初恋の嵐




メンバーチェンジを経て1年。徐々に自分達の地位を確立しつつある初恋の嵐。2000年8月に出した『untitled』が話題を呼び、今年の活躍が気になるバンドです。その初恋の嵐がシェルターで自主企画を行うというのでさっそく取材に行ってきました。
interview:やまだともこ

--どういういきさつでバンドが結成されたんですか?
西山 僕とドラムの鈴木くんが同じ大学で、もともと二人で始めたんですけど、それが1998年ぐらいです。遊びの延長みたいにやっていて、ちゃんとやりだしたのが2000年の夏なんですよ。そのときにCD作らないかっていう話をいただいて、いいタイミングで12月にバラードコレクションっていうのが出て、その時のベースが留学しちゃうんで、旧知の仲だったメロディオンズの隅倉君が入って、僕もコモンビルを辞めて今に至る訳です。この3人で初めて出した音源が2001年8月に出した『Untitled』です。
--今のメンバーになって1年ということなんですが、2001年はどうでしたか?
鈴木 いろいろなところにライブに行ったから東京の道も覚えましたよ。
隅倉 あっという間でした。リハビリ期間でした。精神的に。
西山 僕もなんかいったん整理したというか、けっこう自分を見つめ直すいい1年でしたね。音楽的なことを言えば、自分のオリジナルをやっとやりたいかんじになってきてる。それを見つけたとかじゃなくて、みつかりそうみたいな。不安なんですよ、聞く音楽を自分のネタとしてしか聞けない時期っていうのは。そういう時期にいいものができるのかもしれないんですけどね。
--どんな曲をよく聞いてますか?
鈴木 ホール&オーツとか、、、あと邦楽もけっこう聞く。
西山 僕はFayray のOverっていう曲がすごく好きなんですけどそのくらいですね。あんま音楽聞かなくなっちゃいました。例えばイーグルスのホテルカリフォルニアとかビートルズとか、そういったいつでも当然聞く感じのもあるんだけど、それ以外のはあんまり。CD屋とかもぜんぜんいかなくなったし、昔はヒマがあれば行ってたんですけどね。
隅倉 僕もホント聞いてないですね。
--では曲を作るうえで聞いてるアーティストに影響されてるわけではない・・・。
西山 曲作るのは僕ですけど、影響はされてますね。聞いてきた音楽が全て入ってるってそりゃそうじゃないですか。だってそこからしか出てこない気もするし。
隅倉 具体的にこういうので、影響されて、このバンドやってますってわけじゃないですけど。
西山 逆にね、聞く人を限定したくないんですよ。やっぱり広く聞かれた方がいいなって3人ともなってきてるわけで、自分達も自分達なりにそういうことできたらなって。カントリーロックバンド組んでたり、回り道がすごい多かったからけっこう大変だと思うけど。とにかく いろんな人に聞かれたい。僕らなりのかたちでというところで。単純に売れたいとかっていうことでもあるし、いろんな人に見られたいとか、そういう意味でやさしい音楽っていうものを作りたいなと思います。広く知れ渡るようなバンドにしたいっていう、そのためのバンドだ、ぐらいの勢いですね。
--誰でも聞ける音楽を、ということですか。
西山 出来る限り幅広く聞かれたいし、思ったのは自分てことで考えたら、音楽聞き始めた年、思春期からとかいつの年代の自分にも認められるようなモノをやりたいっていう気持ちはすごくある。過去は否定できないから、その都度聞いてきた音楽があるんで、どの時代の自分に聞かせてもいいって言ってもらえる音楽を作ろうっていうね。本気でそういう目標を持てるってことはすごく嬉しいですね。幸せだし、やりがいがある。やるしかないって感じでやってます。すごく大それたことを言ってるのはわかっているんだけど、がんばりたいと思います。
--1/17に初恋の嵐企画のイベントJoynt! がシェルターで開催されるわけですが。
隅倉 シェルターいいですよね。
西山 今までのライブでシェルターが一番多い。ライブハウスとして、シェルターってかっこいいなってずっと思ってた。だからシェルター好きです。出演するバンドは、メンバーがそれぞれ知り合いで集めたバンドなんですよ。このタイトルでは初企画なんで、今回ちゃんと企画をね。みんな企画ってやるじゃないですか? で、僕らもやってみようかと。定期的に自分らがかっこいいと思うバンドを呼んでやっていこうと思ってます。手強いバンドともやってみたいな。
僕らのライブも誰もが楽しめるものにしたいです。