The Silver Sonics



The Silver Sonics新境地とも言える待望の2nd.アルバムがリリース!! 4月20日の新宿ロフトのレコ発も大大盛況に終わった彼らのインタビュー敢行!! (INTERVIEW CHIE ARAKI)


----The Silver Sonicsの結成は早いですよね。94年とありますが。
RYO(KEY BOARD & MC) そうですね。地元の熊谷での結成なんですが。遊び仲間の延長の集まりですね。94年のそのときのメンバーから変わっていないんですよ。姉妹までいてさ、不思議なことに。
ERI(DRAMS) 本当に最初は9人だったんだけど、現在は12人!
----結成から最初のリリース(99年)まで結構かかってますね。
HIRO(VOCAL) 初心者だったもんねぇ。
RYO だってバンド結成っていうよりも、楽器を初めてもちました! だったからね(笑)。
TESTU-CHAN(TRAMPET) ドレミファソラシドがでなかったからねぇ。

Gucci(PRODUCER) SKA好きな奴が多いのかな。なんだろうね。そもそもSILVER SONICSはなんでSKAだったわけ?
RYO そりゃもう、好きだからですよ(笑)。だからSKAをやろう! って集まったよね。
HIRO 特にこの3人(RYO、ERI、TESTU-CHAN)はSKAしか聴いていないんじゃないの(笑)?!
TESTU-CHAN まぁ。偶然なんだけど、自分の周りにはSKAしか聴いていない奴ばっかりだったよ。
HIRO SILVER SONICSの結成も、とにかく自分たちの好きなSKAをやろうっていうのが始まりだったんですよ。楽器を持ったことのない人だらけだったけど(笑)。
ERI SKAは大前提。聴いていたものをやるのが自然だと思ったし、やりたいっていう気持ちが出てきたんです。
TESTU-CHAN ずっとSKA聴いていて<踊るだけ>に飽きちゃったんですよ。だったら自分たちで<踊らせたい!>て思って。バンドの始まりって多分そんなもんだったね。
RYO 遊び人の集まりだったからねぇ(笑)。

----SILVER SONICSにとってバンドの在り方はどんなものですか?
TESTU-CHAN もうね、バンドは生活のかなりの部分をしめているんですよ。
----それを仕事にしようっていうわけじゃなくて?
HIRO SILVER SONICSは好きな音楽をやっているわけだからね。楽しいものはとっておく!
----自分の生活にSILVER SONICSがON / OFFをつけていると。
RYO そうね。ライフスタイルみたいな感じですよね。趣味とはまたちょっと違うんだけど、仕事じゃない。当たり前の一つのものですね。本当に楽しいんですよ。その楽しみのために1週間頑張って仕事をしている感じかな。だからすごく大切。
TESTU-CHAN バンドが無くなったらいやだなぁ。
ERI そういう感覚になってますよね。
RYO そうそう。ずっとやり続けていたい。ずーーっと。

----やっぱり私も、SKAって生活の一部な音楽だと思うんですよ。暴力的な言い方をすれば<労働の後の鬱憤晴らし>的な側面 も見え隠れしますよね。で、SILVER SONICSでいうと、そんな<鬱憤晴らし>的要素は沢山あるだろうけど敢えて出さないように思えるんですよ。特にライブなんかエンタテイメント性がかなり色濃いと思うし。それも脳天気なエンタテイメントではなく。
ERI とにかく楽しく踊りたいし踊って欲しいんです。だからその部分にこだわっているかも。
TESTU-CHAN そう。好きな音楽で好きな酒呑めてね。
RYO この音楽で今を楽しんで、明日を頑張ろうっていうのは変わらないですが、そのためのエンタテイメントはきちんと見せていきたいんですよ。
Gucci 俺が思うに、このバンドはオナニー状態のバンドとは一線を画していると思うんですよ。お客さんを楽しませる事を第一にしている、尚かつ自分たちも楽しまそうって見えるんですよ。
RYO そのとおりです(笑)。
----それはやっぱり、自分たちがその音楽で楽しんできたっていう土壌があるからなんでしょうね。
HIRO それが大きいかもしれない。気持ちの部分でも。

----今回ニューアルバム<Something New Under The Sun>がリリースされますが。それに当たって、先行でサンプラーだったり7インチが2枚がリリースされたりとにぎやかですね。
RYO とにかく自分たちがやっている音楽を広めたい! っていうのがあって。それで去年の夏くらいから「アルバム出したいなぁ」って言う気持ちが沸いてきて。
----どんなアルバムにしようと思っていたんですか?
HIRO 全員が判るように最初のイメージがあったの、<船・海・太陽・空>って。
RYO それで曲を作っていったんですよ。
Gucci (ボソっと)海はどこいったんだ?!
RYO 海はバラードっていうことで!
Gucci 船も宇宙の方向に飛んでいっちゃったじゃない(笑)。
TESTU-CHAN いいんですよ〜。船はつねに心の中にあるんですよ。意識しなくても船が存在しているんですよ。夢が乗っている船ね。俺は船が好きなんだって!!
ERI アルバムは全体的に昼間の感じかな。明るいの。
----曲のバリエーションというか振り幅がオーセンティック・スカ一本槍でも無くなってきたじゃないですか。タイトルと相まって<太陽の下、なにか新しい世界へ>っていう感じになってきたのかなって思いましたが。
RYO 世界って言ったら大袈裟になっちゃいますが、常に新しい感覚は持っていたいですよ。そういう新しい何かを見つけていければいいなぁって。
HIRO 曲の振り幅は、バンドとして出来るようになったのが大きいんじゃない。
RYO それもチャレンジです。でもSKAからの繋がりですよね。ROCK STEADYだったりバラードだったり。自分たちが気持ちよくなれる音楽を作っていきたいじゃない。どの曲もいいですよ。出来ることは全部やってみたっていうアルバムですね。
Gucci いろんな切り口の曲を入れたことによって、逆にジャマイカっぽい色がでたし、しかもSilver Sonicsの色も出たし。よかったんじゃない。
RYO そうね。SKA好きな人はもちろんなんだけど、それほど、、っていう人でも聴いてもらえるんじゃないかな。自分たちが変わってしまったっていうことじゃなくてね。
ERI SKAを聴いたことがない人ももちろん、みんな聴いて欲しいよね。
TESTU-CHAN 近所のおばちゃんから子供まで! そんなアルバムですよ。