9月24日、行って来ました〜! QUATTRO!!
女の子BENTEN Labelがやってくれました〜! アジア<日本・韓国・中国>ガールズ・パンク・フェス Wild Wacky Party!! 「世界に先駆けて開催!!」ってチラシに書いてあったけど、その言葉に嘘偽りなし。今までなかったもんね。
まずトップバッターは大阪代表、mummy the peepshow!! 楽しさ全開のウルトラpop!!
そして、韓国代表、NON STOP BODY登場。韓国にOiバンド、しかも女の子のバンドがいるなんて!! しかもやっぱりどこかBENTEN的。Oiといってもシリアスじゃない〜!! (それがいいのかわからないけど、、)でも要は楽しんだもの勝ちってことなんだよね。音楽って。Oiって発音は韓国語でキュウリ〜なんて。憎めない。ヴォーカルのアセルの声がそれまでのツアーで潰れてしまっていても、全然目くじら立てる気分じゃない。むしろ会場全体が応援している。
お次は中国代表、HANG ON THE BOX。本当にキュート+かっこいい〜!! 確かにPUNKスピリットはHANG ON THE BOXにも感じられる。ゴリゴリ押してくるような感覚はなくて、メロディーのセンスでやってくる感じ。PUNK TUNEだけじゃなくて、ムード満点の曲もあって中国のバンドらしい幅の広さもみられる。
最後は日本が誇るロリータ18号、ほんっと言うことなし!! この意味あるイベントを文句なく締めてくれました。
アジアの音楽には普段では、あんまりなじみがいのは事実。もっと遠くの国の音楽はよく聞いているのに。実は今まであんまり気にもとめていなかったけど。でもね、会場に行ってみて分かった。やっぱりみんな、お客さんも含めてね、同じ血が流れているってこと!! 表現の仕方はそれぞれの国だったり人柄だったりの個性が出ているけど、根本は音楽が好きで楽しい事が好きなんだなって思ったよ。

 

HANG ON THE BOX





--HANG ON THE BOXは中国で初めての女の子だけのPUNK BANDだって聞いてますが。
Shenjing そうなんですよ。
Yilina 私とWangyueが高校の同級生だったのね。一緒に授業が終わったら速攻でレコード屋さんに走る! みたいな生活をしていて。そこでLiyanfanと出会ったのかな。
Wangyue バンドがやりたくって。でもすぐにchanceはこなくて。高校を卒業してからShenjingに出会ってやっと始まったんだよね。
--女の子同士でバンドをやることに何かこだわりはありますか?
Wangyue だって女の子だけでやる方が気持ちいいじゃん。
--それはどうして?
Wangyue うーん、HANG ON THE BOXって多分、中国の女の子、といってもメンバーだから「普通の・・」かどうかは怪しんだけどね、そういう女の子が普段考えているようなことを音楽にしているでしょ。だからHANG ON THE BOXとしては男のPLAYERと一緒にっていうのはないな。音楽的にも違ってくると思うし。
Yilina 足りない所はないし、今のところ満足しているし。
Wangyue なによりも、この4人で音楽をやっていることが一番だって思っている。
--確かに、歌詞を読んでHANG ON THE BOXのキャラクターが感じられる。
Wangyue そうです!! だからこの4人じゃなきゃなの。
--中国でのライブはどういう感じですか? ライブハウスのシーンが出来つつあると聞いてますけど。
Wangyue 中国の北京にも伝統的なライブハウスがあったんだけど、都市計画のせいで取り壊されちゃったんだよね。だから基本的には、ライブハウスっていうか全然設備は整ってない。音響にしても照明にしても機材にしても、まだまだ。
Shenjing ちょっと大きめのBARでやる感じですね。ここ(LOFT LOUNGE)よりすこし広いくらいの。
--HANG ON THE BOXのお客さんはどんな感じ? 日本は性別の隔てなくたくさんの来てましたが。
Yilina 日本みたいにあんなにたくさんライブハウスに来るっていうのはあんまりないかも。
Wangyue あとさ、日本はリスナーの年齢にも幅がある感じがした。中国では本当に、同年代の若い世代しか来ないから。それはまだROCKだとかPUNKだとかが中国で浸透してないからだね。それでも私たちはやっていくんだけど。
--HANG ON THE BOXは中国の女の子PUNK ROCK BANDの先陣切って歩いているわけですね。あなた達をきっかけにして、もっと若い世代に受け継がれて行くんでしょうね。
Wangyue まだまだ全然少ないんだけど。しかも私たちのスタイルだけを単に真似している感じがするからね。そういうのははっきり言ってあんまり好きじゃないけど。
--そうか(笑)。でもそういう一歩から始まったりするからね。Wangyueだってアイドルとか誰かの真似していた時期あるでしょ。
Wangyue まぁね。でも今のアイドルはHANG ON THE BOXっていうんだ!! (笑)とにかく真似されるのは嫌い。
--日本でアルバムがリリースされましたけど。何で最初の単独音源を日本で、そしてBENTENLABLEから出そうって思ったの?
Wangyue 中国で発売された殺害塩化ビニールのオムニバスに参加させてもらったときに、「BENTENの社長によろしく」って書いたんだ。中国だとROCKをリリースするチャンスが多くなくて。
--日本のこのシーンの情報源はどこですか?
Wangyue 一番多いのは日本人留学生から。後は殺害塩化ビニール周辺とか、最近ではBENTEN周辺から。中国の街に大っぴらに情報が飛び交っているというわけではないからね。
--レコーディングはどうでした?
Liyanfan 終わってみたけど満足はしてない。
Wangyue これはこれでいい物が出来たって思っているんだけど。レコーディングしている最中とかおわってから気がついた事がたくさんあってね。自分たちの問題でもあるし、レコーディング環境の問題もあるし。
--HANG ON THE BOXのアルバムを通して聴いてみると、ジャンルに縛られていないというか、いろんな事にチャレンジしているなって思います。PUNK一辺倒じゃなくって。
Wangyue 中国のバンドは概ねそうかも。いろんな事表現していきたいから。PUNKもやるしムードいっぱいの曲もやるし、POPSみたいなのもやって。その全てにHANG ON THE BOXの特徴が出ていればいいと思うし。
--渋谷のライブ見せてもらったけど、すごく楽しかった!!
一同 ほんと?! ありがと〜!!
Wangyue でも、大阪・名古屋・東京・横浜でライブをやったんだけど、日本にはすごくいいバンドがたくさんいるから、私たちはまだまだだって思っているんだけど。
Liyanfan すごく楽しかった!! お客さんがすごかった!! 熱情が感じられて。
Yilina そう。女の子のお客さんがたくさん来ているのには、驚いた。嬉しかったなぁ。
--今回は中国、韓国、日本のアジア連合でのTOURでしたが。
Wangyue すごく意義深かったと思う。お互いのバンドの交流があって。
Shenjing 初めて韓国のROCK BAND知ったよね。北京にはアイドルとか変なダンスグループの情報しか入ってきてないから。
--そうでしょ!! なんか国の違いはあるんだけど、同じPUNK ROCCKの血が流れているんだって発見した感じだったな。
Wangyue まぁ、バンドというか国によって特徴が出たと思う。気持ち的には、一つになれた感じはあったけど。今回少年ナイフと大阪で一緒だったんだけど、少年ナイフのように、アメリカで成功して日本に帰って来て、日本のシーンを変えたでしょ。
私たちもそういうことしたい。例えばもっと日本で成功させて、中国のシーンをひっくり返しちゃうようなこと。なんにしてもこれから。私は、絶対に夢はかなうって信じているから。

HANG ON THE BOX
中国、北京出身。
中国女の子バンドとしてはのフロンティア的存在。
Wangyue:ヴォーカル  Liyanfan:ギター
Yilina:ベース      Shenjing:ドラム。

 

NONSTOP BODY





--韓国ではPUNK BANDがそれほど多くないって聞いてますが。
Eun-sun そうですねぇ。ハードコアのバンドは多くなってきているんですけど。でも、NON STOP BODYは女の子だけのバンドということで、もっと珍しがられているかも。私たちは全くそんな気はないんですが。
Asher そうですね。ハードコアのバンドで男女ごちゃ混ぜっていうバンドは最近、増えてきているんですよ。他のジャンルはあんまり知らないんですが、韓国の女の子バンドで、ジャンルがPUNKでいったら私たちだけなのかもしれないですね。
--日本で女の子バンドっていって、バリバリ成功しているのがロリータ18号で。その他、しかもPUNKっていったらあんまり思い浮かばないんですけどね。NON STOP BODYを結成するのに、メンバーの性別に関して考えましたか? 偏見なのかもしれないけど、韓国の女の子ってあんまりロックのクラブで見かけないなって思って。
Asher そうなんですね。大抵は男の子ばっかり。だからNON STOP BODYは自然と結成したような感じ。今のメンバーっていっても、普段の生活、周りにいるということで、この3人しかいなかった(笑)。しかも音楽的なこととか好きなモノとか、気持ちの部分とか、すごく共通しているんですよ。これはバンドをやる上で大事な事だと思うんです。3人が集まってバンドとにかく結成して、で後から気がついたの、女の子だけのバンドって他にはあんまり見あたらないんだなって。
Eun-sun 狙って集めたという訳じゃないのね。結果的な事。でも、すごく楽しい!!偶然って素晴らしいね。
--そうね。その偶然が今回のような結果を呼ぶんですね。また偶然アジアで唯一の女の子のレーベルの木村さんと出会って。NON STOP BODYのデビュー作がリリースされてね。
Asher そう。なんだか決まっていたかのような感じにも思えるんだけど。すごく感謝してます!
木村(ベンテンレーベル) アジア・ガールズバンドの構想は元々自分の中にはあったんだけど。今回NON STOP BODYを知るきっかけもね、GMCっていう韓国のハードコアのレーベルのイベントのヴィデオを見て。そこに彼女たちもちょこっと出演していたのよ。それ見てなんですよ。??会いに行ったの。リリースを決める段でもデモテープもなんにもなくって。これは行ってライブ見るしかないなってね。
--なんかしら、流れというか、ジグソーパズルがどんどん出来上がっていくかのような瞬間ってありますよね。
--「TURN OFF!」ですが。これは記念すべき初音源ですよね。
Asher レコーディングもなにもかも初めてで。とにかく緊張して緊張して、、、。ものすごく疲れた〜っていう感じなんだけど、すごくすごく嬉しかったんですよ。
Yoon-Hee 私も。
Eun-sun ホント、私も!!(笑)
--結構大変だったみたいですね。そんな初音源が日本で発売される想いってどんなかんじですか?
Asher すごく信じられない〜!! 韓国で自分たちでCDを作るとしても、韓国全土のレコード屋さんには並ばないでしょう。本当に手作りみたいなモノになると思うから。でもこの私たちのアルバムが日本全国のレコード屋にあるっていうことは、すごく嬉しい。素直な気持ちから。
Eun-sun 韓国でアルバムを出すことは難しいんですよ。だから夢みたい。
木村 韓国にはそれほどインディのレーベルが多くないんですよ。
Asher そう。代表的なものだとさっきのライブハウスがやっているの「DRUG」と、今年のFUJI ROCK FES.に出演したNO BRAINが自分たちでやっているものがあるくらいでしょうね。
--でもそれは逆にレーベルを作るチャンスですね! だってベンテンレーベルっていうお手本みたいなレーベルがNON STOP BODYにはあるわけでしょ。大変だとは思いますけど。
木村 そうそう!! 女の子のレーベルね!
Asher まず韓国の女の子のバンドが増えないとね。後は私たち自身ももっと韓国でも有名にならないとダメですね(笑)。
--ライブを見せてもらって。Asherの声が文字通り無くなっちゃうくらいのライブを見せてくれて。なんかすごく感動したんですよ。
Asher まともに声が出ない状態でも、お客さんがすごく助けてくれて。暖かいなって思いました。韓国でライブをするときにも感じるんですが、「気持ち」が伝わってくるんです。それが日本でも出来てホントに楽しかった。遊ぶ気持ちってありますよね。そういう「気持ち」が伝わってくると、やって言える私たちもすごく楽しくて。一緒に遊んでいる感じがすごくいい。
--みんな一緒になれたかんじでしたよね。国の違いとか関係なくて。
Asher それは嬉しかった。応援してくれている気持ちがすごく伝わってきたんです。一緒に「Oi! Oi! Oi!」って声が帰ってきて。気持ちがよくって、がんばることが出来たんです。
--がんばりすぎて声はどっかに行っちゃったんですね(笑)。
Eun-sun Asherは大きい声で歌いすぎ〜!! 喋りすぎ〜!!
--日本のお客さんはどうでした?
Asher バンドに対してのrespectを常に持っている気がします。それはSTUFFにも言えますね。感謝の心をバンドにぶつけて来る感じ。ライブ始まるまえから終わった後でも、日本人は親切な人が多いなって思います。韓国ではそういうことはなくて、あそこがダメだったとか批評して来るんですよ。それはどんなに有名で大きなバンドでもそういわれるんですよ。
Eun-sun 韓国では多分、お客さんが一番偉くて、CLUBがその次に偉くて、バンドはその下いうスタンスがあって。お客さんの数もCLUBの数も少ないから、バンドは見てもらう、やらせてもらう感じなんです。
Asher だからバンドはCLUBに気に入ってもらおうと必死なんですよ。それに比べたら、日本のCLUBはいい環境だし、親切でびっくりしました。
--日本はCLUBは沢山あって、そういう高慢な態度でCLUBなりLIVE HOUSEを経営することは出来ないですよ。一店一店が店のカラーだったりスタンスを明確にして他店との区別をすることが大切で。でも、韓国でもバンドとお客さんが、今よりも増えてきたらCLUBもふえるんじゃない。必然的に。
Asher 韓国の文化がまだライブにお客さんを向かわせるには至ってないんですね。だからすごく難しいかもしれないけれど、私たちはまだまだだけど、少しづつがんばろうって思ってます。これからですね。

NONSTOP BODY
KANNKOKU の3ピースOi-PUNKガールズ・バンド。2000年結成。
韓国語でOiの発音はキュウリと数字の5,2が同じらしい、、、。
Eun-sun(ウンソン):ボーカル、Asher(アセル):ベース、
Yoon-Hee(インゾ):ドラム。