神奈川に生まれ育った私にとって、ここまで広大な平地は初めてだった。会場に着いて空が自分の周りをぐるりと一周していることに驚かされる。建物一つないこのスペースでは空と大地が一体になっている。そして耳に自然と流れてくる音楽の気持ちよさ。初日こそ天候は良くなかったものの、気の向くまま、呼ばれるようにグリーン・レッド・アース・ムーン・サンと各ステージに足を運んでいく。
凸凹道や草に覆われた道を歩くことさえ楽しくしてしまうこの環境。 すごいなぁと単純に感動を覚える。ステージの合間には物販スペース、飲食ブース、パフォーマンステント、アトラクションと移動中のお楽しみも満載だ。初 日はビール片手にハナレグミでゆったりしつつ、グループ魂の盛況ぶりに驚き、V∞REDOMSのトリプルドラムにレーザーで眩しいくらいにクラクラにな り、Comedy Club Kingのユーモアに笑わされた。翌14日の長丁場は宮沢和史を少々とEL-MALOからスタート。EL-MALO久々だなぁ、柚木さんがっしりしたなぁ（笑）と思いながら、ムーンの居心地良さを知ってしまう。一番奥のムーンはかなり濃い目のメンツが目白押しだったが、何より楽しかったのはLOOPA NIGHTでの電気グルーヴ! 「エクセレーント! 」（ワールドダウンタウン）を連発する瀧と卓球の無邪気さにワクワクしながら超かっこいい音でぶっ飛ぶ。『虹』から『電気ビリビリ』『富士山』の流れはもう記憶が飛ぶほどはしゃぐ自分にびっくりするほど。あぁ、楽しい!!と思いつつ、そのまま卓球の DJで踊り続け、気が付けば翌朝、日の出前。15日に仕事を入れていたことを悔やみつつ、この環境を後にした。飛行機の中で決心したこと。来年は休みを 取ってもっとEZOを満喫します! （LOFT / PLUS ONE　和田富士子）

　遂に行っちゃいましたライジングサン。今回、元々かなり出演アーティストに魅力は感じていたものの、第2弾の出演アーティストが発表され、これは行くしかないなって思ったんですね。当日。北海道に着くと、どんよりした曇り空。イベントが始まる頃には晴天になることを祈りつつ…。しかし、会場までのシャトルバスに乗る頃にはすっかり雨・雨・雨。でも、ここまで来たらそんなことかまわないわ。会場に入り、そのままJackson vibeが出演するGREENOASISへ。少し小さめのテントだったので、人があふれかえってしまっていた。でも、中盤の『朝焼けの旅路』では最高の盛り上がりを見せ、トップバッターらしいステージを披露してくれた。
　ここで、とりあえず会場がどうなってるかの散策開始。GREENOASISの横には一番大きなSUNSTAGE。ちょっと歩くとREDSTARFIELD。だいぶ歩いてEARTHETENTとMOONCIRCUS。その間には何十件も食べ物屋が立ち並び、夏バテで弱りかけていた体に食欲をわかせてくれた。軽くお酒を注入し北海道の食を堪能する。この頃EARTHTENTでは機材トラブルでタイムテーブルが大幅に遅れていたため、グリーンに戻りグループ魂を。グリーンの収容人数を遙かに超える大人数が押し寄せてしまい、ライブは一時中止となってしまったが、なんとか再開。やっぱりステージは見えない状態だったけど、さすがグループ魂、盛り上げ方が違う。いろんな小ネタも取り入れ、ステージが見えなくても全然楽しめた。このころには雨も上がり空には星が瞬き始め、雄大な北海道を感じ取れた。その後EARTHTENTに移動し、私がかなり見たかったバンドのひとつASIAN KUNG-FU GENERATIONを。最初は入場規制がかかり入れなかったのもの、なんとか途中から会場内へ。会場の全員が大合唱で、逆に後藤氏の声が聞き取れない程。全員が自分なりに楽しんでいるという感じがして、ステキなライブだった。満足満足。しかし、北海道の夜は寒い…。
2日目。昨日の天気が嘘のように今日は朝から快晴。SUNSTAGEではKEMURIがトップバッター。そしてDragon Ash、HYと続く。こういうイベントでないと、めったに見れないバンドが揃っているだけに、会場はお祭りのような盛り上がり。夜CHARAさんが始まる頃、会場には大きな大きな花火が上がった。歩いていた人が足を止め花火を見つめている。きっとこの夏一番忘れられない花火になったことだろう。そして明け方太陽が上がりかけた頃アースに移動。ロフト出演回数NO.1、そしてアースのトリ、ニューロティカだ。念願の野外イベントということで、メンバーも大ハリキリ。ピエロ姿のあっちゃんはいつも以上にステージを駆け回り、黄色い紙テープが飛び、タオルがグルグル回され、会場もこれでもかと言わんばかりの盛り上がり。そしていつものかけ声でロティカのステージは幕を閉じた。外に出ると、太陽は完全に上がりきっていたが、そこから出てくるお客さんの顔はもっともっとキラキラしていた。 このライジングサン、いろいろあったけど本当に心に残るイベントだ