。で、たまたま同じくらいの時期に音源が出るという話を聞いて、じゃあ何か一緒にできたらなということで、今回の合同レコ発ツアーに至るという。
──今回、お互いのライヴを観てどうですか?
松内 PASTIMEはノリにヤられましたね。1年くらい前に観た時と比べて着実に成長してて、皆が凄く恰好いいなと。
鈴木 bus tributeは……プロっぽくなった(笑)。キッズに戻されたような感覚ですね。
成相 それはお互い様ですよ。
大澤 バストリは声がデカいし、とにかく“熱い”!(笑) その一言!
藤田 “暑苦しい”んじゃなくて?(笑)
大澤 そうかも(笑)。あと、MCで“世界一”という言葉がよく出てくる。
松内 だって、やるなら“世界一”を目指してやるでしょう! 「ビートルズより最高だ!」って言われるまで頑張らないと!
──今度の新作について、お互いの感想を伺いたいんですけど。
松内 俺は最初に10曲くらいデモを貰ってたんですけど、俺らがミックスしてる時に遊びに来てくれて、その時に新曲の完成形を聴いて“ヤッバイな!”と思いましたね。もういっそのこと“パクろうかな?”って(笑)。でも俺、ギターをコピーするのが面 倒くさくて、“こういうふうに弾きたいな”と思っても弾けず終いみたいになるんで。とにかくアレンジなり何なり、PASTIMEからはもろに影響を受けましたよ。
大澤 でも「コピーが苦手」って言う割には、コピーしづらい曲を作るよね?(笑)
松内 それはしづらいように作ってるから(笑)。俺、自分の曲をコピーできないんですよ。昔作った曲を聴き直しても、“アレ? 何か変やな〜”ってさっぱり弾けない(笑)。
藤田 俺らがバストリの新曲を最初に聴いた時は、“超ヤバイ、ヤバイ!”って思って…“俺らの曲、聴かせらんねぇな”って。レコーディングの時期も俺らと近かったんだっけ?
鈴木 俺らのほうが多少早かった。曲自体はライヴを観たりして知ってはいたんですけど、音が凄い良くて驚きましたね。 英 それはお互いに思ったんじゃない?
松内 PASTIMEの、広がっていくような音のデカさっていうのが俺の言う“音がデカい”で、そういう感じにしたかったんですよ。俺らの音っていうのは“凝縮させてガツン!”みたいな感じで、PASTIMEより音を凄いデカく録った


“GOLDEN HEART OF PUNK ROCKER”ことbus tribute。左から英、松内、成相。合い言葉は“世界一”!

つもりだったのに、『ROCKSTAR FOR A DAY』を聴いたら…もう全くやる気がなくなって(苦笑)。
鈴木 音質はそうかもしれないけど、凝縮されて1個1個の音がはっきり聴こえるバストリの曲が、僕らは逆に羨ましかったですね。

K.O.G.A に新風! PASTIMEはメンバー全員が下戸!
──両バンドの共通項は結構多いですよね。
松内 それはやっぱりメロでしょう。あと、どちらもヴォーカルが立ってて恰好いい。PASTIMEのライヴを初めて観た時に、ステージに立ってるだけで絵になってて恰好いいなと思ったんです。ヤられましたね。 鈴木 こっちも最初の衝撃は凄かったですよ。八王子で初めて知り合って、デモテープを貰って帰りの車で聴いたんですけど…「share」とか聴いて“バンド辞めようかな?”くらいの衝撃がありましたよ。
大澤 センスがやっぱり、ウチらと全然違った。本当に、バストリが売れないと今の音楽シーンは考えたほうがいいと思いますよ。これは真面 目に。
松内 まぁでも、結果的には“こんな奴だった”っていう…(笑)。
──まだまだ合同ツアーは続きますからね(笑)。
成相 まだ氷山の一角かもしれない(笑)。
松内 ようやく人間性を垣間見たという感じですね!
──“酒癖が悪い”とか?
成相 “酒癖が悪い”以前の問題ですよ。
鈴木 松内君が酒癖悪いのは知っている(笑)。


「PASTIME? もうこのツアーだけの付き合いでオシマイですよッ!」


松内 もう限界を超えて呑んでて…。この間の打ち上げの帰り、気が付いたら独りでなぜか板橋にいて、“何をどう間違えて板橋にいるんだ?”と。もう…“アイムびっくり”ですよ(笑)。
成相 酒が弱いのに一番好きですからね。
──かの<Grooovie Drunker Records>所属のPASTIMEは、酒は古閑(裕)社長に日夜鍛えられてるでしょう? 鈴木 そう思われてますよね……いや、実はメンバー全員呑めないんですよ(笑)。
藤田 鈴木がこの中で一番呑めないよね? 鈴木 酒が呑めないと、自ずと打ち上げからも足が遠のくわけです。
成相 呑めなくても、松内みたいに呑まれなければ大丈夫だよ(笑)。
──メンバー全員が下戸だなんて、K.O.G.A に新たな風が吹いてますねぇ。
鈴木 古閑さんと初めて会った時も居酒屋だったんですけど、その時はメンバー全員が喋らなかった(笑)。それ以来、古閑さんとは一度も呑んでないですねぇ。
藤田 古閑さん、いっつも独りで呑んでるからね(笑)。ありゃあ強い!

両バンドが影響を受けた音楽は……
──両バンドは世代が近いし、影響を受けた音楽の傾向も近いんですか? 鈴木 微妙なズレは個人個人であると思うんですけど、共通 点は割とありますね。
成相 ウチらは“メロが良くて恰好いいものが好き”っていうのは共通してるけど、聴いてる音楽はバラバラですね。
──「share」はBEATLESの中期を喚起させる名バラードですけれども、BEATLESはbus tributeの共通項としてあるんですか?
松内 共通項ではないですね。“イイと思ってる”か“メチャクチャ好き”かの差はありますよ。
成相 好きの度合いが皆全然違う感じですね。
──逆に、両バンドで“ここだけは相容れない!”みたいな部分はあります?
松内 PASTIMEの「Over The Past」のBメロに“ガガッガッガガッ!”っていうのがあるんですけど、デモの時はマイナーなんですよ。俺はもうそれ「クソッ!」って(笑)。まぁ好き嫌いの話なんですけどね。聴いていけば、これはこれでいいと思うし…。
鈴木 デモと一緒なんだけどね?
松内 いや、聴こえ方が全然違う!
鈴木 バストリとの違いは…音楽的に言うと、PASTIMEのほうが“エモ”の要素が多少強いっていうのはあるかな…。


「PASTIMEの新曲ですか? いやーもうメチャメチャありますよッ!(笑)

──「Three Days Of Respite」とかを聴いて、NAHTからの影響を強く感じたんですよ。
鈴木 はい、影響は受けてますよ。凄い好きですね。そんなに掘り下げて聴くほうではないんですけど、日本のバンドではNAHTが一番好きです。顔もセイキさんに似てるって言われます(笑)。
──bus tributeは、日本のバンドで影響を受けたのはどの辺りですか?
松内 “ガツ〜ン!”と衝撃を受けたのは…CREAPですかね。やっぱりギターとヴォーカルがとてつもなく恰好良かったし、立ってるだけでその佇まいがいい。
鈴木 対バンをしてて一番刺激を受けるのは、やっぱりバストリですね。
成相 俺らは結構、他のバンドから影響を受けやすいですね。ジャッキー・チェンの映画を見た後に、なりきって蛇拳を真似しちゃうみたいな感じで(笑)。
松内 (『ROOF TOP』7月号の長渕 剛氏の表紙を見て)俺は『オルゴール』っていう映画を見て、あの長渕さんの髪型をしようかなとマジで思いましたよ! まぁ、思い留まりましたけど(笑)。とりあえずあの連打の仕方をコピーしようかなと。多分ギターよりもそういうコピーのほうが上手いですよ(笑)。

新曲? メチャクチャありますよ!(嘘)
──双方、今後のスケジュールはどんな具合でしょう?
鈴木 とりあえずレコ発のツアーがあってシェルターがファイナルで……バストリとは“そこまで”の付き合いですかね(笑)。 松内 ね!? こういう奴なんですよ!!(笑)
──bus tributeは、マキシがこれだけ出来がいいと早くフル・アルバムが聴きたくなりますね。
松内 アルバムは早くて来年ですかねぇ…。
──じゃあ年内は曲作りに勤しむ感じで?
松内 いや、曲は常にあるんですよ。アルバムを1枚出せるくらいには。
鈴木 僕もバストリのアルバムは早く聴きたいですねぇ。
松内 その時は“ガツン!”と衝撃で殴り倒してやりますよ!
──PASTIMEのファンを総取りするくらいの勢いで。
鈴木 いや、総取りしても10人もいないですよ(笑)。
──両バンドのファンは層が被ってそうですけどね。
松内 自分たちのバンドのファンを名乗ってくれる程のダイレクトな反応はまだないですね。
英 PASTIMEはどうか判らないですけどね。
中島 微妙に。最近、本当に微妙にチラホラと…。
──PASTIMEも、これだけの充実作を聴くと次が本当に楽しみですね。
鈴木 この間、古閑さんに「新曲あるの?」って訊かれて「ええ、メチャメチャ一杯ありますよ!」って答えたら、「またまた〜!」とか言われたんですよ(笑)。本当はそんなにないんですけどね(笑)。今回のアルバムを出す時も「曲はあるの?」って訊かれて、シングルよりアルバムをどうしても出したかったから、「ありますよ!」って豪語して、後から頑張って作ったんですよ。無理矢理にでも間に合わせる勢いで…。
藤田 結構、自分たちを追い詰めて作ったよね。
──じゃあPASTIMEはbus tributeと違って曲のストックは限りなくゼロに近い、と。
鈴木 ……いや! ありますよ!(笑) ミニ・アルバムくらいは明日にでも!(笑)
──PASTIMEは、鈴木さん以外の方は曲を書かないんですか?
鈴木 元は僕が書いて、あとは野となれ山となれ、と…。訳の判らない方向にも行っちゃうんですけど。
──bus tributeは緻密に曲を練り上げてスタジオに入るようなイメージがあるんですが。
成相 いや、曲の骨組みすらない時もありますよ。ジャムりながら「今の良くない?」みたいな感じで。
松内 「今のギター恰好いいね! この入り方、BAD CAVEみたいやな!」って(笑)。

PASTIMEとはこのツアーまでの付き合いですよ!(笑)
──合同ツアー最終日、どちらもシェルターでのライヴは初めてですか?
松内 俺らは初めてですね。 鈴木 僕らは昼のシェルターのオーディション・ライヴに一度出て、落とされました(笑)。 成相 ウチらは打ち上げにしか出たことがない(笑)。観に行くことばっかりです。
松内 俺、初めてシェルターでライヴを観たのはpopcatcherだったんですけど、シェルターって凄い憧れの人が立つステージみたいな印象がありますね。だから同じステージに立てる感慨はありますよ。
中島 まぁ当日は、バストリに喰われないように頑張りたいですね(笑)。
大澤 俺はバストリを見習って頑張りますよ。
藤田 是非、遊びに来てほしいよね!
鈴木 とにかく対バンが一番強力なんで…呑まれないようにはしたいですね。最終的には楽しい一日にしたいと思います。
成相 高円寺のGEARから始まった合同ツアーで、最後は両バンドとも一回りも二回りも成長してシェルターでライヴができればいいですね。
松内 素晴らしい! コメントのお手本みたいやな(笑)。シェルターというと、俺からすると凄く大御所なイメージがあるんですけど、当日は俺らのような若僧が生意気ながらも“世界一”を目指してやります! ワン・フレーズだけでもいいから、大御所どもに刻み込んでやろうと思ってます。俺はもう、倒しに行く覚悟ですよ! 気持ちだけは武闘派ですから!(笑)
英 俺はそんなに特別な感情はないんだけど(笑)…パフォーマンスだけはいつも通 りキッチリやります。特に気張らずに、今まで通りのライヴをどこでも見せるので。
──今後また機会があれば、この2バンドでツアーを回ることもありますか?
松内 いや、もうキッパリこのツアーだけの付き合いですよ!(笑)
──どちらかが突然、爆発的に人気が出たりしたら?
松内 PASTIMEは口利いてくれへんやないですか? 「まだバイトしてんの?」なんて冷たい態度で(笑)。
英 それ言いそう!(笑)
成相 でもいつか、この2バンドだけで満杯になるくらいのライヴをやりたいですね。それに向けて頑張ります。
鈴木 僕らと似たような感じのバンドって今までなかなかいなかったんで、共通 項があるバンドと一緒にこうしてツアーを回れるのは凄く嬉しいし、今後とも何か一緒にできたらいいなと思いますよ。
松内 上手くまとめやがったな、こいつ(笑)。

http://www.pastimeweb.com/【PASTIME】
http://www.limited-records.com/artist/bus.html【bus tribute】