DOPING PANDA




祝! FUJI ROCK GFESTIVAL 出演!! 祝! PINK PaNK 発売!! 2002年夏、ノリにノリまくっているDOPING PANDAを追っかけて、インタビュー成功! 遅咲きなんでしょ〜なんて言わせません!! 花が咲けば構わないのでッス!PINK PaNK、やばいくらいに普通にいいッスよ〜♪ (interview CHIE ARAKI)


----今回リリースされた"PINK PaNK"ですがあえてミニアルバムという体裁を取ったと聞きましたが。
古川(G&Vo) まぁ大袈裟な事じゃないんですけどね。前回の作品を作り終えた後から曲作りは進んでいて、今回のレコーディングの前に上がっていたんですが、いざレコーディングに向かったときに、テンション違ったというか、ギャップを感じてしまったんですよ。
北条(B) より新鮮なDOPING PANDAを表現したかったんですよ。
----タイトルの語幹がかわいらしいですね。
古川 ドーピングパンダのピンクパンク! 特に意味はないんですけどね。自分が付けたんですが。
----M-2に世界観が通じる言葉がちょこっと出てきますね。
古川 タイトルが先にあったんですよ。それで、M-2が出来上がったんですよ。今回ね、色を付けたかったんですよ。それも思いつきなんだけど。
----まんまじゃないけど、面影だったり香りはしますよ!
古川 俺にとっての80'sがショッキングピンクだったんです。それかパープル!
----いかがわしくて、どうでもいい感じ。
古川 下品な感じですね。なんかそういうのがいいかなって思ってね。
北条 80'sのイメージがはっきり連想は出来ないけれど、というのがいいと思ったんですよ。決めつけるのもどうかと思うし、イメージの幅を持たせて。
古川 音楽的なコンセプトは一つではなかったんですが、色で何となく一つにまとまっている感じですね。今回はピンクかなぁって。歌舞伎町とか池袋のイメージだよね。
----でも色のイメージっって絶大ですよね。例えば、黄色を見たらTOWER RECORDSが浮かんできちゃったり。黒と赤を見たらdisk UNION浮かぶでしょ。
古川 そうそう! 今年の夏はピンクを見たら、DOPING PANDAですよ(笑)。視覚的効果 かな?! まぁ何となくなんですけどね。

----前作から「レコーディングで遊ぶ」感覚がありましたが、今作はより拍車がかかっていますね。
古川 前作もやっちゃったかなぁ、って思ったんですよ。ライブで演奏する事をちょっと忘れていたりして。でも、今回と比べると全然ですよね。でも前作があって、それがきっかけになって今回のテイストがあるんですよ。別 に繋がっていない訳じゃないんです。
-----レコーディングに大きな名前がならんでいますね。
古川 ありがたいことですね。こっちから頼めない人たちばっかりじゃないですか。
----いい繋がりで来ているようですね。
古川 その繋がりで、この前チャーベさんと恒さんと来日アーティストでツアーを回ってきたんですよ。僕はサポートでギター弾かせてもらって。すごく楽しかったですね。DOPING PANDAとはまたひと味違って。
----でも、帰ってきてホッとしたんじゃない?
古川 まぁなれていますからね。でも、DOPING PANDAの時の方が張りつめていますよ。売ってみたらチャーベさんのバンドでの俺は、極端に言ったら単純に弾いていればいい存在なわけで。自分のバンドはそうはいきませんよね。やりたいこともやりたくないことも他のメンバーと自分でやっていかないと、バンドが転がっていかないから。でも、すごくいい経験をしましたね。
----前作は結構へこんだし苦労したと話していたじゃないですか。今回はどうでした?
北条 レコーディングに入ってからは音楽的な部分では大丈夫でしたね。
古川 肉体的な所ですよね。
北条 僕、事故っちゃったんですよ。原チャで。
----マジですかっ!? それは大変でしたね。
古川 そういうアクシデントはあったんですが、今回の作品に関しては輪郭がなんとなく見えていたんで、自信があったんですよ。田上さんがプロデューサーに入ってくれたんですよ。その要求が結構高い所に来たりして、ちょっと応えられない時期があってその辺はへこんだんですが、それもなんとかクリアして。良かったですよ。
----あとは、及川さんだ。
古川 及川さんはいつも通り、オーバーエンジニア業で。
----楽曲の並びも気持ちいいですねぇ〜。
古川 自分ら的にはそれほど変化したとは思わないんですけど、沢山の人にいわれるんですよ。
----なるほど、、変化してないとは思わないけど、変化というより前作の深化だと感じましたけどね。
古川 方法論がかわったんですが、自分たちのスタンスは全然替わっていないんですよ。
----判りやすいところで打ち込みだとかを導入したとか。BPMがおちたとか?
古川 そう。それって根本的にはたいした事じゃないと思うんですよ。ジャンルにこだわっちゃうと重要な事かもしれないですけど。でもメロディーとかリズムの感覚は変わっていないですね。
----変わったという感覚もいいじゃない、新鮮で。でも今回の6曲は個人的に音楽として好きですよ。ただ、ジャンルわけがしにくくなっちゃった分、言葉で表現するのに難しくなるじゃない。だから心理的に不安に思う人もいるでしょうね。DOPINGPANDAが頭で理解していい音楽だということじゃなく、心でいい音楽だなぁって本能で感じてしまうわけだから。
古谷 それは望所ですよ。
----もともと既存の枠の中にいなかったんじゃないかなぁ、ってなんとなく思いますけどね。そんなこといいながら18分ってすっごく短いですよ! あっという間。その感覚も気持ちいいんだけど(笑)。
古谷 次は長いの創ろうと思いますよ〜!いや、今になってちょっともったいなかったかなとも思ってきたりして。でもね、自分ら的には、ミニアルバムの捕らえ方はしていないんですよ。2nd.アルバム的な位 置にありますね。

----M-1はどんな感じ?
古谷 オーソドックスなロック。自分らのロックスタンダード! レコーディングの直前に出来た曲ですね。このテンポが欲しかったんですよ。
北条 2週間前くらいですよ。割とストレートな感じで良かったですね。
----この曲があることで全体的に締まって聞こえますね。歌詞もタイトルに繋がったりして。
古川 哲学的のようで、その実(笑)。田上さんに言わせたら「桃色のばかげた世界は風俗!」だって(笑)。
----(爆笑)!!
古川 でもさぁ、ミュージシャンなんて風俗嬢みたいなもんじゃない。なにしてなんぼでしょ。
北条 それは風俗嬢に対して失礼だよ!
古川 いやいや、どっちもすごいよ、身を削って楽しませてっていうことで! ----さらけ出してね(笑)。M-3からいろんな人が入ってきますね。
古川 4つ打の曲をやってみたかったんだよね。曲創りで煮詰まっているときに出来た曲ですね。
北条 最初8でやっていたんだけどね。
----びっくり! この曲はいくらでも広がりそうですね。
古川 この曲によって、ライブが変わっていくかもしれないですね。サンプラー導入ですからねぇ。
----北条さんはリズムとして、サンプラーとか打ち込みに関して、何か思いますか?
北条 完全でというと違った話になっちゃうんだけど、上手く使えれば格好いいんじゃない。
----機会に使われないように、使ってやる! 意気込みだ。
古川 お酒と一緒ですよ。呑まれないように!(笑)
北条 耳が痛いですねぇ、、、、。いいこと言った!
----バランス感覚ですよね。さてM-4。
古川 一番考えた曲かな。どうしようもない曲をアレンジし続けた曲で、苦労したね。80年代のロックをもともとすごく通 っている人間だったので、得意な部分なんですよ。
北条 実は嫌いじゃないですね(笑)。
----楽器が好きな人は、そういう人がおおいですね。うってかわって、M-5。
古川 最近の僕の傾向ですね。夏っぽいでしょ。歌詞に日本語が混じっているんですよ。よく聞いてみてくださいね。軟派な曲。
北条 流行歌にならないように、頑張りましたね(笑)。
----嫌みがないから良しとしましょう、振り幅が広いっていうことで! M-6。最後の曲だ。この曲はカラフルなアレンジで。
古川 そうですね、これは前からの延長にある曲ですよ。ボーナス的なイメージで。この曲もあってDOPNIG PANDAだってね。最後っぽいしね。以外とバランスいいでしょ。こうやって通 して聴いてみると。だから、6曲がスタンダードになるように頑張ろうかな〜って(笑)。まとまっていいよね。
北条 曲順も並べやすかったですね。
古川 妥協なく6曲があるんですよ。
----次回作は? 創りきった感覚ですかね?
古川 うーん、俺からしたら、次に出るものが燃え尽きるアルバムですよ。今回は当初通 過点くらいだったんですが、ところがところがターニングポイントになってしまったくらいの、満足が行く作品なんですけどね。とにかくいい感じなんですよ。しかも5曲はまた新しい曲が生まれていて。それが今の延長になるのかっていうのが、わからないですけどね。今回もすごいけど、まだまだですよ。初めて燃え尽きることが出来るかなぁ、、、って。そういった意味ではこれが形になって欲しいですね。とにかく集中したいですね。

----DOPING PANDA、本当に調子がいいね。
古川 2002年のDOPING PANDAはSUPER NOVAだからねぇ!! 風穴開けちゃおうっかな〜!!
----(無言)
古川 はぁい、すいませぇん!! お願い、今くらいは調子に乗らせてぇ〜!!
(一同爆笑)
----前回と全く別人だぁ〜! 北海道でもものすごかったらしいじゃないですかぁ。
古川 (嬉しそうに)あんなに沢山の前で出来たのは初めてに等しかったんで(笑)。いや、すごかった! ライブ最高。俺らは恵まれていますね。出遅れたかもしれないんだど。
----とにかく、SHELTERを楽しみに待ってます! そして、SHETLERが終わったら、EXTRA SHOWでFUJI ROCKでしょ〜♪ DOPING PANDAブレイクしちゃうんじゃな〜い?!
古川 野外初めてですからねぇ、楽しみだなぁ。何となく騒がしいなぁ、いいことだなぁ、、、、。だって、俺らはよく人から「タイミングが悪かったね、遅かったね」って言われるんですけど、なんか自分らの企画にしても、今回の作品にしても、俺らに向いてきたなぁ、これまでの運が全て来ているんじゃない?! って思うんですよ。
北条 、、、前借りしているのかもしれないよね(苦笑)。