●02.15(Fri) 深夜
「真夜中のゴーゴー!!」

【ライブ】横山剣、渚ようこ、シモネーター&DJ TAKE-SHIT
【選曲】湯浅学、サミー前田、ジョーとヒグチ
 
昨年あたりからじわじわと昭和ムード歌謡が盛り上がっているが、大ざっぱに言って昭和歌謡系はこれまで2つの流れがあったと思う。一つは小西康陽に代表されるクラブシーンでの再評価されるオシャレな歌謡曲、そしてもう一つは幻の名盤解放同盟の地道な発掘によって日の目を見た、どうしようもない業を抱えたディープ歌謡だ。そしてこの一見全く対極に位置する両者の間を繋ぐ、昭和歌謡の最重要キーパーソンが、「平成サイケ歌謡の女王」渚ようこと横山剣率いるクレイジーケンバンドだ。昨年4月に開催された「真夜中のゴーゴー!!」では、一瞬にしてその場を昭和のキャバレーにトリップさせてしまった渚ようこさんの歌声と、ターンテーブルを操りながら小林旭や永ちゃんナンバーを熱唱する横山剣さんのステージングにお客さんは皆酔いしれた。もちろんDJのサミー前田氏、湯浅学氏のしびれる選曲もその場を大いに盛り上げた。今回はゲストも増え、さらに見逃せない夜となるだろう。(梅)



●02.21(Thu) 夜
「マキタスポーツのじゃがいもの会」

【出演】マキタスポーツ、他
 
マキタスポーツが繰り出す笑いは漫才ともフリートークともつかない演劇的要素があったりする、とてもカテゴライズしづらい独特のスタイル。その活動自体が芸であり「汗をかいて楽しませてくれる」希有なコメディアンだと思う。そんなマキタスポーツは昨年秋、「WHO IS MAKITA?〜フジロックへの道〜」と題して単独ライブを新宿JAMにて行った。なにやらそのライブは世界的ロックバンド・オアシスに対して強烈に嫉妬を憶えるトンチンカンから端を発した企画だったらしい。その企みもライブで燃え尽きるかと思いきや、まだ続いておりこのイベントもその一環であるらしい。全く何をしでかすかわからないマキタスポーツ。プラスワンからフジロックへの道をどう切り開くのか? そして「じゃがいもの会」って何? その真相は2.21にあきらかになると言う。やれベタだ、シュールだ、ヨゴレだ、天然だ、知的だ、テレビサイズだ、テレビ的じゃないだ、ボケだ、ツッコミだ。様々に評されるマキタスポーツの心意気と夢──稀代のドンキホーテ、とくとご覧あれ。(友)



●02.22(Fri) 夜
ブルース・リーSPECIAL NIGHT
「ブルース・リー・イズ・バック!!
〜RETURN OF FESTA' OF FURY〜」

【出演】岡本茉利(声優/ヤッターマン2号)、高橋ターヤン、
    トライ・アロウ新井、遠藤智博、AK(予定)他
 
ブルース・リーはやっぱしムッチャクッチャカッコイイ......。去年遂に公開されたブルース・リー幻の作品『死亡的遊戯』で久し振りにスクリーンでブルース・リーを観て、改めてその神憑ったオーラと存在感の空前絶後なスターぶりに「やっぱこんな人おらんわ.....」と圧倒されシビレ過ぎて、劇場で座りションベンしてしまったのはオレだけじゃないだろう。そんなブルース・リーフリークに朗報! あの伝説の大人気ブルース・リーイベント「FESTA'OF FURY」が帰ってくるぞ! 最新版のBL編集映像の公開、ブルース・リー映画の日本語版レギュラー声優のトーク&アテレコ大会、パロディVTR公開などなどなど!とにかくブルース・リーのすべてが一夜でわかるファン絶対必見の入れ替え無し2部構成のオールナイトイベント!! Don't Think!Feel!(シン)




●02.24(Sun ) 昼
「無料通行は正義だ!」

【出演】和合秀典、今井亮一、他

将来的に無料になるはずだった首都高の通行料金は、無料どころか次々値上げが行われ現在700円になっている。考えてみればこれはおかしい。もちろんこの背景には特殊法人である道路公団が絶大な権力を持っているからで、万年渋滞の(つまり金のなる木である)首都高の通行料を手放したくないからだ。しかし、この首都高を500円で通行できる方法があるとしたらみなさんどうします? 和合秀典さんが主催するフリーウェイクラブは、87年(\600に値上げされた時)以来10年間以上にわたって500円通行を実施している(そして現在はなんと無料で通行中!)。当然、首都高側とは裁判中だが(原告は和合さん)、たとえ和合さんが敗訴しても、次に首都高側が逆訴訟を起こさない限り残りの100円を払う必要はないと和合さんは主張している。これは今すぐにでもフリーウェイクラブに入るしかない! もし彼らの活動がなかったら、通行料はもっと上がっていたに違いない。特殊法人改革が叫ばれる今、和合さんの主張はますます重要になるだろう。(梅)



●02.27(Wed) 夜
古本ハムサラダくんプレゼンツ
「WWF(ワールド・レスリング・古本)興行ROUND3」
【出演】古本ハムサラダくん(吉田豪&大西祥平)、金井覚、ロマンポルシェ。他

ヒマがあるとついブックオフ巡りや神田古本街巡りに出かけ、一日中古本をあさってしまう古本が大好きなそこの君! 実は君の為のイベントがプラスワンで行われてる事を知っているか!? その名もWWF(ワールド・レスリング・古本)!! これは出演者が互いに持ち寄った古本で舌禍試合をくり広げ、その本のレア度やバカ度などプロレスルールで技を競い、あらゆる意味でどちらの古本が勝ってるかを決めるイベントだ。主催はライターで宇宙一のタレント本収集家の吉田豪と、同じくライターでディープなマンガ系全般(特に官能劇画)のコレクターとしても有名な大西祥平という史上最強の古本収集ユニット・古本ハムサラダ。それを毎回ロマンポルシェ。や日本中から集まった凶暴な豪華最強古本レスラー達がプレミア度外視し、狂い果てた古本を片手に迎え撃つ! 珍本オークションも同時開催!観戦のみでなく、もし挑戦したいという若き古本収集家達は是非自慢のレア本、ばか本を持って参加せよ!(シン)



●03.07(Thu) 夜
「特撮・日本映画の礎2〜疾風怒涛編〜」
【出演】有川貞昌、樋口真嗣、尾上克郎、手塚昌明、他

有川貞昌さん──円谷英二とともに日本映画を作ってきた伝説のキャメラマンだ。有川さんのお話を伺っていると手塚治虫の『火の鳥』を読んでいるような気分になる。有川さんの人生のドラマチックさと語る視線がそう思わせるのかもしれない。忌憚のない言葉で紡がれる思い出の数々は季節豊かに流れる。失敗、焦り、成功、前進。そこには人間の生々しさもあるが、最後に魂の彩りを残していく。それは有川さんが人間を肯定しているからなんだと思う。しかもそれは頭ではなく、体験からの結論だろう。その証拠に有川さんはキラキラした顔で「座右の銘は“人生に悔いなし”かな。照れちゃうけど」とよくおっしゃる。そんな一遍でも体験すると、少しだけ素晴らしきかな人生はと思えるじゃないかと思う。(友)