YOGURT-pooh×テルスター




ローテク(?!)・ストレート・日本語ロックサウンドのテルスターと、一度耳にしたら忘れられない麻薬的なメロディ、涙なポップ、歌うギターはROCKの未来形というYOGURT-poohの両バンドが新作引っさげて東京はSHELTER、大阪はFANDANGOでWレコ発をやるんだって!! わ〜お、事の真意はよく判らないがとにかくすごい自信だという鼻息荒い彼らに、テルスターを代表してKeyの増沢氏、YOGURT-poohを代表して井野氏に話を聞いてきました〜!! 
(Interview TOMOKO YAMADA & CHIE ARAKI)


● バンドとしてはどのくらいのお付き合いですか?
増沢(テルスター) 対バンしたことはあまりないんだよ。だってねぇ、僕らはしたくてもプーが忙しいんだもん!!
井野(YOGURT-pooh) またまたぁ。馴れ初めは一昨年のミナミホイールですよ。一目みて、やばいと思ってずっと意識はしてたんですけど。一緒にやったのはそれからだいぶ経ってからですね。
増沢 今回で2回目だよね、対バンするの。 井野 すごいいっぱい会ってるかんじがするけど。どうしてだろ?!
増沢 YOGURT-poohが東京でやるときに会いに行ったり、俺等が関西に行ったときに会ったりして。なかなか本番でからめないですけど(笑)。僕らは、YOGURT-poohは名前だけ知ってたんですよ。変な名前だなって。で、名前で覚えててそのうち音源とか聞くようになって全然会わなくて、初めて会ったのは僕がYOGURT-poohをインタビューしたんですよ。<KOKORAHEN>っていう雑誌で。それに来たときにYOGURT-poohの音を聞いたときぜひ会ってみたいなぁと思って、そこで初めて会いました。それでライブを見に行ったんですよ。<KOKORAHEN>の第一号のインタビュー!!
● どうでしたか?初対面の印象は?
増沢 顔がね、似てるなぁと思いましたよ。さんざん似てる似てると言われててメガネかけてるだけだろうって思ってたんですけど、違った。
井野 親に電話しましたもん、俺にアニキがいるんじゃないかって。それくらい似ている!! 増沢 だからね、腹違いの異父兄弟っていうことにしてるの!!
● 音楽的にはどうでした?
井野 俺もともと英語の歌詞でやってて日本語のバンドは聞いてなかったんですよ。やっぱ自分らが仕事としてバンドやるようになってからは、いろいろ聴くようになったんですよ。テルスターは同じぐらいの世代でやってるバンドで、日本語でやってるバンドだから影響受けましたねぇ。
増沢 僕はYOGURT-poohを初めて見たときに圧倒的に日本語のほうがいいと思った。シングルも両方とも日本語だし、そういう方向に行くのかなと思って。
井野 最近は日本語で書くのが楽しくて。最初は意味わかんなかったもんね、日本語で書くのがね。
増沢 そりゃそうだよね、洋楽聞いてきたんだから。まぁ、僕らは日本語の歌詞を大事にしているんだけど、YOGURT-poohはどっちもやるっておもしろいと思いましたよ。僕らは僕らみたいな。
● 両方バンドともリリースがあったんですよね。お互い聴いてみてどうでした?
増沢 良かったですよ。うん、テルスターっていいよね(笑)。
● ・・・自分のことはおいといて。
増沢 (笑)・・・どう思いました?先に言って下さいよ〜!!
井野 あんまね、テルスターってすごい歌がうまいわけじゃなくても全然成り立つバンドだと思うんですよ。それがいい感じにでているよね。後はどれだけエッジの聞いた言葉がガンガン来るかとか。ダッセーキーボードとか。
● そのキーボードが前作よりも全面に出てるなぁという気がしましたけど(笑)。
井野 でも、今回増沢くんは何もやってないって聞いてるよ(笑)。っていうか曲がいいんですよね。 増沢 そうなんですよ。僕らけしてうまいバンドではないので、、、、、。
井野 バンドの匂いみたいなのが出てるのが好きなんで、そこにそのバンドの匂いがあればいいと思うし。テルスターはクオリティーの問題じゃなく素直に聞けるというか好きですね。
増沢 僕もテルスター好きですね(笑)。
● はいはい(笑)。私もテルスター好きですよ〜!! YOGURT-poohに関しては?
増沢 本人達も明らかにわかってると思うけど音的に入ってくるものがすごく変わったよね。大阪でライブやった帰りに車で移動しながらメンバーと聴いたんだけど、いきなりあれ?って思って<戻る>押しましたからね。違うはずだ! って。レコーディング大変だったでしょ? シーケンサーとかバリバリ使ってるでしょ。
井野 うん。でも、自分らでやったら大変だったと思うけど。それをちゃんと担ってくれる人がいたから。
増沢 スネアもガッツが叩いてエフェクトかけるみたいな。
井野 そうそう。エディット感みたいなの? PRO-TOOLSで作る感じの曲でしかもロックバンドもやったらどうなるかっていう試みなんだけど。
増沢 まさにそこですね。この変化は、明らかに衝撃だって。それで変わっちまったよな〜残念だよな〜とはとられないと思う。あっ! と思うけれど、いいと思うって事は一番いいんじゃないですか? パーンと見せといて曲ももちろんいいみたいな。まぁ曲がいいのが大前提ですけどね。
● YOGURT-poohとしたら今回プロデューサーがついてるとか前作とはもう一歩進化したように思いますが。
井野 そうですね。次どうするかって考えるじゃないですか。それをさらにそのまま行っても良かったんですけど、たまたまいいプロデューサーがいて、やってみたら面 白いかなということで、でもそこでバンドとして選択があるわけですよ。外の人が入ってきてもしかしたら全然俺等が思ってないことをしろ! 飛んだりはねたりしろって、この服着て踊れ! って言われるかもしんない。でも音のやりとりをしてみたら可能性が見えたんでこれでやっていったら面 白いことできるかなって。
● テルスターはどうだったですか? 2枚目のアルバムは。
増沢 僕らは退化しましたね。音楽性の幅をわざと絞ったんですよ。打ち込みとか一切やめて、より理想としてる音楽に近づけたんですよ、それが狙い。だからそういった面 ではYOGURT-poohとは全く逆の道ですよ。下手なものは削除しちゃおうと。よく、音楽性の幅を広げて・・・みたいなこと言われるんですけど、僕らの場合はそうかなぁ?? って。どんどんどんどん狭くしていってるんです。
● 今回けっこう1本すっきりとした芯がとおっている・・・。
増沢 そうですね。基本的に歌を伝えたい。歌詞なりメロディーなりを伝えたいんで、シンセのフレーズだったらフレーズ、そのために脇目をふらなかったというか、別 にYOGURT-poohが悪いとか僕らがいいとかじゃないと思うんですけど、下手に俺等こういうのもできるんだぜみたいなのはやらなかったですね。
● あえて、いっぱいある引き出しってよりも絶対ココっていうところで。
増沢 引き出しね。あるように言ってますけど、ホントはないですけどね(笑)。これしかできなかった。ギタリストはいるんですけど、ギタリストは半分以上ギターを弾いてないんで。僕とリーダーでギターは弾いてますね。キーボードも僕以外の誰かが弾いてるんですけど(笑)。実は・・・。そこはハイテクです。だから僕らそういうこだわりはないんですよ。誰かが弾いてうまくできるならいいかなぁみたいな。4人でテルスターだったらなんでもいいか。別 にギターのやつもギター弾きたいなんて言わないし。僕はキーボード弾けないからギターも弾かせてくれって。最近ライブでもギターを何曲か弾くんですけど、レコーディングでも、弾こうかなみたいな話しになって。だからアイディアを持ってる人が弾いたりして、シンセも他のメンバーが弾いたりしてますし。さすがにボーカルとかドラムを変えるまではいかないですけど。
● 助け合って音を作るバンドなんですね。同じことをYOGURT-poohでやったら大変なことになりますね。
井野 俺等はたぶんやらないですね。
増沢 個々がたってるもんね。うまいしね。そんなにうまそうに認めないところがまたいいんだけど。
● YOGURT-poohはライブにしても硬い感じがしますね。くずれない。けっこう安定してるなぁと。
井野 本当はある程度までいってくずすって言うのが見てて楽しめるし、クオリティーもちゃんとしたものが必要だと思うの。ある程度までいくのにがんばってるっていうのじゃ全然だめ。それを考えると、テルスターって普通 に他の同じ基準だけでライブ見てるとふざけやがってって思う人もいるかもしれないし、演奏ちゃんとしてないときがあるとかあるかもしれないですけど、俺は別 に気にならない。崩れた感じも込みで突き抜け具合が。好きな人はそういうのが好きで見てると思う。
増沢 まあ、僕らが伝えたいのはということになると別に演奏をうまくやろうって思わない、YOGURT-poohみたいにうまくできないので。逃げてるわけじゃないんですけど、僕ら何を伝えたいのかって言われたときにああゆうライブになるんじゃないかと思うんですけどね。MCを含め僕らはそんなかんじかな。
● 2つのバンドの共通点ってなんだろ?! って思うんですが。
井野 大阪でテルスターのライブがあって、アンケートに他に好きなバンドは?って書くじゃないですか?テルスターを見に来たって書いてる人はだいたいうちのことを書いてくれるって言ってたんでちょっと安心したんですけど。
増沢 お互いの音楽が好きだからって言うのが原点にあって、僕は単純にいつでもやりたいなと思ってたんで、それがレコ発でできるならそんないい事はないと思ったんで。お客さんが見てていいなと思ってくれれば。
● 両方ともでっかい輪の中だとか、コアな部分は同じ匂いもするんだけど、やっぱり違う。音楽的にも見せ方も。 井野 そこがきっと面白いところだとおもうんですよね。でっかい輪の中でもけっこう離れたところにいる。でも、結局お互い好きだし、もやもやっとしてるところが一緒かなと。
● 今度のwレコ発はshelterとfandangoで。お互いアウェイとホームみたいなノリですね。
井野 お互いユニホーム変えて。
増沢 あ、、でも僕らも実際大阪のほうが断然盛り上がる。
井野 大阪すごい人気あるよね、テルスター。ビックリするよ。
増沢 そうなんだよなぁ、、。とにかく楽しみですよ。僕らそれまで2ヶ月ぐらいライブがないんですよ。猛練習してることになってるんで(笑)。レコ発ってことでセカンドの曲もバンバンできるし。すごい楽しみですね。YOGURT-poohも最近見てないので変わってるのではないかと。
井野 あんま変わってないよ。太ってるだけ。
増沢 いいじゃないですか。お互いデブを抱えたバンドってことで(笑)。そこはきっと面 白いですよ。
● どんなライブになるんでしょうね。
井野 なんとなくの感じとしては、やっぱあんまりバンドです、えらいですみたいな高いところにいるみたいな感じはしたくないなっていうのがあって。見せるっていう側と、でもやっぱりそうじゃない部分で俺とお前らは違うんだよみたいな感じは出さないというか普通 にしてるというか。終われば見てるし。
増沢 僕ら合い言葉謙虚ですからね。
井野 俺等奉仕ですからね。
増沢 大好きな言葉は敬語ですからね(笑)。
● ということは、ファンダンゴもシェルターもアットホームな感じになりそうですね。
井野 うん。
増沢 うん。宮くんから話し聞いてます? ゲスト参加みたいなのしようかって。
井野 聞いてないまったく。たぶんアイツは自分でやるからいいやって思っているんだよ〜。
増沢 バンド内の意志の疎通が、、、、。そう。それでね、僕はYOGURT-poohのステージに出たいんだけど。
井野 いいと思うよ。
増沢 リーダーがいいって言ったらいいですね。じゃぁ、ギターで参加します。決定。
井野 なんなら、一番最初から入れ替わって出ちゃえばいいじゃん(笑)。
増沢 それはどうかなぁ、、。でも何かしらやるぞ。何かできたらいいな。宮くんと2時間ぐらいメールで相談しておこう!
井野 アイツよくなんか、いろんなバンドの人とメールしてるんだけどさぁ、もうちょっと艶っぽい話があればいいのにね。男ばっかりだからね(笑)。
増沢 YOGURT-poohは仲いいよね。
井野 よくないよ。
増沢 見てわかります。でもさ、うちらもそうなんだけど、音楽的に全員リスペクトはし合ってますけどね。そこがいいよ。
井野 1曲終わるごとにドラムが休んじゃうとかね。
増沢 うちのドラム座ってるだけでハァハァ言ってる。
● なるほど!! すごいいい感じですよね。とにかく楽しみにしております。
増沢 僕らもお客さんより楽しみにしてますよ。それだけにすごいことになるでしょうね。
● それでは最後に、、。
増沢 あ!! そうそうそう。共通点あったあった。僕らうさぎ飼ってるんですよ。
井野 それぞれ1匹飼ってるんですけど。
増沢 僕が始めに飼っていてかわいいぜって話をしたら、井野君が次の日飼い始めた。
井野 そうそう。 よかった!! やっと共通点が見つかりましたね。
増沢 しかもね、うちのはメスで、井野君ちのはオスだからね〜。
● おっ!! 子作りが出来るんだ〜!! 増沢君は花嫁の父か。
増沢 それはなんかイヤだなぁ。うちのはかわいいんで。
井野 いいじゃん、子供作ったらまた一緒にやろうよ。ウサギツアーね。