TVC15


LOFT RECORDSから久々の新人バンドリリース! 今までのレーベルの色とはひと味違った雰囲気をもった「TVC15」とはどんなバンドなのか!?
(Interview 北村ヂン)

---今回が音源初リリースになるわけですが、ロフトレコードから出すことになった経緯を教えてください。
関剛志(G) 自分らのホームページを太田さんが見てくれて。そこで曲が視聴できる様になってるんですけど、それを聴いて連絡をくれたんですよ。
太田 ウチのレーベルもそろそろIT革命を起こさなきゃいけないんで、インターネットを使ってみようかなと。
---やっぱり今、ホームページの影響力って大きいですよね。
藤原将志(Dr) そうですね、最初は内心誰も見てないんじゃないかなと思ってたんだけど、結構それでライブ来てくれたりとかありますからね。
関 大事さを実感してますよ。
---結成3年目と、わりと活動期間は長いわけですが、太田さんから連絡があるまでは音源をリリースしようとかは思ってなかったんですか。
関 一応その前に、CD-Rで2枚出してるんですよね。まあもちろん完全に自主制作で、この人(桂川)の家で焼いただけなんですけど。
藤原 それをライブ会場で手売りみたいな。
関 ほとんどデモテープですよね。今だったらテープにするより、CD-Rの方が聴いてくれますから。
藤原 でも、ジャケットとかは結構凝ってたよね。
関 まあ、その辺はあんまりチープだとなめられちゃうから。
藤原 一応、太田さんから声をかけてもらったちょっと前くらいからそろそろちゃんと売り込みをしていこうよ、みたいな話はしてたんですよ。それにむけていろいろと準備をしてて、やる気が高まってきた所に太田さんから連絡あったんで。
---じゃあ、わりと渡りに船って感じだったんですね。
太田 それにしてはなかなかメール返ってこなかったけどね(笑)。俺的には次の日には何かしらの反応が返ってくると思ってたから。
関 それは、この人(桂川)がメール来たことを言わなかったんですよ。
高橋 練習で集まったときに初めて「なんか来てたよ〜」みたいな。
太田 せっかくすごい熱いメールを送ったのに!
桂川夢人(Vo.G) 4行くらいだったじゃないですか。
関 でも本当にタイミング的にはバッチリでしたね。2年もやってると色々問題とかも出てくるじゃないですか。この話のおかげでバンド全体のモチベーションも上がりましたからね。
藤原 やっぱりバンドも漠然とやってると、素人ばっかだから何をやるべきかとかちょっと見えて来なくなっちゃいますからね。
高橋賢次(B) ただ音源を出してもらうだけじゃなく、今後進むべき方向性も教えてもらったって感じですね。
---曲とかはどんな感じで作ってるんですか。
関 彼(桂川)が一応一人で曲も詞も書いてますね
---曲も作って、詞も書いて、メールも受けて、CD-Rも焼いてとかなりバンド内でのキーパーソンなんですか。
関 そうはそうなんですけど、多分彼一人だったらこういう活動はできてないでしょうね。
藤原 器用さはないんですよね。でもセンスはすごい
関 まあ、社会適応能力がないんですよ(笑)。
桂川 (苦笑)。
---やっぱ物を作り出す人は、失うところも多いですからね。曲はどんな状態で持ってくるんですか。
桂川 とりあえずドラムもベースもギターも全部いれて…。
---家で一人で宅録してるんですか? すごい似合いますね〜。
藤原 (笑)ひきこもりですからね。
関 それをテープとかCD-Rとかで持ってくるんですけど、入ってるのが一曲じゃないんですよね。大抵3曲くらい入ってる。
藤原 すごいときになると4曲とか入ってるし。
---あふれる才能と! 聴いてきた音楽はどの辺なんですか。
関 その辺はメンバーみんなバラバラなんですけど、まあ基本はパンクですよね。それも90年代のメロディック系と呼ばれる物じゃなく、70年代の。でもバラバラか。
藤原 接点があるのはThe Whoくらいですかね。
関 この人(桂川)は結構王道ですけどね、90年代の。
藤原 OASIS、NIRVANAとかですからね。
関 でもまあ、それもある意味格好いいよ。ヘタにマイナーなのに走るよりは。
---それでこういう曲を作るってわりと意外ですね。他のメンバーに渡った時点で結構変わってくるんですか。
関 デモテープの段階ではアレンジはOASISとNIRVANAですからね(笑)。もちろん格好良いところは残しますけど、いい意味でいかに俺たちなりに変えていくかっていう所ですよね。まあ、それがイヤだったら一緒にはやってくれてないんだと思いますけど。
---お互い信頼しあって曲を作り上げていくって事ですね。
桂川 ……。
---なんか半笑いですけど(笑)、不満もあるんですか。
桂川 たまに「エーッ」て時もありますね(笑)。
関 逆に持ってきたデモテープが「エーッ」って時もあるけどね(笑)。でも、一時期デモテープの段階では格好良かったのに、皆で合わせると格好悪いな〜って時期があって。俺たちも問題だよな〜って思ってたんですけど。
藤原 最近は慣れてきたんであんまりそういう事はないですけどね。
関 やっぱり言い合わないとダメですよね。「それはダメ」だとか「でもこう弾きたい」とか。
---メンバー同士で化学反応を起こして格好良い曲になっていくっていう形が理想ですよね。
高橋 最近はそれに近い感じになってるんじゃないですかね。
---レコーディングはどれくらいかかりましたか。
関 7日間くらいですね。
---ちゃんとオペレーターをつけてのレコーディングはほぼ初めてですよね。
関 一回デモを録るときにやってるんですけど、その時は失敗してるんで。でも今回のは大成功ですね。やっぱりプロデューサーのISHIKAWAさんとか太田さんの意見がメチャクチャでかかったですね。
藤原 俺ら本当に決められないんですよ、多分あのままじゃ終わらなかったですね。
関 特にこの人(桂川)が録り終わった後にああしたい、こうしたいとか言ってすぐ納得はしないんですよ。
藤原 ず〜っとブースにこもって「もうちょっとこうだ」とか。そういうのを止めてくれるのがISHIKAWAさんの役目でしたね。「いいじゃん、早く終わろうよ。そのままで格好いいよ」って(笑)。
高橋 ああいうのも必要だよね。
---やっぱ宅録やってるだけにレコーディングの作業が好きなタイプなんでしょうね。
桂川 ああ、好きですね。
藤原 端からすると気にならないことも、やってる方からするとどうしても気になっちゃうんで。
関 本当にちょっと砂糖一杯入れる入れないの部分で迷っちゃうんで。そこで「砂糖一杯じゃ味変わらないよ」って言ってくれるのはありがたいですね。
---もちろんそこにこだわる部分も大事なんですけどね。
関 まあ、その部分がかなり強い人なんですよね。
---それじゃ今後の活動もふくめつつ、最後に一言おねがいします。
桂川 でっかい世界に行きたいな〜っていうか。でっかいものをライブでも見せれたらいいな。
関 まあまだ音源を出しただけなんで、出しただけで安心して終わりじゃなくて、出したから次に何をするかなんで。音源は本当に格好良いものが出来たと思うんで、あとはライブでその格好良い部分が出せればいいかなと。まあとにかくライブを観に来てもらいたいですね。
高橋 日々修行しつつ……、売れたいですね(笑)。
藤原 ハッタリかましちゃっていい? 音源はものすごい格好いいんだけど、ライブはもっと格好いいんで観に来てください!
関 それじゃ最後にウチのカリスマが締めますんで!
桂川 チャリンコをライブでも音源でも全速力で漕いでるんで、皆もチャリンコを漕ぎに来て欲しいですね。
藤原 意味わからないよ……。
関 とにかくボーカルのカリスマっぷりに注目ってことですかね!